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貴族たちの願望
114ー2 救援要請(3)ー2
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橋の休憩所で今日の段取りをもう一度確認して、其々の持ち場へと向かっていく。
俺たち以外は、歩いて近付けない中洲のアイススネークを倒すため、今日の組訳けは昨日と違う。
遠距離攻撃できるダルトンさんとカルタック教授が、昨日討伐したアイススネークの巣があった中洲から、その先の巣へと火魔法を放つ。
きっと枯草は全て燃えてしまうので、視界も良くなるだろう。
巣を守ろうとして3匹のアイススネークが襲ってきたら、残りのメンバーが総攻撃を仕掛けて討伐する。
「たぶん向こうは大丈夫だろう。それじゃあ俺たちも始めよう。エイト君、竜巻をよろしく」
俺はダルトンさんとカルタック教授が火魔法を放ったのを見て、エイト君に声を掛けた。
「任せとけ。でも、竜巻を操り往復させる距離は20メートルが限界だ。それで変異種が現れなかったら、少し前に出るよ」
エイト君はやる気満々という感じで、腕を回して準備運動を開始する。
大小様々な石を二人で運び橋の上に置いて、エイト君は竜巻を作り始める。
出来上がった竜巻の大きさは、橋からはみ出ない大きさで高さは4メートルくらいだ。
ぐるぐると竜巻は石を巻き上げながら、橋の上でゴトゴト、ゴトンと音を立てながら進んでいく。
竜巻が10メートルくらい進んだところで、川面に大きな変異種の影が見えた。
様子を窺うように橋げたの下で動きを止め、大きな石の橋脚に向かって銀色に輝く三角の巨大な頭を覗かせた。
「来たぞ!」と俺はエイト君に声を掛ける。
「おう! 危なくなったら逃げるから言ってくれ」と、竜巻を操りながらエイト君が返事をした。
竜巻の移動を10メートル地点で止め、その場でぐるぐるゴトゴトやっていると、変異種が橋げたを登ろうとしてその姿を現した。
朝日を浴び、気味が悪いほどに銀色の巨体が光り輝く。
……やっぱり音や振動に反応してるんだ。
変異種の巨体は、まるで重力を感じさせない素早さで、橋の欄干まで一気に登ってきた。
「「 早い! 」」という俺の声と、エイト君の声が重なる。
変異種は竜巻の15メートルくらい後方で、巨大な頭を欄干から乗り越えさせ、竜巻を見て動きを止めた。
赤黒い舌を出し入れしながら、頭を左右に振って様子を窺う。
このまま橋に上がってこなければ、討伐することはできない。
「エイト君、竜巻を止めて後方に走れ!」と俺は大声で指示を出す。
竜巻が消えた瞬間、俺は変異種の方に向かってゆっくりと歩き出す。
「おい、もう人は通らないぞ! お前なんかの餌になる者はいない。お前は今日、マジックバッグの素材になるんだ!」
俺は大声で叫びながら、剣を鞘から抜く。決して変異種から視線は逸らさない。
……さあ、来るならこい! その巨体を全てさらけ出せ!
