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第2章

122. *

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兄様は僕の中から指を引き抜くと僕を抱っこしながらベッドへ移動した。

ベッドに横たわらせた瞬間、再び指を突き入れる。

「ああっ!」

思わず嬌声を上げ軽くイってしまった。

僕は少なからずベッドに運ばれたことで暫くイチャイチャするのだと思って気を抜いていた。

「あっ…にいさま…もっ…ゆっくり…!」

僕は快感で視界がボヤける中、必死に兄様に手を伸ばした。

兄様はその様子に「フェル…可愛い…愛してるよ。」と上体を起こし、僕が届くように上体を倒してくれた。僕は兄様の肩をギュッと握ると連続で来る快感に耐える。

僕のモノは再び先端からとろとろと先走りを垂らし、ヒクヒクと勃ち上がっていた。それを兄様は掴むと、前も弄りだす。グチュグチュと音を鳴らしながら後ろも弄っていた兄様は勢いよくその指を引き抜くと次は2本目を突き入れた。


ぐちゅ…ぐぱっ…ぐりゅ…


2本目の刺激と圧迫感に僕は

「ああっ…ダメ…イく…!」

と声を上げ身体全体に力を入れる。

しかし、あと少しのところで揺らすのを止められ快感の波が止んでしまった。

「フェル…まだイっちゃダメだよ…?せっかくだから一緒にイこう…?」

兄様は僕を四つん這いにすると自分のモノを舐めるように言ってきた。

兄様のモノはギンギンに勃ち上がり、いつも以上にはち切れんばかりの筋が浮いている。

「(いつもよりおっきい…でもいつかこれが僕の中に入るんだ…。)」

僕はそう期待しながら兄様のモノに舌を這わせた。

根元の部分を両手で持ち、軽く扱くと先端をペロッと舐めた。相変わらず先走りはしょっぱかったがいつもより僕も興奮しているからかそれがとても美味しく感じる。そのまま先端にキスすると出来る限り喉奥まで飲み込んだ。


チュ…ジュル…グチュ…ジュル…


唾液を絡ませながら上下に動き、入りきれない分は手で扱く。まだ数回しかしたことがないのでイマイチこれで合っているのかは疑問だが、兄様の顔をチラッと見ると気持ち良さげに顔を歪ませていた。僕は一旦、口からは兄様のモノを抜くと裏スジを舐め、陰嚢を舐めた。

「にいさま…ココは気持ちいいの?」

と陰嚢をペロペロしながら聞くと、

「ああ…気持ちいいよ。フェルにされたらなんでも気持ちいい。」

と僕の頭を撫でながら答えた。

僕はその答えにニコッと笑うと陰嚢を口に含み舌で転がしながら片手で兄様のモノを扱く。口の中で睾丸が動いているのが分かり、それを舌で舐め回すと兄様が「うっ…。」と唸った。

「(兄様…気持ちいいのかな?反対側も舐めないと…。)」

僕は陰嚢を吸うように口から離すと反対側も口に含んだ。同じように口の中で転がす。その間も手を休めないように動かし続けた。すると先端から先走りが溢れ出し、僕の手を汚した。僕がそれをペロペロ舐めていると「フェルは猫みたいだね。」と髪を撫でられる。

「もう十分だよ、ありがとう。」

と兄様は僕を持ち上げ、口付けてきた。
僕が「まだ…途中…。」と言ったのだが「これ以上されると一緒にイけなくなっちゃうから…ねっ?」と口付けで黙らされる。

僕は口付けられながら「んーっ!」と文句を言ったのだが兄様が僕の乳首をギュッと握ってきたことでその声は嬌声に変わった。

「あっ…あんっ…!だめぇ…!乳首、きもちいいからぁ!」

と叫ぶと兄様は更に強く握ってくる。そして、僕の身体がビクビク動くのを確認すると握るのを止め親指でコリコリと捏ねくりまわす。それだけでも僕にとっては十分な刺激だが、イくところまでは到達しない。

「にいさまぁ…!あっ…僕の…弄ってぇ!」

と懇願し、兄様の手を止めようと手を添えた。

兄様は僕に軽く口付けると「フェルの可愛いお願いだから聞いてあげる。」と右手は秘部に左手は僕のモノに添えられた。兄様の絶妙な緩急で後ろと前とを弄られ、僕は直ぐにイきそうになった。

「ああっ!…あっ!」

と嬌声を上げ、兄様の首にしがみ付くと兄様は自分のモノと僕のモノを1つにし、更にスピードを上げ扱いた。

「あっ…あっ…ああ…イく!」

その瞬間、僕の方が先に弾け少し遅れて兄様も白濁を放った。兄様は暫くゆるゆると扱いていたが、最後までお互いのモノを絞り取るように扱くと、手についたモノを丁寧に舐めとった。

「んっ…おいし…。フェルにもあげるね。」

と言い、イッたばかりでハァハァ言ってる僕に口付けると舌をねじ込んできた。咥内を舌が縦横無尽に動き舌を絡ませるように口付けてくる。僕はその舌に翻弄されながらゴクンと唾液と"何か"を飲み込んだ。

「はぁ…ん…おいし…。」

と呟くと兄様も満足そうに笑った。




「フェル…私は今日が今まで生きてきて1番幸せだよ。愛しいフェルと気持ちが通じ合えた。だからフェルが他にも夫を選んだとしてもなるべく我慢する…。1人に絞ることがフェルを苦しめるようならそれはしたくない。」

兄様の顔はとても真剣だった。

「うん…兄様…ありがとう。」

僕は兄様にお礼を言うとお風呂へと誘った。
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