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第2章

43. 性教育2*

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案の定、彼は力に物を言わせ再び僕を押し倒す。普通の10歳ではないので人間の大人並みに力があるのだ。

僕は彼に押し倒されながら今まで以上に焦りを見せる。しかし彼は気にした様子もなく僕の顔の横に肘を着いたまま「ショウ…キスしたい。」と衝撃的なことを告げた。

えっ…今なんて?

一瞬、聞き間違いか?と思い返事に遅れる。すると彼は切ない表情になり「ねぇ、ダメ?」と聞いてくる。

うぅ~!そんな風に言われたら断れないじゃないかっ!!!

今まで一生懸命育ててきた息子だ、そんな風にお願いされたら聞いてしまいたくなる。ただ、口にするのは恐らくモリオンは初めてだ、親である僕がもらっていいのか?という思いが過ぎり先程の気持ちには蓋をして「それは…大事な人の為にとっておきなさい。」と告げる。しかし「僕の大事な人はショウだよ。」と言われると心が揺れる。

「(いやいや、駄目だ!ここで許したらズルズルいってしまう…!)」と思い直し「それでも駄目だ。」と告げる。

そのまま暫く無言の攻防を繰り返した僕達だが、最終的にはやはり僕が折れる形となった。ハァ~と溜息を吐くと「1回だけだよ。」と目を瞑る。すると少しの間のあと、彼の唇がゆっくりと押し付けられた。初めてのキスらしく、触れるだけのキス。その唇はすぐに離され「ショウ、ありがとう。」と告げられる。

しかし、まだ問題は終わっていない。彼はまだ僕の半身を触りたがっている。キスを終えたモリオンはスッと右手を僕の下半身に下ろすとズボンの上から手を添わす。そして妖しく弧を描きながら「ショウのも触るよ。」と弄りだした。

「あっ…駄目だって…!」

そう口にするも萎えかけていたモノはだんだんと硬度を取り戻す。彼は僕の返事を無視すると勢いよくズボンを太ももまで下ろした。

「あっ…!」

ウエストのゴムの部分と半勃ちのモノが当たり思わず感じた声をあげてしまう。しかし、モリオンは分かっていないのか残念そうに僕の半勃ち状態のモノを見るやいなや「ショウのがくたってなってる…。」と零す。

実況しなくていいから!それにこれでも勃ちそうなんです!

そんなことを心の中でツッコミながら、もうその時には抵抗を諦めていた。

モリオンは僕がやったのを真似るように手を添えると上下に擦る。初めてやるせいか、その力が普段自分がやるより遥かに優しすぎてイきたくてもイけない。僕は我慢出来ずにモリオンの手の上から自分の手を添えると「もっと強く擦って…。」と懇願する。一緒に上下に擦ると僕のモノも元気を取り戻し、硬さも出だした。「良かった、元気になった。」と喜ぶモリオンに罪悪感を感じながらそのまま射精するまで行為を続ける。

そして「んんっ…!」と声を漏らしながら自分の腹部に白濁を飛ばす。その時、モリオンの手にも付いてしまい慌てて上体を起こしたが時すでに遅し、なんとモリオンがそれを舐め取ってしまった。

「あぁ!モリオン、ダメ!」

ペロペロと舐める姿に「そんな汚いものを!」という気持ちで注意したが、同時に恥ずかしさも募る。

しかし、全てを舐め取ったモリオンが興奮しだした。

「ショウ!凄く美味しい!ちょっと食べただけでお腹いっぱいになった!」

嬉々と告げる言葉に思い出す、食事の仕方が複数あることに。今までコッチのやり方をやっていなかったせいで忘れていた。僕の精液から食事をする方が何倍も楽なのだ。

モリオンは僕の腹部に飛んだ精液を指で掬うと生クリームを舐めるように吸い付く。

「あっ…モリオン…。」

「ショウ、僕今度からコッチでミルクが飲みたいな?」

満面の笑みで告げられ、僕はそのまま後ろに倒れ込んだ。
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