俺は変異種の15メートル手前まで走り、一旦止まって頭大の大きさの氷を作りだし、変異種に向かって風魔法で三角頭目掛けて発射した。
そして、発射後直ぐに踵を返し、身体強化を使い瞬足で走って逃げる。
俺の放った氷は変異種に命中したようで、グギャーという微妙な声が後方から聞こえたけど振り向いたりしない。
もう直ぐ橋が終わるという所で、ドンと大きな音がして橋が揺れた。
同時にズズズと不気味な音が後ろから近付いてくる。
「アコルー! 早く逃げろ追って来てるぞー!」とエイト君の声がする。
俺は橋から20メートル地点まで走って止まり、クルリと体を反転させ、剣を正眼に構えて詠唱を開始した。
俺が詠唱を始めた時、変異種のその巨体は橋の入り口に頭が届いていた。
「山を切り裂く一陣の剣、一刀両断、縦斬り!」
俺は詠唱しながら、剣にありったけの魔力を注ぎ込む。
そして上段から、思いっ切り剣を振り下ろした。
詠唱を終えた時、変異種のその不気味な巨体は、俺の目の前10メートルに迫っていた。
そして勝ち誇ったようにキシャーと声を発し、大きくガバリと口を開けた。
剣は眩しく発光し、放たれた斬撃は真っ直ぐ光の刃となって、変異種のギラギラ輝く三角頭の中央を通り抜け、くねくね曲がった胴体や尻尾の真ん中を貫通していく。
光の刃は尻尾の後方にあった警備隊の詰め所を通り、川の中まで飛んでいく。
確かに俺の手には大きな衝撃が伝わった。そして光は放たれ、俺の手から剣が消えた。
だが、変異種の巨体は止まることなく眼前に迫ってくる。
頭を高くもたげて口を大きく開け、今まさに俺を食べようとして、舌が伸び牙が向かってくるのが見える。
……失敗した?……と全く動けない体でぼんやり考える。
まるで時間が止まったような、いや、一秒が10秒くらいの感覚で、ゆっくり、ゆっくりと景色が動いていく。
遠くから「アコル―」とか「逃げろー!」と誰かが叫ぶ声がする。
……これは幻だろうか?
現実とは違う場所に居るような、とても不思議な感覚になりながらも、変異種から目を離すことはできない。
時間はほぼ止まっている。
俺が放った氷が当たったのか、左目から緑色の血を流している変異種の顔を、俺の瞳はじっと見ている。
いつの間にか、叫ぶ声も、変異種が移動するときに出すズズズという音も、全ての音が止まってしまった。
目を瞑ろうとした時、アイススネークの変異種は笑った。
何故か変異種は、勝利を確信した時、必ず笑う。
その背筋も凍りそうな薄ら笑いを見た瞬間、俺の脳はフル回転で動き始めた。
俺たち以外は、歩いて近付けない中洲のアイススネークを倒すため、今日の組訳けは昨日と違う。
遠距離攻撃できるダルトンさんとカルタック教授が、昨日討伐したアイススネークの巣があった中洲から、その先の巣へと火魔法を放つ。
きっと枯草は全て燃えてしまうので、視界も良くなるだろう。
巣を守ろうとして3匹のアイススネークが襲ってきたら、残りのメンバーが総攻撃を仕掛けて討伐する。
「たぶん向こうは大丈夫だろう。それじゃあ俺たちも始めよう。エイト君、竜巻をよろしく」
俺はダルトンさんとカルタック教授が火魔法を放ったのを見て、エイト君に声を掛けた。
「任せとけ。でも、竜巻を操り往復させる距離は20メートルが限界だ。それで変異種が現れなかったら、少し前に出るよ」
エイト君はやる気満々という感じで、腕を回して準備運動を開始する。
大小様々な石を二人で運び橋の上に置いて、エイト君は竜巻を作り始める。
出来上がった竜巻の大きさは、橋からはみ出ない大きさで高さは4メートルくらいだ。
ぐるぐると竜巻は石を巻き上げながら、橋の上でゴトゴト、ゴトンと音を立てながら進んでいく。
竜巻が10メートルくらい進んだところで、川面に大きな変異種の影が見えた。
様子を窺うように橋げたの下で動きを止め、大きな石の橋脚に向かって銀色に輝く三角の巨大な頭を覗かせた。
「来たぞ!」と俺はエイト君に声を掛ける。
「おう! 危なくなったら逃げるから言ってくれ」と、竜巻を操りながらエイト君が返事をした。
竜巻の移動を10メートル地点で止め、その場でぐるぐるゴトゴトやっていると、変異種が橋げたを登ろうとしてその姿を現した。
朝日を浴び、気味が悪いほどに銀色の巨体が光り輝く。
……やっぱり音や振動に反応してるんだ。
変異種の巨体は、まるで重力を感じさせない素早さで、橋の欄干まで一気に登ってきた。
「「 早い! 」」という俺の声と、エイト君の声が重なる。
変異種は竜巻の15メートルくらい後方で、巨大な頭を欄干から乗り越えさせ、竜巻を見て動きを止めた。
赤黒い舌を出し入れしながら、頭を左右に振って様子を窺う。
このまま橋に上がってこなければ、討伐することはできない。
「エイト君、竜巻を止めて後方に走れ!」と俺は大声で指示を出す。
竜巻が消えた瞬間、俺は変異種の方に向かってゆっくりと歩き出す。
「おい、もう人は通らないぞ! お前なんかの餌になる者はいない。お前は今日、マジックバッグの素材になるんだ!」
俺は大声で叫びながら、剣を鞘から抜く。決して変異種から視線は逸らさない。
……さあ、来るならこい! その巨体を全てさらけ出せ!
