12 / 57
第一章 ゲームの世界へ
第12話 王都【セントラルアルステード】
しおりを挟む
◇
「どうなっているんだ!」
私の名はステファン。王都【セントラルアルステード】の第一騎士団団長を務めている。
王都内の武具がすべてEランクの武具になってしまった。それだけならまだどうにかなった。ことはかなり重大な状況だ。
「すべての鍛冶職人がEランクの武具しか作れないのです。どうしようもありません」
団員の報告を聞いて机に拳を打ち込む。怯える団員達。
「すべての町へと知らせを。Aランク、Sランクの鍛冶職人を探すのだ!」
『はっ!』
「く……」
すべての町を調べれば一人くらいはいるだろう。Eランクの装備ではすぐに壊れてしまう。Bランク以上の魔物と対峙する我々には必須装備。最低でもCランクの装備くらいは揃えなくては。
「私の団員だけでは足りないな。レッドにも知らせておくか」
そう思い、王都の騎士団の双璧を担う第二騎士団長の部屋へと向かう。
「ん? ステファンか。どうした?」
部屋に入ると呑気に紅茶を飲んでいるレッド。彼女は赤い髪を背中まで伸ばしていてとても美しい。赤い瞳がまっすぐに私を捉えて離さない。
実力も私の次に秀でていて頼もしい限りだ。
「武具の話しだ」
「すべてEランクになってしまったな。噂では生産者のすべてがレベル1になってしまったらしいぞ」
向かいの椅子に座って呟く。すると彼女は白い紙を読みだした。すでに調べているとは流石だな。頼もしい。
「生産者の成長を待つしかないだろう」
「な!? そんな悠長にしている場合ではないだろ。いつ魔物の群れが来るか、分からないのだぞ!」
レッドがあまりにも呑気なことを言うものだから声を荒らげる。すると彼女は鋭い視線を向けてきた。
「では聞くが。戦闘能力しかない我々に何が出来る? 生産者を痛めつけて無理やり働かせるか?」
「い、いやそう言うことを言ってるわけでは」
「冒険者達も色々と足で情報を稼いでいる状況だ。彼らからの話ではダンジョンの宝箱からは武具は出ないらしいぞ」
レッドの情報収集能力は計り知れないな。すでにそんな情報まで。しかし、これは由々しき事態だ。ダンジョン報酬でも武具が手に入らないとなると生産者に頼るほかなくなる。
「この話の気に食わないところは魔物の武器もEランクというところだ。ミスリルでも鉄でも、Eランクの武器では耐久値が頼りない。10回の攻撃で壊れてしまうような装備では騎士団も冒険者もなりたたない」
レッドは冷静に見えていたが焦っている様子がうかがえる。私の【白銀の剣】もすぐに壊れてしまうのか……。高かったというのに。
「神の悪戯とはこういうことを言うんだろうな」
「……そうだな」
レッドの言葉に失笑する。
今、この瞬間に魔物の群れが現れ、王都を襲ったら。ふと、そんなことを考えてしまう。そうなったら最後、騎士団は武器、防具がなくなり魔物の波に飲まれるだろう。
「黙って待っていても仕方ないな。私はオルコッドに向かう。ステファンは王都を守っていてくれ。王様、セントラル様がいなくなられたら我らはおしまいだからな」
「了解した。吉報を待つ」
「ああ、腕のいい職人か武器を見つけたらすぐに王都に戻ってくる」
レッドは真剣な表情で部屋を出て行く。しばらくすると馬の鳴き声と共に駆ける音が聞こえてくる。
「頼んだぞレッド……。私は鍛冶場を見て回るか」
生産者を少しでも成長させられるのならば、ねぎらいの言葉をかけることも厭わない。たとえそれが平民でも……。私は優れた騎士団長だ。
◇
「さあ、お楽しみのお時間だ」
「……。ほんとにやるんですか?」
飲み会を終えて次の日。ルドマンさんの鍛冶場を一つ借りてアスノ君にミスリルを手渡す。酔っ払っていない状態でもトラウマが発生しているみたいだ。僕は怒らないから心配はいらないのにな。
「何も心配せずにやらないと、僕に弟子入りした意味がなくなるよ」
「べ、別に鍛冶師になりたくて弟子入りしたわけじゃ」
「ええ!? そうだったの? 冒険者になりたかったってこと?」
剣を見て弟子入りしてきたから鍛冶師として弟子入りしたいと思っていた。勝手に勘違いしていたな。でも、この子は【ミスリルのアスノ】だ。鍛冶師にならずに何になるって言うんだ。
「……もうつべこべ言わずにやる! 君は誰よりも優れた鍛冶師になれるんだから!」
「がはは、それは大きく出たな」
僕の声がルドマンさんにも聞こえたみたい。豪快に笑って僕の肩に手を置く。顔は笑っているけど圧が凄いな。
「まあ、見ててくださいよルドマンさん」
「し、師匠~」
「早く始める!」
アスノ君に圧をかける。彼は泣きそうな顔になりながらミスリルを溶かしていく。
「ほ~、基礎は出来ているな」
彼の所作にルドマンさんが感心して声をあげる。僕はそれを聞いて自慢げに頷く。僕はインベントリ内で完結してしまうからできませんけどね。
「しかし、ミスリルなどどこにあったんじゃ?」
「ルドマンさんには鍛冶場を借りていますし、教えます。僕が作りました」
「はぁ~? 作ったじゃと?」
驚くルドマンさん。そりゃ驚くよな~。この初心者の町でミスリルなんて絶対に手に入らないって言われているからね。僕らが長年プレイをして得たビッグスライムの戦利品から導き出した答え。そして、ルドマンさんは更に驚くことになる。
「で、出来ました……。師匠のためにロングソードにして見ましたけど……。」
「な、なんじゃこれは……」
ミスリルのロングソードを完成させるアスノ君。それを見たルドマンさんがカタカタと震えながらロングソードを見つめる。驚くのも無理はない。等級はDランクと僕よりも下になってしまうが付与されている内容が驚愕の内容となる。
【Dミスリルのロングソード】攻撃力50 【付与】聖属性 STR3倍 DEF30 DEX30 INT30 MND30
「凄いでしょ?」
「……凄いなんてもんじゃねえ。これは神の加護レベルだ」
大きく狼狽えるルドマンさんに自慢げに声をかける。聖属性はもともとミスリルにつく付与だから他の付与されている効果がアスノ君の力だ。
STR特化のプレイヤーにとって彼は絶対に手放せないNPCだった。武器のみの特殊技能だが、すべてのステータスに影響を及ぼす効果。こんなもの知ってしまったら別の装備を着ようとは思わない。伝説の武具は別だけど。
「こ、これ。僕が作ったんですよね……」
アスノ君自身も信じられない様子で呟く。これでトラウマが払しょくされればいいんだけどね。
「アスノ! 儂の工房で働かないか? 冒険者にしておくのはもったいない」
「え!? え~!?」
ルドマンさんがアスノ君の両肩を掴んで勧誘。彼は僕とルドマンさんで視線を反復させる。
「アスノ君の思うままに決めていいよ」
一人になるのは寂しいけど、アスノ君は鍛冶師になるために生まれたような子だ。彼の未来は彼の物。僕に左右されるべきじゃない。
「ぼ、僕は師匠の横に立ちたい! ルドマンさんごめんなさい!」
ルドマンさんに頭を下げるアスノ君。どうやら、僕は彼の未来を変えてしまったみたいだ。嬉しいけど、複雑な気持ちだな。
「よし! 次は君の武器だ。短剣を作ろう!」
「ええ!? まだあったんですか!?」
「がはは、若い奴らは元気でいいな! 俺も精進しなくちゃな!」
アスノ君に再度ミスリルインゴットを手渡す。驚く彼に続いてルドマンさんが声をあげた。
ルドマンさんもこの後大変な作業をしないといけないんだけどね。
「どうなっているんだ!」
私の名はステファン。王都【セントラルアルステード】の第一騎士団団長を務めている。
王都内の武具がすべてEランクの武具になってしまった。それだけならまだどうにかなった。ことはかなり重大な状況だ。
「すべての鍛冶職人がEランクの武具しか作れないのです。どうしようもありません」
団員の報告を聞いて机に拳を打ち込む。怯える団員達。
「すべての町へと知らせを。Aランク、Sランクの鍛冶職人を探すのだ!」
『はっ!』
「く……」
すべての町を調べれば一人くらいはいるだろう。Eランクの装備ではすぐに壊れてしまう。Bランク以上の魔物と対峙する我々には必須装備。最低でもCランクの装備くらいは揃えなくては。
「私の団員だけでは足りないな。レッドにも知らせておくか」
そう思い、王都の騎士団の双璧を担う第二騎士団長の部屋へと向かう。
「ん? ステファンか。どうした?」
部屋に入ると呑気に紅茶を飲んでいるレッド。彼女は赤い髪を背中まで伸ばしていてとても美しい。赤い瞳がまっすぐに私を捉えて離さない。
実力も私の次に秀でていて頼もしい限りだ。
「武具の話しだ」
「すべてEランクになってしまったな。噂では生産者のすべてがレベル1になってしまったらしいぞ」
向かいの椅子に座って呟く。すると彼女は白い紙を読みだした。すでに調べているとは流石だな。頼もしい。
「生産者の成長を待つしかないだろう」
「な!? そんな悠長にしている場合ではないだろ。いつ魔物の群れが来るか、分からないのだぞ!」
レッドがあまりにも呑気なことを言うものだから声を荒らげる。すると彼女は鋭い視線を向けてきた。
「では聞くが。戦闘能力しかない我々に何が出来る? 生産者を痛めつけて無理やり働かせるか?」
「い、いやそう言うことを言ってるわけでは」
「冒険者達も色々と足で情報を稼いでいる状況だ。彼らからの話ではダンジョンの宝箱からは武具は出ないらしいぞ」
レッドの情報収集能力は計り知れないな。すでにそんな情報まで。しかし、これは由々しき事態だ。ダンジョン報酬でも武具が手に入らないとなると生産者に頼るほかなくなる。
「この話の気に食わないところは魔物の武器もEランクというところだ。ミスリルでも鉄でも、Eランクの武器では耐久値が頼りない。10回の攻撃で壊れてしまうような装備では騎士団も冒険者もなりたたない」
レッドは冷静に見えていたが焦っている様子がうかがえる。私の【白銀の剣】もすぐに壊れてしまうのか……。高かったというのに。
「神の悪戯とはこういうことを言うんだろうな」
「……そうだな」
レッドの言葉に失笑する。
今、この瞬間に魔物の群れが現れ、王都を襲ったら。ふと、そんなことを考えてしまう。そうなったら最後、騎士団は武器、防具がなくなり魔物の波に飲まれるだろう。
「黙って待っていても仕方ないな。私はオルコッドに向かう。ステファンは王都を守っていてくれ。王様、セントラル様がいなくなられたら我らはおしまいだからな」
「了解した。吉報を待つ」
「ああ、腕のいい職人か武器を見つけたらすぐに王都に戻ってくる」
レッドは真剣な表情で部屋を出て行く。しばらくすると馬の鳴き声と共に駆ける音が聞こえてくる。
「頼んだぞレッド……。私は鍛冶場を見て回るか」
生産者を少しでも成長させられるのならば、ねぎらいの言葉をかけることも厭わない。たとえそれが平民でも……。私は優れた騎士団長だ。
◇
「さあ、お楽しみのお時間だ」
「……。ほんとにやるんですか?」
飲み会を終えて次の日。ルドマンさんの鍛冶場を一つ借りてアスノ君にミスリルを手渡す。酔っ払っていない状態でもトラウマが発生しているみたいだ。僕は怒らないから心配はいらないのにな。
「何も心配せずにやらないと、僕に弟子入りした意味がなくなるよ」
「べ、別に鍛冶師になりたくて弟子入りしたわけじゃ」
「ええ!? そうだったの? 冒険者になりたかったってこと?」
剣を見て弟子入りしてきたから鍛冶師として弟子入りしたいと思っていた。勝手に勘違いしていたな。でも、この子は【ミスリルのアスノ】だ。鍛冶師にならずに何になるって言うんだ。
「……もうつべこべ言わずにやる! 君は誰よりも優れた鍛冶師になれるんだから!」
「がはは、それは大きく出たな」
僕の声がルドマンさんにも聞こえたみたい。豪快に笑って僕の肩に手を置く。顔は笑っているけど圧が凄いな。
「まあ、見ててくださいよルドマンさん」
「し、師匠~」
「早く始める!」
アスノ君に圧をかける。彼は泣きそうな顔になりながらミスリルを溶かしていく。
「ほ~、基礎は出来ているな」
彼の所作にルドマンさんが感心して声をあげる。僕はそれを聞いて自慢げに頷く。僕はインベントリ内で完結してしまうからできませんけどね。
「しかし、ミスリルなどどこにあったんじゃ?」
「ルドマンさんには鍛冶場を借りていますし、教えます。僕が作りました」
「はぁ~? 作ったじゃと?」
驚くルドマンさん。そりゃ驚くよな~。この初心者の町でミスリルなんて絶対に手に入らないって言われているからね。僕らが長年プレイをして得たビッグスライムの戦利品から導き出した答え。そして、ルドマンさんは更に驚くことになる。
「で、出来ました……。師匠のためにロングソードにして見ましたけど……。」
「な、なんじゃこれは……」
ミスリルのロングソードを完成させるアスノ君。それを見たルドマンさんがカタカタと震えながらロングソードを見つめる。驚くのも無理はない。等級はDランクと僕よりも下になってしまうが付与されている内容が驚愕の内容となる。
【Dミスリルのロングソード】攻撃力50 【付与】聖属性 STR3倍 DEF30 DEX30 INT30 MND30
「凄いでしょ?」
「……凄いなんてもんじゃねえ。これは神の加護レベルだ」
大きく狼狽えるルドマンさんに自慢げに声をかける。聖属性はもともとミスリルにつく付与だから他の付与されている効果がアスノ君の力だ。
STR特化のプレイヤーにとって彼は絶対に手放せないNPCだった。武器のみの特殊技能だが、すべてのステータスに影響を及ぼす効果。こんなもの知ってしまったら別の装備を着ようとは思わない。伝説の武具は別だけど。
「こ、これ。僕が作ったんですよね……」
アスノ君自身も信じられない様子で呟く。これでトラウマが払しょくされればいいんだけどね。
「アスノ! 儂の工房で働かないか? 冒険者にしておくのはもったいない」
「え!? え~!?」
ルドマンさんがアスノ君の両肩を掴んで勧誘。彼は僕とルドマンさんで視線を反復させる。
「アスノ君の思うままに決めていいよ」
一人になるのは寂しいけど、アスノ君は鍛冶師になるために生まれたような子だ。彼の未来は彼の物。僕に左右されるべきじゃない。
「ぼ、僕は師匠の横に立ちたい! ルドマンさんごめんなさい!」
ルドマンさんに頭を下げるアスノ君。どうやら、僕は彼の未来を変えてしまったみたいだ。嬉しいけど、複雑な気持ちだな。
「よし! 次は君の武器だ。短剣を作ろう!」
「ええ!? まだあったんですか!?」
「がはは、若い奴らは元気でいいな! 俺も精進しなくちゃな!」
アスノ君に再度ミスリルインゴットを手渡す。驚く彼に続いてルドマンさんが声をあげた。
ルドマンさんもこの後大変な作業をしないといけないんだけどね。
73
お気に入りに追加
1,001
あなたにおすすめの小説

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…


異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。

荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。

無尽蔵の魔力で世界を救います~現実世界からやって来た俺は神より魔力が多いらしい~
甲賀流
ファンタジー
なんの特徴もない高校生の高橋 春陽はある時、異世界への繋がるダンジョンに迷い込んだ。なんだ……空気中に星屑みたいなのがキラキラしてるけど?これが全て魔力だって?
そしてダンジョンを突破した先には広大な異世界があり、この世界全ての魔力を行使して神や魔族に挑んでいく。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる