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商人魔王
87ー2 モカの町(1)ー2
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ドラゴンの炎で焼かれた家は、すっかり日が沈んで確認できないが、どうやら道沿いの家は全焼しているようだった。
広場のような場所を探していると、子供の泣き声が聞こえてきた。
日も暮れて凍える寒さだというのに、外に出ている子供が居る。嫌な予感に全員が頷き合う。
「え~ん、お姉ちゃん、お腹空いたよう・・・お家に帰りたいよう」
「ごめんねミゲール、もうお家はないの……食べ物も……さあ、水を飲んで」
「嫌だ~、冷たいもん・・・お姉ちゃん、どうしたのお姉ちゃん!」
御者をしていたゲイルは直ぐに荷馬車を止め、俺とボンテンク先輩は飛び降りて、声が聞こえた方向に向かって走る。
「大丈夫か坊主?」とボンテンク先輩が優しく声を掛ける。
「助けてー、お姉ちゃんが、お姉ちゃんが・・・」と言って、男の子が再び泣き出した。
俺は手に持ったランプをできるだけ高く上げ、声の方に近付ける。
そこに見えたのは、噴水の前に倒れている少女と5歳くらいの男の子だった。
「大丈夫、助けに来たぞ。美味しいパンもある。大丈夫だ」と、俺は怖がらせないよう男の子に声を掛け、パンがあることを伝える。
「ぱん?」と泣きながら男の子は答えて、「お姉ちゃんパンだって」と倒れている姉を揺さぶる。
ボンテンク先輩は直ぐに少女を抱きかかえ、荷馬車に運び込むと冷たくなった体を暖めるように毛布を掛けた。
俺は男の子を御者台に座らせると、移動中に作った子供用の毛皮のポンチョをすっぽりと被せて、マジックバッグの中からコーンパンを取り出し、驚いている男の子に手渡した。
渡されたものがパンだと分かると「食べていいの?」と聞いてから、パクパクと一生懸命に食べ始めた。
……いつ頃から食べてなかったんだろう? きっと他にも居るよな。
残っていたメンバーも、要領よく炊き出しの準備を始めていて、警備隊から応援に来ている御者さんも、荷馬車の外に鉱石ランプを吊るし、側に簡易テントを張ってくれる。
カマドは土魔法で造るので直ぐに完成し、誰も乗っていなかった小型の荷馬車から、準備しておいた薪を取ってきてセットし、スフレさんが火魔法で火をつけた。
カマドは2つ作って、ひとつは炊き出しのスープ用で、もうひとつは暖を取るためと、人を集めるための灯りとして用意する。
不思議なもので、カマドに火がつくと辺りが明るくなり、気持が落ち着いてくる。
こんなこともあろうかと、俺たち荷馬車組は準備万端だった。
昼食時間に炊き出し用の野菜や肉は切ってあったし(俺のマジックバッグは時間が経過しない)、既に出来上がっているスープも、熱々の鍋の状態でマジックバッグに収納しておいた。
だから、俺は男の子がパンを食べている間に、カマドに出来上がっている肉入りスープをドンとセットする。
あっという間に、辺りに美味しそうなスープの匂いが漂い始める。
すると、灯りを見たのか匂いに誘われたのか、子供を連れた母親や老人が、ぽつりぽつりと集まり始めた。
どの顔も疲れ果てていて、着ている服も汚れていたり、明らかにサイズの違う服を着ていた。
きっと、焼けた家から探したものであったり、誰かに貰った物なのだろう。
「私たちは、王都に在る王立高学院特別部隊の学生です。
サナへ領の危機を知った王様の要請で、救済活動に来ました。
家を焼かれたり、家族を亡くされた方は被災者ですから、遠慮なく炊き出しのスープを食べてください。
他にも困っている人が居れば、呼んできてください。私たちは今夜ここで野営します」
チェルシーさんは、大きいけれど慈愛のこもった声で叫びながら、暗闇の中で戸惑っている様子の人たちに出てくるよう促す。
俺は即席のベンチを土魔法で作って、やって来た人たちを座らせ、先程保護した男の子と姉用に注いだスープを荷馬車まで運んでいく。
「ボンテンク先輩、様子はどうですか?」
「ああ、呼びかけたら目を覚ましたよ。ほら、暖かいスープがきた。座って食べれるかい? あっ、毛布はそのまま掛けていていいよ」
ボンテンク先輩は俺からスープを受け取ると、起き上がった少女に優しく声を掛けてスープ椀を手渡した。
男の子も姉の隣に座り、一緒に毛布で暖まりながら、美味しい美味しいと言いながらスープを食べていく。
こうやって喜ばれると、救済に来て本当に良かったと思える。
折角だから、俺たち荷馬車組と御者さんも、カマドを囲むようにして座り、夕食としてスープを食べていく。
「ありがとうございます。このスープで、また孫と新年を迎えられそうです」
涙を零しながら礼を言ったのは、小さな女の子の口にスプーンでスープを食べさせている老人だった。
それから老人は、ぽつぽつと25日からの様子を話してくれた。
家を焼かれて行き場を無くした者は、西地区だけで300人を超えていたが、身内や親類を頼って移動した者は半数の150人くらいで、お金を持ちだせた50人くらいが、東区の安宿に避難しているそうだ。
残った100人は、焼け残った西区の家に夜だけ身を寄せていたり、半焼した家や納屋で雨や雪を凌ぎ、焼けた家から食料や衣類を探し出し、畑から収穫できる野菜を分けて貰ったりしながら、なんとか生き延びていたのだと言う。
それでも昨日降った雪で、凍えて命を落とした幼子やケガ人も居たのだと、悔しそうに両目を抑えた。
最初にスープを食べに来たグループ20人は、自分たちが食べ終わると、他の被災者たちを探しに行ってくれた。
結局炊き出しを食べに来た被災者は60人近くいて、最後にやって来た人が食べ終わったのは午後11時を過ぎたころだった。
空腹と寒さで眠れなかったようで、疲れた体に鞭打って、炊き出しの場所まで来て、泣きながらスープを食べていた。
打ち合わせ通り、小さな子供や女性は小型の荷馬車で保護した。
荷馬車は隙間風が入るし狭いけど、毛皮の敷物の上に座ったり横になった途端、疲れと安堵から直ぐに眠りについていた。
もちろん上から毛布も掛けているが、1枚の毛布を3人で使ってもらった。
申し訳ないが、ケガ人や衰弱している人以外は、元の場所に帰って休んでもらう。
残った人数は12人で、熱があったり火傷や栄養失調で衰弱していたので、俺が土魔法で全員が横になれる広さの建物というか倉庫みたいなものを作り、地面にスノーウルフの変異種の毛皮を敷いて、体が冷えないようにした。
毛布は2人で1枚使ってもらい、熱のある者にはスノーウルフの毛皮を貸した。
出入口はできるだけ小さくし、ドアの代わりに中から板を立て掛けた。
……ある意味予想通り。ある意味ガッカリだ。
……それなら俺は、明日から商人として、遠慮なくやらせていただこう。
広場のような場所を探していると、子供の泣き声が聞こえてきた。
日も暮れて凍える寒さだというのに、外に出ている子供が居る。嫌な予感に全員が頷き合う。
「え~ん、お姉ちゃん、お腹空いたよう・・・お家に帰りたいよう」
「ごめんねミゲール、もうお家はないの……食べ物も……さあ、水を飲んで」
「嫌だ~、冷たいもん・・・お姉ちゃん、どうしたのお姉ちゃん!」
御者をしていたゲイルは直ぐに荷馬車を止め、俺とボンテンク先輩は飛び降りて、声が聞こえた方向に向かって走る。
「大丈夫か坊主?」とボンテンク先輩が優しく声を掛ける。
「助けてー、お姉ちゃんが、お姉ちゃんが・・・」と言って、男の子が再び泣き出した。
俺は手に持ったランプをできるだけ高く上げ、声の方に近付ける。
そこに見えたのは、噴水の前に倒れている少女と5歳くらいの男の子だった。
「大丈夫、助けに来たぞ。美味しいパンもある。大丈夫だ」と、俺は怖がらせないよう男の子に声を掛け、パンがあることを伝える。
「ぱん?」と泣きながら男の子は答えて、「お姉ちゃんパンだって」と倒れている姉を揺さぶる。
ボンテンク先輩は直ぐに少女を抱きかかえ、荷馬車に運び込むと冷たくなった体を暖めるように毛布を掛けた。
俺は男の子を御者台に座らせると、移動中に作った子供用の毛皮のポンチョをすっぽりと被せて、マジックバッグの中からコーンパンを取り出し、驚いている男の子に手渡した。
渡されたものがパンだと分かると「食べていいの?」と聞いてから、パクパクと一生懸命に食べ始めた。
……いつ頃から食べてなかったんだろう? きっと他にも居るよな。
残っていたメンバーも、要領よく炊き出しの準備を始めていて、警備隊から応援に来ている御者さんも、荷馬車の外に鉱石ランプを吊るし、側に簡易テントを張ってくれる。
カマドは土魔法で造るので直ぐに完成し、誰も乗っていなかった小型の荷馬車から、準備しておいた薪を取ってきてセットし、スフレさんが火魔法で火をつけた。
カマドは2つ作って、ひとつは炊き出しのスープ用で、もうひとつは暖を取るためと、人を集めるための灯りとして用意する。
不思議なもので、カマドに火がつくと辺りが明るくなり、気持が落ち着いてくる。
こんなこともあろうかと、俺たち荷馬車組は準備万端だった。
昼食時間に炊き出し用の野菜や肉は切ってあったし(俺のマジックバッグは時間が経過しない)、既に出来上がっているスープも、熱々の鍋の状態でマジックバッグに収納しておいた。
だから、俺は男の子がパンを食べている間に、カマドに出来上がっている肉入りスープをドンとセットする。
あっという間に、辺りに美味しそうなスープの匂いが漂い始める。
すると、灯りを見たのか匂いに誘われたのか、子供を連れた母親や老人が、ぽつりぽつりと集まり始めた。
どの顔も疲れ果てていて、着ている服も汚れていたり、明らかにサイズの違う服を着ていた。
きっと、焼けた家から探したものであったり、誰かに貰った物なのだろう。
「私たちは、王都に在る王立高学院特別部隊の学生です。
サナへ領の危機を知った王様の要請で、救済活動に来ました。
家を焼かれたり、家族を亡くされた方は被災者ですから、遠慮なく炊き出しのスープを食べてください。
他にも困っている人が居れば、呼んできてください。私たちは今夜ここで野営します」
チェルシーさんは、大きいけれど慈愛のこもった声で叫びながら、暗闇の中で戸惑っている様子の人たちに出てくるよう促す。
俺は即席のベンチを土魔法で作って、やって来た人たちを座らせ、先程保護した男の子と姉用に注いだスープを荷馬車まで運んでいく。
「ボンテンク先輩、様子はどうですか?」
「ああ、呼びかけたら目を覚ましたよ。ほら、暖かいスープがきた。座って食べれるかい? あっ、毛布はそのまま掛けていていいよ」
ボンテンク先輩は俺からスープを受け取ると、起き上がった少女に優しく声を掛けてスープ椀を手渡した。
男の子も姉の隣に座り、一緒に毛布で暖まりながら、美味しい美味しいと言いながらスープを食べていく。
こうやって喜ばれると、救済に来て本当に良かったと思える。
折角だから、俺たち荷馬車組と御者さんも、カマドを囲むようにして座り、夕食としてスープを食べていく。
「ありがとうございます。このスープで、また孫と新年を迎えられそうです」
涙を零しながら礼を言ったのは、小さな女の子の口にスプーンでスープを食べさせている老人だった。
それから老人は、ぽつぽつと25日からの様子を話してくれた。
家を焼かれて行き場を無くした者は、西地区だけで300人を超えていたが、身内や親類を頼って移動した者は半数の150人くらいで、お金を持ちだせた50人くらいが、東区の安宿に避難しているそうだ。
残った100人は、焼け残った西区の家に夜だけ身を寄せていたり、半焼した家や納屋で雨や雪を凌ぎ、焼けた家から食料や衣類を探し出し、畑から収穫できる野菜を分けて貰ったりしながら、なんとか生き延びていたのだと言う。
それでも昨日降った雪で、凍えて命を落とした幼子やケガ人も居たのだと、悔しそうに両目を抑えた。
最初にスープを食べに来たグループ20人は、自分たちが食べ終わると、他の被災者たちを探しに行ってくれた。
結局炊き出しを食べに来た被災者は60人近くいて、最後にやって来た人が食べ終わったのは午後11時を過ぎたころだった。
空腹と寒さで眠れなかったようで、疲れた体に鞭打って、炊き出しの場所まで来て、泣きながらスープを食べていた。
打ち合わせ通り、小さな子供や女性は小型の荷馬車で保護した。
荷馬車は隙間風が入るし狭いけど、毛皮の敷物の上に座ったり横になった途端、疲れと安堵から直ぐに眠りについていた。
もちろん上から毛布も掛けているが、1枚の毛布を3人で使ってもらった。
申し訳ないが、ケガ人や衰弱している人以外は、元の場所に帰って休んでもらう。
残った人数は12人で、熱があったり火傷や栄養失調で衰弱していたので、俺が土魔法で全員が横になれる広さの建物というか倉庫みたいなものを作り、地面にスノーウルフの変異種の毛皮を敷いて、体が冷えないようにした。
毛布は2人で1枚使ってもらい、熱のある者にはスノーウルフの毛皮を貸した。
出入口はできるだけ小さくし、ドアの代わりに中から板を立て掛けた。
……ある意味予想通り。ある意味ガッカリだ。
……それなら俺は、明日から商人として、遠慮なくやらせていただこう。
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