俺は変異種の15メートル手前まで走り、一旦止まって頭大の大きさの氷を作りだし、変異種に向かって風魔法で三角頭目掛けて発射した。
そして、発射後直ぐに踵を返し、身体強化を使い瞬足で走って逃げる。
俺の放った氷は変異種に命中したようで、グギャーという微妙な声が後方から聞こえたけど振り向いたりしない。
もう直ぐ橋が終わるという所で、ドンと大きな音がして橋が揺れた。
同時にズズズと不気味な音が後ろから近付いてくる。
「アコルー! 早く逃げろ追って来てるぞー!」とエイト君の声がする。
俺は橋から20メートル地点まで走って止まり、クルリと体を反転させ、剣を正眼に構えて詠唱を開始した。
俺が詠唱を始めた時、変異種のその巨体は橋の入り口に頭が届いていた。
「山を切り裂く一陣の剣、一刀両断、縦斬り!」
俺は詠唱しながら、剣にありったけの魔力を注ぎ込む。
そして上段から、思いっ切り剣を振り下ろした。
詠唱を終えた時、変異種のその不気味な巨体は、俺の目の前10メートルに迫っていた。
そして勝ち誇ったようにキシャーと声を発し、大きくガバリと口を開けた。
剣は眩しく発光し、放たれた斬撃は真っ直ぐ光の刃となって、変異種のギラギラ輝く三角頭の中央を通り抜け、くねくね曲がった胴体や尻尾の真ん中を貫通していく。
光の刃は尻尾の後方にあった警備隊の詰め所を通り、川の中まで飛んでいく。
確かに俺の手には大きな衝撃が伝わった。そして光は放たれ、俺の手から剣が消えた。
だが、変異種の巨体は止まることなく眼前に迫ってくる。
頭を高くもたげて口を大きく開け、今まさに俺を食べようとして、舌が伸び牙が向かってくるのが見える。
……失敗した?……と全く動けない体でぼんやり考える。
まるで時間が止まったような、いや、一秒が10秒くらいの感覚で、ゆっくり、ゆっくりと景色が動いていく。
遠くから「アコル―」とか「逃げろー!」と誰かが叫ぶ声がする。
……これは幻だろうか?
現実とは違う場所に居るような、とても不思議な感覚になりながらも、変異種から目を離すことはできない。
時間はほぼ止まっている。
俺が放った氷が当たったのか、左目から緑色の血を流している変異種の顔を、俺の瞳はじっと見ている。
いつの間にか、叫ぶ声も、変異種が移動するときに出すズズズという音も、全ての音が止まってしまった。
目を瞑ろうとした時、アイススネークの変異種は笑った。
何故か変異種は、勝利を確信した時、必ず笑う。
その背筋も凍りそうな薄ら笑いを見た瞬間、俺の脳はフル回転で動き始めた。
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※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。
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