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3. 経緯
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その顔は快感で赤く染まり恍惚とした表情だったのだろう。
男性は「うぅっ…。」と声を上げパッと立ち上がると
「これでもう大丈夫だ。これで体内に残ったものは全て掻き出した。あとは体力を消耗してるだろうから、少し休めば元通りになる。俺は外に出てるから、ゆっくり温もって出てきたらいい、着替えも用意しておく。」
そう言って足早に男性は出て行った。
僕はと言うと、この勃ち上がったものをどうしようかと持て余していた。
結局、僕は欲を発散させずに自然に萎えるのを待ってから浴室を後にした。着替えは長袖のワンピースのようなものが置かれている。
「(下着は…ないか。このワンピース1枚着ていくのは恥ずかしいけど、用意されたものは着ないとな…。)」
僕は恥ずかしくも膝上ほどのワンピースを着込んで男性の待っているリビングに足を踏み入れた。
男性は僕の姿を目に映すと赤く染まった顔を隠すように「…ゆっくり出来たか?」と聞いてくる。
「はい。」と答えるとテーブルのイスに促された。
「その服は本来であればズボンと一緒に着るんだが、あいにく君のサイズはここには無くてな…悪いが明日までそれを着てもらえるか?」
「(なんだ…そういうことか。)
はい、わかりました。」
「ああ…遅くなって悪い、俺の名はロータスという。この近くの街の騎士団に所属している。君の名前を教えてはくれないか?」
「はい、僕は陽介といいます。」
「ヨースケか…不思議な響きだ。それで何故あそこにいたんだ?あの辺りは魔獣はほとんどいないが、全くいないわけではない。君みたいな子供が1人でいるには危険な場所だぞ。」
「(僕もう20歳なんだけど…この世界ってやっぱ僕みたいなのは若く見えるのかな…?)
あの…僕は20歳なんですが…。」
と恐る恐る答えると「何だと!?」と驚かれる。
「やはりまだ子供じゃないか!こんな子供をあんな場所に放置するなんて…!親はどうしてるんだ!?」
と怒り始めた。
「(えぇー…怒り出しちゃった…。でも僕の年齢で子供って…。じゃあロータスさんって何歳なんだろう…?)
ロータスさんはお幾つなんですか?」
「俺は60歳だ。」
「(60歳!?もうおじいちゃんに片足入ってる…!)
そっ…そうなんですね。」
「それで、ヨースケは何の種族だ?先程からいろんな種族の特徴と見比べているが見つからない。」
「(えっ?どういうことだろう…?ロータスさんが獣人なのはわかったけど、人間もいるんじゃないの…?)
えっ…あの…ヒトですが…。」
と答えると
「…何だと!!!」
とロータスさんはまたしても叫び、今度は立ち上がった。
「ヒト科だと!?そんな種族、もう何十年も前に絶滅したと聞いていたが…。そうか…それでヨースケには他の種族の特徴が無かったわけか…。」
僕はロータスさんの慌て様に一瞬、言葉に詰まったが「ロータスさん…信じてもらえないかもしれませんが、僕の話を聞いてもらえませんか…?」とこれまでの経緯を話し始めた。
僕は地球…日本という国から来たこと、そこで暮らし、昨晩家で寝ていて起きたらこの世界にいたこと、何故ここに来たか自分でも分からないことを伝えた。
ロータスさんは最後まで静かに話を聞いてくれ、僕が話終えると口を開いた。
「…そうだったのか。わかった、ヨースケが落ち着くまで暫くここにいたらいい。男の独り暮らしだ、気を遣わないでくれ。それに俺はこのことを王家に伝えねばならないし、先程も言ったがヒト科は何十年も前に絶滅したと言われるくらい貴重な種族だ。それを本来は王家で保護することになっている。俺も実際にヒト科を見たのはヨースケが初めてだ。だから絶滅したといってももしかしたらヒト科の資料が王家にあるかもしれない。そしたら帰る手立てもできるだろう。」
ロータスさんはきっと親切心で言ってくれているはずが、僕は純粋に嬉しくはなかった。
「(王家に保護…ってことは監禁と監視みたいなものでしょ…そしたらどうやって僕の欲を発散したらいいの…?王家の人と寝る…?いやいや、それで万が一気に入られちゃったらこの国にずっといなくちゃいけなくなるじゃん…そんなの嫌だ…こんなよく分からない世界で僕は生きられない。)
あの…ロータスさん、王家に報告するのは僕の気持ちが落ち着いてからにして頂けませんか…?1ヶ月とは言いません、1週間…7日間でいいんです!待って頂けませんか?」
「あっ…ああ、ヨースケの願いだ、出来るだけ叶えよう。しかし、1週間だけだぞ。それ以上は俺も待てない。」
「はい、十分です。宜しくお願いします。」
僕はそうロータスさんに約束してもらい、王家に行かなくていい方法を考えることにした。
男性は「うぅっ…。」と声を上げパッと立ち上がると
「これでもう大丈夫だ。これで体内に残ったものは全て掻き出した。あとは体力を消耗してるだろうから、少し休めば元通りになる。俺は外に出てるから、ゆっくり温もって出てきたらいい、着替えも用意しておく。」
そう言って足早に男性は出て行った。
僕はと言うと、この勃ち上がったものをどうしようかと持て余していた。
結局、僕は欲を発散させずに自然に萎えるのを待ってから浴室を後にした。着替えは長袖のワンピースのようなものが置かれている。
「(下着は…ないか。このワンピース1枚着ていくのは恥ずかしいけど、用意されたものは着ないとな…。)」
僕は恥ずかしくも膝上ほどのワンピースを着込んで男性の待っているリビングに足を踏み入れた。
男性は僕の姿を目に映すと赤く染まった顔を隠すように「…ゆっくり出来たか?」と聞いてくる。
「はい。」と答えるとテーブルのイスに促された。
「その服は本来であればズボンと一緒に着るんだが、あいにく君のサイズはここには無くてな…悪いが明日までそれを着てもらえるか?」
「(なんだ…そういうことか。)
はい、わかりました。」
「ああ…遅くなって悪い、俺の名はロータスという。この近くの街の騎士団に所属している。君の名前を教えてはくれないか?」
「はい、僕は陽介といいます。」
「ヨースケか…不思議な響きだ。それで何故あそこにいたんだ?あの辺りは魔獣はほとんどいないが、全くいないわけではない。君みたいな子供が1人でいるには危険な場所だぞ。」
「(僕もう20歳なんだけど…この世界ってやっぱ僕みたいなのは若く見えるのかな…?)
あの…僕は20歳なんですが…。」
と恐る恐る答えると「何だと!?」と驚かれる。
「やはりまだ子供じゃないか!こんな子供をあんな場所に放置するなんて…!親はどうしてるんだ!?」
と怒り始めた。
「(えぇー…怒り出しちゃった…。でも僕の年齢で子供って…。じゃあロータスさんって何歳なんだろう…?)
ロータスさんはお幾つなんですか?」
「俺は60歳だ。」
「(60歳!?もうおじいちゃんに片足入ってる…!)
そっ…そうなんですね。」
「それで、ヨースケは何の種族だ?先程からいろんな種族の特徴と見比べているが見つからない。」
「(えっ?どういうことだろう…?ロータスさんが獣人なのはわかったけど、人間もいるんじゃないの…?)
えっ…あの…ヒトですが…。」
と答えると
「…何だと!!!」
とロータスさんはまたしても叫び、今度は立ち上がった。
「ヒト科だと!?そんな種族、もう何十年も前に絶滅したと聞いていたが…。そうか…それでヨースケには他の種族の特徴が無かったわけか…。」
僕はロータスさんの慌て様に一瞬、言葉に詰まったが「ロータスさん…信じてもらえないかもしれませんが、僕の話を聞いてもらえませんか…?」とこれまでの経緯を話し始めた。
僕は地球…日本という国から来たこと、そこで暮らし、昨晩家で寝ていて起きたらこの世界にいたこと、何故ここに来たか自分でも分からないことを伝えた。
ロータスさんは最後まで静かに話を聞いてくれ、僕が話終えると口を開いた。
「…そうだったのか。わかった、ヨースケが落ち着くまで暫くここにいたらいい。男の独り暮らしだ、気を遣わないでくれ。それに俺はこのことを王家に伝えねばならないし、先程も言ったがヒト科は何十年も前に絶滅したと言われるくらい貴重な種族だ。それを本来は王家で保護することになっている。俺も実際にヒト科を見たのはヨースケが初めてだ。だから絶滅したといってももしかしたらヒト科の資料が王家にあるかもしれない。そしたら帰る手立てもできるだろう。」
ロータスさんはきっと親切心で言ってくれているはずが、僕は純粋に嬉しくはなかった。
「(王家に保護…ってことは監禁と監視みたいなものでしょ…そしたらどうやって僕の欲を発散したらいいの…?王家の人と寝る…?いやいや、それで万が一気に入られちゃったらこの国にずっといなくちゃいけなくなるじゃん…そんなの嫌だ…こんなよく分からない世界で僕は生きられない。)
あの…ロータスさん、王家に報告するのは僕の気持ちが落ち着いてからにして頂けませんか…?1ヶ月とは言いません、1週間…7日間でいいんです!待って頂けませんか?」
「あっ…ああ、ヨースケの願いだ、出来るだけ叶えよう。しかし、1週間だけだぞ。それ以上は俺も待てない。」
「はい、十分です。宜しくお願いします。」
僕はそうロータスさんに約束してもらい、王家に行かなくていい方法を考えることにした。
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