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接触

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アレクサンドリアが学園内で1人図書館で本を読んでいると、そこにキョロキョロと辺りを見回し誰かを探しているミアの姿があった。

アレクサンドリアは、そんなミアを視界の端に確認し本を読み進めていた。

気づくと影が出来てミアが目の前にたっていた。

「あなた、ユリウスの婚約者よね。…その髪色と目の色の人の事で聞きたい事あるんだけど?」

アレクサンドリアは顔は知ってはいたが、アレクサンドリアとして話すのは初めてなのにも関わらず軽口で話しかけてくる、ミアにと嫌悪感があった。

「…多数の婚約者のいる殿方に声をかけていらっしゃるのは知っています。淑女としてはしたないですわ。声をかける時も礼儀がないって聞いています」

アレクサンドリアの親切からの注意をミアは笑い聞き流した。

「もぉ、そんな細かい事よりも。知らない?」

「知っていてもお話しいたしませんわ」

「えっー、アレクサンドリアってケチ!ねぇ、銀髪紫目の優しくて儚げなのに男らしい人って親族とかにいない?」

ミアはアレクサンドリアの注意も聞かずに質問を投げかけた。

「……聞いてどうしますの?その方について聞き回っていると噂は聞こえていますけど」

「どうって、会いたいって思うのに理由いる?…教えてくれないなら、別の事聞くけど。あなたっ転生者よね?ユリウスにあんなに溺愛されてるなんておかしいもん」

ユリウスに溺愛と言われアレクサンドリアは頬を赤らめ照れた。

「はぁ~、やっぱりそうなんだ。ユリウスは攻略は無理だなって思ったのは正解だったわ…」

「……私からもお聞きしてもよろしいかしら?ミア様は召喚されたと聞いております、攻略ってゲームについて知っているのかしら?」

アレクサンドリアはミアに転生者だと、知られた為、浮かんだ疑問を投げかけた。


「ん~、何か召喚されたタイミングで憑依したっぽい?その時に、目の前に攻略対象がいたから気づいたんだよね。ねぇ、攻略対象者に婚約者がいるなら声かけるのやめるから、銀髪紫目の人を知ってたら教えて!あの人も婚約者いるとかって言ったけど、ダメかな?」

「……召喚、憑依?そんな事もあるのですね?ですから、婚約者のいる殿方は駄目です」

「その言い方だと、知ってるんだ?ねぇ、お願い会いたいの会わせて!」

ミアはアレクサンドリアの手を取り上目遣いで懇願した。
アレクサンドリアは断ろうとしたが、に思わず承諾してしまい、内心困惑していると、ミアが嬉しそうに破顔した笑みに絆された。


後日

ユリウスに接触禁止を言われていた為、相談という名の報告をした。

「あのミア、アリアに近くなら早急に潰すしかないか…」

ユリウスの呟きが聞き取れずアレクサンドリアは首を傾げた。
「ユーリ?」

「可愛いアリア。お願いだから接触禁止だからね」

「でも、約束してしまったんですけど…」

「私が断わろ…嫌、私よりもアルフにお願いするか?髪色瞳で親族と思われてるならアルフでもいいね。アリアはアマリア穣と行動を共にする様にしておいて」


アレクサンドリアはユリウスの言葉に頷いた。
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