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戦いの始まり
163ー2 王都の危機(4)ー2
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翌朝、重い雲に覆われた夜明け前の空を見上げて、雨が降らなければいいがと思いながら、俺は馬車の中でまだ寝ている魔法部の先輩たちを起こしていく。
ここは戦場であり学院ではない。朝食は自分たちで作らねばならないのだ。
レイム公爵は、自分が率いてきた応援部隊と一緒に朝食をとるようで、自分のマジックバッグの中からパンを取り出して渡している。
親父は俺や姉貴に叱られたので、側近と二人で昨日討伐した魔獣の肉を焼いている。
「前方に新たな魔獣の群! 数、20から30! 高さ3メートルを超える変異種は見えません!」
朝日が顔を出し、さあ食べようかと椀にスープを注ごうとした時、簡易やぐらで見張りを続けていた隊員が、警鐘を鳴らして大声で叫んだ。
直ぐに副指揮官以上が【魔獣討伐専門部隊】本部に集合する。
【覇王軍】からは俺とマサルーノ先輩とヤーロン先輩、【王立高学院特別部隊】からは姉のミレーヌとエリザーテ先輩が出席した。
「数が30であれば、私が出よう。応援部隊の魔法部の学生は力を試したいようだから丁度いいだろう」
まるでベテラン冒険者のつもりだろうか? レイム公爵は自信満々という顔をして言った。
……これは完全に魔獣討伐を舐めてるな。嫌な予感しかしない。
魔法部の先輩方は、どうやらレイム公爵の指揮下に入ると決めたようなので、俺は何も言わない。
マサルーノ先輩も何も言わない。親父は渋い顔をしているけど反対はしないようだ。
「誰にだって初めてはある。経験することは大事だ。
後方支援として【魔獣討伐専門部隊】の軍部を10人出そう。くれぐれも魔獣を甘く見ないでほしい」
ワイコリーム公爵は無表情なまま、レイム公爵と後方に並んでいる魔法部の応援部隊に向かって、低い声で淡々と言った。
……あの無表情は、無駄な説得を諦めたってところかな・・・
……反対しないってことは、変異種を含む大群が襲撃してきた時に、邪魔されないための布石だろうか。
戦うことを決めたレイム公爵率いる応援部隊は、武器や魔法陣を持って意気揚々と、400メートルくらい前方へと走って移動して行く。
残った俺たちは、準備した朝食が被害に遭わないよう、姉がマジックバッグの中に収納し、前衛の攻撃をすり抜けてきた魔獣を討伐するための布陣を敷く。
折角だから特務部の応援部隊を、後方支援として配置された軍部の兵のすぐ後ろにつけて、経験を積ませようとヤーロン先輩が言うので、同意して前で待機するよう指示を出した。
そして魔獣討伐は始まった。
指揮するレイム公爵の第一声は「よし、思いっ切りやれ!」だった。
等間隔で一列に並んだレイム公爵と側近3人、そして応援部隊の魔法部の先輩13人は、レイム公爵の強力な攻撃魔法を合図にして、やる気に満ちた表情で攻撃魔法を放っていく。
最初に放たれた派手な攻撃で、半数の魔獣は倒されたが、残りの半数は攻撃を避けて突進してくる。
レイム公爵は次の指示を出すことなく、余裕の表情で次々と攻撃していく。
次の攻撃をどうしようかと考えていた学生たちは、突然眼前に迫ってきた魔獣に足が竦み始める。動かない的しか攻撃したことがないのだ。
パニックに陥った学生4人は、「ワーッ!」と叫びながら逃げだす。
咄嗟に剣を抜いて戦おうとする者3人、ポケットの中から魔法陣を書いた紙を取り出し、懸命に魔力を流す者3人、冷静に魔獣を見て次の攻撃を放った者は3人だった。
恐らく予想していた通りの展開だったのろう。
【魔獣討伐専門部隊】の10人が、学生を庇うように走り出て、今まさに飛び掛かろうとしている魔獣を討伐していく。
攻撃をすり抜けた小型の魔獣3頭は、後方で構えていた特務部の応援部隊が、冷静に討伐してくれた。
大魔法攻撃を放ち、10頭以上の魔獣を倒したレイム公爵は、満足そうに振り返って、後方の悲惨な状況を見て愕然とする。
ケガをした魔法部の学生は5人。その内3人は縫う程のケガをしており、2人は魔獣に跳ね飛ばされて腕を骨折していた。
完全に戦意を消失し早々と戦線離脱した4人は、半分涙目で震えている。
