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第四章 ルインズガル大陸
第二十話 機動戦士な色合い
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ララさんと向かい合って寝てから朝になった。窮屈....。僕のベッドはとっても大きいんだけど流石に五人は無理だよ。
ベッドの端に頭を置いて僕とララさんを見るようにシリカさんが、そして僕の後ろにデシウスが、更に僕の下半身を抱きしめるようにフローラちゃんが....凄い事になってる~。
「あ、おはようジーニ様...」
ララさんが起きて眠気眼を擦る。そして今の状況を見ると驚いてる。可愛いな~。
「も~、何でみんながいるの?恥ずかしい..」
「ふふ、おはようございます」
シリカさんが二番目に起きて僕らに話す。そしてデシウスとフローラちゃんを起すとご飯を作りに部屋を出ていった。
シリカさんがいなくなった僕の部屋では僕にべったりの3人が残る。そのまま二度寝しようというのか。僕は抵抗するんだけどまだ本調子じゃないので無駄な抵抗に終わった。
体の節々がいたいよ~。僕ももう歳なのかな....ってまだ3歳でそれはないよね。
1か月ぶりに体が動いたことで驚いちゃったんだと思う。僕は自分にキュアやヒールをかけたんだけど効果が無かった。こういう状態異常として表示されないものはダメみたいだね。
少しずつ治して行こう。
二度寝から起きて僕らはご飯を食べた。僕だけ特別なご飯。アステリアでとれたサツマイモで作ったスイートポテトみたいな物とジャガイモのスープのビシソワーズだ。スープから飲んで少しずつ慣らしていく。
本来は消化しにくい芋は今の僕には合わないんだけど丁寧に調理されてるから美味しく食べれた。流石シリカさんだね。
でも三年間この世界の食べ物を食べていて思ったんだけど....和食が食べたい!!!。特に納豆が。
前世では三日に一回は納豆を食べてたんだよね。でも藁はあっても大豆が無いので作れないよね。それに作り方はわからないしね。偶然出来た話は聞いた事あるよ。確か...馬の鞍に括り付けていた藁に大豆を乗せていたら馬の体温で大豆が粘々になっちゃったんだよね。この話聞いた時、そのあとよく口に入れたな~って思って記憶に残ってる。
しかしそれを再現したとしても口に入れる勇気はないな~。納豆は諦めるとしても醤油は欲しい。塩と砂糖しか見たことないから醤油はまだこの世界にないっぽいんだよね。
あ~醤油醤油!。
僕が天井を見上げて考えているとシリカさんが心配そうに僕に寄り添ってくれた。
「どうかなさいましたかジーニ様」
「ううん、何でもないよ。ただ早く皆みたいに普通の食べ物が食べたいな~って」
そう僕が話すとシリカさんは僕を抱きしめた。シリカさんはジーニ様可愛すぎます、といって強く抱きしめてくる。僕は苦しかったけどシリカさんを堪能しているとララさんがジト目で睨んできた。
だってしょうがないじゃないか、僕も男の子だもの。シリカさんの胸には誰も勝てないのだよ。
そんな事を思っていても口には出さない僕はとても紳士だよね。
ひとしきりララさんの視線を浴びた後僕はお外へリハビリに出かける。軽く街を歩く程度だけどとてもいい運動になった。
ステータスを見ると能力が下がっているわけではなかった。やっぱり精神的な物みたい。よく戦争帰りのかかる精神病の話をテレビ番組で見ていたけどこんな感じだったのかな。僕にはみんながいたから帰ってこれたけど一人だったらどうなっていたかわからないな。
改めて僕はみんなに感謝する。
「ジーニ様!疲れたらすぐにいってくださいね。私が抱き上げますから」
「え~私がやる~」
デシウスとフローラちゃんが僕のすぐ後ろに構える。僕はぎこちない歩きで歩いている為心配しているみたい。だけどデシウスの手はワキワキと閉じたり開けたりしてるから何されるかわかったもんじゃない。僕は必死に歩いて行く。
しばらく歩いているとある事に気付いた。
「今気づいた!、お城が建ってる~~~!」
西に背を向けた白いお城がそびえたっていた。とても綺麗なそのお城は白を基調に青と赤が彩っていた。まるで機動戦士のような色合いは僕の心を鷲掴みにした。
「わ~すっごいすっごいよ~」
ピョンピョンはねて僕は喜ぶ、最高にカッコイイお城、アステリア城がここに誕生した。
