トライアングルパートナー

第12章 ゲームの対戦相手

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　慶子は甘えるように慎之助の腕に体を寄せた。慶子の張りのある豊かな胸が慎之助の腕に触れた。慎之助はビクンと体を震わせると、わずかな間隔を開けるように体を離した。その瞬間、慶子は意識的にした行為を恥じた。あんた、このイケメンの気を引きたかったの。その瞬間、慶子の心臓がパックンパックン、大きな音を上げ鼓動を速めた。
「あたし、何してんだ」
　慶子は心中で叫んだ。慶子はラブゲームを仮想空間でセックスをするゲームと思っていた。仮想空間とは言え、慶子にはするための心構えができていなかった。仮想空間のセックスなんて初めての体験だ。ダブル初体験だ。
　夜空に浮かぶ星を二人で観るロマンチックな時間をイケメン慎之助との時間を持ちたかった。やはり、会って2回目で結ばれるのにはお嬢さま育ちの彼女には抵抗があり、二人の愛をゆっくり積み重ねていきたかった。慶子は慎之助の返事を待った。
「うーん、でも、きょうはゲームを早くしたいから、次、来たときにでも行こうよ。僕にとって、リア･ラブゲームは一番、賭けているゲームだし、今度、案内するから次でいいでしょ？」
　慎之助は慶子にはこの店へ何回も来てほしいと思っていた。エロＭエッサイ無から慶子のフォローをするように指示されたとき、彼は本来のラブゲームの相手ができるまでのつなぎとして、自分を使って楽しんでもらいたい、と思った。しかし、彼女と会って、今は違った。
　彼は、後で屋上を大急ぎで作ろう、と思った。クリスマスデートの相手がいないという彼女の苦情を解消するための手段だったので、彼女のことをなんとも思っていなかった。彼は言い聞かせた。それなのに、何で、何回も来てほしいと思っているんだ。まるで自分は人間の恋愛みたいに悩んではいないか。