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番外編

16. 《タジェット×フェル》*

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※リクエスト「ちょっと意地悪な行為」
  タジェット×フェル







「ねぇフェル、今夜は私の言うこと何でも聞いてくれるって言ったよね?」

「うっ…うん…。」

今、僕とタジェット兄様はオレガノ殿下との一戦が終わり、屋敷に戻ってきたところだ。

兄様は帰るなり早々そんなことを言ってくる。

「それは言ったけど…何か企んでるの…?」

「そりゃあフェルが何でも言うこと聞いてくれるって言うなら、それを利用しない手はないよね…?」と兄様はニコニコしている。

「(…嫌な予感…。)」

僕はその予想が的中するのが嫌で敢えてそのことについては考えないように努めた。





その日の夕食、ご機嫌な兄様の代わりに表情の暗い僕を流石に2人は気付いたようで声を掛けてくる。

「フェル、どうしたんだ?何かあったのか?」

「確かに…いつもは美味しそうに夕食を食べるのに今日はあんまり箸が進んでないね?」

と2人は心配そうだ。

「あっ…いや…大丈夫、心配させてゴメンね…。これから何か起こる予定なんだ…。」

「「えっ?」」

当たり前だが2人は疑問の声を上げる。その時、兄様が口を開いた。

「今日は私がフェルと一緒に寝る番だよね?その時に私のお願いを聞いてもらおうと思ってね。」

兄様のその発言に2人はなんとなく理解したのか哀れみの表情で僕を見てくる。

食事が終わるとカラマス君とサックルさんは早々に立ち上がり、僕の肩をトントンと叩いて去っていった。それは無言で「ご愁傷様。」と言われているようで僕は余計、落ち込んだ。

兄様はジッと僕を見つめると「さあフェル、先に一緒にお風呂に入ろうね。」と手を握ってくる。

兄様のご機嫌な様子に何も言えず僕は大人しく着いて行った。

脱衣所で兄様は素早く衣服を脱ぎ去るとまだ脱ぎかけの僕の衣服にも手を伸ばす。

「フェル~まだ恥ずかしがっているの?もうそろそろ慣れてもいいんじゃない?」

「あっ…兄様…僕、自分で脱げるから…。」

「いいの、いいの。手伝ってあげる、むしろ脱がしたいからね。」と手を緩めることはない。結局、兄様に全て脱がされ、お姫様抱っこされる。

「(うぅ~…何年経っても慣れないなぁ…。)」と恥ずかしがっているとチュッと額に口付けられた。僕が兄様を見上げるとニコニコしながら僕を見つめる兄様がいたので「(まっ…いいか。)」と諦めざるを得なかった。

浴室に一緒に入ると"洗いっこ"が始まる。もう恒例となったこの行為、すんなり終わることもあるが大抵すぐには終わらない。何が起こるか…それは皆さんの想像通りだろう。この日も案の定、すんなり終わらなかった。





「ああんっ…!にいさまぁ…くすぐったいよぉ…!あっ…あんっ!そこダメぇ…!」

兄様は僕の身体を泡まみれにしながら全身を撫で回す。そして僕の性器を弄りながら背後から抱き抱えた。

「んっ…んん…あっ…先っぽ弄っちゃ…やっ!」

僕は身体に力が入らず兄様にもたれ掛かるように喘ぐ。

「フェル…まだまだこれからだよ…?ココも綺麗にしようね?」と秘部に触れた。

にゅるっと泡の滑りに任せて侵入してきた兄様の指は挿ってすぐに中を搔きまわす。

「ああっ!はぁ…!」

兄様は僕の喘ぎ声を聞いて満足気に「フェル…私のお願い聞いてくれる?」と囁いた。

僕は「んんっ…!」と返事する。

「じゃあ1つ目のお願い。」

「(えぇ…1つ目…?)」と僕が快感でよく分からなくなっている内に兄様は話を進めて行く。

「今からフェルは私のことを嫌だとかダメだとか、否定的なことは言ってはいけないこと。気持ち良かったら素直に気持ちいいって言ってね?」

僕は"1つ目"というところに文句を言いたかったが僕が返事しようとした瞬間、ナカをグリッと弄られ言葉が発せない。

「あっ!あっ!」

兄様はそれを肯定と取ったのか「じゃあお願いね。」と再開する。





「あんっ!はぁ…にいさまぁ…気持ちい…!」と僕は素直に喘ぐ。

「…うん。恥ずかしがるフェルも可愛いけどたまには素直なフェルもいいね…。じゃあ2つ目のお願い…フェル、私のが欲しいっておねだりして。ほら四つん這いになってお尻をコッチに向けて…自分でアナを拡げて?」

「(えぇ…兄様…お願いがエスカレートしてる…でも嫌とか言えないんだった…ゔぅ…仕方ないか…。)」

僕は大人しく四つん這いになると兄様に秘部を見せながら「にいさまぁ…挿れて…?」と見上げつつ伝える。

その瞬間、兄様のモノがグンッと硬度を増し、僕のナカへ突き入れてきた。

「ああんっ!にいさまぁ…!苦しっ…!」

「はぁ…はぁ…フェル…可愛いよ…想像以上の破壊力だ…たっぷりフェルのナカに注いであげるからね。」と兄様は腰を振り続ける。

「んっ…んっ…気持ちい…よぉ!」

「んっ…一回イこうか…。」

兄様はそう言うと僕のを握り、上下に扱くと自身を押し進める。

「あっ…はぁ…も…イク!」

「私も…!うっ…くっ!」

と僕達は同時に白濁を吐き出した。

はぁ…はぁ…と僕は四つん這いのまま呼吸を整えていると僕のナカから兄様のモノがズルっと抜かれる。

「はぁ…はぁ…フェル…可愛かったよ、次はゆっくりお風呂に入って続きはベッドで…ね?」

兄様はにんまりと笑うと僕を抱き上げた。






それから兄様はゆっくりね、と言ったにも関わらず浴槽内で一回、ベッドではまたしても僕におねだりするように要求し、僕は正常位でそれをやる羽目になった。兄様はいつも以上に興奮し、元々絶倫にも関わらず、更に回数を増やして僕の身体を貪った。

次の日は案の定、起き上がることが出来ず、自分自身に治癒魔法をかけ、やっと起き上がることが出来た。

昼過ぎにノロノロと起きてきた僕をエリーは同情の眼差しで見つめ、そっと昼食を用意してくれた。
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