182 / 688
第14章 日常5:素顔の僕とお姉ちゃん?
10
しおりを挟む
「あ、あのぉ……」
言いかけた僕の腰を、KAZUがガッチリと掴んで固定する。
「あーあ……、これ相当痛いでしょ? 真っ青になってるよ?」
え、そんなに……?
「なんて言うかさ……、蒙古斑みたいじゃない?」
「ちょっと雅也、それは言い過……、ぷっ……」
え、え、蒙古斑って……、嘘……でしょ?
「あ、あの……」
「あ、ごめんごめん……、なんだか赤ちゃんみたいでつい……、ぷぷっ……」
あ、赤ちゃんみたいって……、めっちゃ恥ずかしいやつじゃん!
「とりあえず湿布貼って様子見ようね?」
「……はい」
KAZUが身体の向きを変え、今にも泣きそうな僕の髪をそっと撫でてくれる。
そして、頭を撫でられ、ちょっと油断した隙きに、僕のお尻にキーンと冷たい湿布がピトッと貼られた。
「ひゃっ……」
あまりの冷たさに、僕は咄嗟に枕に顔を埋め、相原さんとKAZUの匂いが染み付いたシーツをキュッと握った。
「ごめんね、冷たいよね? でもさ、このままアザになっちゃったら大変だから……、ね?」
うん、相原さんの言ってること、分かるよ?
分かるけどさ、冷たいんだもん……
「あ、ねぇ、HIMEちゃん次の仕事いつ?」
「えっと……、確認してみないと分かんないけど、多分再来週だと……」
「そっか、じゃあそれまでには治るかな」
「ほんとに? ちゃんと治る?」
さすがに蒙古斑状態で撮影は、ちょっと……ね?
「うーん、保証は出来ないけど、多分大丈夫なんじゃない?」
ねぇ、雅也……って、KAZUが僕を跨いだままの相原さんを振り返る。
「え、ああ、うん。大丈夫だとは思うけど……」
けど……、って?
ねぇ、けどってなに?
「ほら、後ろは大丈夫でもさ、前は分かんないじゃん?」
「ああ、確かにそうだよね?」
え、どゆ……こと?
確かにお尻は強打したけど、前はどこにもぶつけてないし、痛くも痒くもないんだけど?
「どうする?」
KAZUが僕の髪を撫でながら、シーツを握った僕の手にそっと自分の手を重ね、男の子にしてはぽってりとした指を僕の指に絡めた。
ヤバい……、すっごくドキドキする。
言いかけた僕の腰を、KAZUがガッチリと掴んで固定する。
「あーあ……、これ相当痛いでしょ? 真っ青になってるよ?」
え、そんなに……?
「なんて言うかさ……、蒙古斑みたいじゃない?」
「ちょっと雅也、それは言い過……、ぷっ……」
え、え、蒙古斑って……、嘘……でしょ?
「あ、あの……」
「あ、ごめんごめん……、なんだか赤ちゃんみたいでつい……、ぷぷっ……」
あ、赤ちゃんみたいって……、めっちゃ恥ずかしいやつじゃん!
「とりあえず湿布貼って様子見ようね?」
「……はい」
KAZUが身体の向きを変え、今にも泣きそうな僕の髪をそっと撫でてくれる。
そして、頭を撫でられ、ちょっと油断した隙きに、僕のお尻にキーンと冷たい湿布がピトッと貼られた。
「ひゃっ……」
あまりの冷たさに、僕は咄嗟に枕に顔を埋め、相原さんとKAZUの匂いが染み付いたシーツをキュッと握った。
「ごめんね、冷たいよね? でもさ、このままアザになっちゃったら大変だから……、ね?」
うん、相原さんの言ってること、分かるよ?
分かるけどさ、冷たいんだもん……
「あ、ねぇ、HIMEちゃん次の仕事いつ?」
「えっと……、確認してみないと分かんないけど、多分再来週だと……」
「そっか、じゃあそれまでには治るかな」
「ほんとに? ちゃんと治る?」
さすがに蒙古斑状態で撮影は、ちょっと……ね?
「うーん、保証は出来ないけど、多分大丈夫なんじゃない?」
ねぇ、雅也……って、KAZUが僕を跨いだままの相原さんを振り返る。
「え、ああ、うん。大丈夫だとは思うけど……」
けど……、って?
ねぇ、けどってなに?
「ほら、後ろは大丈夫でもさ、前は分かんないじゃん?」
「ああ、確かにそうだよね?」
え、どゆ……こと?
確かにお尻は強打したけど、前はどこにもぶつけてないし、痛くも痒くもないんだけど?
「どうする?」
KAZUが僕の髪を撫でながら、シーツを握った僕の手にそっと自分の手を重ね、男の子にしてはぽってりとした指を僕の指に絡めた。
ヤバい……、すっごくドキドキする。
0
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる