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番外編
14. 《子育て3》サックル編*
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僕がホップを出産して日々の子育てに奔走している時、サックルさんの発情期が近付いてきた。
今年も時期は変わらない、僕は毎年のことなのである程度覚悟は出来ているが、今年はサックルさんの子供を身籠もる年でもある。僕は事前に身体に核を馴染ませ、いつでもサックルさんのモノを受け入れられる準備を始めた。
そして、いよいよサックルさんが朝食に現れなくなり、僕はタジェット兄様とカラマス君に「行ってくるね。」と口付けるとタンジェとホップの頰にも口付けた。
僕は部屋へと戻り簡易の服に着替えるとサックルさんの部屋へと急ぐ。
「(はぁ~いつものことだけど、今年は緊張するなぁ…。)」
僕はサックルさんの部屋を軽くノックすると返事を待たずに入室する。
部屋には暗闇に薄っすらとランプの灯りで照らされるベッドと、その上にうつ伏せに突っ伏す熊の姿のサックルさんがいた。「フーッ…フーッ…!」と鼻息荒く呼吸し、苦しそうにしている姿を後ろから抱き締める。
「サク…ゴメンね、しんどいでしょ?僕は準備出来てるから抱いて?」と伝える。
その瞬間、サックルさんは僕に襲い掛かる様に覆い被さると「はぁ…はぁ…すまない…フェル…。」と唸りながら告げる。
僕はサックルさんに口付けるとそのまま全てを委ねた。
それからは毎年の様に3日間ほどサックルさんの部屋に篭り子作りに励む。
今までは発情期を中心に身体を繋げていたが、今回は今までと全然違う。身体に核を埋めたからかそれともサックルさんが獣体だからか自分のナカに感じるサックルさんのモノがやたらと内膜を刺激する。そして僕自身もサックルさんの精を絞り取ろうと、いつも以上に蠢いていた。
「ああんっ!はっ…あっ…あんっ!」
バックでサックルさんに突かれながら僕は喘ぎ声を上げる。
「あっ…んっ…サクぅ…はぁ…もっ…奥…に…出して!」
「はぁ…うっ…フェル!フェル!」
とガンッガンッと腰を打ち付けられナカに精を放たれる。サックルさんは最後まで僕のナカに注ぎ込むとそのまま僕を潰さない様に覆い被さる。
「はぁ…はぁ…サク…少しマシになった…?」
「うっ…はぁ…まだ…ダメだ…!」
「んっ…わかった…好きなだけ出して…。」
サックルさんは一度、僕のナカから自身を引き抜くと僕を仰向けに寝かせる。その時、僕の秘部からはサックルさんの出したモノがとろりと溢れ出た。
「んっ…はぁ…。」
サックルさんは「フェル…今年は獣体で悪い…この方が子が出来やすいんだ…。」と唸る。
「ううん…嬉しい…僕も早くサクの赤ちゃん、欲しいな…。」と僕はお腹を撫でる。するとサックルさんも自分の手を重ね「ああ…俺も努力する…。」と口付けてくれた。
半年後ー…。
「はぁ…はぁ…あっ…はぁ…!」
「フェンネル様!頑張って下さい!あともう少しです!」
「フェル!頑張ってくれ!」
「はいっ!いきんでっ!!!」
「ゔーっ!!!」
「オギャー!オギャー!」
「やりました!生まれましたよ!フェンネル様!女の子です!頑張りましたね!」
とエリーが赤ちゃんを取り上げる。
しかし、ホッとしたのも束の間、僕はお腹に違和感を感じる。
「(えっ…嘘…まだ痛い…まさか…もう1人いる…?)
エリーッ!まだ!まだ居る!」
「「エェ!?」」
医官とエリーは共に驚いたが、すぐに次の子を取り出す準備をする。その間もサックルさんは僕の手を握ってくれていた。
「はぁ…あっ…出る…あ"あっ!」
その瞬間、流れ出るように次の子が生まれる。
「キュー…キュー…。」と動物の鳴き声。
「フェンネル様!次のお子様はサックル様と同じ獣体です!直ぐにタオルを!」
と慌てた様子でエリーが素早くタオルで羊膜を破ると全身を拭いて温める。
「フェンネル様、お子様は大丈夫ですよ!ご安心ください!お二人共、元気です!」
「…はぁ…はぁ…。」
「ありがとう…フェル…私の子を2人も産んでくれて…。」とサックルさんは僕の額に口付ける。僕は呼吸を整えた後、やっとサックルさんに返事をすることができた。
「…良かった…無事生まれたんだね…それも2人も…早く抱きたいなぁ…。」
と僕は初めての2人を産むという行為にいつも以上に疲れを見せていた。
サックルさんは僕の身体を案じ「フェルの体調が整ったら2人を連れてこよう…今はゆっくり休め。」と頭を撫でる。
2人の子供は今、エリーが面倒見てくれている。
その後、出産を今か今かと待っていたタジェット兄様とタンジェ、ホップを抱っこしたカラマス君が部屋に入ってきた。タジェット兄様もカラマス君も僕を見てとても心配そうにしている。
「お母様…大丈夫…?」と息子のタンジェが恐る恐る話しかけてくる。
「…大丈夫だよ、タンジェ…ちょっと疲れただけ…。少し休んだらいつも通りになるから…ね?」
とベッドに横たわりながら答える。
その答えにタジェット兄様とカラマス君は頷くとタンジェとホップを連れてすぐに部屋を出て行った。
部屋には僕とサックルさんの2人だけ。サックルさんは心配そうに僕の側に腰掛ける。
「フェル…本当に大丈夫か…?前の2人を産んだ時は、ここまで酷くなかっただろう…?」
「…うん…なんでかな…?ホップを産んであんまり刻を開けずに産んだからかな…?僕もわからないんだけど、今回は疲れちゃった…。」
「そうか…私も今日はここにいる、何かあったら呼ぶんだぞ。」
「うん…ありがとう、サク…。」
と僕はそう言って目を瞑った。
それから僕は丸一日、目を覚まさなかったらしい…。
目を覚ますとエリーとサックルさんが心配そうに僕を覗き込んでいた。
「…んっ…。」
「フェル!」
「フェンネル様!」
「…あれ…どうしたの…?
