師走男と正月女 ~ 地方に伝わる奇妙な風習 ~

師走男と正月女 ―― それは地方に今も伝わる風習。

 心待にしていた冬休み、高校生の「彼女」
 母方の実家は地方で小規模な宿泊施設を営んでおり、毎年その手伝いのため年末年始は帰省することになっている。「彼女」は手伝いをこなしつつではあるものの、少しだけ羽を伸ばしていた。
 そんな折、若い男女が宿泊していることを知る。こんな田舎の宿に、それもわざわざ年末年始に宿泊するなんて、とどこか不思議に思いながらも正月を迎える。

―― すると、曾祖母が亡くなったとの一報を受け、賑やかな正月の雰囲気は一変。そこで目にする、不思議な風習。その時に起こる奇妙な出来事。
 「彼女」は一体、何を視たのか ――。



連載中「禁色たちの怪異奇譚」スピンオフ
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