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さらなる成長を求めて
17.少女は語る
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「さあ、着いたぞ」
目を開けてみると、そこには滝があった。激しい水しぶきの中、太陽の光で虹が出来ている。
その近くには家があった。倉庫のような木で作れた家だが、多分そこが伊達の家で間違いない。
そのまま、その家へと向かい、戸を開けては彼女を座らせた。そして、そのまま伊達も座布団の上へと座る。
「さて、そなたはどこまで儂ら、勇者の事を知っているのじゃ?」
「そういえば・・・、目的は魔王討伐以外知らない・・・」
俺は悩んだが、それ以外の事など何一つ分からない。聞いているのは、ただそれだけだ。魔王にもそれぐらいの実力者がいるって事なのかもしれない。
それに魔王もそれなりの兵力はあるはずだし、戦力増加も計ってるはずだ。
「儂らは本来自由に行動が出来る身じゃ。新たな知識の確保もあるのじゃろう」
「知識か・・・、その国は宗教とかないのか」
「あるぞ。だが、魔王軍を勝つには文化や知識を取り入れる政策もしておるのが現実じゃ」
兵力を補うには持っている技量以上の物を取り入れる。それにより、平等にするかそれ以上の戦力を補う形にしているって感じだろう。
「まあ、一旦その話は置いとく事にして、この薬を飲ませるのが先じゃ」
伊達は隣に置いてあった小さな木箱から、液体が入っている小瓶を取り出した。
それを座っている彼女の元へと向かい、飲ました。その後に彼女は床へと倒れようとした為に、伊達はそれを支えた。
「睡眠薬じゃ。一応、精神安定剤も混ぜておる」
伊達は彼女を床へと寝かした後、置いていた布を被せた。
「そういや、名を聞いておらんかったの」
「そう言えば名乗ってもなかったな。俺の名は『東野目和樹』だ」
彼女はそれを聞いた後、立ち上がり、棚の上にある箱を取り出した。それを先程座っていた位置に持って行き、座り直す。
そしてその中身を開け、紙みたいなものを取り出した。
「これを一応読んでおいてくれ」
何かが記された紙を渡され、それを読んでいく。
これは・・・、この世界の資料みたいだ。地形などを詳しく書かれている。それに他に単語とかもだ。
中で一番短く書かれた「女神」が目に入る。
「これは同じ勇者から聞いた話を、儂がまとめて書いたものじゃ。その女神はある者が見た人物じゃ」
女神・・・、その者達によって、ここへと召喚されている。だけど、読んで見る限りでは、まだ何も分かってない。
女神はここへと来る前に見た人物がいるだけで、それ以外は何も書かれてない。
「まあ、話はこんな所じゃ。それじゃ、表に出るがよい」
「いきなり何をするんだ」
彼女は立ち上がり、扉を開ける。俺はそれを見た後、立ち上がる。そして、彼女と共に外へと出た。
「ここに来たのは修行の一環でもある事を忘れるでない。頼まれた以上、きっちりと鍛えてやるからの」
そう言いながら、右腕を横へと伸ばした。目を離した隙に、彼女の右手には短剣が持っていた。
「お主の実力、目で見てやるぞよ」
伊達は短剣を回しながら、こちらへと短剣を向けた。
目を開けてみると、そこには滝があった。激しい水しぶきの中、太陽の光で虹が出来ている。
その近くには家があった。倉庫のような木で作れた家だが、多分そこが伊達の家で間違いない。
そのまま、その家へと向かい、戸を開けては彼女を座らせた。そして、そのまま伊達も座布団の上へと座る。
「さて、そなたはどこまで儂ら、勇者の事を知っているのじゃ?」
「そういえば・・・、目的は魔王討伐以外知らない・・・」
俺は悩んだが、それ以外の事など何一つ分からない。聞いているのは、ただそれだけだ。魔王にもそれぐらいの実力者がいるって事なのかもしれない。
それに魔王もそれなりの兵力はあるはずだし、戦力増加も計ってるはずだ。
「儂らは本来自由に行動が出来る身じゃ。新たな知識の確保もあるのじゃろう」
「知識か・・・、その国は宗教とかないのか」
「あるぞ。だが、魔王軍を勝つには文化や知識を取り入れる政策もしておるのが現実じゃ」
兵力を補うには持っている技量以上の物を取り入れる。それにより、平等にするかそれ以上の戦力を補う形にしているって感じだろう。
「まあ、一旦その話は置いとく事にして、この薬を飲ませるのが先じゃ」
伊達は隣に置いてあった小さな木箱から、液体が入っている小瓶を取り出した。
それを座っている彼女の元へと向かい、飲ました。その後に彼女は床へと倒れようとした為に、伊達はそれを支えた。
「睡眠薬じゃ。一応、精神安定剤も混ぜておる」
伊達は彼女を床へと寝かした後、置いていた布を被せた。
「そういや、名を聞いておらんかったの」
「そう言えば名乗ってもなかったな。俺の名は『東野目和樹』だ」
彼女はそれを聞いた後、立ち上がり、棚の上にある箱を取り出した。それを先程座っていた位置に持って行き、座り直す。
そしてその中身を開け、紙みたいなものを取り出した。
「これを一応読んでおいてくれ」
何かが記された紙を渡され、それを読んでいく。
これは・・・、この世界の資料みたいだ。地形などを詳しく書かれている。それに他に単語とかもだ。
中で一番短く書かれた「女神」が目に入る。
「これは同じ勇者から聞いた話を、儂がまとめて書いたものじゃ。その女神はある者が見た人物じゃ」
女神・・・、その者達によって、ここへと召喚されている。だけど、読んで見る限りでは、まだ何も分かってない。
女神はここへと来る前に見た人物がいるだけで、それ以外は何も書かれてない。
「まあ、話はこんな所じゃ。それじゃ、表に出るがよい」
「いきなり何をするんだ」
彼女は立ち上がり、扉を開ける。俺はそれを見た後、立ち上がる。そして、彼女と共に外へと出た。
「ここに来たのは修行の一環でもある事を忘れるでない。頼まれた以上、きっちりと鍛えてやるからの」
そう言いながら、右腕を横へと伸ばした。目を離した隙に、彼女の右手には短剣が持っていた。
「お主の実力、目で見てやるぞよ」
伊達は短剣を回しながら、こちらへと短剣を向けた。
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