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高学院 1年生
68ー2 クラス対抗戦(3)ー2
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せっかく学食の隅っこで目立たないよう昼食を食べていたのに、【麗しの三騎士】の皆さんがやって来て、俺を取り囲んで覚悟を決めろと突き付ける。
「いやいや私としては、特務部と貴族部の学生から喧嘩を売って欲しかったんですけど……仕方ないですね。それなりに戦いましょう」
「それなり? アコル、公爵家の子息である私の顔を立てて、完膚なきまでに叩き潰してくれ。
そして特務部の奴等に改めて挑戦してこいとケンカを売ってくれ。貴族部と、ついでに魔法部の奴等には、俺たち【麗しの三騎士】がケンカを売るから」
ラリエス君は、俺が闇討ちされたことを心配して、貴族部と魔法部の学生のことは任せて欲しいと言う。他の二人も同意するように頷く。
俺としたら貴族部と特務部から喧嘩を売られて、それを買う方が良かったんだけどなぁ。でも、予定より早くドラゴンに襲撃されたから、ここらで妥協するしかないか。
俺は自由な学院生活を諦めて「分かった」と答を返した。
大演習場に向かう途中「期待してるぞアコル」と、俺がブラックカード持ちだと知っている商学部の教授三人が、笑顔で応援してくれた。
他にも執行部の他のメンバーや、商学部の平民の皆さんや、貴族部のお姉さま方から声援を貰った。
そして何故か、ニコニコと嬉しそうに「期待している」と、レイム公爵から声を掛けられた。
……何だろう? 俺の本当の親のことでも分かったのかな?
「俺は特務部だけど、同じ冒険者出身のアコルを応援するよ」
「アコル君大丈夫? 無理しないでね。でも、冒険者ランクが上がったんなら大丈夫よね? DからCランクになったんでしょう?」
前を行くホルヘン君から少し離れて歩いていると、同じ選抜メンバーのミレッテさんとゲイル君が心配して声を掛けてくれた。
俺はにっこりと笑って、二人に耳を貸すよう手招きする。
「ここだけの秘密だけど、実は俺、先日BAランクになったんだ。後でギルドカードを見せるよ。
次の連休に一緒に魔獣討伐に行かない? 俺が一緒ならBランクの中級魔獣の依頼も受けれるよ」
話しながら俺は、人差し指を自分の唇に当て秘密だって念押しした。
二人は何かを叫びたそうにしたけど、慌てて自分の手で口を塞いで、目を大きく開いたままウンウンと何度も頷いた。
今、俺の冒険者カードはBAランクになっている。ポーション納入のせいだ。
「二回戦も残りひとクラスとなりました。最期を飾るのは1年D組です。代表選手は特務部のホルヘン君と商学部のアコル君です。頑張ってください」
ノエル様が選手の名前を告げながら、エールを送ってくれる。
「さてと行くか。ここは【魔王】らしく……だな」
俺は覚悟を決め小さく呟くと、大歓声に沸く大演習場の競技開始位置に向かって歩き始める。
この競技は、二人の選手が同時に7つの的に向かって攻撃を開始する。
だが、隣の学生の攻撃が間違って当たらないよう、二人の間には高さ4メートルの土壁が作られている。だから、隣の学生の競技の様子を見ることは出来ない。
大演習場にはぐるりと囲むように観客席があるが、今回は安全面を考慮して、来賓や学院関係者は競技者の真後ろの席に、そして学生たちは、その左右の席に分かれて座っている。
「頑張れD組!」とクラスメートから声援が飛ぶ。
「平民なんかに負けるな!」とホルヘン君を応援する者からも声援が飛ぶ。
7つの的は、50センチから2メートルと様々な高さがあり、土魔法でウルフやボア―を模して作られている。
的の位置は前だったり後ろだったりとバラバラで、7つの的を全て破壊するには魔法の強さが重要だ。当てるだけではなく7割程度破壊するか、的である魔獣の首を落とさなければならない。
攻撃が弱いと何度も魔法を打ち込むことになる。