「レイム公爵、指揮はどうされたのです?」
凍るような声でワイコリーム公爵が声を掛ける。
「わ、私は……」とだけ言葉を発したレイム公爵は、自分の役割が何だったのかを思い出したようで、血を流して救護所に運ばれていく学生を見ながら押し黙った。
「新たな魔獣の群が来ます! 数は50以上。変異種らしきモノは2です!」
けたたましく警鐘が鳴り響き、簡易やぐらの上から隊員が再び大声で叫んだ。
直ぐに昨日と同じ陣形をとり、使えない応援部隊の学生は下がらせる。
レイム公爵は、親父に引っ張られて右端を担当するために移動して行く。
「今度の群は中級以上の大型魔獣が多い。数は半分でも決して気を抜くな!」
副指揮官のネルソンさんが、中央で皆に檄を飛ばす。
「素材はもう必要ない! 火魔法の魔法陣を解禁する! 命大事に!」
「おう! 命大事に!」
俺も皆に向かって火魔法の解禁を伝えて檄を飛ばす。
応援部隊に魔獣の戦い方を学ばせるためにも、ここは無様に負けるわけにはいかない。
全力で最後の一頭まで気を抜かずに戦おう。
そして2時間後、俺たちは魔力切れスレスレまで全力を出し、なんとか57頭の魔獣と変異種2頭を討伐した。
気付けば午前11時、くたくたな体に鞭打ち、俺は皆を労ってから、食べ損ねた朝食を早目の昼ご飯として食べ始めた。
どの顔も疲れて隊服はボロボロだけど、皆やり切った表情で美味しそうに肉にかぶりつく。
「今回も大ケガをすることなく持ち堪えたな」と、マサルーノ先輩が笑顔で俺の肩を叩いて労ってくれた。
「本当に良かったですわマサルーノ先輩。やはりミレーヌ様とシルクーネ先輩が妖精と契約できたことが、戦力強化につながりましたね」
今回も大活躍だったBランク冒険者でもあるチェルシー先輩が、安堵の表情でスープを飲みながら嬉しそうに話す。
「私、8月にはB級一般魔術師が受験できそうですわ」と姉も嬉しそうだ。
ヤーロン先輩は、頑張った応援部隊の特務部の学生も労いながら、有効な魔法陣の使い方を教えている。
学生も【魔獣討伐専門部隊】も、親父もレイム公爵も、報告されていた約200頭の押し戻された魔獣討伐を完了し、王都を守れたと満足そうに笑っている。
「た、大変です! 魔獣の群が・・・大群が現れました。数は……数は100を越えています!」
驚きのあまり警鐘を鳴らすのを忘れたのか、見張りをしていた隊員は、絶叫するように報告した。
ここは戦場であり学院ではない。朝食は自分たちで作らねばならないのだ。
レイム公爵は、自分が率いてきた応援部隊と一緒に朝食をとるようで、自分のマジックバッグの中からパンを取り出して渡している。
親父は俺や姉貴に叱られたので、側近と二人で昨日討伐した魔獣の肉を焼いている。
「前方に新たな魔獣の群! 数、20から30! 高さ3メートルを超える変異種は見えません!」
朝日が顔を出し、さあ食べようかと椀にスープを注ごうとした時、簡易やぐらで見張りを続けていた隊員が、警鐘を鳴らして大声で叫んだ。
直ぐに副指揮官以上が【魔獣討伐専門部隊】本部に集合する。
【覇王軍】からは俺とマサルーノ先輩とヤーロン先輩、【王立高学院特別部隊】からは姉のミレーヌとエリザーテ先輩が出席した。
「数が30であれば、私が出よう。応援部隊の魔法部の学生は力を試したいようだから丁度いいだろう」
まるでベテラン冒険者のつもりだろうか? レイム公爵は自信満々という顔をして言った。
……これは完全に魔獣討伐を舐めてるな。嫌な予感しかしない。
魔法部の先輩方は、どうやらレイム公爵の指揮下に入ると決めたようなので、俺は何も言わない。
マサルーノ先輩も何も言わない。親父は渋い顔をしているけど反対はしないようだ。
「誰にだって初めてはある。経験することは大事だ。
後方支援として【魔獣討伐専門部隊】の軍部を10人出そう。くれぐれも魔獣を甘く見ないでほしい」
ワイコリーム公爵は無表情なまま、レイム公爵と後方に並んでいる魔法部の応援部隊に向かって、低い声で淡々と言った。
……あの無表情は、無駄な説得を諦めたってところかな・・・
……反対しないってことは、変異種を含む大群が襲撃してきた時に、邪魔されないための布石だろうか。
戦うことを決めたレイム公爵率いる応援部隊は、武器や魔法陣を持って意気揚々と、400メートルくらい前方へと走って移動して行く。
