432 / 709
高学院二年目
230ー1 アラエボ商会とその後(1)ー1
しおりを挟む
王宮に行ってちょっと疲れた俺は、二日後、もっと疲れている可能性の高いアエラボ商会とモンブラン商会に行くことにした。
明日は入学式で学院が始まるから、動くなら今日しかない。
覇王だと身バレしないよう俺は冒険者風の服装で、護衛のラリエスも真新しい冒険者風の服を着て、町の様子を見ながらのんびり歩いていく。
学院の制服とか覇王軍の隊服を着ていなければ、意外と気付かれることはない。
昨日貼り出された【覇王便り】に対する王都民の反応も気になるし、王都の経済状況も気になるので、下級地区に在るアエラボ商会から先に向かう。
途中、数軒のパン屋で美味しいパンを多めに買っていく。料金は1割ほど高くなっていた。
店主によると、魔獣の襲撃に備えて、王都民たちが食材を少しずつ備蓄し始めたことが原因で、小麦や塩や砂糖の値が上がったのだと言う。
危機管理指導講座を担当している商学部でも、王都の物価が上がることは予想されていたので、2割以内の上昇で済んでいる内は、大きな混乱は起こらないと教授たちは考えている。
便乗値上げではないと思いたいが、衣服も値上がりしているようだ。
この2週間は大きな魔獣の氾濫もなく平和だったので、【覇王軍】メンバーは希望者に魔法攻撃を教え、【王立高学院特別部隊】メンバーは、古代魔術具の解明と起動に全力を注いでいた。
夏季休暇なのに学院に残って働いてくれる皆には、心から感謝している。
いつ出動するか分からないので、ボンテンクとエイトは午前中、商業ギルドに行って必要な食料や薬草、衣類、毛布等の発注をする。
午後からは、俺の護衛でもあり【覇王軍第二部隊】の責任者でもあるタルトさんと、消耗した武器や防具の修理や買い足しに向かうことになっている。
……いや~、冗談じゃなくて【覇王軍】の資金は底をつきそうになっている。
商会を立ち上げたのが雨期の前で、前回訪れてから一か月以上が過ぎている。
商会長だというのに、ちょっと無責任な気がして申し訳ない。
「ここがアエラボ商会ですか? 良い場所ですね。建物も立派だ。おや?」
初めて来たアエラボ商会の建物の前で、ラリエスが感想を言いながら、店から出てきた男たちに目を止め首を捻った。
どうやら冒険者と商人のようで、商人の方はいかにもって悪人顔で「今に後悔するぞ!」と、店の中に向かって叫びながら出てきた。
……どうやら何かトラブルがあったようだ。
ラリエスは俺を見て軽く頷くと、立ち去っていく男たちの後をつけていく。
その後ろ姿を見送っていると、何処からともなく荷物を背負った行商人のような身形の男が寄ってきて、ラリエスが何やら指示を出している。
あれがワイコリーム公爵家の捜査専門部隊か・・・付いてきていると全然気付かなかったよ。
俺の側近と従者は過保護なのか、レイム公爵家やボンテンクの家からも、実家や学院の警護として数人が派遣されている。
レイム公爵夫人や側室のフィナンシェ様は、とても親身に俺の身辺に気を配ってくれている。決して婿であるレイム公爵の指示ではないだろう。
この前王宮に行ったついでに、王宮警備隊の副隊長に元第一王子はどうなったのかと訊いたら、王の裁きが出るまで待機させていた別室から、勝手に逃げて行方不明になっているとのこと。
見張りをしていたのはレイム領の男爵家の次男で、トイレに行っていた間に逃げ出したらしい。
……いやいや、厳重な王宮の警備態勢の中を逃げた?