二人の競技者の的は、全く同じ位置・同じ距離で作られており、前のクラスの競技終了後に、魔法部の教授が同じ魔方陣を使って、交代で的を作り直していた。
競技者二人の条件は同じ……はずである。
「ねえ、的の大きさ、アコル君の方が少し大きくない?」
「それに、魔獣の首の太さも明らかに太いわよね」
「教授もずっと的を作ってるから疲れが出たんだろう。仕方ないな」
「でも同じ魔法陣を使ってるはずなのに、おかしくないか?」
「1年B組担任のデントール教授(魔法陣発動)は、平民がお嫌いなのさ」
出来上がった的を見た学生たちは、おかしいなと首を捻ったり、ニヤニヤほくそ笑んだりしながらも、競技スタートの笛が鳴るのを今か今かと待つ。
全ての的を破壊するまでの時間を計るのは、公平公正の立場からトーマス王子と学院長が担当している。
念のために、競技学生とは関係のない医学コースの学生も、同じように時間を計っている。
審判は、それぞれの選手に主審と副審が居て、トーマス王子と学院長は主審の合図で時間を計り、医学コースの学生は、副審の合図で時間を計っている。
スタートの笛を吹くのは、来賓のレイム公爵だ。
いろいろな思惑が絡み合う、最終戦の開始を告げる笛がピーッと鳴った。
◇◇ ホルヘン ◇◇
俺は得意の火魔法を使って攻撃を仕掛けていく。手前の的は火魔法で派手に破壊し、奥の的は土魔法で攻撃していく作戦だ。
一つの的を破壊するのに要する火魔法は2発。これまでの試合を見た感じでは、2発で破壊できる学生は半数もいなかった。
奥の的は3発の土魔法で破壊する。1年の特務部では俺にしかできない芸当だ。
順調に手前の2つの的を火魔法で見事に破壊し、土魔法で奥の的に攻撃を始めた瞬間、「ワーッ!」とか「えーっ!」って驚いたような歓声が上がった。
……火魔法で派手に攻撃していたのに、土魔法も使える俺に驚いたようだな。
自分に向けられる歓声に、ついにやけてしまう。
いやダメだ。最後まで気を抜かず冷静に、そして完璧にやり遂げねばと、俺は自分に言い聞かせて冷静に的に集中する。
隣で攻撃をしているはずのアコルからは、ドンという火魔法による派手な爆発音も、水魔法を使った水音も聞こえてこない。
氷魔法によるビシュビシュという音も聞こえてこない。土魔法ならドンとかバンと聞こえるはずだ。
そういえば、2つ目の的を火魔法で派手に爆破した時、ドスン!と大きな音がしたような気もしたが、やっと1つ目の的を破壊したんだろう。
ああ、あの平民は、この前の練習の時エアーカッターを使っていたな。
愚かにもエアーカッターで土の的に攻撃しているのか? なんてバカな奴だ。
さあ、残るはあとひとつだ。
かなり疲れたけど、最後は派手にカッコよく決めてやろう。
あれ? やけに静かだな・・・
「いやいや私としては、特務部と貴族部の学生から喧嘩を売って欲しかったんですけど……仕方ないですね。それなりに戦いましょう」
「それなり? アコル、公爵家の子息である私の顔を立てて、完膚なきまでに叩き潰してくれ。
そして特務部の奴等に改めて挑戦してこいとケンカを売ってくれ。貴族部と、ついでに魔法部の奴等には、俺たち【麗しの三騎士】がケンカを売るから」
ラリエス君は、俺が闇討ちされたことを心配して、貴族部と魔法部の学生のことは任せて欲しいと言う。他の二人も同意するように頷く。
俺としたら貴族部と特務部から喧嘩を売られて、それを買う方が良かったんだけどなぁ。でも、予定より早くドラゴンに襲撃されたから、ここらで妥協するしかないか。
俺は自由な学院生活を諦めて「分かった」と答を返した。
大演習場に向かう途中「期待してるぞアコル」と、俺がブラックカード持ちだと知っている商学部の教授三人が、笑顔で応援してくれた。
他にも執行部の他のメンバーや、商学部の平民の皆さんや、貴族部のお姉さま方から声援を貰った。
そして何故か、ニコニコと嬉しそうに「期待している」と、レイム公爵から声を掛けられた。
……何だろう? 俺の本当の親のことでも分かったのかな?
