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食事の間も、僕の意識は常にお尻の中の張型に向いていて、食事の味は愚か、父様の話にだって上の空だった。
当然、父様たちが何を話しているのかなんて、僕の耳には全然入って来る筈もなかった。
だって、松本が給仕をする度に、吐息が僕の耳にかかっては、身体が泡立つように震えるんだもの……
だから、まさか和人君がこの屋敷に住むことになるなんて、僕は思ってもいなかった。
食事も終わり、兄様が自室へ戻ると、僕は父様の言い付けで、和人君に屋敷の中を案内して回った。
本当は、一刻も早くお尻の中の張型を出して貰いたかったのに……
父様のお話では、どうやら和人君はこの屋敷から学校へ通うらしい。
「大きなお屋敷ですね。迷子になりそうです」
そう言って笑った和人君の横顔を、僕はじっと見ていた。
父様は確か、僕より二つ年下だって言ってたけど……
身長なんて、僕と殆ど変わらないし、寧ろ和人君の方が、ほんの少しだけど高いような気がする。
それに、白い肌がとても綺麗……
日に焼けて、浅黒くなった僕の肌とは違って、透き通おるように白いし、笑った顔なんて女の子みたいに可愛らしいし……
どれも僕にはない物ばかり……
僕は和人君が少しだけ羨ましくなった。
「そう言えば、お兄さんの翔真さん……でしたっけ? とても素敵な人ですね。僕、一人っ子だから、あんなお兄さん欲しくなっちゃった」
僕に向かって頬を赤らめて見せる和人君。
ねえ、それって……
駄目……、絶対に駄目……
兄様だけは誰にも渡さない。
僕だけの兄様なんだから……
当然、父様たちが何を話しているのかなんて、僕の耳には全然入って来る筈もなかった。
だって、松本が給仕をする度に、吐息が僕の耳にかかっては、身体が泡立つように震えるんだもの……
だから、まさか和人君がこの屋敷に住むことになるなんて、僕は思ってもいなかった。
食事も終わり、兄様が自室へ戻ると、僕は父様の言い付けで、和人君に屋敷の中を案内して回った。
本当は、一刻も早くお尻の中の張型を出して貰いたかったのに……
父様のお話では、どうやら和人君はこの屋敷から学校へ通うらしい。
「大きなお屋敷ですね。迷子になりそうです」
そう言って笑った和人君の横顔を、僕はじっと見ていた。
父様は確か、僕より二つ年下だって言ってたけど……
身長なんて、僕と殆ど変わらないし、寧ろ和人君の方が、ほんの少しだけど高いような気がする。
それに、白い肌がとても綺麗……
日に焼けて、浅黒くなった僕の肌とは違って、透き通おるように白いし、笑った顔なんて女の子みたいに可愛らしいし……
どれも僕にはない物ばかり……
僕は和人君が少しだけ羨ましくなった。
「そう言えば、お兄さんの翔真さん……でしたっけ? とても素敵な人ですね。僕、一人っ子だから、あんなお兄さん欲しくなっちゃった」
僕に向かって頬を赤らめて見せる和人君。
ねえ、それって……
駄目……、絶対に駄目……
兄様だけは誰にも渡さない。
僕だけの兄様なんだから……
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