エンド・オブ・ブラッド〜戦闘最強品種『火竜』最後の生き残りに転生したら、むにむにほっぺの赤ちゃんだった件〜

 弟の友達の趣味に付き合い、マッスル頂上決戦を観戦した会場の帰り道。マッチョが運転するトラックに引かれ、弟と死別した主人公。
 非業の死を遂げ転生した先が、戦闘最強品種「火竜」最後の生き残りだったことから、運命は大きく動き出す──!

 まだ主人公が卵の中にいた千年も昔。
 外の世界から到来した外来生物に、殲滅されようとしていた人間を守って、全滅したといわれている火竜。
 その火竜の姫が産み落とした最後の卵に主人公は転生した。
 そしていざ、孵化しようとしてみたところ……殻が硬くて割れない!? 
 あれこれ試行錯誤してみたものの、殻が硬すぎて孵化できず。
 親が亡くなっているのを知らずに、殻を代わりに割ってくれる親を卵の中で待ち続け、そうして卵の中で居眠りすること千年。
 偶発的な出来事によって殻が割れ、目覚めた世界は、帝国の侵略に対抗するレジスタンスの飛行船が空を飛ぶ。死と隣り合わせのファンタジー世界だった……!
 そうして第二の赤ちゃん人生をヨチヨチと歩き始めたのも束の間で、
 さらには、竜の特性である「刷り込み効果」によって、孵化した直後に一番最初に見てしまった青年、巨人の神族の末裔である異世界の王子、アルトリアルス。通称アルスを本能的に親と思い込み。気付けば物陰からアルスをジーッと傍観し、無意識的にその後を短い足でチョコチョコ追いかけてしまう、アヒルの子状態に陥ってしまった!
 途中、何とか理性を総動員して自制したものの。油断すると、仮親となったアルスを物陰から傍観してしまう日々を送っている。
 とりあえず、帝国への抵抗勢力に組するなかでもリーダー格的存在である仮親、アルスに害をなす相手を踏み潰せるくらい大きくなることを目標にしたのだが──!?

 風を切り、空を進む飛行船内で、美形で巨大な神属の仮親の後をチョコチョコ追いかけてしまう、主人公の異世界ライフが始まった!
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