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第七章 異変
第十八話 ダンジョン2階
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二階に降りて僕たちはしばらく3人が並んで歩けるほどの通路を進んでいく。上の階もそうだったけどレンガ造りの平坦な通路。
「上と変わらないな」
「ええ、このままなら何の問題もないと思うのだけど」
エンカ先輩にリムアさんが答えた。リムアさんとファルアさんは二人共、杖装備の後衛。やっぱりモイとムイも女の子を先頭に置くのは嫌だった見たいでイヤイヤながら前衛を勤めている。
「何だよ..」
「人の顔見て何ニヤついてんだ」
僕がモイとムイをニヤニヤして見ていたら突っかかってきた。
この二人の視線はリムアさんとファルアさんに向いているので気があるのかなと思ってニヤニヤしてしまいました。という事で、
「リムアさん!ファルアさん、二人共綺麗ですね」
「「え?」」
僕が二人を褒めると二人共両手で顔を抑えて頬を赤くした。
「どうしたの?ジーニ君?」
「褒めても何も出ないわよ」
そう言ってる二人だけど顔は赤くなってる。
ふっふっふ、ではでは本題に。
「後輩をいじめる男ってどう思います?」
「「な!!」」
僕はわざとでかい声で二人に質問した。モイとムイは声を上げて驚いてる。
「そうね~、いじめはどんなことがあってもダメよね」
「だね~」
二人は顔を見合わせてダメだと言いきった。そりゃそうだよね。
「加護なしと仲良く見えただけでいじめた人がいたんですよ」
「え~」
「お爺さんみたいな考えの人だね。ブラウディアでは古い考えだよ。西区の人かな?」
おうおう、モイとムイの心も知らずに心の刃を放つね~。いい気味だけど流石に可哀そうかな。
モイとムイの心のHPは0になりかけてるよ。
「まあ、そうなんだけどね。それで話は変わるんだけど、お二人に決めた人はいるの?」
「「え?」」
「好きな人って事?」
僕は二人に恋バナを持ち掛ける。モイとムイの耳はダンボになり聞き入っている。
「私は・・いる」
「リムアも?」
「って事はファルアも?」
おっと~、二人共いました。そして視線は....
「ん?どうした?」
通路の先で突き当りの先を先行して、戻ってきたエンカ先輩を見ていた。
「あら?」
「「ガ~ン」」
あらあら、少しだけ意地悪した後に天使になってあげようと思ったのに、エンカ先輩のいけず~。
「「ジーニ!」」
「お二人共お可哀そうに、僕の幸せを少しでも分けてあげようと思ったんだけどね」
モイとムイは両手を掲げて僕へとラッシュをかけてくる。僕は宙を浮いて後方へと回避、当たるはずもないけど流石に可哀そうなので。
「「うわ!」」
「「キャ!」」
モイとムイをリムアさんとファルアさんの方へ転ばせた。
モイとムイの手が二人のお胸に、人為的にラッキースケベの完成~。
モイとムイの頬には綺麗な手形が出来ていたがモイとムイの鼻は伸びきっている。
最終的には僕に親指を立ててきて何だか気持ち悪い。
そんな冗談みたいな話はさておき、
「敵がいたぞ。上と同じ構成だが数が多い」
ゴブリンが20以上とオークが10以上、数えるのもめんどくさいほど乱雑にならんでる。
「中級の広範囲の魔法はできるか?」
「だと思って準備しています」
「よし、それを合図で行くぞ」
「「了解」」
詠唱していたリムアさんの代わりにファルアさんがエンカ先輩に答える。中級魔法で先制してあとの三人が突撃するみたい。僕は事故のないように後方支援。
「行きます![ウィンドストーム]」
風の刃が魔物の集団へと放たれた。ゴブリンは三分の二が引き裂かれオークはケガをした程度、広範囲なだけあって威力は弱め。
「俺達もランスを放つ、それから近接だ![フレアランス]」
エンカ先輩は無詠唱でモイとムイは少ししてから各属性のランスを放つ。爆発音の後、三人は近接で敵と対峙していく。
戦闘は少しの時間ですんだ。みんなケガも無く終わってホッと胸を撫でおろす。
「よし、じゃあいくか、ってジーニは?」
「やっと終わりました?」
「「「「な!」」」」
僕の後ろを見てみんな驚愕してる。
そりゃびっくりするよね。元来た道にこんなに魔物の死体があるんだから。
ゴブリンは罠を張っていた。通路からこの少し大きめの部屋、ここに入ると元来た道に穴が現れそこから魔物が湧き、後ろを取られるというものだ。
僕はすぐに気付いてみんなにばれないようにサイレントアサシンとなった。
「ジーニ、お前が戦闘したら意味ないだろ?」
「う~ん、だけど極力みんなには怪我させたくないし、それに放っておいたらリムアさんとファルアさんに危害が」
