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ゆらり
ゆらり
ゆらり
ポタリ
揺れる水面は
鏡のように水底を覗き込もうと、手を伸ばす俺を映し出す
揺れる水面は
光も通さず
仄暗く奥底を見せる事をしない。
今にも触れそうな手は
何を掴もうというのか
さすれば、不意に吹き込む風に気を取られ
伸ばした手は水面に触れた
その刹那
俺の手は
誰かに掴まれて奥底へと引かれていく
覗き込んでいたのは俺だけではないのだ
そう、俺も覗き込まれていたのだ
もう気がつく頃には遅く
仄暗い水底に
俺は
堕ちてしまった
-fin-
ゆらり
ゆらり
ポタリ
揺れる水面は
鏡のように水底を覗き込もうと、手を伸ばす俺を映し出す
揺れる水面は
光も通さず
仄暗く奥底を見せる事をしない。
今にも触れそうな手は
何を掴もうというのか
さすれば、不意に吹き込む風に気を取られ
伸ばした手は水面に触れた
その刹那
俺の手は
誰かに掴まれて奥底へと引かれていく
覗き込んでいたのは俺だけではないのだ
そう、俺も覗き込まれていたのだ
もう気がつく頃には遅く
仄暗い水底に
俺は
堕ちてしまった
-fin-
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