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第二十一話

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 二個目を口に放り込みながら、にやにやとハルが今度は大人しく飴を舐める。
「私は大和のそおゆーとこ、可愛くていいと思うぜぇー」
「……あざっす」
 本当は何か言いたげに後ろに座るハルを見たが、結局大和は何も言わず、座席に深く体を沈める。だらだらと膝に丸めて置いていた上着のポケットから飴を取り出し、だらだらと包装紙を破いて中身を取り出して、だらだらと口に入れた。
「んで、ずっとうんうん言ってる源次郎くんは、何か別のこと言いたいんじゃなくって?」
「んんん、そうですねえ」
 これは僕の考え過ぎだと思いますけどね、と源次郎は前置きをする。穏やかな笑顔は崩れないで、人差し指をくるりと空中で回す。
「数日前に、うちの捜査官が指輪を発見、回収したでしょう。負の感情を集め増長させ暴発させる、球体にいた外国人がやろうとしてたのと同じ、テロとしてはオーソドックスなタイプの呪いでした。赤いガラス玉がワンポイントの可愛らしいデザインで、結構凝った感じの。指輪は露天商から買ったって話でしたが、顔どころか性別すら覚えてないと」
「東雲の坊やが読んじゃったやつね。呪いの組み方が独特だったことで、単独でテロ組織と関係が無いんじゃないか、って見解で動いてるんしょ?一応、五課も探してるけど」
「それがまあ、隣県だったわけですが……」
 くるりくるりと人差し指が宙で丸を描き、すとん、と落ちてハンドルを叩く。エンジンのかかってない車は、メーターもカーナビも何もかもついておらず、外からの救急車の赤いランプが鋭く降り注ぐ。ハンドルを一度二度指で叩き、ころりと口の中で飴が動く音がする。静かにやってきた救急車の中では、簡単な治療や検査がされているのだろう。
 間にしてみれば、一分も無い。だが沈黙に落ちる夜の学校と、ちかちかとした救急車の赤いランプのリズムの騒がしさが、雰囲気をアンバランスなものに変えて、体感する時間の流れをおかしくさせる。隣県っすけど、それが何か?大和が耐えきれず訪ねた。うん、源次郎はハンドルを叩くのを辞めた。
「近付いている、気がして」
 いつでも穏やかな声と笑顔に、大和は首を傾げた。
「近付いている、すか?」
「そう。近付いている」
「指輪を売った露店商?」
「そう、犯人」
「何処にっす?」
 不思議と穏やかな会話が、源次郎が携帯電話を上着の内ポケットから取り出したことで、ふいに途切れる。
 折り畳み式の古く分厚い携帯電話を開いて、手慣れた手つきで素早く操作し、未読のメールを開き黙読した。一時間程前のメールで、拓也から来たものだ。光子のところで夕食を食べたことと、これから暫く光子を一人にしない為に一緒に夕食を食べることが、短文で書いてある。
 最後に一行、明後日光子ちゃん、柏餅作るんだってよ!と添えてあった。端午の節句である。そういえばマサも手作りの柏餅をよく差し入れてくれていた。優しい味だった柏餅は、孫に受け継がれているのだろうか。そっくりそのままとはいかないかもしれないが、受け継がれているのだろう。
「……まさか、光子嬢?」
 ハルが察して口を開く。大和もその名前は知っていた。最近光子という名前で、ハルが嬢を付けて呼ぶということは少女で、ぱっと連想出来るのはマサの孫の光子以外にない。
「えええ?なんでっすか?意味わかんないすよ」
「だから僕の考え過ぎだって、先に言ったでしょ」
 はは、と携帯電話を閉じてまた内ポケットにしまう。ハルは組んでいた足を逆に組み直し、腕を組んで一瞬片眉を上げて考え、ひゃは、と噴き出すように笑った。
「確かに指輪回収の現場より、この学校は光子嬢のおうちに近いぜ?でもこっから車で一時間半以上かかるし、行くルートに首都高速だって含まれちゃうわあ。人喰い鬼の手鏡を調べている今、その意見は飛躍し過ぎ。署長として、そんなよくわかんにゃい意見に耳は貸せねえな!」
 でも、私個人として、源次郎の勘は面白くてそこそこ好きなのよね。ハルはにんまりと、悪戯っぽく笑った。
「拓坊に、露店商に気を付けろ、って言っておいて。今私が動かせるのはこれだけだ」
「これだけって、拓也は立派なお巡りさんですよ」
「昼間啖呵切ってた拓也、かっこよかったっすよ」
 にやつきながら言う大和に、ハルが声をあげ膝を叩いて笑う。源次郎も笑いながら、再び携帯電話を取り出して開いた。
 
 
 
