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貴族たちの願望
111ー1 第七王子を探す国務大臣ー1
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◇◇ 国務大臣 ワイコリーム公爵 ◇◇
とうとうサナへ領やデミル領がドラゴンに襲撃されてしまった。
本格的な魔獣の大氾濫が起こるまで時間がないというのに、新しい覇王様である可能性が高い第七王子を未だに見付けられない。
既にこの世に居ないと諦めるのは簡単だが、どうしてもそうは思えない。
覇王様が残された予言はいくつかあるが、その殆どが的中している。
500年前の中規模な魔獣の氾濫も、魔法の衰退も、約千年後には魔獣の大氾濫が起こることも全て予言通りだ。
ならば必ず今代の覇王様は現れるはずだ。
もしかしたらトーマス王子やルフナ王子が新しい覇王なのではないかと、楽な考え方をしそうになったこともある。
だが、覇王として絶対的な魔力量を持ち、ドラゴンと戦う力があるかといえば、今の2人の能力ではとても覇王に相応しいとは思えない。
ワイコリーム公爵家には、王家に伝わる予言書とは違う、初代様が残された【魔術書】と【指示書】がある。
指示書の冒頭には、覇王となる王子は市井で育つと書かれている。
そして、ワイコリーム公爵家を継ぐ者は、必ず覇王となる王子を探し出せと指示されている。
探し出す・・・その指示が正しければ、やはり覇王様は王宮で生まれる王子ではないということだ。
覇王様の可能性がある王子は、第七王子以外に考えられない。
覇王となられる方が、ヘイズ侯爵派の企みごときで命を落とされるとは思えない。孤児院の火災で亡くなったという確証もない。
息子のラリエスがサーシム領で出会ったという、信じられない魔力量を持った少年のことを、探している第七王子ではないかと、私もラリエスも考えていた時期があった。
しかしその少年は、王都ギルドで登録していて、その後行方を捜したが、どこのギルドでも探せなかった。
ところが、その少年は再びラリエスの前に、王立高学院の同期生として現れた。
冒険者だったはずの少年は、大商会であるモンブラン商会で働いており、特務部ではなく商学部の学生として入学していた。
トーマス王子や学院長は入学当初、少年を危険視されていたようだが、どうやら高位貴族の血族の可能性が高いと分かり、今ではラリエスと同じ執行部に入って、救済活動をリードする【王立高学院特別部隊】で活躍しているらしい。
ずっとその少年のことをライバル視していたラリエスから、彼の名はアコルで、Sランクのブラックカード持ちの冒険者であり、妖精と契約していると聞いた私は、再び彼が第七王子ではないのかと思うようになった。
彼は古代魔法陣を使って【雷撃】という攻撃魔法を放ったというのだ。
ラリエスがその魔法陣の出所を訊ねたら、自分の知識は託されたもので、自分だけが託された訳じゃないから分かる人には分かると思うと答えたらしい。
……古代魔法陣の知識を託された? 自分だけが託されたわけじゃない?
それって、王家に生まれた者に与えられる魔術書、【上級魔法と覇王の遺言】から得た知識じゃないのか?
……そんな特異な学生を、どうして誰も第七王子だと疑わないのだろうか?
学院長とトーマス王子が近くに居て、何故疑問に思わないんだ?
