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近い遺跡へと続く西の都
121.予期せぬ訪問者
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「おりゃあああ」
莉子が大剣を振り回し、地面へと叩きつける。叩いた後、煙と共に疾風が走る。
それをジネットは受け流し、一気に接近し短剣で首元を狙う。その前に大剣を上へと持ち上げて、短剣を上空へと弾き飛ばす。
武器を失ったジネットは後ろへと下った。そのタイミングを見て、俺は格闘戦へと持ち込もうとするが、それを悟ったのか、バク転をして俺より上空へと上がり後ろへと下がる。
「3対1ねえ、俺も舐められたものだ」
すると両脇から短剣を取り出す。こいつまだ武器を足に仕込んでたのか。
「もう正体もバレてるし、目一杯相手してやるぜ」
走り出し、短剣を回しながら連携攻撃を仕掛けてくる。クローで短剣を受け止めながら、こちらも攻撃を仕掛けるが、もう片方の短剣で受け止められる。
トルゥも攻撃を仕掛けに行くが、足に装着されていた短剣で受け止めて足で蹴り飛ばす。そして一回転をして、俺も壁沿いへと倒される。
格闘戦がかなり得意なのかトリッキーな攻撃を仕掛けてくる。体が慣れてきたってよりも最初から慣れていた感じだ。
「そんな力で俺に勝てるとでも」
「あらら、新入りをやってくれるわね」
莉子が大剣を構えて走り出す。それを地面へと振り下ろし、衝撃波を作り出す。その一撃を利用してさらに前へと出ながら攻撃を繰り返す。
ジレットはその攻撃を笑いながら避けていく。そして大剣の一撃を左手に持っている短剣で受け止め、そこで静止する。
「ここまでやれると俺も燃えるって事だぜ!」
そして大剣を左へ受け流した後、一気に近くまで接近しようとする。その時、
「ガハッ!」
突如上空から分厚い本がジレットの頭へと落ちてくる。当たった衝撃でその場に倒れ込む。
一瞬何があったんだ……。
「うちの者がご迷惑しました~」
トルゥがお腹を押さえながらゆったりと歩いている後ろ、昨日あった蒼とプリーストみたいな人が一緒にやってくる。
「あ、名乗っていませんでしたね。私の名は『アビネス・ユーフィ・サラネア』と申します。これでもあなた達と同じく勇者なのですよ」
なんのカミングアウトだよ。勇者俺も含めて4人だけじゃなかったの。てことはこいつも……、
「あと、その子も勇者ですよ。ただ単にあなた達の腕試しでもしたかったようで」
多分あなたが投げたこの聖書みたいなので完全に気絶しているようにしか見えないのだけど。てか、あのオーラはなんだったのだろうか。
すると彼女の懐から何かが転がり落ちてきた。そこまで歩き、拾ってみる。なんだこれ、お香?
「それは闇を封じ込めているお香だね。君が感じたオーラはそれよ」
これが元凶、てことは戦闘中にこれを散布していたのか。だから、俺は魔王軍と勘違いをしたのね。
俺らは何に振り回されていたのだろうか。それと名前からすると外国の人なのは分かるが、長らくこの世界に来ているみたいだし。
「いたたた、何するのさユーフィ!」
元凶であるジレットが立ち上がる。そこへアビネスが近付き、彼女の顔を見ながら喋り出す。
「May I tell your, these people?」
「!!、Stop it!」
何やら英語で喋っているけど、なんて言っているかは分からない。だけど、こちらから見ると何か弱みでも握られているかのように見える。
また変な人達が増えたものだ。
莉子が大剣を振り回し、地面へと叩きつける。叩いた後、煙と共に疾風が走る。
それをジネットは受け流し、一気に接近し短剣で首元を狙う。その前に大剣を上へと持ち上げて、短剣を上空へと弾き飛ばす。
武器を失ったジネットは後ろへと下った。そのタイミングを見て、俺は格闘戦へと持ち込もうとするが、それを悟ったのか、バク転をして俺より上空へと上がり後ろへと下がる。
「3対1ねえ、俺も舐められたものだ」
すると両脇から短剣を取り出す。こいつまだ武器を足に仕込んでたのか。
「もう正体もバレてるし、目一杯相手してやるぜ」
走り出し、短剣を回しながら連携攻撃を仕掛けてくる。クローで短剣を受け止めながら、こちらも攻撃を仕掛けるが、もう片方の短剣で受け止められる。
トルゥも攻撃を仕掛けに行くが、足に装着されていた短剣で受け止めて足で蹴り飛ばす。そして一回転をして、俺も壁沿いへと倒される。
格闘戦がかなり得意なのかトリッキーな攻撃を仕掛けてくる。体が慣れてきたってよりも最初から慣れていた感じだ。
「そんな力で俺に勝てるとでも」
「あらら、新入りをやってくれるわね」
莉子が大剣を構えて走り出す。それを地面へと振り下ろし、衝撃波を作り出す。その一撃を利用してさらに前へと出ながら攻撃を繰り返す。
ジレットはその攻撃を笑いながら避けていく。そして大剣の一撃を左手に持っている短剣で受け止め、そこで静止する。
「ここまでやれると俺も燃えるって事だぜ!」
そして大剣を左へ受け流した後、一気に近くまで接近しようとする。その時、
「ガハッ!」
突如上空から分厚い本がジレットの頭へと落ちてくる。当たった衝撃でその場に倒れ込む。
一瞬何があったんだ……。
「うちの者がご迷惑しました~」
トルゥがお腹を押さえながらゆったりと歩いている後ろ、昨日あった蒼とプリーストみたいな人が一緒にやってくる。
「あ、名乗っていませんでしたね。私の名は『アビネス・ユーフィ・サラネア』と申します。これでもあなた達と同じく勇者なのですよ」
なんのカミングアウトだよ。勇者俺も含めて4人だけじゃなかったの。てことはこいつも……、
「あと、その子も勇者ですよ。ただ単にあなた達の腕試しでもしたかったようで」
多分あなたが投げたこの聖書みたいなので完全に気絶しているようにしか見えないのだけど。てか、あのオーラはなんだったのだろうか。
すると彼女の懐から何かが転がり落ちてきた。そこまで歩き、拾ってみる。なんだこれ、お香?
「それは闇を封じ込めているお香だね。君が感じたオーラはそれよ」
これが元凶、てことは戦闘中にこれを散布していたのか。だから、俺は魔王軍と勘違いをしたのね。
俺らは何に振り回されていたのだろうか。それと名前からすると外国の人なのは分かるが、長らくこの世界に来ているみたいだし。
「いたたた、何するのさユーフィ!」
元凶であるジレットが立ち上がる。そこへアビネスが近付き、彼女の顔を見ながら喋り出す。
「May I tell your, these people?」
「!!、Stop it!」
何やら英語で喋っているけど、なんて言っているかは分からない。だけど、こちらから見ると何か弱みでも握られているかのように見える。
また変な人達が増えたものだ。
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