(二人共、隈が出来てる…。)」
「フェル!お前は丸一日起きなかったんだぞ!」
「えぇ…?そうなの…?ゴメンね…心配かけちゃって…。」
「いや…大丈夫だ。マシュー先生にも来てもらって治癒してもらった。」
「そう…よかった…子供達は大丈夫…?」
「はい…お子様は元気です。今、お連れしますね。」
そう言ってエリーは部屋を出て行った。
サックルさんは僕を抱き締め「心配した…。」と呟く。
「なんかね…今回の出産で凄く疲れた理由が分かった気がするんだ…。多分…子供達を見たら分かる気がする…。」
そんな会話をしているとエリーがベッドに寝かせた2人を連れてきた。
僕はそれを見て「やっぱり…。」と呟くとサックルさんもエリーも不思議な顔をする。
僕は獣体の赤ちゃんを撫でながら「この子はきっと光魔法が使えると思うよ…。」と答える。
「今見て確信した…僕、この子にだいぶ魔力をとられたから凄く疲れたんだと思う…2つの能力を持ってるかは分からないけど、きっとこの国でもかなり上位の魔力持ちになるよ。」
僕のその発言にサックルさんとエリーは目を合わせ驚いていた。
「…そうだったのか…だからフェルの…。」
「うん…この子は誰よりもお姉ちゃんのことを守ってくれると思う…。」
僕はフフッと微笑むと将来のこの子達を案じ、額にキスを贈った。
今年も時期は変わらない、僕は毎年のことなのである程度覚悟は出来ているが、今年はサックルさんの子供を身籠もる年でもある。僕は事前に身体に核を馴染ませ、いつでもサックルさんのモノを受け入れられる準備を始めた。
そして、いよいよサックルさんが朝食に現れなくなり、僕はタジェット兄様とカラマス君に「行ってくるね。」と口付けるとタンジェとホップの頰にも口付けた。
僕は部屋へと戻り簡易の服に着替えるとサックルさんの部屋へと急ぐ。
「(はぁ~いつものことだけど、今年は緊張するなぁ…。)」
僕はサックルさんの部屋を軽くノックすると返事を待たずに入室する。
部屋には暗闇に薄っすらとランプの灯りで照らされるベッドと、その上にうつ伏せに突っ伏す熊の姿のサックルさんがいた。「フーッ…フーッ…!」と鼻息荒く呼吸し、苦しそうにしている姿を後ろから抱き締める。
「サク…ゴメンね、しんどいでしょ?僕は準備出来てるから抱いて?」と伝える。
その瞬間、サックルさんは僕に襲い掛かる様に覆い被さると「はぁ…はぁ…すまない…フェル…。」と唸りながら告げる。
僕はサックルさんに口付けるとそのまま全てを委ねた。
それからは毎年の様に3日間ほどサックルさんの部屋に篭り子作りに励む。
今までは発情期を中心に身体を繋げていたが、今回は今までと全然違う。身体に核を埋めたからかそれともサックルさんが獣体だからか自分のナカに感じるサックルさんのモノがやたらと内膜を刺激する。そして僕自身もサックルさんの精を絞り取ろうと、いつも以上に蠢いていた。
「ああんっ!はっ…あっ…あんっ!」
バックでサックルさんに突かれながら僕は喘ぎ声を上げる。
「あっ…んっ…サクぅ…はぁ…もっ…奥…に…出して!」
「はぁ…うっ…フェル!フェル!」
とガンッガンッと腰を打ち付けられナカに精を放たれる。サックルさんは最後まで僕のナカに注ぎ込むとそのまま僕を潰さない様に覆い被さる。
「はぁ…はぁ…サク…少しマシになった…?」
「うっ…はぁ…まだ…ダメだ…!」
「んっ…わかった…好きなだけ出して…。」
サックルさんは一度、僕のナカから自身を引き抜くと僕を仰向けに寝かせる。その時、僕の秘部からはサックルさんの出したモノがとろりと溢れ出た。
「んっ…はぁ…。」
サックルさんは「フェル…今年は獣体で悪い…この方が子が出来やすいんだ…。」と唸る。
「ううん…嬉しい…僕も早くサクの赤ちゃん、欲しいな…。」と僕はお腹を撫でる。するとサックルさんも自分の手を重ね「ああ…俺も努力する…。」と口付けてくれた。
半年後ー…。
「はぁ…はぁ…あっ…はぁ…!」
「フェンネル様!頑張って下さい!あともう少しです!」
「フェル!頑張ってくれ!」
「はいっ!いきんでっ!!!」
「ゔーっ!!!」
「オギャー!オギャー!」
「やりました!生まれましたよ!フェンネル様!女の子です!頑張りましたね!」
とエリーが赤ちゃんを取り上げる。
しかし、ホッとしたのも束の間、僕はお腹に違和感を感じる。
「(えっ…嘘…まだ痛い…まさか…もう1人いる…?)