 四日間でも、ゴールデンウィークとは如何に。拓也は欠伸をしつつ、ほぼ落とすように上履きを出し、履きながら学校指定のローファーを入れた。とんとんとつま先で地面を叩き、きちんと足を入れると、待っていたかのように後ろから肩を叩かれる。
「おっはよー、柴田。この休み中に背が縮んだ?」
「縮まねーよ。ひゃくななじゅーろくせんちのままですぅ」
 誰が叩いたのかわかって、拓也は笑いながら振り向いた。おはよ、自分より十センチ程低い身長の相手に挨拶する。短く切った黒髪のクラスメイトは、広田護と言う。
 冗談に即座にツッコんで笑い合うと、おっすおはよーと眠そうな顔をした浅黒い肌のクラスメイト、宮野勝次も交じって来て、あっと言う間に拓也も学校の賑やかな空気に飲まれた。
「なあなあ、この四日間、何処行った?俺さ、キャンプ行ったんだけど、魚釣ったんだよ。自分でさばいて、あとそこらへんの野草探して取って、料理して喰ったんだけどマジうまかった」
「やそぅうー?っとに広田って、野生児だよね」
「何かあったときは、てめえらまとめて守ってやんよ」
 かっこいーい、げらげら笑いながら三人で教室へ向かう。俺はゲームばっかしてたよ、そう言う宮野に拓也も頷く。俺も。結局東雲とゲームをした。
ゴールデンウィークと言えど超自然生活安全課は動いていて、拓也が所属する特別捜査課学生部も動いているので、汐織のようなこども達に稽古という名の子守りもした。
 特別捜査課は、拓也のように警察を本業としていない集まりで、源次郎のようにばりばりと警察手帳を持ち働く人々より緩やかに動いているとはいえ、やることはある。俺も。先程の答えの言外にそんな日々を含めながら、拓也は少し笑う。微妙な連休だなぁと、自分でも思う。
 ふと、護と勝次がこっちをいぶかしげに見ているのに気付き、思わず一歩後ずさる。
「な、何だよ」
 怪しい部分は無かった筈だが?そう胸に手を当てていると、勝次がちろりと片眉を上げる。
「あのおかっぱ一年生は?」
 え?どきどきしていたのに予想とは斜め上の単語で、拓也は思いっきりきょとんと首を傾げてしまった。おかっぱいちねんせい?階段の踊り場で歩みも止めて、視線もくるりと動かして考えて、ああ、と気付いて手を叩く。
「光子ちゃんのこと?」
「呼びましたか」
 どわあと拓也だけでなく、護も勝次も飛び上がって驚いて、弾かれるように振り向いた。
 今踊り場に昇って来たらしい光子が、やはりきょとんと首を傾げて立っていた。こちらは、突然自分の名前が呼ばれてのきょとんだ。相変わらずぴしりと制服を着ており、猫が沢山住んでいる環境で一つの毛も付いていない。連休明けの朝、学校で見るだらけた雰囲気はない。
 まさに噂をすれば、なタイミングだ。なんだか妙な後ろめたさに冷や汗を流し、ぎこちなくおはようと言うと、そんな拓也に気付いているのかいないのか、おはようございますと、光子はぺこりと腰を折って挨拶を返してきた。飛び上がって一歩引いていた護と勝次にも気付いて、また腰を折って挨拶する。
「おはようございます」
 おはようございます、二人の挨拶もぎこちない。
「え、知ってるの、俺らのこと」
「え?あ、はい。先日柴田さんと一緒にいたので」
 教室移動の時の嵐の様な再会のときだ。質問の意味を少し考えてからさらっと返す光子に、ぱあと護と勝次は顔を輝かせた。
「それで、呼びましたか。柴田さん」
 父さんとかぶるから、拓也でいいのに。そんな溜息を飲んで、どうしたものかと考える。
「あ、今日のご飯、何」
「ああ、さあ。まだ買い物をしていないので……多分餃子です。暫くお魚でしたし」
「……ニラか」
 ニラです。光子はちょっと、眉間に皺を寄せて頷いた。
「でも俺、餃子好きだから楽しみ!んじゃ、また後でね」
 はい、と光子は頷いてまたぺこりと頭を下げて、階段を上って行く。一年生は四階、二年生である拓也は三階だ。二階と三階の間の踊り場で、ぼんやり光子を見送る。
「……何、今の会話」
「夕飯。で、光子ちゃんがどうしたの」
 どうしたのじゃねえよ!びしっと野生児と称された護の手刀が、拓也の額に勢いよく飛んだ。痛い。凄く痛い。拓也は痛む額を押さえ、逃げるように階段を駆け上がるが、二人は逃がすまいと走って追いかけて来る。後ろのばたばたした気配に、涙目で睨んだ。
「いきなりなんだよ!」
「なんだよ、じゃねえよ!何だ、今の会話!家族ぐるみって、そういうことなんか!」
「だから夕飯だよ!やだこの子こわい、宮野くん、助けて!」
 階段を登り切り、同じように登り切った勝次にすがる拓也の額へ、今度は勝次の手刀が入る。痛い。拓也はまた額も押さえて、その場でしゃがみこんだ。
「宮野まで……何これいじめ?光子ちゃんがなんだっていうんだ」
「あ!なあなあ、やまちゃん聞いてくれよ!この転校生くんさあー!」
 スルーかよ!廊下にいるクラスメイトに気付いて、ばたばたと護が走って行く。恐らく光子との会話を多少誇張しつつも、最初から最後まで喋っているに違いない。
 なんだなんだと集まって来たクラスメイト達もさっと表情を変えて、立ちあがって逃げようとした拓也をべしべしと叩き始めた。教室に逃げるとやっと解放されて、ほんとなんなの、と拓也は一同を睨む。
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