勇者召喚されて召喚先で人生終えたら、召喚前の人生に勇者能力引き継いでたんだけど！？

交差し始める想い

交遊(秋桜side)

橋本がカゲも魔王のどちらも選ぶことなく、双方との交友を続けていくと決めた後、橋本から魔王の好きな相手がカゲだと勘違いしていたのかを聞き、魔王の連絡のタイミングの悪さに周囲は苦笑いを浮かべた。

「でも、良かったね。橋本の誤解が解けて」

橋本とカゲと別れ、秋桜メンバーは宿泊予定のホテルに戻り試合の反省会を終え、魔王、レオ、ヒカル、ゴウキの4人は先程の事を振り返り話していた。

「そうだな、良かったって思う。そういえば、洸と豪騎が橋本の家に泊まったとは聞いていないんだが？」

魔王は羨ましげに2人を見ていた。

「ごめん、言っても羨ましがらせるだけだから言えなかったんだよな」

「橋本は料理の腕は良かったって思うぜ！」

「……俺もこっちに来る用事作って遊びに来たら泊まれると思うか？」


魔王は羨ましくも思いながらも、橋本と一緒に遊べて泊まれたらと期待を込めて問いかけた。

「橋本に聞いてみたらいいんじゃないか？西影さんが側にいるって事が橋本の望みだと思うからな」

「豪騎！言葉を選べって……。俺も豪騎も西影さんを応援してる訳じゃないけど、橋本の事を考えるとあいつには幸せだって思って欲しいって思う。だから、どっちの応援もしない…だけど、舞桜が橋本を慕う気持ちはわかるから、一つだけ助言しておくけど。橋本は西影さんと一緒にいる時間を邪魔されるのは嫌うから、今まで舞桜の連絡のタイミングが西影さんといる時ばかりだったから舞桜は敬遠されたんだって思うから、だから橋本に対する好意は全面的に伝えたらいいと思う」

魔王はヒカルの言葉をしっかりと受け止めた。

「……橋本が女の子なら良かったな」

レオは先日の橋本を好みの格好にさせた画像を見ながら呟いた。

「橋本が女だったら、舞桜は惚れないで玲桜が惚れるってのも面白いな！……西影さんはどうなんだろうな？性別関係なく橋本が好きなのか？洸はどう思う？」

レオの呟きに対するゴウキが疑問をヒカルに問いかけた。

「人の想いは俺が語る事は出来ないけど、俺は豪騎だから好きで付き合ってるんだからな…って言葉聞きたいんだろ？」

ヒカルに心配するなと言われ頭撫でられゴウキは嬉しそうな笑みを浮かべていた。