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第15章 接近する恵美
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バスの運転席側にある折り戸がガチャリと音を立て開いた。絶世の美女4人が金色ラメのレオタードを着て周囲の人間に片手を頭上より高く上げ、手を左右に振りながら出てきた。その中の二人だけが野次馬の前に立つと道の端に向かって左右に歩いた。間には美女の肩ほどまである白布の垂れ幕が広げられていった。
「みなさまーーー こちらをご覧くださいませぇーーー」
そう言って二人が開いた垂れ幕には「この後の展開はKDMNテレビ午後9時放送連続ドラマ「たで食う女たち」をご覧ください」とプリントされていた。もちろん、この場しのぎのフェークドラマでテレビ局すらない。
男を脇に抱えたリーダーは、バスの中央まで歩いてから抱えていた男を床に落とした。男は前屈みのまま床に落ちた。ドスンと言う鈍い音がした。
「いてぇーよぉー お姉ーさん、おれをどうするつもり?」
「さっきから、あなたはわたしたちのおかずだって言ってるでしょ」
四つん這いになった男は女の足下から1メートルほどカサカサと音を立てて遠ざかった。バスの中は座席もない空間だ。彼女は唇をわずかに開き微笑むと後ろ向きになり上半身を前に傾けてから丸い尻を男に向けて突き出した。
「フフフゥー どう? わたしのお尻? そそるぅーー?」
男はその形のいい尻を見て前歯を出し、よだれを垂らした。自分が引きずられて連れてこられたことを忘れていた。男は目をしばたたかせ、「ヒャッホー」という気勢を上げ、リーダーの突き出す尻をめがけ突進した。彼は彼女の背中の上にのしかかると己の腰を彼女の尻に密着させた。
「いっしょに楽しもうぜぇー いえぇーい」
彼はすでにけだもののオスになっていた。
「あんたって、思った通りの…… どうしょうもないくずね?」
尻を突き上げていたリーダーは男の愚かな行動を見て目を細めた。
「そんなにわたしとしたいんだぁー いいよぉー きょうからいっぱいしようねぇ?」
「みなさまーーー こちらをご覧くださいませぇーーー」
そう言って二人が開いた垂れ幕には「この後の展開はKDMNテレビ午後9時放送連続ドラマ「たで食う女たち」をご覧ください」とプリントされていた。もちろん、この場しのぎのフェークドラマでテレビ局すらない。
男を脇に抱えたリーダーは、バスの中央まで歩いてから抱えていた男を床に落とした。男は前屈みのまま床に落ちた。ドスンと言う鈍い音がした。
「いてぇーよぉー お姉ーさん、おれをどうするつもり?」
「さっきから、あなたはわたしたちのおかずだって言ってるでしょ」
四つん這いになった男は女の足下から1メートルほどカサカサと音を立てて遠ざかった。バスの中は座席もない空間だ。彼女は唇をわずかに開き微笑むと後ろ向きになり上半身を前に傾けてから丸い尻を男に向けて突き出した。
「フフフゥー どう? わたしのお尻? そそるぅーー?」
男はその形のいい尻を見て前歯を出し、よだれを垂らした。自分が引きずられて連れてこられたことを忘れていた。男は目をしばたたかせ、「ヒャッホー」という気勢を上げ、リーダーの突き出す尻をめがけ突進した。彼は彼女の背中の上にのしかかると己の腰を彼女の尻に密着させた。
「いっしょに楽しもうぜぇー いえぇーい」
彼はすでにけだもののオスになっていた。
「あんたって、思った通りの…… どうしょうもないくずね?」
尻を突き上げていたリーダーは男の愚かな行動を見て目を細めた。
「そんなにわたしとしたいんだぁー いいよぉー きょうからいっぱいしようねぇ?」
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