32 / 77
32話 ギルドの元エースとの闘い(別視点あり)
しおりを挟む
「お前が、新しくギルドに入った冒険者か?」
「はい。そうです」
目の前に現れたのは、中肉中背で茶髪の戦士だった。
軽い雰囲気で20代半ばの男だ。
「俺はリンドル。Aランクの冒険者で、さっき遠征から帰って来たばかりだ。ギルド《鷹の眼》に所属してる。まあよろしくな」
「よろしくお願いします。俺はライルです」
「はじめましてリンドル様。私はティリアと申します」
ティリアはライルの後ろから進み出てカーテシーをすると、ハッとして困った顔をした。今はもう貴族ではない為、カーテシーは不要だったからだ。
「うおっ! メッチャ可愛いじゃん! 俺の遊び仲間にでもならねー?」
「リンドルさん!」
ライルは、ティリアの肩に触れようとしたリンドルの手首を掴む。
「なんだライル? 先輩に文句でもあんのか?」
「大ありですが?」
一触即発の雰囲気だ。
「許可なくティリア様に触れないでください」
軽く睨んでから手を離す。
「へぇ。そういうワケね。じゃあいいや。今日は元々、お前の方に用事があったんだからさ」
「俺に?」
ティリアから矛先が変わった事で、ライルは冷静になった。
「俺って、これでも一応Aランクなワケよ。このギルドでエース張ってんの。で、久しぶりに帰ってきたら、とんでもない新人が入ったって言うじゃねぇか。ワイバーンを千体撃ち落としただの、あのビルダーを剣で捻じ伏せただのってさぁ。信じらんねーっての」
リンドルは腕を組んでライルを見定める。
「こりゃあ1回手合わせしとくべきだと思って、ここに来たんだよ。つーわけだからライル。俺と剣で打ち合え」
「別に構いませんよ。お受けしまします」
こうしてライルとリンドルの野良試合が始まった。
△
リンドルはSランクへの昇格が目前だ。現在のランクはAランクの上位に分類され、名実ともにギルド《鷹の眼》を支えてきた。
剣の腕は高レベルで、同年代には負け無しだ。そんなリンドルが冒険者を目指す切っ掛けとなったのは、剣の天才ビルダーとの出会いだった。
試合でビルダーに叩きのめされたリンドルは、初めて敗北の味を知った。それが悔しくてたまらず、家族を説き伏せて家を出たのだ。
そして晴れて冒険者になってからは、魔物相手に厳しい修練を積んできた。だが……。
「バケモンかよオメェは」
思わず愚痴が出た。目の前には息一つ乱さずに、涼しい顔で立っている黒髪の美剣士がいたからだ。
リンドルがどんな技を繰り出そうと、どれだけフェイントを織り交ぜようと、その攻撃は身体にかすりもしなかった。
「もういいですか?」
ライルの言葉に、リンドルはギリッと歯噛みする。
「ビルダーに完勝したってのは、ブラフじゃねぇみてぇだな」
リンドルはライルの実力を認めた。というより認めるしかなかった。ライルの剣の腕が、壮絶な努力の結果によるものだと分かったからだ。
「憎らしい程につえぇ。ムカつくけど褒めてやるよ」
「ありがとうございます」
全く嬉しそうじゃない顔で、ライルは礼を述べる。。
(どんだけ剣を振ってきたんだ? 俺の比じゃねぇのは間違いねぇだろうけどよ)
ライルと同じく騎士の家系に生まれたリンドルは、とにかく家が窮屈だった。性に合わなかったと言ってもいい。
剣術の鍛錬に身が入らなかったのも、厳格な騎士となる事を強制されたからでもある。そんな時にビルダーと出会って負けたのだ。
手っ取り早くビルダーと同じ強さを得るには、同じように冒険者になるしかないと思って家を出た。
単純で考え無しだが、冒険者としての自由な生活はリンドルに合っていた。数多くの魔物を討伐し、少年時代とは打って変わって修練にも身が入った。
だが目の前に悠然と佇むライルは、リンドルが目標としてきたビルダーでさえも、霞んでしまう程に圧倒的に強かった。
(どうやれば、こいつみたいに強くなれる?)
