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第19章 scene4:宴会場からのお部屋でインタビュー
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長井さんが運んで来たお布団を敷き、その上にちょこんと座る。
いつものことなんだけど、お布団を見ただけで僕、眠くなっちゃうんだよね。
でも長井さんもいるし、寝てる暇なんてなさそうだから、僕は長井さんに見えない様に、こっそりと欠伸をした。
その時……
「お、準備出来てるね」
撮影機材を手にしたスタッフさん達と一緒に、坂口監督が開けっ放しの部屋のドアを叩いた。
そして坂口監督の指示で、スタッフさん達が僕のお部屋に照明やら音撮り用のマイクやら、後は映像確認用のモニターとか……次々とセットして行く。
パッと見撮影スタジオと変わんない感じになった僕のお部屋は、あっという間に足の踏み場もないくらいに狭くなってしまった。
僕一人の時は、あんなにも広々としていて、優雅な気分も味わえたのにな……
ま、でも寂しくはないけどね♪
そうこうしている間に機材のチェックも済み、リハーサルも兼ねてカメラが回り始めた。
「あー、HIMEちゃんさ、もうちょっと足閉じてくれる?」
モニター越しに坂本監督から僕に指示が飛ぶ。
「こう……ですか?」
いつもは「もっと開け」って言われることが多いのに、「閉じろ」って言われるの、なんか変な感じ。
「それから、浴衣の襟ももうちょっとキュッと……」
「えと、こ、こう……?」
「そうだな……、そうじゃなくて、こう……」
坂口監督が身振り手振りを交えながら一生懸命に伝えようとしてくれるけど、僕はいつもとはあまりに違い過ぎる状況になかなか対応出来なくて……
「違う、こうだろ……」
見かねた長井さんが僕の浴衣の襟を掴み、ササッと手際良く直してくれるけど、その顔は当然だけど呆れ顔だ。
ってゆーかさ、浴衣なんて普段着ないもん。
しかも女の子用とかさ、分かるわけないじゃんねえ?
「あ、あと帯もついでに直してくれる? 後ろでリボン結びもHIMEちゃんぽくて可愛いんだけど、前の方が解き易いからね」
坂口監督からの追加の指示に、長井さんが「はい」とだけ言葉を返してから、後ろで結んだ僕の浴衣の帯を解き、前で結び直した。
いつものことなんだけど、お布団を見ただけで僕、眠くなっちゃうんだよね。
でも長井さんもいるし、寝てる暇なんてなさそうだから、僕は長井さんに見えない様に、こっそりと欠伸をした。
その時……
「お、準備出来てるね」
撮影機材を手にしたスタッフさん達と一緒に、坂口監督が開けっ放しの部屋のドアを叩いた。
そして坂口監督の指示で、スタッフさん達が僕のお部屋に照明やら音撮り用のマイクやら、後は映像確認用のモニターとか……次々とセットして行く。
パッと見撮影スタジオと変わんない感じになった僕のお部屋は、あっという間に足の踏み場もないくらいに狭くなってしまった。
僕一人の時は、あんなにも広々としていて、優雅な気分も味わえたのにな……
ま、でも寂しくはないけどね♪
そうこうしている間に機材のチェックも済み、リハーサルも兼ねてカメラが回り始めた。
「あー、HIMEちゃんさ、もうちょっと足閉じてくれる?」
モニター越しに坂本監督から僕に指示が飛ぶ。
「こう……ですか?」
いつもは「もっと開け」って言われることが多いのに、「閉じろ」って言われるの、なんか変な感じ。
「それから、浴衣の襟ももうちょっとキュッと……」
「えと、こ、こう……?」
「そうだな……、そうじゃなくて、こう……」
坂口監督が身振り手振りを交えながら一生懸命に伝えようとしてくれるけど、僕はいつもとはあまりに違い過ぎる状況になかなか対応出来なくて……
「違う、こうだろ……」
見かねた長井さんが僕の浴衣の襟を掴み、ササッと手際良く直してくれるけど、その顔は当然だけど呆れ顔だ。
ってゆーかさ、浴衣なんて普段着ないもん。
しかも女の子用とかさ、分かるわけないじゃんねえ?
「あ、あと帯もついでに直してくれる? 後ろでリボン結びもHIMEちゃんぽくて可愛いんだけど、前の方が解き易いからね」
坂口監督からの追加の指示に、長井さんが「はい」とだけ言葉を返してから、後ろで結んだ僕の浴衣の帯を解き、前で結び直した。
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