フラグ・クラッシャー・O・RI・TA ～美幼女神に狙われてます～

女神の勧誘

キィィーーー！！

ガッシャーン！！

「ふ～～危機一髪！ あの時に渡らないで助かった！」

僕の名は秦野織咫（はたのおりた）！

突然だが、僕は狙われている！

相手は分からない一度もそれらしい人物は見た事がないんだけど。

いや、死亡フラグを回避した後に子供の笑い声みたいのを聞いた覚えが……？


いきなり何を言っているんだこの野郎！ と思っているだろうが僕には分かるんだ！

僕の体験談をとりあえず聞いてくれ！

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……アレは僕が14歳の誕生日の事だった、学校の帰り道から家の途中にある。

高層マンション前を通り過ぎようとした時だ、マンションの上層階から鉢植えが僕めがけて落ちて来たんだ！

僕は持ち前の運動能力で間一髪鉢植えを避けると上層階に向かって、文句の１つでも言おうとしたけど誰も居なく逃げた感じもしなかった。

仕方なく家に向かって歩いていたが、家に着くまでに色んなものも合わせて5回ほど生命の危機に陥った。

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アレから２年が経ち僕も明日で16歳になる、家まであと少しだ、せっかくの誕生日だから明日からは被害も少なくなればいいけどね。

っと、明日の誕生日の事を考えていながら帰宅の徒についていると、いきなり電柱の陰から女の子が現れた。

いや、女の子と言うより幼女っと言った方が正しいかな？ ただ容姿は例える言葉を失うくらい綺麗だった、まるで絵画から抜き出てきた様な容姿の女の子がいきなり現れたのだ。

「お兄ちゃん！」

「ん？ どうしたのかな迷子かい？」

「迷子はお兄ちゃんだよ、私は迎えに来たの」

「……そうなの？ じゃあ連れて行ってくれないかな？」

日が暮れてきて危ないし、女の子を邪険にする訳にもいかずそう言って不用意に女の子に近づいた僕は驚愕した。

女の子が懐からナイフを取り出し、僕の心臓を目掛けて差してきたからだ！

咄嗟に身体を捻って避けた僕に、女の子は衝撃の一言を言い放った。

「お兄ちゃん動かないで！ わたしお兄ちゃんを殺せない！」

「い、いやキミに殺される理由が無いと思うけど……」

「お兄ちゃんはわたしの勧誘を断り続けた……だからわたしみずから引導を渡しに来たの」

「勧誘？ そんなのを受けた覚えは無いよ、人違いじゃ無いのかな？」

「お兄ちゃんは今まで死ぬ思いや死にそうになったことは無い？……それが私からの勧誘だよ♪」

「き、キミは一体！？」

「わたしは女神！ アナタをわたしの世界に勧誘に来たの」

「め、女神様！？」

「だ♪・か♪・ら♪」

「ッヒ！」

「オニイチャン、ワタシノタメニ、シンデクレル？」

その声を最後に僕の胸には衝撃とともにナイフが突き刺さり視界は少しづつ暗闇に包まれていった。

……だけど意識が途切れる一瞬。

「お兄ちゃんもう離さないんだから♪」

耳元でそんな女の子の声が聞こえた気がしたんだ…………。