戦争は終わりました

ぃて くるみ

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第十五話 戦争は終わりました

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 ばん、と扉が勢いよく開かれる。大きな音にはっと振り向いたとき、小柄な少女がテーブルを飛び越え、スカートを振り乱しこちらに足を振りおろそうとしていた。九重が目を見開き、弐百五拾号は咄嗟に瞬を盾にする。
 輝夜は空中で体を捻って、何とか軌道をずらしその場にしゃがんで降り立ち、一気に立ち上がる勢いのまま、瞬を掴む腕に肘を入れた。弐百五拾号の顔が歪み、瞬が離される。
「弐百、参号……!」
 弐百五拾号が痛みに呻きつつ飛び退いて天井のヘリを掴み、ざらついた壁に足を引っ掛けた。解放された瞬を受け止め、輝夜は天井に張り付く弐百五拾号を見上げる。
「弐百五拾号、私は宏隆・ヒューストン中尉に、輝夜・アレンバーグと命名されました。弐百参号は製造番号です。私のことは輝夜とお呼びください」
 凛とした輝夜の宣言が、加工室に響き渡った。掠れた意識を何とか引き戻そうとする中、瞬はとても近くでその声を聞く。自分を抱きとめむせる背中を撫でる優しい手を、何故か懐かしいと感じた。
 弐百五拾号は理解出来ない目で輝夜を見ると、壁を蹴って天窓の淵を掴み、勢いを殺さず天窓を一枚蹴り抜き外に出て行く。降り注ぐガラスを避け、避けた先で瞬を座らせると、輝夜は後ろを振り向いた。
 振り向いた先で、宏隆がしっかりと頷いた。
「輝夜、いってきなさい。これは戦う為殺す為でなく、守る為だ」
「はい」
 力強い声に押されて輝夜も強く頷くと、助走をつけて壁を登り、弐百五拾号と同じようにヘリや淵を掴んで、天窓から飛び出した。
 あまりのことにへたり込む九重に、ふわ、と上等な上着がかけられる。見れば、宏隆が白禄の上着を九重にかけてくれていた。
 呆然と見上げる九重に、宏隆はにこりと微笑む。いってきなさい、と少女の背中を押した軍人の力強く優しい笑みだった。
「高い上着を汚さないようにするより、乙女の肌を隠す方が大切だからね」
「ひゅ、ヒューストン、中尉」
 よろよろと、瞬が宏隆の元へ歩み寄る。宏隆は慌てて椅子を持ってきて、そこに瞬を座らせた。
「急所を掴まれていたんだ、無理しないで」
「あり、がとう、ございます」
「マクラグレン女史も、椅子を出す。立てますか」
 何とか数度にかけて頷き、九重は白禄の上着をしっかりと握り、立ち上がった。足取りは瞬よりしっかりしていて、五百年生きる少女の強さが見えた。
 宏隆にも、九重の叫びが聞こえていた。五百年前の王妃の祈りと、四年前まで続いた地獄への嘆きだ。
 なんと声をかけていいかわからず、取り敢えず宏隆は九重を椅子へ座らせる。
「……戦闘人形について、マクラグレン女史は何処まで御存じで」
「……弐百五拾号、と名乗った今の人が……攫われた人々を実験して前王が作った、と言いました……」
 それと、私の血が実験成功に貢献したと。九重の呟きに、宏隆は息を飲む。あの血と土埃で汚れた書類に、そのことについても書いてあったのだろうかと、無理にでも読まなかったことを後悔する。
「知らない、じゃないわよね……ここまでくると、知らなかったことは罪だわ。弐百五拾……確か、終わりは参百いくつ、と言っていたっけ……そんなに、沢山の人があんな」
 ほた、と九重の瞳から涙が落ちる。若葉色の瞳が溶けるかと思うほど、ほたほたと涙がオレンジ色のドレスに、どんどんとシミを作る。
 雨のように落ちる涙は、ひとつぶひとつぶが戦闘人形たちに贈られているようだった。
「あんな酷い戦争、この五百年にだってなかった。小さいのは沢山あったけど、実験、だなんて……あれだけ大きかったんだもの、もう戦争が終わったと思う私は、呑気だったかしら」
「まともです」
 瞬は大きく息を吸い込み、もう一度はっきりと言い切った。
「マクラグレンさんは、まともです。あいつらが、頭がおかしいんです!」
 意識ははっきり戻って来たが、容赦なく掴まれた顎はまだ鈍く痛む。それでも、瞬の声は力強い。宏隆と九重は、声と同じくらい力強い目が、強い怒りとともに天窓を睨むのを見た。
 宏隆は、一度扉の方へと歩き、落としていた絵本を拾い上げた。輝夜が持っていた、優しい絵本だ。
「……彼の言うとおりだ。女史、君はとてもまともな、有り触れた少女だよ。そうやって、思いを叫ぶのをやめてはいけない」