噂では、元第一王子のものらしき遺品が、魔獣の大氾濫を起こしていた龍山の麓で見つかったらしいという追加情報まで教えてくれた。
ん? ボンテンクはあの時、俺の家族に害をなした罪人は、我が領の全ての貴族が排除する……とか、骨も残さない……とかって冗談を言っていた気がする。
んん? 待てよ、そう言えば温室で母さんと妹のメイリが暴力を受けた6日後くらいに、ボンテンクが妙に上機嫌だった記憶が……あぁ・・・よし、忘れよう。
気を取り直して店のドアを開けると「いらっしゃいませ」と、卒業後すぐに働き始めてくれた、商学部のイステル先輩の元気な声が聞こえた。
俺を見て一瞬動きが止まったが、他の客も居たので、余計なことは言わずに頭だけを下げた。
一緒にカウンター内に居た本店長のランネルさんが、直ぐに立ち上がり店の奥に案内してくれる。
一階にあるドバイン運送本店の奥には、お客様との商談室、運搬人控室、マジックバッグ相談室があり、事務室と会議室は二階にある。
俺はランネルさんと一緒に階段を上がり、二階の本店長執務室に向かった。
二階の事務室で働いているのは、商学部ヨサップ教授の娘フィーネさんと、先月冒険者ギルド本店から引き抜いて来たマクウェルさん22歳だ。
マクウェルさんはワイコリーム領の男爵家次男で、Bランク以上の冒険者にマジックバッグを貸し出す担当者をしており、ワイコリーム公爵が引き抜いてきた。
冒険者ギルドとの連携もできるので大助かりだ。
事務室のドアを開けて入室してきた俺を見て、二人は「お疲れ様です商会長」と明るく挨拶をしてくれる。
ここでは、俺を覇王と呼ぶことを原則禁止しているので、皆は商会長と呼ぶ。
俺は笑顔で「ご苦労様」と言って、うちの商会で働く従業員用に購入した白磁のマグカップを、マジックバッグから取り出し空いている机の上に置いた。
モンブラン商会に頼んで、アエラボ商会のロゴというか商会紋を入れて貰ったカップだ。
明日は入学式で学院が始まるから、動くなら今日しかない。
覇王だと身バレしないよう俺は冒険者風の服装で、護衛のラリエスも真新しい冒険者風の服を着て、町の様子を見ながらのんびり歩いていく。
学院の制服とか覇王軍の隊服を着ていなければ、意外と気付かれることはない。
昨日貼り出された【覇王便り】に対する王都民の反応も気になるし、王都の経済状況も気になるので、下級地区に在るアエラボ商会から先に向かう。
途中、数軒のパン屋で美味しいパンを多めに買っていく。料金は1割ほど高くなっていた。
店主によると、魔獣の襲撃に備えて、王都民たちが食材を少しずつ備蓄し始めたことが原因で、小麦や塩や砂糖の値が上がったのだと言う。
危機管理指導講座を担当している商学部でも、王都の物価が上がることは予想されていたので、2割以内の上昇で済んでいる内は、大きな混乱は起こらないと教授たちは考えている。
便乗値上げではないと思いたいが、衣服も値上がりしているようだ。
この2週間は大きな魔獣の氾濫もなく平和だったので、【覇王軍】メンバーは希望者に魔法攻撃を教え、【王立高学院特別部隊】メンバーは、古代魔術具の解明と起動に全力を注いでいた。
夏季休暇なのに学院に残って働いてくれる皆には、心から感謝している。
いつ出動するか分からないので、ボンテンクとエイトは午前中、商業ギルドに行って必要な食料や薬草、衣類、毛布等の発注をする。
午後からは、俺の護衛でもあり【覇王軍第二部隊】の責任者でもあるタルトさんと、消耗した武器や防具の修理や買い足しに向かうことになっている。
……いや~、冗談じゃなくて【覇王軍】の資金は底をつきそうになっている。
商会を立ち上げたのが雨期の前で、前回訪れてから一か月以上が過ぎている。
商会長だというのに、ちょっと無責任な気がして申し訳ない。
「ここがアエラボ商会ですか? 良い場所ですね。建物も立派だ。おや?」
初めて来たアエラボ商会の建物の前で、ラリエスが感想を言いながら、店から出てきた男たちに目を止め首を捻った。
どうやら冒険者と商人のようで、商人の方はいかにもって悪人顔で「今に後悔するぞ!」と、店の中に向かって叫びながら出てきた。
……どうやら何かトラブルがあったようだ。
ラリエスは俺を見て軽く頷くと、立ち去っていく男たちの後をつけていく。
その後ろ姿を見送っていると、何処からともなく荷物を背負った行商人のような身形の男が寄ってきて、ラリエスが何やら指示を出している。
あれがワイコリーム公爵家の捜査専門部隊か・・・付いてきていると全然気付かなかったよ。
俺の側近と従者は過保護なのか、レイム公爵家やボンテンクの家からも、実家や学院の警護として数人が派遣されている。
レイム公爵夫人や側室のフィナンシェ様は、とても親身に俺の身辺に気を配ってくれている。決して婿であるレイム公爵の指示ではないだろう。
この前王宮に行ったついでに、王宮警備隊の副隊長に元第一王子はどうなったのかと訊いたら、王の裁きが出るまで待機させていた別室から、勝手に逃げて行方不明になっているとのこと。
見張りをしていたのはレイム領の男爵家の次男で、トイレに行っていた間に逃げ出したらしい。
……いやいや、厳重な王宮の警備態勢の中を逃げた?
噂では、元第一王子のものらしき遺品が、魔獣の大氾濫を起こしていた龍山の麓で見つかったらしいという追加情報まで教えてくれた。
ん? ボンテンクはあの時、俺の家族に害をなした罪人は、我が領の全ての貴族が排除する……とか、骨も残さない……とかって冗談を言っていた気がする。
んん? 待てよ、そう言えば温室で母さんと妹のメイリが暴力を受けた6日後くらいに、ボンテンクが妙に上機嫌だった記憶が……あぁ・・・よし、忘れよう。
気を取り直して店のドアを開けると「いらっしゃいませ」と、卒業後すぐに働き始めてくれた、商学部のイステル先輩の元気な声が聞こえた。
俺を見て一瞬動きが止まったが、他の客も居たので、余計なことは言わずに頭だけを下げた。
一緒にカウンター内に居た本店長のランネルさんが、直ぐに立ち上がり店の奥に案内してくれる。
一階にあるドバイン運送本店の奥には、お客様との商談室、運搬人控室、マジックバッグ相談室があり、事務室と会議室は二階にある。
俺はランネルさんと一緒に階段を上がり、二階の本店長執務室に向かった。
二階の事務室で働いているのは、商学部ヨサップ教授の娘フィーネさんと、先月冒険者ギルド本店から引き抜いて来たマクウェルさん22歳だ。
マクウェルさんはワイコリーム領の男爵家次男で、Bランク以上の冒険者にマジックバッグを貸し出す担当者をしており、ワイコリーム公爵が引き抜いてきた。
冒険者ギルドとの連携もできるので大助かりだ。
事務室のドアを開けて入室してきた俺を見て、二人は「お疲れ様です商会長」と明るく挨拶をしてくれる。
ここでは、俺を覇王と呼ぶことを原則禁止しているので、皆は商会長と呼ぶ。
俺は笑顔で「ご苦労様」と言って、うちの商会で働く従業員用に購入した白磁のマグカップを、マジックバッグから取り出し空いている机の上に置いた。
モンブラン商会に頼んで、アエラボ商会のロゴというか商会紋を入れて貰ったカップだ。
2
お気に入りに追加
313
あなたにおすすめの小説
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
婚約破棄と領地追放?分かりました、わたしがいなくなった後はせいぜい頑張ってくださいな
カド
ファンタジー
生活の基本から領地経営まで、ほぼ全てを魔石の力に頼ってる世界
魔石の浄化には三日三晩の時間が必要で、この領地ではそれを全部貴族令嬢の主人公が一人でこなしていた
「で、そのわたしを婚約破棄で領地追放なんですね?
それじゃ出ていくから、せいぜいこれからは魔石も頑張って作ってくださいね!」
小さい頃から搾取され続けてきた主人公は 追放=自由と気付く
塔から出た途端、暴走する力に悩まされながらも、幼い時にもらった助言を元に中央の大教会へと向かう
一方で愛玩され続けてきた妹は、今まで通り好きなだけ魔石を使用していくが……
◇◇◇
親による虐待、明確なきょうだい間での差別の描写があります
(『嫌なら読むな』ではなく、『辛い気持ちになりそうな方は無理せず、もし読んで下さる場合はお気をつけて……!』の意味です)
◇◇◇
ようやく一区切りへの目処がついてきました
拙いお話ですがお付き合いいただければ幸いです
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
【完結】婚約破棄されて修道院へ送られたので、今後は自分のために頑張ります!
猫石
ファンタジー
「ミズリーシャ・ザナスリー。 公爵の家門を盾に他者を蹂躙し、悪逆非道を尽くしたお前の所業! 決して許してはおけない! よって我がの名の元にお前にはここで婚約破棄を言い渡す! 今後は修道女としてその身を神を捧げ、生涯後悔しながら生きていくがいい!」
無実の罪を着せられた私は、その瞬間に前世の記憶を取り戻した。
色々と足りない王太子殿下と婚約破棄でき、その後の自由も確約されると踏んだ私は、意気揚々と王都のはずれにある小さな修道院へ向かったのだった。
注意⚠️このお話には、妊娠出産、新生児育児のお話がバリバリ出てきます。(訳ありもあります)お嫌いな方は自衛をお願いします!
2023/10/12 作者の気持ち的に、断罪部分を最後の番外にしました。
2023/10/31第16回ファンタジー小説大賞奨励賞頂きました。応援・投票ありがとうございました!
☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、念頭に置いてお読みください。
☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!)
☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。
★小説家になろう様でも公開しています。
私を裏切った相手とは関わるつもりはありません
みちこ
ファンタジー
幼なじみに嵌められて処刑された主人公、気が付いたら8年前に戻っていた。
未来を変えるために行動をする
1度裏切った相手とは関わらないように過ごす
【短編】冤罪が判明した令嬢は
砂礫レキ
ファンタジー
王太子エルシドの婚約者として有名な公爵令嬢ジュスティーヌ。彼女はある日王太子の姉シルヴィアに冤罪で陥れられた。彼女と二人きりのお茶会、その密室空間の中でシルヴィアは突然フォークで自らを傷つけたのだ。そしてそれをジュスティーヌにやられたと大騒ぎした。ろくな調査もされず自白を強要されたジュスティーヌは実家に幽閉されることになった。彼女を公爵家の恥晒しと憎む父によって地下牢に監禁され暴行を受ける日々。しかしそれは二年後終わりを告げる、第一王女シルヴィアが嘘だと自白したのだ。けれど彼女はジュスティーヌがそれを知る頃には亡くなっていた。王家は醜聞を上書きする為再度ジュスティーヌを王太子の婚約者へ強引に戻す。
そして一年後、王太子とジュスティーヌの結婚式が盛大に行われた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる