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「きっとこのままでいい」
心に抱いた想いをそっと胸にしまい込んで
そう呟いた過去の俺
だがしかし、今、目の前で起きている光景に
「貴方が好きです」
目を輝かせ君が放ったその一言に
ただ
ただ
ただ
何かを掴む事すらしない片腕を虚に翳して、虚空を掴み口元に手を宛てがう
「嘘、……だろう」
そう呟いた声は、君には聞こえていないだろう
君を視界に入れないように伏せ、ゆっくりと目を閉じる
きっと、君は悲しんだ顔をしているだろう
せっかく心にしまい込んだのに、今にも胸から飛び出してしまいそうだ。
胸を押さえて、きているシャツを握りしめて口を開く。
ーーああ。無理だ
一度口を開いて仕舞えば、もう止まらない。止められない。
君の身体を引き寄せ、彼を腕にしまい込む
そして、呟くのだ。
「愛してる」の言の葉を
-fin-
心に抱いた想いをそっと胸にしまい込んで
そう呟いた過去の俺
だがしかし、今、目の前で起きている光景に
「貴方が好きです」
目を輝かせ君が放ったその一言に
ただ
ただ
ただ
何かを掴む事すらしない片腕を虚に翳して、虚空を掴み口元に手を宛てがう
「嘘、……だろう」
そう呟いた声は、君には聞こえていないだろう
君を視界に入れないように伏せ、ゆっくりと目を閉じる
きっと、君は悲しんだ顔をしているだろう
せっかく心にしまい込んだのに、今にも胸から飛び出してしまいそうだ。
胸を押さえて、きているシャツを握りしめて口を開く。
ーーああ。無理だ
一度口を開いて仕舞えば、もう止まらない。止められない。
君の身体を引き寄せ、彼を腕にしまい込む
そして、呟くのだ。
「愛してる」の言の葉を
-fin-
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