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異世界再び

情報共有と行動範囲

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ヒカルとゴウキは休暇で久しぶりに家に帰ってきた。

俺は久しぶりに会えて嬉しくて出迎えた。二人の家だから、変な感じだったけどな?


ヒカルとゴウキは、大雑把にレオとカゲが協力体制で俺を探してると教えてくれた。

「そうですか?レオ様が探してるのは見かけたけど、カゲも探してくれてるんですね……怒ってない?嫌われてないって事ですよね?良かった、カゲに嫌われてたら…勇者を本気で暗殺しようかと思ってたんです」

「は?何言ってんの??勇者を暗殺って……勇者お前は寿命全うしたんだよな?暗殺って、イチがしていいのかよ?」

落ち着いて食事をしながらお互いの経過報告をしていたから、ゴウキは黙々と食べてヒカルは驚き問い返した。

「知りません。勇者がカゲの側にいるのは嫌だから見たくないから邪魔なら消す暗殺するだけです。カゲの側にいないなら大丈夫です、寿命全う出来るんじゃないですか?」

「いやいやいや、勇者ってイチの前世だろ?暗殺っておかしいよな?イチが暗殺って……?」

焦るヒカルに対して、ゴウキは食事の手を止めて俺に同意してきてくれた。

「おかしくないだろ?俺だって、前世の俺がいてヒカルに手出して来たら消す殺すぜ?」

「あー……前世の俺がゴウキに手出しは、確かに嫌だけど。ちょっと、落ち着こう!2人共!!」

ヒカルは1人で焦っていて俺とゴウキは笑っていた。

俺の失踪中の行動範囲について聞かれて、同郷の同世代の幼馴染と会った事を話した。何度か会ってそのうち何回か、レオが探しに来て話も途中で撤退している事を話した。

「……同郷の奴って男だよな?大丈夫なのか?」

「どういう意味ですか?」

「同郷の男はイチに恋愛感情はないのか?」

俺はその言葉を軽く笑い飛ばす様に流した。

「それはないです。ニカ…同郷の幼馴染ですけど、同年代が2人しかいなかったのもあって家族みたいな感じですから」

「あー…、それならいいんだけどな?レオとカゲが同郷の男を邪魔するなら消そうとしてるからさ。そいつって強いのか?」

「強いと思いますけど、優しすぎるので誰かを傷つけたりする事はなかったです。それより、カゲはどうしてるか話してください」

俺はヒカルとゴウキにカゲがどんな事をしているのか、話を聞いた。

遠くからでもいいから、カゲを見ていたかった。早く勇者がカゲから離れて欲しかったから。

勇者にカゲは渡さない!
あんなに優しくて側にいてくれたカゲじゃなく、魔王を選ぶ勇者に何てカゲは渡さない。

「……いっそ、カゲを監禁して俺だけ見てもらってカゲの任務は俺が遂行したらカゲは勇者を守らなくてすむか?」

前世の口調で思わず本心が言の葉としてもれると、それを聞いていた。
ヒカルとゴウキは表情強ばらせて顔を見合わせていた。
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