詮無い事を考えたリンドルは、諦めたようにフッと笑う。
「俺さぁ、実家にいた頃は何もしなくても勝ちまくってたんだよ。だから努力なんて全くしなかった」
そう言うと、一転して真剣な表情になる。
「冒険者になってからは、メッチャ努力してきたけどな」
ライルは口を挟まずに黙って聞いている。
「俺がもし昔から努力していたら、今のお前と良い勝負が出来たと思うか?」
「分かりません。仮定の話には答えられませんから」
「そりゃそうだよな」
(はぁ……お前みたいな奴がいるなんてなぁ)
リンドルは剣を握り直す。
「行くぞオラぁあああああああ!」
リンドルは捨て身覚悟で大きく踏み込んだ。しかし特攻を仕掛けたにも関わらず、渾身の突きはアッサリとライルに防がれる。
そのまま流れるような動きで、ライルはリンドルの後頭部を剣の柄で強打した。
「っ!?」
「おっと」
意識を手放したリンドルを受け止め、試合はライルの完勝で決着した。
「はい。そうです」
目の前に現れたのは、中肉中背で茶髪の戦士だった。
軽い雰囲気で20代半ばの男だ。
「俺はリンドル。Aランクの冒険者で、さっき遠征から帰って来たばかりだ。ギルド《鷹の眼》に所属してる。まあよろしくな」
「よろしくお願いします。俺はライルです」
「はじめましてリンドル様。私はティリアと申します」
ティリアはライルの後ろから進み出てカーテシーをすると、ハッとして困った顔をした。今はもう貴族ではない為、カーテシーは不要だったからだ。
「うおっ! メッチャ可愛いじゃん! 俺の遊び仲間にでもならねー?」
「リンドルさん!」
ライルは、ティリアの肩に触れようとしたリンドルの手首を掴む。
「なんだライル? 先輩に文句でもあんのか?」
「大ありですが?」
一触即発の雰囲気だ。
「許可なくティリア様に触れないでください」
軽く睨んでから手を離す。
「へぇ。そういうワケね。じゃあいいや。今日は元々、お前の方に用事があったんだからさ」
「俺に?」
ティリアから矛先が変わった事で、ライルは冷静になった。
「俺って、これでも一応Aランクなワケよ。このギルドでエース張ってんの。で、久しぶりに帰ってきたら、とんでもない新人が入ったって言うじゃねぇか。ワイバーンを千体撃ち落としただの、あのビルダーを剣で捻じ伏せただのってさぁ。信じらんねーっての」
リンドルは腕を組んでライルを見定める。
「こりゃあ1回手合わせしとくべきだと思って、ここに来たんだよ。つーわけだからライル。俺と剣で打ち合え」
「別に構いませんよ。お受けしまします」
こうしてライルとリンドルの野良試合が始まった。
△
リンドルはSランクへの昇格が目前だ。現在のランクはAランクの上位に分類され、名実ともにギルド《鷹の眼》を支えてきた。
剣の腕は高レベルで、同年代には負け無しだ。そんなリンドルが冒険者を目指す切っ掛けとなったのは、剣の天才ビルダーとの出会いだった。
試合でビルダーに叩きのめされたリンドルは、初めて敗北の味を知った。それが悔しくてたまらず、家族を説き伏せて家を出たのだ。
そして晴れて冒険者になってからは、魔物相手に厳しい修練を積んできた。だが……。
「バケモンかよオメェは」
思わず愚痴が出た。目の前には息一つ乱さずに、涼しい顔で立っている黒髪の美剣士がいたからだ。
リンドルがどんな技を繰り出そうと、どれだけフェイントを織り交ぜようと、その攻撃は身体にかすりもしなかった。
「もういいですか?」
ライルの言葉に、リンドルはギリッと歯噛みする。
「ビルダーに完勝したってのは、ブラフじゃねぇみてぇだな」
リンドルはライルの実力を認めた。というより認めるしかなかった。ライルの剣の腕が、壮絶な努力の結果によるものだと分かったからだ。
