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令嬢達のお茶会

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アレクサンドリア、アマリア、イリーエはスザンヌの開くお茶会に招待されていた。

以前の4人だけのお茶会ではなく、ミアと何らかの接触をしていた婚約者を持つ令嬢達が招かれていた。

アマリアとアレクサンドリアが婚約者によりミアとの接触禁止、特にアレクサンドリアは絶対接触禁止を言い渡された為、ミアの動向を聞くために集められていた。

4人はそれぞれ別の人の親しい人達と話す事で情報を得ようと話を聞いていた。

そんな中、アマリアが話していた令嬢の1人が婚約者が問われた言葉を告げると聞こえていた周りの令嬢も婚約者が問われたと次々に手あげていった。


「……皆様のお話を纏めると銀髪、紫目のアレク様ですか?ミア様はその方を探して、どうなされたいとかは聞いていませんか?」

アマリアは、アレクサンドリアが男装禁止、絶対接触禁止を言い渡された為近づいていない事を1番よく知っていた為、更なる詳しい話を聞けるかと尋ねていた。

婚約者からは聞いていないが、銀髪、紫目の眉目秀麗の人とミアが一緒にいる姿を見た事があると話す令嬢も数人いて、アレクサンドリアが絶対接触禁止を言い渡されたきっかけの夜会でも見かけたという話にもなっていた。

夜会での時に近くで見ていた令嬢の1人が、如何にもな誘いでバルコニーに誘っていたと話すと、それに伴い同意する様に見ていた令嬢は話した。

優しく気づかい出来る男性なのにと、見ていたがどこの誰かはわからなかったと話しが進んでいた。



後日、4人での茶会

アレクサンドリアはミアの如何にもな誘いに気づかずにいた事に、何も言葉に出来ずに黙って紅茶を飲んでいた。

「アレクサンドリア様は優しすぎるんですわ。本当に異性同士でしたらグランチェス様も近づく事は許さなかったと思いますわ」

スザンヌがミアの行動の浅はかさに嫌悪していた。

「…ええ、そうですね。軽率過ぎましたわ。ユーリに男装は禁止されてしまいましたの…」

あの日夜会のグランチェス様はアレクサンドリア様のお姿を会場内探し回っていましたから。同性とはいえ、不特定多数の男性に声をかけるミア様といるのは心配だったんでしょうね?愛されてるって思います」

イリーエは夜会の日にユリウスが会場内を探し歩き、バルコニーへ向かいその後すぐにアレクサンドリアを連れて夜会を出ていった事を話していた。


そして、婚約者にだけ優しく手を差し出すユリウスが婚約者と同じ髪色の男性の手を取り夜会会場を後にした事も噂になっていると告げられた。

「…それがユリウス様がミア様に付きまとわれている理由ですのね?」

アマリアの言葉にアレクサンドリアは聞いていないとばかりに驚きアマリアを見た。

「あら、聞いていなかったのですね?アーチー様から聞きましたわ」

アレクサンドリアは不安気な表情を浮かべ狼狽えていた。

「どうしましょう…ユーリがミア様のさに気づいたら婚約解消されてしまいます。ミア様にユーリを奪われて婚約解消は嫌ですわ」

アレクサンドリアが不安気に言うも、3人はそれはないと首を横に振っていたが、アレクサンドリアには届いていなかった。
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