上 下
65 / 81

65. 媚薬*

しおりを挟む
「(なんなんだろう…。)」と思いながらも読書を続ける。しかし、1時間程して身体に違和感を感じ始めた。

「(あれ…なんかムズムズする…。)」

その感覚は思春期の少年にありがちな性欲を吐き出したい衝動と同じものだった。

「はぁ…はぁ…。
(何これ…凄い出したくて仕方ない…。)」

僕はおもむろに自身に手を伸ばす。

「うぅっ…!」

いつも以上に敏感になっているソレを握り込み、上下に擦る。しかし、いくら擦っても僕は後ろを弄らないとイくことができない。

僕はフラつく脚でバスルームへ向かう。

慌てて下半身だけ衣類を脱ぎ去り、浴室に手をかける。石鹸を泡立て秘部に塗りたぐると一気に指を突き入れた。

「あぁんっ!」

僕は衝撃で浴室に倒れ込む。その後は夢中で後ろと前を扱いた。

しかし、いくら弄っても刺激が足りない。僕はこの短期間でもっと太くて長いもので弄られないとイけない身体になってしまっていた。

「はぁ…はぁ…。
(足りない…!)」

そこへ「良い眺めだな。」と王様が入ってくる。

王様は自身のモノを取り出すと「コレが欲しいんじゃないのか?」と見せ付けてきた。

確かに今の僕にはソレは凄く魅力的なものに見える。

王様のモノは全体に突起のようなトゲトゲが付いており、アレでナカを抉られれば相当気持ちいいと分かる。しかし僕はクローブさんのことがある…こんな誘惑に負けてられない。僕はかぶりを振り王様の魅力的な提案を拒否した。

王様はフッと笑うと四つん這いで苦しんでいる僕の秘部に自身を擦り付ける。

「あっ…あっ…。」

王様のモノが入り口を刺激し、僕を追い詰める。

王様は僕に覆いかぶさると耳元で「先程の液体は媚薬だ…耐えなくてもよい…そうなるのは自然の成り行きだ。」と呟く。更に小刻みに腰を揺らし、僕の秘部にトゲを擦りつけながら「挿れて欲しいのだろう…おねだりするがいい…。」と囁く。