アコルという少年を第七王子ではと意識し、いや、間違いないと確信的な感情が芽生えてから、少しでも早く確認しなければと焦ってしまう。
冬期休暇に入ったら、王都に住む彼を屋敷に連れてくるようラリエスに指示するつもりだったが、サナへ領とデミル領がドラゴンに襲撃されたとの連絡が入り、それどころではなくなった。
魔獣の大氾濫の責任者として、軍と魔法省から指揮権を移行されたばかりだった私は、その対応に奔走し……信じられないことにデミル公爵に出し抜かれた。
予算や人事に関する正式な引継ぎは、冬期休暇が明けてから行われることになっており、責任者として就任の挨拶も済んでいなかった。
己の無能をさらけ出すことになったが、唯一救いだったのは、【王立高学院特別部隊】がサナへ領に向かってくれたことだ。
冬期休暇中だが、国務大臣としても自領に帰っている場合ではなくなった。
予定ではワイコリーム領に戻って、ドラゴンや魔獣の対策を練るはずだったが、今後のことを王様やレイム公爵と話し合わねばならない。
「王様、学院長やトーマス王子は、第七王子に関する情報をどれくらいご存知でしょうか?」
これからの救済活動や、それに伴う資金等について王様と話をしている途中、お茶休憩になったところで、ずっと疑問だったことを質問してみた。
「学院長や王子たちにも、第七王子は既に亡くなっていると伝えてある。
王子の養育の管理を任されていた侍女長が罷免され自害した時、王子が亡くなった責任は自分にあると遺書に書いていた。
王妃やヘイズ侯爵派は、第七王子は亡くなったと思っている。
また命を狙われる可能性を考えると、そう思わせておいた方が良いと判断したのだ。
だから、ワイコリーム公爵が現在も第七王子を探しているとは気付いていない」
自分は希望を捨てていないが、もしかしたら平凡に育っている可能性もあるだろうと王様は仰った。
……成る程、だから学院長もトーマス王子も、第七王子だと考えなかったのか。
出来るだけ早く確認しなければならない。
確認するのは簡単だ。
【上級魔法と覇王の遺言】という魔術書を、持っているかと訊けばいい。
【王立高学院特別部隊】が戻ってきたら、ラリエスに友人として招かせよう。
1月7日の夕方、帰ってきたラリエスは、私に衝撃の情報を2つ伝えた。
ひとつはデミル公爵が、自領の民を見捨て、救済活動をしなかったこと。
もうひとつは、第七王子の可能性が高いと思っていたアコル君が、レイム公爵家の直系で、次期後継者候補であるという事実だった。
「それでは、彼は、アコル君は第七王子ではないということか?」
「はい父上。このことはまだ公にされていません。
私もアコルが第七王子であればと、何度も思うことはありましたが、あの常識を超えた魔力量も、妖精と契約できる能力も、レイム公爵家の血族だからだと考えれば納得できます」
後継となる男子に恵まれなかったレイム公爵家からしたら、並外れた魔力量と英知を持つアコル君は、絶対に取り込みたい存在だろう。
しかし何故、直系である子供の存在が、これまで表に出なかったのだろう?
とうとうサナへ領やデミル領がドラゴンに襲撃されてしまった。
本格的な魔獣の大氾濫が起こるまで時間がないというのに、新しい覇王様である可能性が高い第七王子を未だに見付けられない。
既にこの世に居ないと諦めるのは簡単だが、どうしてもそうは思えない。
覇王様が残された予言はいくつかあるが、その殆どが的中している。
500年前の中規模な魔獣の氾濫も、魔法の衰退も、約千年後には魔獣の大氾濫が起こることも全て予言通りだ。
ならば必ず今代の覇王様は現れるはずだ。
もしかしたらトーマス王子やルフナ王子が新しい覇王なのではないかと、楽な考え方をしそうになったこともある。
だが、覇王として絶対的な魔力量を持ち、ドラゴンと戦う力があるかといえば、今の2人の能力ではとても覇王に相応しいとは思えない。
ワイコリーム公爵家には、王家に伝わる予言書とは違う、初代様が残された【魔術書】と【指示書】がある。
指示書の冒頭には、覇王となる王子は市井で育つと書かれている。
そして、ワイコリーム公爵家を継ぐ者は、必ず覇王となる王子を探し出せと指示されている。
探し出す・・・その指示が正しければ、やはり覇王様は王宮で生まれる王子ではないということだ。
覇王様の可能性がある王子は、第七王子以外に考えられない。
覇王となられる方が、ヘイズ侯爵派の企みごときで命を落とされるとは思えない。孤児院の火災で亡くなったという確証もない。
息子のラリエスがサーシム領で出会ったという、信じられない魔力量を持った少年のことを、探している第七王子ではないかと、私もラリエスも考えていた時期があった。
しかしその少年は、王都ギルドで登録していて、その後行方を捜したが、どこのギルドでも探せなかった。
ところが、その少年は再びラリエスの前に、王立高学院の同期生として現れた。
冒険者だったはずの少年は、大商会であるモンブラン商会で働いており、特務部ではなく商学部の学生として入学していた。
トーマス王子や学院長は入学当初、少年を危険視されていたようだが、どうやら高位貴族の血族の可能性が高いと分かり、今ではラリエスと同じ執行部に入って、救済活動をリードする【王立高学院特別部隊】で活躍しているらしい。
ずっとその少年のことをライバル視していたラリエスから、彼の名はアコルで、Sランクのブラックカード持ちの冒険者であり、妖精と契約していると聞いた私は、再び彼が第七王子ではないのかと思うようになった。
彼は古代魔法陣を使って【雷撃】という攻撃魔法を放ったというのだ。
ラリエスがその魔法陣の出所を訊ねたら、自分の知識は託されたもので、自分だけが託された訳じゃないから分かる人には分かると思うと答えたらしい。
……古代魔法陣の知識を託された? 自分だけが託されたわけじゃない?