 瞬は、輝夜が弐百参号と呼ばれたのを覚えていて、そこから輝夜が何者か察せないほど、馬鹿ではない。
 宏隆が、絵本をテーブルに置く。優しい優しい絵本を、ずっと抱えていた輝夜は、温度を取り戻している。思えば瞬も、彼女を人形のようだとはじめは感じていた。
「もう、戦争は終わったんだ」
 しかし、ハンカチを差し出す輝夜は、とても優しかった。それはこの男のおかげなのだと、瞬は宏隆の微笑みに、目頭を熱くして頷いた。


 天窓から飛び出し、棟への渡り廊下の屋根を走る。
 弐百五拾号は、塔を登っていた。石のレンガで造られた塔には足を引っ掛ける場所が多数存在し、とても高いので塀を優に超える。弐百五拾号はまだ万全でなく、戦時中負傷した背中の傷は少し痛み、ずっと眠っていたからか節々が堅い。先程不浄の液を右手に浴び、左手は輝夜に攻撃された。
 それでも恐るべき身体能力で、窓のヘリやレンガの僅かなくぼみを利用し、どんどんと登る。
「弐百五拾号、止まりなさい」
 輝夜も、それを追う。ローヒールのブーツは途中壁を登るのをもたつかせるが、目覚めた期間が早く白禄に治療され、万全の輝夜にそんなハンデは関係ない。
 天窓から出る際、何個か拾っておいたガラス片を三つ、弐百五拾号に向かって投げる。降りようとしていた窓枠、足先を引っ掛けようとした隙間、伸ばそうとしていた手の先。
 弐百五拾号は石レンガを掴み損ない、寮部分になる二つの塔に登る前に、土台の建物部分に落ちた。瓦を何枚か落とし、同じように降り立つ輝夜を見る。
「弐百参号、その様はなんです。篤之輔王より賜った戦闘服を脱いで、何故そんな非効率な服を着ているのです」
 輝夜は、襟やボタンホールの部分に刺繍が施され、裾にレースがあしらわれた、真っ白なワンピースを着ていた。黒タイツと焦がし砂糖色のブーツを履いて、屋根の上に立っていなければ、いたいけな少女にしか見えない。
 メイド達が用意した輝夜の服が、大きな箱にみっちりぎっしり入っていたのに宏隆が驚いたのは、荷物が届いた夜でなく、荷物を開けた朝だった。
 輝夜は、一番上に入っていた服を見下す。風にひらひらと、スカートがはためいている。金色の瞳はそれについて何も言わず、弐百五拾号を真っ直ぐと見た。
「戦闘服は不必要ですので、先日メイドの有希・ローレンスに、破棄を頼みました」
「破棄?ありえない!篤之輔から賜ったものを……!」
 無表情のままだが、弐百五拾号は初めて声を荒げ、たん、と一つ足踏みした。瓦が可愛らしい音をたてたのに対して、弐百五拾号の手には黒い影が集まる。
「毒よ、集まりて形をなし、参列者を連れて行け。凝固。加筆、水の民による分裂」
 手のひらサイズのボールが、三つ四つ五つと分裂し、弐百五拾号が手を振るとともに発射される。
 輝夜は、一歩踏み出して一つ目を避けた。ピンポン玉大の球が落ちた瓦は、黒く煤けてじんわりと溶ける。
 窓ガラスの破片は、そんなに多く掴んでいない。残り二つの感触に、輝夜はそれらを避けることを選択する。二つ目は飛んで避け、そのまま走り続けて、三つ四つと避ける。五つ目をまた飛んで避けたとき、その後ろに隠れていた六つ目に気付いた。
 身をそらし、何とか避けるもぴっちりとした戦闘服とは違い、ふわふわしたデザインのワンピースでは、右肩をかすめてしまう。
 ほんの少し掠っただけなのに、火が燃え広がるようにじわじわと穴は広がり、あっと言う間に右肩が露わになる。紺色のリボンがついたシンプルなランジェリーが、胸元近くまで見えている。
 輝夜は少し焦げる肌も下着も気にせず、不要になった袖を外し投げ捨て、不格好についていた襟の切れはしも破って放った。
「弐百五拾号こそ、その様はなんです。仮にも、リーダーに選ばれた者でしょう。状況確認は、怠るべきではありません」
 瓦の一つを顔の高さまで蹴り上げ、腕を振り思いっきり殴りつけた。押された瓦は弐百五拾号の顔をめがけて飛んで行くが、あっさりと避けられる。
 輝夜はもう一度瓦を蹴り剥がし、殴りつけ飛ばす。
「状況確認は完璧です。何故ならば、白禄・ウィリアムズは、あの時間守護竜の治療が終わり、片付けをしている筈です。守護竜の治療はこの国の義務であり、一日として欠かしてはなりません。あらゆるトラブルを加味し、治療後の暗殺が確実です」
 もう一つは叩き落とし、近付いてくる輝夜に一歩飛び退いて引いた。早口に何かを呟くと、落ちて砕けた瓦の大きな破片が三つ、ふわりと空中で揺れて、輝夜に向かって飛んできた。
 飛んできた破片に、輝夜は大きく踏み込み飛び出して、スカートのすそを持って回転し破片を叩き落とした。びり、と腰のあたりが少しがやぶれたが、肩の部分が溶けてしまっているこの服は、きっともう二度と着れはしない。
 着地はうまく出来ず転がってしまい、何とか途中で止まって、輝夜は低い姿勢のまま、また飛んでくる破片を避ける。どんどん弐百五拾号に近付き、窓ガラスの破片を一つ投げて避けさせ、その隙を狙って足に飛びついた。
「ぐ、あ……!」
 背中から落ちた弐百五拾号は重く呻き、ごほ、と嫌な咳き込み方をする。そこに容赦なく馬乗りになって片手で両腕を拘束し、輝夜は残りの一つを首に突き付けた。
「弐百五拾号、状況とは、そういう意味ではありません」
 げほごほと咳き込み、弐百五拾号が輝夜を見やる。
「意味、が、わかりかねます……っ」
 輝夜は尚も窓ガラスの破片を突き付けたまま、淡々と答えた。
「宏隆・ヒューストン中尉は、私にもう、疑わなくていい、と言いました」
 咳き込むのが落ち着いてもまだ呼吸は荒れていて、背中が痛むのか額に脂汗が浮かんでいる。
 弐百五拾号はそんな状態でも無表情のまま、輝夜の言うことに首を傾げた。
「隣にいろ、と言いました。食事を楽しめと言いました。私をただの婦女子として、扱ってくれました。文字を教えて下さる約束をして、絵本を読み聞かせてくれました。特別をくれました。宏隆・ヒュースケン中尉だけでなく、ヒュースケン夫妻は、私の両親になってくれました。正・モーガン執事は、苺のコンフィテューレを溶かした牛乳を作ってくれます。メイドの皆様は、少女としての身だしなみを教えてくれました。白禄・ウィリアムズ魔術師長は、本で楽しむことを勧めてくれて、瞬・ハワードは今日、私の為に本を選ぶと初めて笑ってくれました」
 つらつらと、輝夜が宏隆に出会って、たった四日間のうちにあったことを並べる。輝夜の中に灯るのは、四日間の温もりだった。
「私が戦争に参加したのは、九年半前のルビリアの戦闘が始めです。それから五年、私は様々な任務をこなしました。ですが、この四日間で、私は宏隆・ヒュースケン中尉とこの町を」
「風よ、声に呼応し固まり、友に乗れ。凝固」
 空気の塊が輝夜と弐百五拾号の間に流れ込んで膨らみ、耐えられなかったガラスがパキンと音を立てて割れるのを聞きながら、輝夜の体はぽーんと飛んだ。棟に叩きつけられ、呻き声とともに瓦の上に落ちる。
 よろよろとよろめきながら、弐百五拾号が立ちあがる。強かに打ちつけた背中のダメージは酷く、このまま戦闘を続けるのは得策ではなかった。
 うつ伏せに倒れている輝夜にとどめはささず、再び塔を登る。途中ある渡り廊下まで行けば、あとは魔法を使ってジャンプ力を強化し、塀まで飛び移ればなんとかなるだろう。今は痛みを堪え、石レンガと窓枠を使い、ぽんぽんと飛び上った。
 輝夜は起き上がりつつ、口を拭う。唇の端が切れたらしく、血の味がする。
 登って行く弐百五拾号を指差す。
「風の民よ、ともに遊べ」
 先程破り捨てた襟の切れはしが、棟の間に巻き起こる風に混じって、弐百五拾号めがけて飛んでいく。渡り廊下に登り、塀の方を見やろうとしていた弐百五拾号の目元を、一瞬だけ隠した。
「何故、こんなものがっ」
 ひらひらと飛んできた切れはしを顔から外し、塀を見て弐百五拾号は絶句した。塀の上、普段城内兵がときたまに見回りする程度の通路に、一人の男が立っている。
 黄金色の髪の毛に、空のように青い瞳。何故か貴族のような服装をしていて、走って来たのか上着を投げ捨て、スカーフをほどいているところの百禄だった。
「追い付いた……!見付けたぜ。クソ野郎め!警報結界に、まんまと引っ掛かったな!」
「っ、白禄・ウィリアムズ!」
 男の名前を呼んだ時、白禄の腕が真っ直ぐと弐百五拾号に向かって、伸びた。
「影の民よ」
「か、風の民!」
 白禄の口角が、ニィ、と持ちあがる。遅い、弐百五拾号には、そう言っているように聞こえた。
「第六章省略、凝固。脱走者を捕まえろ!」
 ただの透明な影が、白禄の声に反応しロープのように細くのび、弐百五拾号を拘束した。
 輝夜は解決する様を、じっと見ていた。白禄の声が聞こえて、瞳を閉じる。弐百五拾号、呟いても本人にも、白禄にだって届きはしないだろう。
「戦争は終わりました。これからは、皆の特別を守る日々です」
 それでも輝夜は、この言葉が皆に届けばいいと、不思議な温度を胸に感じながら、思った。
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