僕はギリギリまで耐えていたがとうとう堪えきれずに「挿れて…。」と漏らしまう。その瞬間、グンッと腰を支えられ自身を突き入れられた。

「ああっ!」

僕は待ちに待った刺激に欲を勢い良く吐き出す。

それでも王様は構わず腰を振り続けた。

「あっ…あっ…あっ…んっ…!」

腰を擦り付けられる度に僕の秘部からはぐちゅぐちゅと音が漏れ内襞を刺激する。

「ああっ!気持ちい…よぉ!はぁ…はぁ…もっと!」

「ヨースケ…私の子を孕むがいい。」

王様のその呟きは行為に夢中な僕には聞こえず、僕は無我夢中で王様のモノを欲しがった。

「はぁ…はぁ…王様…もっと…下さい。」

「ああ…お前の気の済むまでな。」

王様は僕を抱きかかえるとベッドに下ろし、正常位の体勢から一気に突き入れる。

「あんっ!あっ…あっ…!」

「はぁ…はぁ…!」

それから暫くして僕のモノと王様のモノが弾ける。

お互いが白濁を飛ばすと一時休戦かと思いきや僕は直ぐに身体のムズムズが再開し、王様のモノを強請った。

「はぁ…王様…ちょーだい…。」

王様は僕のおねだりに笑うと「では、お前が自分で挿れろ。」と言う。僕は喜んで王様に跨ると騎乗位の体勢で腰を振りだした。

「あっ…あっ…はぁ…気持ちい…良いとこ…当たる…!」

僕の腰振りに合わせるように王様も腰を振る。

「あんっ!王様…気持ちい…よぉ…ああっ…激しっ!」

「くっ…はぁ…はぁ…。」

王様は僕のナカに欲を吐き出すと僕の腰を支え、一度自身を引き抜く。そして、もう一つの性器を取り出すと僕に突き刺す。

「ああんっ!まだ…王様の…元気…。」

「ああ…まだまだ付き合えよ。」

王様はニヤリとしながら告げると腰を振り続けた。






それから数時間後、僕のムズムズは治まり王様も隣で横たわっている。僕は疲労困憊で逃げ出そうにも王様の寝顔を眺めることしか出来ない…。

「(うぅ~…いくら媚薬を飲まされたとはいえ、これは浮気だよね…どうしよう…クローブさんに合わせる顔がない…。)」

と僕は項垂れていた。

すると「んっ…。」と声を上げ、王様の瞼が持ち上がる。こうやって間近で見ると王様の目は黒縁で髪色と同じ銀のような白い目をしており、さらに瞳孔は金色だった。

僕はジーッと王様の目を見ていると王様に「なんだ。」と言われる。

「あっ…いえ…目の色が珍しかったものですから…。」と慌てて答える。

「フッ…こんなもの珍しくともなんともない。蛇であれば誰でもあるものだ。まぁ髪色まで目の色と同じなのは珍しいがな。」と教えてくれる。

「それより。」と王様が身を乗り出してきた。

王様は僕のお腹を撫で「ここに私の精を注いだ。これでお前が孕んだかどうか時期に分かる、期待しておくことだな。」と衝撃の事実を告げる。

「えっ…でも…。
(確か妊娠するには薬を飲まないといけないんだよね…?)」

「薬のことか?そんなもの先程の媚薬に混ぜているに決まっているだろう。それと中絶を図ろうとするなよ、それはお前自身にも相当負担がかかるからな。お前は気にせずもう休め。私も久しぶりに疲れた、もう寝る。」

王様はそう言って目を瞑ると寝息をたてて本当に眠ってしまった。
しおりを挟む
感想 36

あなたにおすすめの小説

推しの完璧超人お兄様になっちゃった

紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。 そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。 ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。 そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。

主人公の兄になったなんて知らない

さつき
BL
レインは知らない弟があるゲームの主人公だったという事を レインは知らないゲームでは自分が登場しなかった事を レインは知らない自分が神に愛されている事を 表紙イラストは マサキさんの「キミの世界メーカー」で作成してお借りしています⬇ https://picrew.me/image_maker/54346

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

目覚めたそこはBLゲームの中だった。

BL
ーーパッパー!! キキーッ! …ドンッ!! 鳴り響くトラックのクラクションと闇夜を一点だけ照らすヘッドライト‥ 身体が曲線を描いて宙に浮く… 全ての景色がスローモーションで… 全身を襲う痛みと共に訪れた闇は変に心地よくて、目を開けたらそこは――‥ 『ぇ゙ッ・・・ ここ、どこ!?』 異世界だった。 否、 腐女子だった姉ちゃんが愛用していた『ファンタジア王国と精霊の愛し子』とかいう… なんとも最悪なことに乙女ゲームは乙女ゲームでも… BLゲームの世界だった。

転生悪役令息、雌落ち回避で溺愛地獄!?義兄がラスボスです!

めがねあざらし
BL
人気BLゲーム『ノエル』の悪役令息リアムに転生した俺。 ゲームの中では「雌落ちエンド」しか用意されていない絶望的な未来が待っている。 兄の過剰な溺愛をかわしながらフラグを回避しようと奮闘する俺だが、いつしか兄の目に奇妙な影が──。 義兄の溺愛が執着へと変わり、ついには「ラスボス化」!? このままじゃゲームオーバー確定!?俺は義兄を救い、ハッピーエンドを迎えられるのか……。 ※タイトル変更(2024/11/27)

攻略対象者やメインキャラクター達がモブの僕に構うせいでゲーム主人公(ユーザー)達から目の敵にされています。

BL
───…ログインしました。 無機質な音声と共に目を開けると、未知なる世界… 否、何度も見たことがある乙女ゲームの世界にいた。 そもそも何故こうなったのか…。経緯は人工頭脳とそのテクノロジー技術を使った仮想現実アトラクション体感型MMORPGのV Rゲームを開発し、ユーザーに提供していたのだけど、ある日バグが起きる───。それも、ウィルスに侵されバグが起きた人工頭脳により、ゲームのユーザーが現実世界に戻れなくなった。否、人質となってしまい、会社の命運と彼らの解放を掛けてゲームを作りストーリーと設定、筋書きを熟知している僕が中からバグを見つけ対応することになったけど… ゲームさながら主人公を楽しんでもらってるユーザーたちに変に見つかって騒がれるのも面倒だからと、ゲーム案内人を使って、モブの配役に着いたはずが・・・ 『これはなかなか… 面白い方ですね。正直、悪魔が勇者とか神子とか聖女とかを狙うだなんてベタすぎてつまらないと思っていましたが、案外、貴方のほうが楽しめそうですね』 「は…!?いや、待って待って!!僕、モブだからッッそれ、主人公とかヒロインの役目!!」 本来、主人公や聖女、ヒロインを襲撃するはずの上級悪魔が… なぜに、モブの僕に構う!?そこは絡まないでくださいっっ!! 『……また、お一人なんですか?』 なぜ、人間族を毛嫌いしているエルフ族の先代魔王様と会うんですかね…!? 『ハァ、子供が… 無茶をしないでください』 なぜ、隠しキャラのあなたが目の前にいるんですか!!!っていうか、こう見えて既に成人してるんですがッ! 「…ちょっと待って!!なんか、おかしい!主人公たちはあっっち!!!僕、モブなんで…!!」 ただでさえ、コミュ症で人と関わりたくないのに、バグを見つけてサクッと直す否、倒したら終わりだと思ってたのに… 自分でも気づかないうちにメインキャラクターたちに囲われ、ユーザー否、主人公たちからは睨まれ… 「僕、モブなんだけど」 ん゙ん゙ッ!?……あれ?もしかして、バレてる!?待って待って!!!ちょっ、と…待ってッ!?僕、モブ!!主人公あっち!!! ───だけど、これはまだ… ほんの序の口に過ぎなかった。

小悪魔系世界征服計画 ~ちょっと美少年に生まれただけだと思っていたら、異世界の救世主でした~

朱童章絵
BL
「僕はリスでもウサギでもないし、ましてやプリンセスなんかじゃ絶対にない!」 普通よりちょっと可愛くて、人に好かれやすいという以外、まったく普通の男子高校生・瑠佳(ルカ)には、秘密がある。小さな頃からずっと、別な世界で日々を送り、成長していく夢を見続けているのだ。 史上最強の呼び声も高い、大魔法使いである祖母・ベリンダ。 その弟子であり、物腰柔らか、ルカのトラウマを刺激しまくる、超絶美形・ユージーン。 外見も内面も、強くて男らしくて頼りになる、寡黙で優しい、薬屋の跡取り・ジェイク。 いつも笑顔で温厚だけど、ルカ以外にまったく価値を見出さない、ヤンデレ系神父・ネイト。 領主の息子なのに気さくで誠実、親友のイケメン貴公子・フィンレー。 彼らの過剰なスキンシップに狼狽えながらも、ルカは日々を楽しく過ごしていたが、ある時を境に、現実世界での急激な体力の衰えを感じ始める。夢から覚めるたびに強まる倦怠感に加えて、祖母や仲間達の言動にも不可解な点が。更には魔王の復活も重なって、瑠佳は次第に世界全体に疑問を感じるようになっていく。 やがて現実の自分の不調の原因が夢にあるのではないかと考えた瑠佳は、「夢の世界」そのものを否定するようになるが――。 無自覚小悪魔ちゃん、総受系愛され主人公による、保護者同伴RPG(?)。 (この作品は、小説家になろう、カクヨムにも掲載しています)

悪役令嬢に転生したが弟が可愛すぎた!

ルカ
BL
悪役令嬢に転生したが男だった! ヒロインそっちのけで物語が進みゲームにはいなかった弟まで登場(弟は可愛い) 僕はいったいどうなるのー!

処理中です...