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第1章
5. 散歩
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その後、僕の魔法に感動している父様とそれをクスクス笑っている母様と共に昼食を食べた僕はエリーと一緒に敷地内の庭に来ていた。色とりどりの草花が咲いており、そこまで花に詳しくない僕でも綺麗だと思える。
「ここは奥様と庭師がお手入れなされています。綺麗な花だけでなくハーブや料理に使われる植物も育てていますので、また収穫時期に一緒に参りましょうね。」
エリーは近くに咲いていた植物の説明をしながら、僕の手を引いてくれる。少し庭園から離れた場所に辿り着くとエリーから魔法の説明をされた。
「フェンネル様、先程の魔法にはとても驚きました。奥様もおっしゃってましたが、早くても5歳を過ぎた辺りに魔法を使える子が殆どなんです。それまでに読み書きを覚え、魔法とはどんなものか学んだ後、魔法を使えるようになるのです。知識無く魔法を使うということはとても危険なことなんです…なので、もう少し魔法というものを知ってから使うようにしましょうね。」
「(たしかに…チートだからといって魔力が無限ってわけじゃないし、僕が知らずにやってたことが実は魔法界の禁忌でした、とか笑えないしね…。)」
僕は「はい。」と返事をした。
「それでは、まず魔法というものがどういうものか説明致します。」
そこから30分程、実践を兼ねた魔法講座をエリーに教えられた。内容としては僕が今まで小説で読んでたことと類似していたのでそれ程驚かなかったが、唯一驚いたのが魔王が居なかったこと…。聞いたときは地味にショックを受けた。
「(僕が戦うわけじゃないけど、ファンタジーといえば勇者と魔王じゃないの!?それにBLが発生するかもしれないのに!!魔王×勇者、勇者×魔王とか…!ちょっと期待してたのにー!後は魔王討伐までにパーティーと勇者でイチャイチャがあったかもしれないのに…!うわー…ショック~。)」
僕がそんなことで打ちひしがれているとは気付かず、エリーは説明を続けた。
この世界の魔法は火、水、風、光(治癒)、闇の5つ。
闇に関しては魔物とか魔獣しか持っていなくて、人間で闇魔法を使うのは禁忌とされているんだって。
それに必ず人間は魔力を持っていて、最低でも生活魔法は出来るらしい。
あとは当たり前だけど魔力の高さが高いほど重宝されること。だから身分が低くても魔力が高ければ上の身分に上がれるんだって。だけど、まだ身分制度の偏見は抜け切れてないみたい。
ザッとこんな感じのことを説明された。
あっ!あと人間が持ってる魔法の種類は多くても2つまで。普通は1つだから2つ持ってるだけでも貴重らしい。更に魔力が高ければ余計ね。
「(僕はさっき炎が使えたから1つは火なのかな…?)」
エリーに「僕は火?」と聞く。
「正直、まだわかりません。フェンネル様はまだ魔法を使ったばかりですし、生活魔法に関しては殆どの人が使えるのです。なので、持ってる魔法が火だけだとしても、炎を出したり水を沸かしたりする以外に少量の水なら生成できますし、風も起こせます。これは後々、魔法を訓練してどの能力が高いか確認する必要があります。」
「(へぇーそうなんだ。じゃあまだ確定じゃないのか。そしたらもう少し訓練して能力を上げなくっちゃ!)」
「僕、頑張る。」と返事をすると「私も出来る限りお手伝い致します。」と答えてくれた。
それからエリーは自分が持っている魔法は水だと教えてくれ、目の前で噴水を作ったり氷の彫刻など作って見せてくれた。
「ここは奥様と庭師がお手入れなされています。綺麗な花だけでなくハーブや料理に使われる植物も育てていますので、また収穫時期に一緒に参りましょうね。」
エリーは近くに咲いていた植物の説明をしながら、僕の手を引いてくれる。少し庭園から離れた場所に辿り着くとエリーから魔法の説明をされた。
「フェンネル様、先程の魔法にはとても驚きました。奥様もおっしゃってましたが、早くても5歳を過ぎた辺りに魔法を使える子が殆どなんです。それまでに読み書きを覚え、魔法とはどんなものか学んだ後、魔法を使えるようになるのです。知識無く魔法を使うということはとても危険なことなんです…なので、もう少し魔法というものを知ってから使うようにしましょうね。」
「(たしかに…チートだからといって魔力が無限ってわけじゃないし、僕が知らずにやってたことが実は魔法界の禁忌でした、とか笑えないしね…。)」
僕は「はい。」と返事をした。
「それでは、まず魔法というものがどういうものか説明致します。」
そこから30分程、実践を兼ねた魔法講座をエリーに教えられた。内容としては僕が今まで小説で読んでたことと類似していたのでそれ程驚かなかったが、唯一驚いたのが魔王が居なかったこと…。聞いたときは地味にショックを受けた。
「(僕が戦うわけじゃないけど、ファンタジーといえば勇者と魔王じゃないの!?それにBLが発生するかもしれないのに!!魔王×勇者、勇者×魔王とか…!ちょっと期待してたのにー!後は魔王討伐までにパーティーと勇者でイチャイチャがあったかもしれないのに…!うわー…ショック~。)」
僕がそんなことで打ちひしがれているとは気付かず、エリーは説明を続けた。
この世界の魔法は火、水、風、光(治癒)、闇の5つ。
闇に関しては魔物とか魔獣しか持っていなくて、人間で闇魔法を使うのは禁忌とされているんだって。
それに必ず人間は魔力を持っていて、最低でも生活魔法は出来るらしい。
あとは当たり前だけど魔力の高さが高いほど重宝されること。だから身分が低くても魔力が高ければ上の身分に上がれるんだって。だけど、まだ身分制度の偏見は抜け切れてないみたい。
ザッとこんな感じのことを説明された。
あっ!あと人間が持ってる魔法の種類は多くても2つまで。普通は1つだから2つ持ってるだけでも貴重らしい。更に魔力が高ければ余計ね。
「(僕はさっき炎が使えたから1つは火なのかな…?)」
エリーに「僕は火?」と聞く。
「正直、まだわかりません。フェンネル様はまだ魔法を使ったばかりですし、生活魔法に関しては殆どの人が使えるのです。なので、持ってる魔法が火だけだとしても、炎を出したり水を沸かしたりする以外に少量の水なら生成できますし、風も起こせます。これは後々、魔法を訓練してどの能力が高いか確認する必要があります。」
「(へぇーそうなんだ。じゃあまだ確定じゃないのか。そしたらもう少し訓練して能力を上げなくっちゃ!)」
「僕、頑張る。」と返事をすると「私も出来る限りお手伝い致します。」と答えてくれた。
それからエリーは自分が持っている魔法は水だと教えてくれ、目の前で噴水を作ったり氷の彫刻など作って見せてくれた。
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