ドワーフのワンジさんにはあとでお礼言っておこう!。
こうして城のなかったアステリアにお城が建った。これで本当の意味の国としての威厳が保たれただろう。
ベッドの端に頭を置いて僕とララさんを見るようにシリカさんが、そして僕の後ろにデシウスが、更に僕の下半身を抱きしめるようにフローラちゃんが....凄い事になってる~。
「あ、おはようジーニ様...」
ララさんが起きて眠気眼を擦る。そして今の状況を見ると驚いてる。可愛いな~。
「も~、何でみんながいるの?恥ずかしい..」
「ふふ、おはようございます」
シリカさんが二番目に起きて僕らに話す。そしてデシウスとフローラちゃんを起すとご飯を作りに部屋を出ていった。
シリカさんがいなくなった僕の部屋では僕にべったりの3人が残る。そのまま二度寝しようというのか。僕は抵抗するんだけどまだ本調子じゃないので無駄な抵抗に終わった。
体の節々がいたいよ~。僕ももう歳なのかな....ってまだ3歳でそれはないよね。
1か月ぶりに体が動いたことで驚いちゃったんだと思う。僕は自分にキュアやヒールをかけたんだけど効果が無かった。こういう状態異常として表示されないものはダメみたいだね。
少しずつ治して行こう。
二度寝から起きて僕らはご飯を食べた。僕だけ特別なご飯。アステリアでとれたサツマイモで作ったスイートポテトみたいな物とジャガイモのスープのビシソワーズだ。スープから飲んで少しずつ慣らしていく。
本来は消化しにくい芋は今の僕には合わないんだけど丁寧に調理されてるから美味しく食べれた。流石シリカさんだね。
でも三年間この世界の食べ物を食べていて思ったんだけど....和食が食べたい!!!。特に納豆が。
前世では三日に一回は納豆を食べてたんだよね。でも藁はあっても大豆が無いので作れないよね。それに作り方はわからないしね。偶然出来た話は聞いた事あるよ。確か...馬の鞍に括り付けていた藁に大豆を乗せていたら馬の体温で大豆が粘々になっちゃったんだよね。この話聞いた時、そのあとよく口に入れたな~って思って記憶に残ってる。
しかしそれを再現したとしても口に入れる勇気はないな~。納豆は諦めるとしても醤油は欲しい。塩と砂糖しか見たことないから醤油はまだこの世界にないっぽいんだよね。
あ~醤油醤油!。
僕が天井を見上げて考えているとシリカさんが心配そうに僕に寄り添ってくれた。
「どうかなさいましたかジーニ様」
「ううん、何でもないよ。ただ早く皆みたいに普通の食べ物が食べたいな~って」
そう僕が話すとシリカさんは僕を抱きしめた。シリカさんはジーニ様可愛すぎます、といって強く抱きしめてくる。僕は苦しかったけどシリカさんを堪能しているとララさんがジト目で睨んできた。
だってしょうがないじゃないか、僕も男の子だもの。シリカさんの胸には誰も勝てないのだよ。
そんな事を思っていても口には出さない僕はとても紳士だよね。
ひとしきりララさんの視線を浴びた後僕はお外へリハビリに出かける。軽く街を歩く程度だけどとてもいい運動になった。
ステータスを見ると能力が下がっているわけではなかった。やっぱり精神的な物みたい。よく戦争帰りのかかる精神病の話をテレビ番組で見ていたけどこんな感じだったのかな。僕にはみんながいたから帰ってこれたけど一人だったらどうなっていたかわからないな。
改めて僕はみんなに感謝する。
「ジーニ様!疲れたらすぐにいってくださいね。私が抱き上げますから」
「え~私がやる~」
デシウスとフローラちゃんが僕のすぐ後ろに構える。僕はぎこちない歩きで歩いている為心配しているみたい。だけどデシウスの手はワキワキと閉じたり開けたりしてるから何されるかわかったもんじゃない。僕は必死に歩いて行く。
しばらく歩いているとある事に気付いた。
「今気づいた!、お城が建ってる~~~!」
西に背を向けた白いお城がそびえたっていた。とても綺麗なそのお城は白を基調に青と赤が彩っていた。まるで機動戦士のような色合いは僕の心を鷲掴みにした。
「わ~すっごいすっごいよ~」
ピョンピョンはねて僕は喜ぶ、最高にカッコイイお城、アステリア城がここに誕生した。
ドワーフのワンジさんにはあとでお礼言っておこう!。
こうして城のなかったアステリアにお城が建った。これで本当の意味の国としての威厳が保たれただろう。
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