残った俺たちは、準備した朝食が被害に遭わないよう、姉がマジックバッグの中に収納し、前衛の攻撃をすり抜けてきた魔獣を討伐するための布陣を敷く。
折角だから特務部の応援部隊を、後方支援として配置された軍部の兵のすぐ後ろにつけて、経験を積ませようとヤーロン先輩が言うので、同意して前で待機するよう指示を出した。
そして魔獣討伐は始まった。
指揮するレイム公爵の第一声は「よし、思いっ切りやれ!」だった。
等間隔で一列に並んだレイム公爵と側近3人、そして応援部隊の魔法部の先輩13人は、レイム公爵の強力な攻撃魔法を合図にして、やる気に満ちた表情で攻撃魔法を放っていく。
最初に放たれた派手な攻撃で、半数の魔獣は倒されたが、残りの半数は攻撃を避けて突進してくる。
レイム公爵は次の指示を出すことなく、余裕の表情で次々と攻撃していく。
次の攻撃をどうしようかと考えていた学生たちは、突然眼前に迫ってきた魔獣に足が竦み始める。動かない的しか攻撃したことがないのだ。
パニックに陥った学生4人は、「ワーッ!」と叫びながら逃げだす。
咄嗟に剣を抜いて戦おうとする者3人、ポケットの中から魔法陣を書いた紙を取り出し、懸命に魔力を流す者3人、冷静に魔獣を見て次の攻撃を放った者は3人だった。
恐らく予想していた通りの展開だったのろう。
【魔獣討伐専門部隊】の10人が、学生を庇うように走り出て、今まさに飛び掛かろうとしている魔獣を討伐していく。
攻撃をすり抜けた小型の魔獣3頭は、後方で構えていた特務部の応援部隊が、冷静に討伐してくれた。
大魔法攻撃を放ち、10頭以上の魔獣を倒したレイム公爵は、満足そうに振り返って、後方の悲惨な状況を見て愕然とする。
ケガをした魔法部の学生は5人。その内3人は縫う程のケガをしており、2人は魔獣に跳ね飛ばされて腕を骨折していた。
完全に戦意を消失し早々と戦線離脱した4人は、半分涙目で震えている。
「レイム公爵、指揮はどうされたのです?」
凍るような声でワイコリーム公爵が声を掛ける。
「わ、私は……」とだけ言葉を発したレイム公爵は、自分の役割が何だったのかを思い出したようで、血を流して救護所に運ばれていく学生を見ながら押し黙った。
「新たな魔獣の群が来ます! 数は50以上。変異種らしきモノは2です!」
けたたましく警鐘が鳴り響き、簡易やぐらの上から隊員が再び大声で叫んだ。
直ぐに昨日と同じ陣形をとり、使えない応援部隊の学生は下がらせる。
レイム公爵は、親父に引っ張られて右端を担当するために移動して行く。
「今度の群は中級以上の大型魔獣が多い。数は半分でも決して気を抜くな!」
副指揮官のネルソンさんが、中央で皆に檄を飛ばす。
「素材はもう必要ない! 火魔法の魔法陣を解禁する! 命大事に!」
「おう! 命大事に!」
俺も皆に向かって火魔法の解禁を伝えて檄を飛ばす。
応援部隊に魔獣の戦い方を学ばせるためにも、ここは無様に負けるわけにはいかない。
全力で最後の一頭まで気を抜かずに戦おう。
そして2時間後、俺たちは魔力切れスレスレまで全力を出し、なんとか57頭の魔獣と変異種2頭を討伐した。
気付けば午前11時、くたくたな体に鞭打ち、俺は皆を労ってから、食べ損ねた朝食を早目の昼ご飯として食べ始めた。
どの顔も疲れて隊服はボロボロだけど、皆やり切った表情で美味しそうに肉にかぶりつく。
「今回も大ケガをすることなく持ち堪えたな」と、マサルーノ先輩が笑顔で俺の肩を叩いて労ってくれた。
「本当に良かったですわマサルーノ先輩。やはりミレーヌ様とシルクーネ先輩が妖精と契約できたことが、戦力強化につながりましたね」
今回も大活躍だったBランク冒険者でもあるチェルシー先輩が、安堵の表情でスープを飲みながら嬉しそうに話す。
「私、8月にはB級一般魔術師が受験できそうですわ」と姉も嬉しそうだ。
ヤーロン先輩は、頑張った応援部隊の特務部の学生も労いながら、有効な魔法陣の使い方を教えている。
学生も【魔獣討伐専門部隊】も、親父もレイム公爵も、報告されていた約200頭の押し戻された魔獣討伐を完了し、王都を守れたと満足そうに笑っている。
「た、大変です! 魔獣の群が・・・大群が現れました。数は……数は100を越えています!」
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