エンカ先輩に怒られたんだけど理由を述べると「そうだな」って納得してくれた。流石物分かりのいいエンカ先輩。
その後は普通に正面切っての近接戦で3回戦った。どれも3匹程のオークだったので割愛。
「上と変わらないな」
「ええ、このままなら何の問題もないと思うのだけど」
エンカ先輩にリムアさんが答えた。リムアさんとファルアさんは二人共、杖装備の後衛。やっぱりモイとムイも女の子を先頭に置くのは嫌だった見たいでイヤイヤながら前衛を勤めている。
「何だよ..」
「人の顔見て何ニヤついてんだ」
僕がモイとムイをニヤニヤして見ていたら突っかかってきた。
この二人の視線はリムアさんとファルアさんに向いているので気があるのかなと思ってニヤニヤしてしまいました。という事で、
「リムアさん!ファルアさん、二人共綺麗ですね」
「「え?」」
僕が二人を褒めると二人共両手で顔を抑えて頬を赤くした。
「どうしたの?ジーニ君?」
「褒めても何も出ないわよ」
そう言ってる二人だけど顔は赤くなってる。
ふっふっふ、ではでは本題に。
「後輩をいじめる男ってどう思います?」
「「な!!」」
僕はわざとでかい声で二人に質問した。モイとムイは声を上げて驚いてる。
「そうね~、いじめはどんなことがあってもダメよね」
「だね~」
二人は顔を見合わせてダメだと言いきった。そりゃそうだよね。
「加護なしと仲良く見えただけでいじめた人がいたんですよ」
「え~」
「お爺さんみたいな考えの人だね。ブラウディアでは古い考えだよ。西区の人かな?」
おうおう、モイとムイの心も知らずに心の刃を放つね~。いい気味だけど流石に可哀そうかな。
モイとムイの心のHPは0になりかけてるよ。
「まあ、そうなんだけどね。それで話は変わるんだけど、お二人に決めた人はいるの?」
「「え?」」
「好きな人って事?」
僕は二人に恋バナを持ち掛ける。モイとムイの耳はダンボになり聞き入っている。
「私は・・いる」
「リムアも?」
「って事はファルアも?」
おっと~、二人共いました。そして視線は....
「ん?どうした?」
通路の先で突き当りの先を先行して、戻ってきたエンカ先輩を見ていた。
「あら?」
「「ガ~ン」」
あらあら、少しだけ意地悪した後に天使になってあげようと思ったのに、エンカ先輩のいけず~。
「「ジーニ!」」
「お二人共お可哀そうに、僕の幸せを少しでも分けてあげようと思ったんだけどね」
モイとムイは両手を掲げて僕へとラッシュをかけてくる。僕は宙を浮いて後方へと回避、当たるはずもないけど流石に可哀そうなので。
「「うわ!」」
「「キャ!」」
モイとムイをリムアさんとファルアさんの方へ転ばせた。
モイとムイの手が二人のお胸に、人為的にラッキースケベの完成~。
モイとムイの頬には綺麗な手形が出来ていたがモイとムイの鼻は伸びきっている。
最終的には僕に親指を立ててきて何だか気持ち悪い。
そんな冗談みたいな話はさておき、
「敵がいたぞ。上と同じ構成だが数が多い」
ゴブリンが20以上とオークが10以上、数えるのもめんどくさいほど乱雑にならんでる。
「中級の広範囲の魔法はできるか?」
「だと思って準備しています」
「よし、それを合図で行くぞ」
「「了解」」
詠唱していたリムアさんの代わりにファルアさんがエンカ先輩に答える。中級魔法で先制してあとの三人が突撃するみたい。僕は事故のないように後方支援。
「行きます![ウィンドストーム]」
風の刃が魔物の集団へと放たれた。ゴブリンは三分の二が引き裂かれオークはケガをした程度、広範囲なだけあって威力は弱め。
「俺達もランスを放つ、それから近接だ![フレアランス]」
エンカ先輩は無詠唱でモイとムイは少ししてから各属性のランスを放つ。爆発音の後、三人は近接で敵と対峙していく。
戦闘は少しの時間ですんだ。みんなケガも無く終わってホッと胸を撫でおろす。
「よし、じゃあいくか、ってジーニは?」
「やっと終わりました?」
「「「「な!」」」」
僕の後ろを見てみんな驚愕してる。
そりゃびっくりするよね。元来た道にこんなに魔物の死体があるんだから。
ゴブリンは罠を張っていた。通路からこの少し大きめの部屋、ここに入ると元来た道に穴が現れそこから魔物が湧き、後ろを取られるというものだ。
僕はすぐに気付いてみんなにばれないようにサイレントアサシンとなった。
「ジーニ、お前が戦闘したら意味ないだろ?」
「う~ん、だけど極力みんなには怪我させたくないし、それに放っておいたらリムアさんとファルアさんに危害が」
エンカ先輩に怒られたんだけど理由を述べると「そうだな」って納得してくれた。流石物分かりのいいエンカ先輩。
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