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6 あれが来る
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そんなわけで、今日もアルスの近くに待機している配下の巨人にビビりながら、柱の陰からこっそり見ていたところ、
「いかがした? ニュート、アルスが呼んでいるぞ?」
「わかった。今いく」
感情の薄いいささか硬質な声で呟く俺のすぐ後方には、若い女がいた。
黒曜石のような黒髪のショートヘアに暗褐色の瞳のお姐様が、凜とした立ち姿で俺を見下ろしている。
背丈は高く、男性用の上級貴族の紳士服を着用しており、いつも両手に手袋の形状をした法力増強用の法具を身に付けている。
そのせいか、元より備わった気品に付随してどこかミステリアスな印象がある。反面、面倒見がいい姉御肌で、話をする分には緊張しなくていい。
──裏切りの魔法騎士。
特異な経歴の持ち主で、女だてらに召喚を得意とする。元、帝国屈指の魔法騎士であり、王侯貴族であったが。歴史の変革に伴い没落貴族となった。
あわや救貧院へ送られる運命であったところを、男装して長子として帝国へおもむいた。男性用の紳士服を着ているのはそのときの名残だ。
そして紆余曲折をへて帝国の魔法騎士団の団長へと成り上がり、若干十七歳にしてギルドの総裁となった。
文武両道で女剣士としても名声を博し。剣技のみならず指を鳴らすだけで、あらゆる高等魔法を詠唱なしで使いこなす。同形式で召喚獣までもを呼び出せるのだ。
圧倒的なカリスマ性で、帝国民に魔法騎士として慕われていた人物である。──が、
ギルドの総裁となってから三年ほどがたち、順風満帆だと思われていた魔法騎士に難題が降りかかる。
帝国を統治していた国王が亡くなり、息子がその座を継いだのだが、
息子は帝王の位を継ぐと、それまで同盟を結んでいた諸外国との約定を破り、帝国の大陸統一を目的とする侵略を開始したのだ。
まさにその先駆けとして、真っ先に粛清されたのがギルドだった。
自由意志を持つギルドの冒険者は、近隣諸国への侵略をもくろむ帝国にとって最大の障害。
しかし帝国の動向をいち早く察知した魔法騎士は各国に展開していた拠点を閉鎖し、難を逃れた。
ギルドの拠点は破壊され、占拠されるかして、メンバーは大陸中に散り散りとなったものの。安全な場所に身を潜め、総裁からの号令を持っている。
元帝国の配下であった魔法騎士がその傘下に下るのをよしとせず、真っ向から対立を表明したのは帝国への裏切りに他ならない。
今では皇帝から賜ったヴァレンティアの名は、帝国側に裏切り者の呼称として定着してしまっている。
その後、次々と陥落していく諸外国の報を聞き、多くの王侯貴族たちは帝国の力を恐れ、隷属化するのを余儀なくされた。
諸国の奪還。それがギルドの本懐だ。
ギルドでヴァレンティアは男として名乗っていたときの名を使っている。
セツラナギア。通称ナギ。
帝国から身を隠す以前は多くの屋敷を所有していたことから、お館様とも呼ばれている。
冒険者は引退しているが、今でも現役に復帰すればギルド最強らしい。
ちなみに帝国時代、男装しても全くバレなかったのは、男より遥かに強いからだ。体格もよく、長身で。今も男より女にもてている。
とかナギの方にばかりかまけていたら、辺りが急に暗くなった。
上をチラリと見る。
大きな影は、やっぱり俺の新しい親だった。
親と言っても血は繋がっていないこの人は、「どうした?」と大きな体を屈めて、こちらを本当に心配そうに見下ろしている。
それでもまだ俺たちの距離は二メートルほど離れている。アルスも距離があると思ったらしい。床に立膝をついた。
アルスは巨人の神の血を引く神族の末裔で王子だ。普通の人間の倍以上ある背丈で、おそらく三メートルはある。
対するこちらは赤ちゃんといえど、ドラゴンだ。普通の動物よりもけっこう大きい。
赤ちゃんなのにすでに一メートルくらいはある。なのにこの人は……
初見はデカすぎて、アルス以外の巨人がこちらに来ようとしただけで、粗相しそうなくらいビビりまくっていたのを、この人は気にしているらしい。
とても繊細な生き物と思われているようだ。無理にこちらへ近付いてこようとはしない。
根気よく、こちらからくるのを待ってくれている。
そして他にも、一緒に過ごしているうちに徐々にわかってきたことがある。
この巨人たち、人間の成人サイズよりも倍以上でかいだけで、他は普通の人間と同じだった。
それも、ただ人間の倍デカくて力があるってだけで。巨人たちは俺にめちゃくちゃ甘かった。
何も言わずに色んなお菓子を部屋に置いていってくれたり。
飛行船の甲板で日向ぼっこしていていつの間にか寝てしまったのを、アルスに伝えて引き取りにきてくれるよう手配してくれたり。
もしくは冷えないように寝ている俺の腹にブランケットをかけてくれたりと、前世でも他人からこんなによくして貰った記憶はない。
それも不思議なことに、俺の口調が雄でもアルスはまったく気にしていないようで、顔色一つ変えず普通に接してくれる。
前世の父さんは、最後に犯罪者の子供を見る目を隠そうともしなかったのに。
近くて遠い。これが親子なりたての俺たちの丁度いい距離感だ。つまりはお互い手探り状態。
ジーと見上げていたら、突然アルスとの距離が近くなった。
「失礼、見上げすぎて首筋を痛めそうなので」
先刻と変わらず柱に手を添え、その物陰からアルスをこっそり? 見ていた俺を、ナギが両手で持ち上げていた。
いつもの男前の顔で、「貸し一つだぞ?」と目配せされて俺はコクリと頷いた。
アルスは俺たちのやり取りを、不思議そうに目をパチパチさせて見ていたが。ナギが再び「どうぞ」と差し出したので、こちらに手を伸ばしてきた。
繊細な王子様兼仮親の手が、借りてきた猫みたいになっている俺を、ナギから受け取る。ヒョイッと抱き上げた。
人間でいうところの四歳児サイズの俺は、巨人のアルスには両腕に余りあるので片腕に乗せるようにしている。
仮親の腕にガラスの靴みたいにシンデレラフィットしているのを、みんなほほ笑みを浮かべて見ている。
デカくて強くて頼もしい。これが人間サイズだったら、見た目は完全に儚げな王子様なのに……。
安定したブレない強さを感じるのは、やはりこの規格外の大きさと、何気に鍛えてある全身から滲み出る教養と品性からきている。
人の大半は、他人事には本人ほどの痛みを感じない。だから、本当に相手を理解することは難しい。
そのため平気で他人を傷付けてしまうのかもしれない。──でも、
高度な能力と深い知識を持つエメラルドグリーンの瞳で見られるたび、ホッとした気持ちになる。
だからもう一度、こちらを見ているエメラルドグリーンの瞳をチロリと盗み見るようにする。
俺は次の人生で、大切なものを手に入れた。
今はまだ赤ちゃんだが、いつか馬鹿でかくなって、仮親を悲しませる奴らを片っ端から踏み潰すのが目下の目標である。
「ああ、来たな。見てごらん」
地上より遙か上空に位置する飛行船の後方から、賑やかな鳴き声が聞こえてきた。
桜色したピンクの小さな鳥が、気流に乗ってピヨピヨと集団でやってきたのだ。
「いかがした? ニュート、アルスが呼んでいるぞ?」
「わかった。今いく」
感情の薄いいささか硬質な声で呟く俺のすぐ後方には、若い女がいた。
黒曜石のような黒髪のショートヘアに暗褐色の瞳のお姐様が、凜とした立ち姿で俺を見下ろしている。
背丈は高く、男性用の上級貴族の紳士服を着用しており、いつも両手に手袋の形状をした法力増強用の法具を身に付けている。
そのせいか、元より備わった気品に付随してどこかミステリアスな印象がある。反面、面倒見がいい姉御肌で、話をする分には緊張しなくていい。
──裏切りの魔法騎士。
特異な経歴の持ち主で、女だてらに召喚を得意とする。元、帝国屈指の魔法騎士であり、王侯貴族であったが。歴史の変革に伴い没落貴族となった。
あわや救貧院へ送られる運命であったところを、男装して長子として帝国へおもむいた。男性用の紳士服を着ているのはそのときの名残だ。
そして紆余曲折をへて帝国の魔法騎士団の団長へと成り上がり、若干十七歳にしてギルドの総裁となった。
文武両道で女剣士としても名声を博し。剣技のみならず指を鳴らすだけで、あらゆる高等魔法を詠唱なしで使いこなす。同形式で召喚獣までもを呼び出せるのだ。
圧倒的なカリスマ性で、帝国民に魔法騎士として慕われていた人物である。──が、
ギルドの総裁となってから三年ほどがたち、順風満帆だと思われていた魔法騎士に難題が降りかかる。
帝国を統治していた国王が亡くなり、息子がその座を継いだのだが、
息子は帝王の位を継ぐと、それまで同盟を結んでいた諸外国との約定を破り、帝国の大陸統一を目的とする侵略を開始したのだ。
まさにその先駆けとして、真っ先に粛清されたのがギルドだった。
自由意志を持つギルドの冒険者は、近隣諸国への侵略をもくろむ帝国にとって最大の障害。
しかし帝国の動向をいち早く察知した魔法騎士は各国に展開していた拠点を閉鎖し、難を逃れた。
ギルドの拠点は破壊され、占拠されるかして、メンバーは大陸中に散り散りとなったものの。安全な場所に身を潜め、総裁からの号令を持っている。
元帝国の配下であった魔法騎士がその傘下に下るのをよしとせず、真っ向から対立を表明したのは帝国への裏切りに他ならない。
今では皇帝から賜ったヴァレンティアの名は、帝国側に裏切り者の呼称として定着してしまっている。
その後、次々と陥落していく諸外国の報を聞き、多くの王侯貴族たちは帝国の力を恐れ、隷属化するのを余儀なくされた。
諸国の奪還。それがギルドの本懐だ。
ギルドでヴァレンティアは男として名乗っていたときの名を使っている。
セツラナギア。通称ナギ。
帝国から身を隠す以前は多くの屋敷を所有していたことから、お館様とも呼ばれている。
冒険者は引退しているが、今でも現役に復帰すればギルド最強らしい。
ちなみに帝国時代、男装しても全くバレなかったのは、男より遥かに強いからだ。体格もよく、長身で。今も男より女にもてている。
とかナギの方にばかりかまけていたら、辺りが急に暗くなった。
上をチラリと見る。
大きな影は、やっぱり俺の新しい親だった。
親と言っても血は繋がっていないこの人は、「どうした?」と大きな体を屈めて、こちらを本当に心配そうに見下ろしている。
それでもまだ俺たちの距離は二メートルほど離れている。アルスも距離があると思ったらしい。床に立膝をついた。
アルスは巨人の神の血を引く神族の末裔で王子だ。普通の人間の倍以上ある背丈で、おそらく三メートルはある。
対するこちらは赤ちゃんといえど、ドラゴンだ。普通の動物よりもけっこう大きい。
赤ちゃんなのにすでに一メートルくらいはある。なのにこの人は……
初見はデカすぎて、アルス以外の巨人がこちらに来ようとしただけで、粗相しそうなくらいビビりまくっていたのを、この人は気にしているらしい。
とても繊細な生き物と思われているようだ。無理にこちらへ近付いてこようとはしない。
根気よく、こちらからくるのを待ってくれている。
そして他にも、一緒に過ごしているうちに徐々にわかってきたことがある。
この巨人たち、人間の成人サイズよりも倍以上でかいだけで、他は普通の人間と同じだった。
それも、ただ人間の倍デカくて力があるってだけで。巨人たちは俺にめちゃくちゃ甘かった。
何も言わずに色んなお菓子を部屋に置いていってくれたり。
飛行船の甲板で日向ぼっこしていていつの間にか寝てしまったのを、アルスに伝えて引き取りにきてくれるよう手配してくれたり。
もしくは冷えないように寝ている俺の腹にブランケットをかけてくれたりと、前世でも他人からこんなによくして貰った記憶はない。
それも不思議なことに、俺の口調が雄でもアルスはまったく気にしていないようで、顔色一つ変えず普通に接してくれる。
前世の父さんは、最後に犯罪者の子供を見る目を隠そうともしなかったのに。
近くて遠い。これが親子なりたての俺たちの丁度いい距離感だ。つまりはお互い手探り状態。
ジーと見上げていたら、突然アルスとの距離が近くなった。
「失礼、見上げすぎて首筋を痛めそうなので」
先刻と変わらず柱に手を添え、その物陰からアルスをこっそり? 見ていた俺を、ナギが両手で持ち上げていた。
いつもの男前の顔で、「貸し一つだぞ?」と目配せされて俺はコクリと頷いた。
アルスは俺たちのやり取りを、不思議そうに目をパチパチさせて見ていたが。ナギが再び「どうぞ」と差し出したので、こちらに手を伸ばしてきた。
繊細な王子様兼仮親の手が、借りてきた猫みたいになっている俺を、ナギから受け取る。ヒョイッと抱き上げた。
人間でいうところの四歳児サイズの俺は、巨人のアルスには両腕に余りあるので片腕に乗せるようにしている。
仮親の腕にガラスの靴みたいにシンデレラフィットしているのを、みんなほほ笑みを浮かべて見ている。
デカくて強くて頼もしい。これが人間サイズだったら、見た目は完全に儚げな王子様なのに……。
安定したブレない強さを感じるのは、やはりこの規格外の大きさと、何気に鍛えてある全身から滲み出る教養と品性からきている。
人の大半は、他人事には本人ほどの痛みを感じない。だから、本当に相手を理解することは難しい。
そのため平気で他人を傷付けてしまうのかもしれない。──でも、
高度な能力と深い知識を持つエメラルドグリーンの瞳で見られるたび、ホッとした気持ちになる。
だからもう一度、こちらを見ているエメラルドグリーンの瞳をチロリと盗み見るようにする。
俺は次の人生で、大切なものを手に入れた。
今はまだ赤ちゃんだが、いつか馬鹿でかくなって、仮親を悲しませる奴らを片っ端から踏み潰すのが目下の目標である。
「ああ、来たな。見てごらん」
地上より遙か上空に位置する飛行船の後方から、賑やかな鳴き声が聞こえてきた。
桜色したピンクの小さな鳥が、気流に乗ってピヨピヨと集団でやってきたのだ。
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