それって、王家に生まれた者に与えられる魔術書、【上級魔法と覇王の遺言】から得た知識じゃないのか?
……そんな特異な学生を、どうして誰も第七王子だと疑わないのだろうか?
学院長とトーマス王子が近くに居て、何故疑問に思わないんだ?
アコルという少年を第七王子ではと意識し、いや、間違いないと確信的な感情が芽生えてから、少しでも早く確認しなければと焦ってしまう。
冬期休暇に入ったら、王都に住む彼を屋敷に連れてくるようラリエスに指示するつもりだったが、サナへ領とデミル領がドラゴンに襲撃されたとの連絡が入り、それどころではなくなった。
魔獣の大氾濫の責任者として、軍と魔法省から指揮権を移行されたばかりだった私は、その対応に奔走し……信じられないことにデミル公爵に出し抜かれた。
予算や人事に関する正式な引継ぎは、冬期休暇が明けてから行われることになっており、責任者として就任の挨拶も済んでいなかった。
己の無能をさらけ出すことになったが、唯一救いだったのは、【王立高学院特別部隊】がサナへ領に向かってくれたことだ。
冬期休暇中だが、国務大臣としても自領に帰っている場合ではなくなった。
予定ではワイコリーム領に戻って、ドラゴンや魔獣の対策を練るはずだったが、今後のことを王様やレイム公爵と話し合わねばならない。
「王様、学院長やトーマス王子は、第七王子に関する情報をどれくらいご存知でしょうか?」
これからの救済活動や、それに伴う資金等について王様と話をしている途中、お茶休憩になったところで、ずっと疑問だったことを質問してみた。
「学院長や王子たちにも、第七王子は既に亡くなっていると伝えてある。
王子の養育の管理を任されていた侍女長が罷免され自害した時、王子が亡くなった責任は自分にあると遺書に書いていた。
王妃やヘイズ侯爵派は、第七王子は亡くなったと思っている。
また命を狙われる可能性を考えると、そう思わせておいた方が良いと判断したのだ。
だから、ワイコリーム公爵が現在も第七王子を探しているとは気付いていない」
自分は希望を捨てていないが、もしかしたら平凡に育っている可能性もあるだろうと王様は仰った。
……成る程、だから学院長もトーマス王子も、第七王子だと考えなかったのか。
出来るだけ早く確認しなければならない。
確認するのは簡単だ。
【上級魔法と覇王の遺言】という魔術書を、持っているかと訊けばいい。
【王立高学院特別部隊】が戻ってきたら、ラリエスに友人として招かせよう。
1月7日の夕方、帰ってきたラリエスは、私に衝撃の情報を2つ伝えた。
ひとつはデミル公爵が、自領の民を見捨て、救済活動をしなかったこと。
もうひとつは、第七王子の可能性が高いと思っていたアコル君が、レイム公爵家の直系で、次期後継者候補であるという事実だった。
「それでは、彼は、アコル君は第七王子ではないということか?」
「はい父上。このことはまだ公にされていません。
私もアコルが第七王子であればと、何度も思うことはありましたが、あの常識を超えた魔力量も、妖精と契約できる能力も、レイム公爵家の血族だからだと考えれば納得できます」
後継となる男子に恵まれなかったレイム公爵家からしたら、並外れた魔力量と英知を持つアコル君は、絶対に取り込みたい存在だろう。
しかし何故、直系である子供の存在が、これまで表に出なかったのだろう?
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