エリーッ!まだ!まだ居る!」
「「エェ!?」」
医官とエリーは共に驚いたが、すぐに次の子を取り出す準備をする。その間もサックルさんは僕の手を握ってくれていた。
「はぁ…あっ…出る…あ"あっ!」
その瞬間、流れ出るように次の子が生まれる。
「キュー…キュー…。」と動物の鳴き声。
「フェンネル様!次のお子様はサックル様と同じ獣体です!直ぐにタオルを!」
と慌てた様子でエリーが素早くタオルで羊膜を破ると全身を拭いて温める。
「フェンネル様、お子様は大丈夫ですよ!ご安心ください!お二人共、元気です!」
「…はぁ…はぁ…。」
「ありがとう…フェル…私の子を2人も産んでくれて…。」とサックルさんは僕の額に口付ける。僕は呼吸を整えた後、やっとサックルさんに返事をすることができた。
「…良かった…無事生まれたんだね…それも2人も…早く抱きたいなぁ…。」
と僕は初めての2人を産むという行為にいつも以上に疲れを見せていた。
サックルさんは僕の身体を案じ「フェルの体調が整ったら2人を連れてこよう…今はゆっくり休め。」と頭を撫でる。
2人の子供は今、エリーが面倒見てくれている。
その後、出産を今か今かと待っていたタジェット兄様とタンジェ、ホップを抱っこしたカラマス君が部屋に入ってきた。タジェット兄様もカラマス君も僕を見てとても心配そうにしている。
「お母様…大丈夫…?」と息子のタンジェが恐る恐る話しかけてくる。
「…大丈夫だよ、タンジェ…ちょっと疲れただけ…。少し休んだらいつも通りになるから…ね?」
とベッドに横たわりながら答える。
その答えにタジェット兄様とカラマス君は頷くとタンジェとホップを連れてすぐに部屋を出て行った。
部屋には僕とサックルさんの2人だけ。サックルさんは心配そうに僕の側に腰掛ける。
「フェル…本当に大丈夫か…?前の2人を産んだ時は、ここまで酷くなかっただろう…?」
「…うん…なんでかな…?ホップを産んであんまり刻を開けずに産んだからかな…?僕もわからないんだけど、今回は疲れちゃった…。」
「そうか…私も今日はここにいる、何かあったら呼ぶんだぞ。」
「うん…ありがとう、サク…。」
と僕はそう言って目を瞑った。
それから僕は丸一日、目を覚まさなかったらしい…。
目を覚ますとエリーとサックルさんが心配そうに僕を覗き込んでいた。
「…んっ…。」
「フェル!」
「フェンネル様!」
「…あれ…どうしたの…?
(二人共、隈が出来てる…。)」
「フェル!お前は丸一日起きなかったんだぞ!」
「えぇ…?そうなの…?ゴメンね…心配かけちゃって…。」
「いや…大丈夫だ。マシュー先生にも来てもらって治癒してもらった。」
「そう…よかった…子供達は大丈夫…?」
「はい…お子様は元気です。今、お連れしますね。」
そう言ってエリーは部屋を出て行った。
サックルさんは僕を抱き締め「心配した…。」と呟く。
「なんかね…今回の出産で凄く疲れた理由が分かった気がするんだ…。多分…子供達を見たら分かる気がする…。」
そんな会話をしているとエリーがベッドに寝かせた2人を連れてきた。
僕はそれを見て「やっぱり…。」と呟くとサックルさんもエリーも不思議な顔をする。
僕は獣体の赤ちゃんを撫でながら「この子はきっと光魔法が使えると思うよ…。」と答える。
「今見て確信した…僕、この子にだいぶ魔力をとられたから凄く疲れたんだと思う…2つの能力を持ってるかは分からないけど、きっとこの国でもかなり上位の魔力持ちになるよ。」
僕のその発言にサックルさんとエリーは目を合わせ驚いていた。
「…そうだったのか…だからフェルの…。」
「うん…この子は誰よりもお姉ちゃんのことを守ってくれると思う…。」
僕はフフッと微笑むと将来のこの子達を案じ、額にキスを贈った。
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