「俺は特務部だけど、同じ冒険者出身のアコルを応援するよ」
「アコル君大丈夫? 無理しないでね。でも、冒険者ランクが上がったんなら大丈夫よね? DからCランクになったんでしょう?」
前を行くホルヘン君から少し離れて歩いていると、同じ選抜メンバーのミレッテさんとゲイル君が心配して声を掛けてくれた。
俺はにっこりと笑って、二人に耳を貸すよう手招きする。
「ここだけの秘密だけど、実は俺、先日BAランクになったんだ。後でギルドカードを見せるよ。
次の連休に一緒に魔獣討伐に行かない? 俺が一緒ならBランクの中級魔獣の依頼も受けれるよ」
話しながら俺は、人差し指を自分の唇に当て秘密だって念押しした。
二人は何かを叫びたそうにしたけど、慌てて自分の手で口を塞いで、目を大きく開いたままウンウンと何度も頷いた。
今、俺の冒険者カードはBAランクになっている。ポーション納入のせいだ。
「二回戦も残りひとクラスとなりました。最期を飾るのは1年D組です。代表選手は特務部のホルヘン君と商学部のアコル君です。頑張ってください」
ノエル様が選手の名前を告げながら、エールを送ってくれる。
「さてと行くか。ここは【魔王】らしく……だな」
俺は覚悟を決め小さく呟くと、大歓声に沸く大演習場の競技開始位置に向かって歩き始める。
この競技は、二人の選手が同時に7つの的に向かって攻撃を開始する。
だが、隣の学生の攻撃が間違って当たらないよう、二人の間には高さ4メートルの土壁が作られている。だから、隣の学生の競技の様子を見ることは出来ない。
大演習場にはぐるりと囲むように観客席があるが、今回は安全面を考慮して、来賓や学院関係者は競技者の真後ろの席に、そして学生たちは、その左右の席に分かれて座っている。
「頑張れD組!」とクラスメートから声援が飛ぶ。
「平民なんかに負けるな!」とホルヘン君を応援する者からも声援が飛ぶ。
7つの的は、50センチから2メートルと様々な高さがあり、土魔法でウルフやボア―を模して作られている。
的の位置は前だったり後ろだったりとバラバラで、7つの的を全て破壊するには魔法の強さが重要だ。当てるだけではなく7割程度破壊するか、的である魔獣の首を落とさなければならない。
攻撃が弱いと何度も魔法を打ち込むことになる。
二人の競技者の的は、全く同じ位置・同じ距離で作られており、前のクラスの競技終了後に、魔法部の教授が同じ魔方陣を使って、交代で的を作り直していた。
競技者二人の条件は同じ……はずである。
「ねえ、的の大きさ、アコル君の方が少し大きくない?」
「それに、魔獣の首の太さも明らかに太いわよね」
「教授もずっと的を作ってるから疲れが出たんだろう。仕方ないな」
「でも同じ魔法陣を使ってるはずなのに、おかしくないか?」
「1年B組担任のデントール教授(魔法陣発動)は、平民がお嫌いなのさ」
出来上がった的を見た学生たちは、おかしいなと首を捻ったり、ニヤニヤほくそ笑んだりしながらも、競技スタートの笛が鳴るのを今か今かと待つ。
全ての的を破壊するまでの時間を計るのは、公平公正の立場からトーマス王子と学院長が担当している。
念のために、競技学生とは関係のない医学コースの学生も、同じように時間を計っている。
審判は、それぞれの選手に主審と副審が居て、トーマス王子と学院長は主審の合図で時間を計り、医学コースの学生は、副審の合図で時間を計っている。
スタートの笛を吹くのは、来賓のレイム公爵だ。
いろいろな思惑が絡み合う、最終戦の開始を告げる笛がピーッと鳴った。
◇◇ ホルヘン ◇◇
俺は得意の火魔法を使って攻撃を仕掛けていく。手前の的は火魔法で派手に破壊し、奥の的は土魔法で攻撃していく作戦だ。
一つの的を破壊するのに要する火魔法は2発。これまでの試合を見た感じでは、2発で破壊できる学生は半数もいなかった。
奥の的は3発の土魔法で破壊する。1年の特務部では俺にしかできない芸当だ。
順調に手前の2つの的を火魔法で見事に破壊し、土魔法で奥の的に攻撃を始めた瞬間、「ワーッ!」とか「えーっ!」って驚いたような歓声が上がった。
……火魔法で派手に攻撃していたのに、土魔法も使える俺に驚いたようだな。
自分に向けられる歓声に、ついにやけてしまう。
いやダメだ。最後まで気を抜かず冷静に、そして完璧にやり遂げねばと、俺は自分に言い聞かせて冷静に的に集中する。
隣で攻撃をしているはずのアコルからは、ドンという火魔法による派手な爆発音も、水魔法を使った水音も聞こえてこない。
氷魔法によるビシュビシュという音も聞こえてこない。土魔法ならドンとかバンと聞こえるはずだ。
そういえば、2つ目の的を火魔法で派手に爆破した時、ドスン!と大きな音がしたような気もしたが、やっと1つ目の的を破壊したんだろう。
ああ、あの平民は、この前の練習の時エアーカッターを使っていたな。
愚かにもエアーカッターで土の的に攻撃しているのか? なんてバカな奴だ。
さあ、残るはあとひとつだ。
かなり疲れたけど、最後は派手にカッコよく決めてやろう。
あれ? やけに静かだな・・・
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