「憎らしい程につえぇ。ムカつくけど褒めてやるよ」
「ありがとうございます」
全く嬉しそうじゃない顔で、ライルは礼を述べる。。
(どんだけ剣を振ってきたんだ? 俺の比じゃねぇのは間違いねぇだろうけどよ)
ライルと同じく騎士の家系に生まれたリンドルは、とにかく家が窮屈だった。性に合わなかったと言ってもいい。
剣術の鍛錬に身が入らなかったのも、厳格な騎士となる事を強制されたからでもある。そんな時にビルダーと出会って負けたのだ。
手っ取り早くビルダーと同じ強さを得るには、同じように冒険者になるしかないと思って家を出た。
単純で考え無しだが、冒険者としての自由な生活はリンドルに合っていた。数多くの魔物を討伐し、少年時代とは打って変わって修練にも身が入った。
だが目の前に悠然と佇むライルは、リンドルが目標としてきたビルダーでさえも、霞んでしまう程に圧倒的に強かった。
(どうやれば、こいつみたいに強くなれる?)
詮無い事を考えたリンドルは、諦めたようにフッと笑う。
「俺さぁ、実家にいた頃は何もしなくても勝ちまくってたんだよ。だから努力なんて全くしなかった」
そう言うと、一転して真剣な表情になる。
「冒険者になってからは、メッチャ努力してきたけどな」
ライルは口を挟まずに黙って聞いている。
「俺がもし昔から努力していたら、今のお前と良い勝負が出来たと思うか?」
「分かりません。仮定の話には答えられませんから」
「そりゃそうだよな」
(はぁ……お前みたいな奴がいるなんてなぁ)
リンドルは剣を握り直す。
「行くぞオラぁあああああああ!」
リンドルは捨て身覚悟で大きく踏み込んだ。しかし特攻を仕掛けたにも関わらず、渾身の突きはアッサリとライルに防がれる。
そのまま流れるような動きで、ライルはリンドルの後頭部を剣の柄で強打した。
「っ!?」
「おっと」
意識を手放したリンドルを受け止め、試合はライルの完勝で決着した。
0
お気に入りに追加
86
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
雇われ側妃は邪魔者のいなくなった後宮で高らかに笑う
ちゃっぷ
キャラ文芸
多少嫁ぎ遅れてはいるものの、宰相をしている父親のもとで平和に暮らしていた女性。
煌(ファン)国の皇帝は大変な女好きで、政治は宰相と皇弟に丸投げして後宮に入り浸り、お気に入りの側妃/上級妃たちに囲まれて過ごしていたが……彼女には関係ないこと。
そう思っていたのに父親から「皇帝に上級妃を排除したいと相談された。お前に後宮に入って邪魔者を排除してもらいたい」と頼まれる。
彼女は『上級妃を排除した後の後宮を自分にくれること』を条件に、雇われ側妃として後宮に入る。
そして、皇帝から自分を楽しませる女/遊姫(ヨウチェン)という名を与えられる。
しかし突然上級妃として後宮に入る遊姫のことを上級妃たちが良く思うはずもなく、彼女に幼稚な嫌がらせをしてきた。
自分を害する人間が大嫌いで、やられたらやり返す主義の遊姫は……必ず邪魔者を惨めに、後宮から追放することを決意する。
変態婚約者を無事妹に奪わせて婚約破棄されたので気ままな城下町ライフを送っていたらなぜだか王太子に溺愛されることになってしまいました?!
utsugi
恋愛
私、こんなにも婚約者として貴方に尽くしてまいりましたのにひどすぎますわ!(笑)
妹に婚約者を奪われ婚約破棄された令嬢マリアベルは悲しみのあまり(?)生家を抜け出し城下町で庶民として気ままな生活を送ることになった。身分を隠して自由に生きようと思っていたのにひょんなことから光魔法の能力が開花し半強制的に魔法学校に入学させられることに。そのうちなぜか王太子から溺愛されるようになったけれど王太子にはなにやら秘密がありそうで……?!
※適宜内容を修正する場合があります
【完結】異世界召喚で猫の身体と行き来出る美少女へと転生した私は、いきなり追放されたけど若いイケメンに囲まれ毎日昇天な日々を送っています
るあか
恋愛
私、香月さくら35歳。恋愛経験ゼロのOL。
そんな私は夢の中で異世界召喚に応じ、異世界へと転生する。
なんと召喚された私は猫の姿。
私、猫に転生してしまったの!?
召喚主からも猫なんか使えないと当たり前のように捨てられ、トボトボ森を歩いていると1匹の魔物に襲われるはめに。
そんな私を助けてくれたのは……
超絶のイケメンだった。
⸺⸺
これは、男への耐性が全くない私が
“猫”と“人”
の姿を行き来しながら色んな種族の
“実は高貴な(?)”
イケメンたちに日々愛され昇天する、スローもふもふライフなラブコメである。
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
私が妊娠している時に浮気ですって!? 旦那様ご覚悟宜しいですか?
ラキレスト
恋愛
わたくしはシャーロット・サンチェス。ベネット王国の公爵令嬢で次期女公爵でございます。
旦那様とはお互いの祖父の口約束から始まり現実となった婚約で結婚致しました。結婚生活も順調に進んでわたくしは子宝にも恵まれ旦那様との子を身籠りました。
しかし、わたくしの出産が間近となった時それは起こりました……。
突然公爵邸にやってきた男爵令嬢によって告げられた事。
「私のお腹の中にはスティーブ様との子が居るんですぅ! だからスティーブ様と別れてここから出て行ってください!」
へえぇ〜、旦那様? わたくしが妊娠している時に浮気ですか? それならご覚悟は宜しいでしょうか?
※本編は完結済みです。
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
全裸で異世界に呼び出しておいて、国外追放って、そりゃあんまりじゃないの!?
猿喰 森繁
恋愛
私の名前は、琴葉 桜(ことのは さくら)30歳。会社員。
風呂に入ろうと、全裸になったら異世界から聖女として召喚(という名の無理やり誘拐された被害者)された自分で言うのもなんだけど、可哀そうな女である。
日本に帰すことは出来ないと言われ、渋々大人しく、言うことを聞いていたら、ある日、国外追放を宣告された可哀そうな女である。
「―――サクラ・コトノハ。今日をもって、お前を国外追放とする」
その言葉には一切の迷いもなく、情けも見えなかった。
自分たちが正義なんだと、これが正しいことなのだと疑わないその顔を見て、私はムクムクと怒りがわいてきた。
ずっと抑えてきたのに。我慢してきたのに。こんな理不尽なことはない。
日本から無理やり聖女だなんだと、無理やり呼んだくせに、今度は国外追放?
ふざけるのもいい加減にしろ。
温厚で優柔不断と言われ、ノーと言えない日本人だから何をしてもいいと思っているのか。日本人をなめるな。
「私だって好き好んでこんなところに来たわけじゃないんですよ!分かりますか?無理やり私をこの世界に呼んだのは、あなたたちのほうです。それなのにおかしくないですか?どうして、その女の子の言うことだけを信じて、守って、私は無視ですか?私の言葉もまともに聞くおつもりがないのも知ってますが、あなたがたのような人間が国の未来を背負っていくなんて寒気がしますね!そんな国を守る義務もないですし、私を国外追放するなら、どうぞ勝手になさるといいです。
ええ。
被害者はこっちだっつーの!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる