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メインストーリー
44.この色は何色に見える
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「どこに行った!?」
「逃げ足だけは早いのは俺らがよく知ってるじゃないか」
「それは……そうだけど」
現に今は訓練の一環の授業。学内公式もそろそろ近いせいか、学校では本格的に練習が再開した。
そして今、俺は下の三人から逃げている。いや、逃げてるはおかしいか。誘ったって言えば正解かな。
「でもここに逃げたのは事実だし、上の方も一応見ておいた方がいいのでは」
「そうね。行けるわね」
「任せとけ」
なんか下の方で瞬時に行動決まってるけど、行かせるわけ無いじゃないの。てか、無防備だな。少しは周りの警戒をしたらどうなの。
「あー、あー、そっちで確認出来る?」
俺はタッグで組んでいる友に連絡した。友と言っても葵には変わりないが。
『聞こえるよー、ワイヤー出して上に上がろうとしてる人を落とせばいいのよね』
「無論だ。落とすなり、殺るなり好きにどうぞ」
『分かったわ』
通信は切れる。まあ、スナイパーライフルだから一応大丈夫かな。スナイパーライフルって言っても、チャージ式のスナイパーライフルだけで破壊力は非常に高い。多分ここまで振動は伝わるだろう。
と、思った瞬間に俺のいるビルに大きな爆発と振動が響く。思ってた以上に破壊力が高いみたいだな。
下の方を見た時、叫び声とともに誰かが落ちていく姿が目に映った。ありゃ、相手さんはここを登ろうとしてたのか。
『敵のワイヤーに命中。多分ワイヤーは使い物にはならないと思うよ』
「分かった。そのまま待機お願い」
なぜ的を狙わなかったのかは不明だが、まあわざとワイヤーを狙ったんだろう。ワイヤーが使えなくなれば屋上へ登るのは一苦労になる。
とりあえず、このグレネードを投げ込んでおくか。
片手に持っていたグレネードのピンを口で抜いて、それを下の方にいる三人組の方へと投げ落とした。ちなみに投げたのは衝撃を感じた2秒後に爆発するタイプを使用している。
後ろへと振り向き歩きながら次の標的を探しに動き出す。下の方から爆発音がしてくるが、まああんな距離でいたらほぼ死亡だろう。
そう思った時だ。突如となく叫び声とともに駆け上がる音が聞こえてくる。
「見つけたわ。あなたを倒さないとこっちだって成長しないんだー」
まだ喋ってる時に、空中で突如となく消滅した。遠距離から葵がスナイパーライフルで吹っ飛ばしたのだ。
「まだ言っていたんだが」
『そう?なんかあの距離で撃ちそうだったから脳天狙ったんだけど』
それにしては破壊力ありすぎだろ。まあ、それがチャージ式のスナイパーライフルなら仕方ない。
「それじゃそのまま真っ直ぐのビルの8階。そこの机の裏に1人隠れている」
先程こちらで確認した位置を教える。多分武装はスナイパーライフル等だろう。狙う位置としては十分良いポイントにいると思われる。
『武装はスナでいいのよね』
「だろうな。高さは同じぐらいとして、有利なのはそっちだ。吹き飛ばしてやってくれ」
『ラジャー』
「大丈夫だ。相手はまだこちらに気づいてない。今ならやれる」
隠れながらそう呟く少年は言った。そしてタイミングを見計らって目標のいるポイントに標準を合わせる。
「!?」
男は声が出なかった。相手はこちらを狙うかのようにスナの標準を合わせていたのだ。
「…って事は近くにあの男もいるのか!!」
すぐに後ろへと振り向き、スナを投げて走り出した
「逃すわけ無いじゃない!」
さっきはフルにチャージしてなかったけど、今回はフルで撃たせてもらうよ。25%であれだけの出力なら、100%はかなりの威力になるかな。
これ、使用する時の説明書に『威力はロケランの強化弾仕様と同格』って書いてあったけ。
なら、ビル一つ吹っ飛ぶかも。100%になり、いつでも撃てる体勢にする。相手はビルの窓際まで走っているが、もう手遅れ。
「チャージ式スナイパーライフルの破壊力、試させてもらうわ」
そしてそれを発射する。チャージされたライフル弾は的に目掛けて飛んでいく。
体を貫通したのはいいが、あまりにも強力な為か、室内が突風と閃光の爆発した。
…………破壊力……為ロケランの強化弾以上なんだけど……。
おー、なんとも言えない破壊力だった。フロアを何とかボロボロの柱が残ってる程度で、それ以外は全部吹っ飛んでる。
『ちょっと!これ強化弾以上の破壊力何だけど』
「それはこっちも確認した。遠距離スナイパー式、ロケットランチャーだな」
でもその分、魔力の消費は激しい。ロケットランチャーの強化弾を2発分か3発分の魔力を使用したはずだ。
まあ、彼女があと何発撃てるかなんて問題は無いだろう。多分まだ20発は撃ち込めると俺は考えている。
誰だよ。この武器進めてきた先生は……はぁ。
『こっちは移動するね。てか、このミサイルランチャーを一つは持ってくれない?』
「いや、それお前が持ち込んだものだろ」
葵は何故か、4連装式ロケットランチャーと単発式のロケットランチャー、ハンドガンの接近仕様二丁にチャージ式スナイパーライフル。よくこんな物を持ち運べるなあ。
ちなまにロケットランチャーはオーバーヒートして冷却が終われば使えるが、葵は使い捨てで持ってきたようなので、深くは言わなかった。
ちなみに4連装ロケランはコンパクトなのか、大きさが電子レンジぐらいで重さは通常の三分の一程度である。背負ってるのがスナイパーライフルと単発式のロケランで、腰にハンドガンが収納しているみたいだけど……、
「それで走れるの」
誰しも疑問に思うはずだ。相当重いはずなんだけど…、
『大丈夫。近くに移動するだけだし』
スナイパーは撃ったら、別の所に移動するのが常識だけど、あそこまで装備させられる奇襲以外では勝てないだろう。
『おっと敵発見』
そんな声とともにミサイルを発射する音が聞こえてくる。
「誰か、あの怪物どうにかしてくれ」
誰1人勝てないだろうけど。
「お疲れさん」
「なんだ、潤か」
自販機で飲み物を買ってると潤が話しかけてきた。たまたまあっちも飲み物を買いに来ただけであろう。
「なんか飲み物でも買いに来たの?」
「そうだよ。たく、あのミサイルに追いかけられるとはいい。遠距離バズーカが目の前を横切るわ。走り疲れて喉カラカラだよ」
「それは……何とも不幸な出来事で」
それ全部葵がやったんだよなあ。あんな猛攻をそう簡単には突破は無理だろうし。
潤がお金を入れようとした時、手から滑ったのか、自販機の下へとコインを落とした。
「おっとやべ」
潤は慌てて自販機の下に手を突っ込む。お金を落とすなんて、どんだけ疲れているんだか。
「おいおい、何やってるの」
俺はお茶を口にしながら、潤を見守る。すぐには出てくるだろうし。
「お、あったあった」
そう思った時に普通に見つかったそうだった。まあ、壁まで行ったとしても普通に取れるだろう。
潤は突っ込んだ手を引っこ抜いていく。その手に持っていたのは『漢の珈琲』と書かれた缶ジュースであった。
ブハァ!つい笑ってお茶を一瞬出してしまった。何故そんな物が自販機の下に落ちてるの!買った人何してるの。
「なあ、零」
潤はその缶ジュースを持ちながら、ポトポトと涙を流し始めた。そのプリントアウトされた写真分かるよ。なんか無性に泣きたいって思うぐらいには……、だけど、
「諦めて飲みなさい」
「いや、このオネエ丸出し画像の缶コーヒーなんて飲めるか!」
分かるよ。気持ちは分かるよ。でも、これを飲まない事には先には行かせてくれないよれ。そして俺は潤の肩をぽんっと叩き、
「良かったじゃないか。140円得して」
「得もしてない!」
自販機の値段表には140円と書かれていた。この筋肉ムキムキのオネエが実在してたのかって思わせる写真だな。
味は保証してあるだろうけど、この写真がプリントアウトされた缶コーヒーはちょっと……。
「代わって飲んでくれないか」
「俺はホモでもないので遠慮させてもらうよ」
誰がその缶コーヒー飲むんだ。潤は覚悟を決めて、缶コーヒーのプルタブを開けて、口に流し込んだ。
一気に飲み干すようにゴクゴクと飲んで行く。そして飲み終わった缶をゴミ箱へと入れる。
「んで、飲み終わった感想は?」
「何だよ……すげえ甘いじゃねえか」
あれ微糖だったのかよ。てか、よくそれを一気飲みしようと思ったな。
自販機でお茶を買って、それを潤に差し出す。
「あー、これ飲むか?」
「…飲ませてもらいます」
潤はそのお茶を受け取り、キャップを取ってから飲み始めた。
「逃げ足だけは早いのは俺らがよく知ってるじゃないか」
「それは……そうだけど」
現に今は訓練の一環の授業。学内公式もそろそろ近いせいか、学校では本格的に練習が再開した。
そして今、俺は下の三人から逃げている。いや、逃げてるはおかしいか。誘ったって言えば正解かな。
「でもここに逃げたのは事実だし、上の方も一応見ておいた方がいいのでは」
「そうね。行けるわね」
「任せとけ」
なんか下の方で瞬時に行動決まってるけど、行かせるわけ無いじゃないの。てか、無防備だな。少しは周りの警戒をしたらどうなの。
「あー、あー、そっちで確認出来る?」
俺はタッグで組んでいる友に連絡した。友と言っても葵には変わりないが。
『聞こえるよー、ワイヤー出して上に上がろうとしてる人を落とせばいいのよね』
「無論だ。落とすなり、殺るなり好きにどうぞ」
『分かったわ』
通信は切れる。まあ、スナイパーライフルだから一応大丈夫かな。スナイパーライフルって言っても、チャージ式のスナイパーライフルだけで破壊力は非常に高い。多分ここまで振動は伝わるだろう。
と、思った瞬間に俺のいるビルに大きな爆発と振動が響く。思ってた以上に破壊力が高いみたいだな。
下の方を見た時、叫び声とともに誰かが落ちていく姿が目に映った。ありゃ、相手さんはここを登ろうとしてたのか。
『敵のワイヤーに命中。多分ワイヤーは使い物にはならないと思うよ』
「分かった。そのまま待機お願い」
なぜ的を狙わなかったのかは不明だが、まあわざとワイヤーを狙ったんだろう。ワイヤーが使えなくなれば屋上へ登るのは一苦労になる。
とりあえず、このグレネードを投げ込んでおくか。
片手に持っていたグレネードのピンを口で抜いて、それを下の方にいる三人組の方へと投げ落とした。ちなみに投げたのは衝撃を感じた2秒後に爆発するタイプを使用している。
後ろへと振り向き歩きながら次の標的を探しに動き出す。下の方から爆発音がしてくるが、まああんな距離でいたらほぼ死亡だろう。
そう思った時だ。突如となく叫び声とともに駆け上がる音が聞こえてくる。
「見つけたわ。あなたを倒さないとこっちだって成長しないんだー」
まだ喋ってる時に、空中で突如となく消滅した。遠距離から葵がスナイパーライフルで吹っ飛ばしたのだ。
「まだ言っていたんだが」
『そう?なんかあの距離で撃ちそうだったから脳天狙ったんだけど』
それにしては破壊力ありすぎだろ。まあ、それがチャージ式のスナイパーライフルなら仕方ない。
「それじゃそのまま真っ直ぐのビルの8階。そこの机の裏に1人隠れている」
先程こちらで確認した位置を教える。多分武装はスナイパーライフル等だろう。狙う位置としては十分良いポイントにいると思われる。
『武装はスナでいいのよね』
「だろうな。高さは同じぐらいとして、有利なのはそっちだ。吹き飛ばしてやってくれ」
『ラジャー』
「大丈夫だ。相手はまだこちらに気づいてない。今ならやれる」
隠れながらそう呟く少年は言った。そしてタイミングを見計らって目標のいるポイントに標準を合わせる。
「!?」
男は声が出なかった。相手はこちらを狙うかのようにスナの標準を合わせていたのだ。
「…って事は近くにあの男もいるのか!!」
すぐに後ろへと振り向き、スナを投げて走り出した
「逃すわけ無いじゃない!」
さっきはフルにチャージしてなかったけど、今回はフルで撃たせてもらうよ。25%であれだけの出力なら、100%はかなりの威力になるかな。
これ、使用する時の説明書に『威力はロケランの強化弾仕様と同格』って書いてあったけ。
なら、ビル一つ吹っ飛ぶかも。100%になり、いつでも撃てる体勢にする。相手はビルの窓際まで走っているが、もう手遅れ。
「チャージ式スナイパーライフルの破壊力、試させてもらうわ」
そしてそれを発射する。チャージされたライフル弾は的に目掛けて飛んでいく。
体を貫通したのはいいが、あまりにも強力な為か、室内が突風と閃光の爆発した。
…………破壊力……為ロケランの強化弾以上なんだけど……。
おー、なんとも言えない破壊力だった。フロアを何とかボロボロの柱が残ってる程度で、それ以外は全部吹っ飛んでる。
『ちょっと!これ強化弾以上の破壊力何だけど』
「それはこっちも確認した。遠距離スナイパー式、ロケットランチャーだな」
でもその分、魔力の消費は激しい。ロケットランチャーの強化弾を2発分か3発分の魔力を使用したはずだ。
まあ、彼女があと何発撃てるかなんて問題は無いだろう。多分まだ20発は撃ち込めると俺は考えている。
誰だよ。この武器進めてきた先生は……はぁ。
『こっちは移動するね。てか、このミサイルランチャーを一つは持ってくれない?』
「いや、それお前が持ち込んだものだろ」
葵は何故か、4連装式ロケットランチャーと単発式のロケットランチャー、ハンドガンの接近仕様二丁にチャージ式スナイパーライフル。よくこんな物を持ち運べるなあ。
ちなまにロケットランチャーはオーバーヒートして冷却が終われば使えるが、葵は使い捨てで持ってきたようなので、深くは言わなかった。
ちなみに4連装ロケランはコンパクトなのか、大きさが電子レンジぐらいで重さは通常の三分の一程度である。背負ってるのがスナイパーライフルと単発式のロケランで、腰にハンドガンが収納しているみたいだけど……、
「それで走れるの」
誰しも疑問に思うはずだ。相当重いはずなんだけど…、
『大丈夫。近くに移動するだけだし』
スナイパーは撃ったら、別の所に移動するのが常識だけど、あそこまで装備させられる奇襲以外では勝てないだろう。
『おっと敵発見』
そんな声とともにミサイルを発射する音が聞こえてくる。
「誰か、あの怪物どうにかしてくれ」
誰1人勝てないだろうけど。
「お疲れさん」
「なんだ、潤か」
自販機で飲み物を買ってると潤が話しかけてきた。たまたまあっちも飲み物を買いに来ただけであろう。
「なんか飲み物でも買いに来たの?」
「そうだよ。たく、あのミサイルに追いかけられるとはいい。遠距離バズーカが目の前を横切るわ。走り疲れて喉カラカラだよ」
「それは……何とも不幸な出来事で」
それ全部葵がやったんだよなあ。あんな猛攻をそう簡単には突破は無理だろうし。
潤がお金を入れようとした時、手から滑ったのか、自販機の下へとコインを落とした。
「おっとやべ」
潤は慌てて自販機の下に手を突っ込む。お金を落とすなんて、どんだけ疲れているんだか。
「おいおい、何やってるの」
俺はお茶を口にしながら、潤を見守る。すぐには出てくるだろうし。
「お、あったあった」
そう思った時に普通に見つかったそうだった。まあ、壁まで行ったとしても普通に取れるだろう。
潤は突っ込んだ手を引っこ抜いていく。その手に持っていたのは『漢の珈琲』と書かれた缶ジュースであった。
ブハァ!つい笑ってお茶を一瞬出してしまった。何故そんな物が自販機の下に落ちてるの!買った人何してるの。
「なあ、零」
潤はその缶ジュースを持ちながら、ポトポトと涙を流し始めた。そのプリントアウトされた写真分かるよ。なんか無性に泣きたいって思うぐらいには……、だけど、
「諦めて飲みなさい」
「いや、このオネエ丸出し画像の缶コーヒーなんて飲めるか!」
分かるよ。気持ちは分かるよ。でも、これを飲まない事には先には行かせてくれないよれ。そして俺は潤の肩をぽんっと叩き、
「良かったじゃないか。140円得して」
「得もしてない!」
自販機の値段表には140円と書かれていた。この筋肉ムキムキのオネエが実在してたのかって思わせる写真だな。
味は保証してあるだろうけど、この写真がプリントアウトされた缶コーヒーはちょっと……。
「代わって飲んでくれないか」
「俺はホモでもないので遠慮させてもらうよ」
誰がその缶コーヒー飲むんだ。潤は覚悟を決めて、缶コーヒーのプルタブを開けて、口に流し込んだ。
一気に飲み干すようにゴクゴクと飲んで行く。そして飲み終わった缶をゴミ箱へと入れる。
「んで、飲み終わった感想は?」
「何だよ……すげえ甘いじゃねえか」
あれ微糖だったのかよ。てか、よくそれを一気飲みしようと思ったな。
自販機でお茶を買って、それを潤に差し出す。
「あー、これ飲むか?」
「…飲ませてもらいます」
潤はそのお茶を受け取り、キャップを取ってから飲み始めた。
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