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序章:平穏の終わり
6/9(月):作戦会議
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明日はついにダンジョン侵攻が起こる日。そのため俺と輝夜は東江源三郎さんに団長、副団長として無月株式会社に呼ばれた。
「どうぞお乗りください」
「ありがとうございます、東雲さん」
東雲さんが車で来てくれて無月株式会社にたどり着いた。前回の時と同じように秘密の通路からエレベーターで最上階に上がる。
「よくぞ来てくれた! それからそちらの方は初めましてだな! ワシは東江源三郎! 東江家の当主をしておるものだ!」
「昇龍クランの副団長を務めている月見里輝夜です」
『愛理の言う通りうるさいわね。もう少し声量を下げれないのかしら』
『無理だろうな。愛理がうるさいうるさいって言っているのに変わっていないんだから』
源三郎さんの前では何ともない顔をしている輝夜だが念話ではうるさいと思っている。
「数日ぶり! 学人くん、輝夜さん」
部屋の中には源三郎さんの他にも愛理、朝日奈さん、桜さん、天明くんがいた。そして東雲さんが来たことで昇龍クランの全員がそろったことになる。
「それでは始めようではないか! 明日の第一次侵攻の作戦会議を!」
「何で今までやらなかったわけ? 時間はあったじゃん」
「今までは侵攻が起きた際の被害抑制に力を入れていた! 第一次侵攻自体は学人くんたちに任せていればいいと思っていたからな!」
源三郎さんはかなりの信頼を俺たちにおいているようだ。
「それでは今回は役割について会議するということでありますか?」
「そういうことだ!」
部屋の端に置かれていたホワイトボードを東雲さんが近くに持ってきた。ホワイトボードには三つのダンジョンのことについて俺が話したことが書かれている。
北海道ダンジョンは汚染侵攻。東京ダンジョンは敵軍侵攻。広島ダンジョンはドラゴン侵攻。
「私たち以外に直接戦える人はいるのですか?」
輝夜が源三郎さんに質問した。
「おらん! 学人くんの情報だとまずレベルが足りないだろうからな!」
「つまり、ここの七人で三つのダンジョンの侵攻を対処するということですか?」
「いや! 汚染はどうなるかが分からんから後回しにしたいところだがそこのところはどう思っている!? 学人くん!」
まあ一番何が起こるのかが分からないのは汚染侵攻だ。他の二つは何が来るのか明確になっている。まあ具体的な強さとかは分からないけど。
「まあ、避難誘導くらいしかやることがないですよね」
「そうだな! だから東江家が手を回しているから昇龍クランは東京ダンジョンと広島ダンジョンに集中してくれ!」
「集中してくれって言われても……どうすればいいか分かんないし」
その二つを前にどう考えたらいいのか分からない様子の愛理。
「広島ダンジョンは俺一人で向かう」
「ドラゴン一体なら学人が一人で行った方がいいわね」
「えっ!? だ、大丈夫? ……大丈夫か」
俺のステータスを分かっている輝夜と愛理はすぐに納得してくれた。
「失礼なことを承知で申しますが本当に大丈夫でありますか?」
「大丈夫です。ドラゴンを倒したらすぐに合流するつもりですから」
「あー、クランとして活動をしないまま団長死亡はやめてほしいけど」
「団長としての最初の命令は団長を信用することにしましょうかね。結局ドラゴンが東京ダンジョンの方に来てしまえば厄介なことになりますから俺一人で撃ちます」
朝日奈さんと桜さんが心配してくれるが俺からすればその心配は不要だ。でも心配してくれるのはありがたいから素直に受け取っておく。
「あの……」
「どうした?」
天明くんがおずおずと手をあげて口を開いたが一気に女性の視線が集まったせいか顔を真っ青にしてうつむいてしまった。
「メッセージで送ってくれても構わないぞ」
微かにハイという声が天明くんから聞こえた直後スマホを操作してグループにメッセージが入る。
『一千万の兵がどうやって出てくるんですか? ダンジョンの出入り口から出てくるならやりようはあると思います』
「そうだな。おそらくダンジョンから出てくるとは思うけど一気には出て来れないと。それを言うなら広島ダンジョンもそうだ。六十m級のドラゴンがダンジョンの出入り口から出れるわけがない」
「もしかしたらパッと出てくるかもしれないね。ドラゴンとか一千万人が」
「それこそ怖いな。でもそこは考えても仕方がない部分だ。どう来ても対応できるようにするしかないが、幸いにも俺以外の六人でもバランスがいいパーティになっている」
前衛はシューターの桜さんとファイターの天明くん。
中衛は魔法剣士の愛理とガンナーの朝日奈さん。
後衛は賢者の輝夜。特殊枠でアサシンの東雲さん。
これだけで十分バランスのいいパーティ構成になっている。あれ、俺が加わってもあまり意味がない……?
「あー、一つだけいい?」
「いいですよ、桜さん」
「この攻めて来る奴らって殺していいわけ?」
そう、そこだ。誰もが切り出さなかったことがそれだ。
「まあ、被害ゼロで一千万全員とは言いませんけど殺しまくったら、ヤバいでしょうね」
「ただあちらの世界から来ただけじゃないのかとか、話し合いができなかったのかとか、言われるでしょうね」
「広島ダンジョンのドラゴンならまだ強大な敵で倒すべき存在だと分かりますけど人間はそうは行きませんからね」
「ならどうすんの?」
「多少の被害は仕方がないということだな!」
少し言いずらいことを源三郎さんが言い放つ。
だがこの世界の倫理観に則った最適解はある程度の被害を出してから大義名分で一千万人の敵を殺しまくるということだ。
「そうですね。それで行きましょう」
別に俺は被害ゼロにしたいとかは思わない。ただこの世界を侵攻されるのが気に喰わないだけだ。
「これに反対の人はいますか? 全然受け付けます」
これに反対の人がいれば最初は殺さない方向で動けばいい。見えないところで殺せばいいし殺さないのは限界がある。
輝夜も愛理も東雲さんも桜さんの四人は反対ではないようだが残りの二人が異を唱えた。
「自分は、納得できません。救える命を見捨てるのは許せません」
「その……自分も……そう、思います」
「でもそれでこっちが危険になる可能性があるってことでしょ。それで助けた人たちに感謝されず叩かれる世界って分かってる?」
朝日奈さんと天明くんの異に桜さんが反論した。
「……ですが、綺麗事を貫き通したいであります!」
一番殺傷能力を持っている武器を持っているのにな。あっ、銃弾とかけているのか?
「分かりました。なら最初は被害ゼロを目指しましょう」
「えー、それで何か言われるのイヤなんだけど……」
「顔を隠してやりますか」
「覆面でも被る?」
「それは俺が用意しますよ」
俺と輝夜が持っている防具は顔も隠すことができるが他のメンバーは持っていない。
愛理には『貴公子のマスク』と『貴公子の王衣』。東雲さんには『死神のローブ』。朝日奈さんには『絶対不可視のマント』。桜さんには『渡界人のブーツ』と『盲目の腕輪』。天明くんには『獣王の皮鎧』を効果を説明してそれぞれに渡した。
どれも顔を隠せるもしくは顔を見られないようになっているからこれで大丈夫だ。
「どうやって出したんだ!?」
「企業秘密です」
「そうだろうな!」
源三郎さんに突っ込まれたが誰も俺が何もないところからボトルを取り出したことを言っていないんだな。
「どうかな!? 似合ってる?」
「似合っているぞ」
違う部屋で貴公子セットに着替えてきた愛理が俺に見せてくる。王衣も愛理のサイズになっている。剣王の征鎧もそうだが不思議だ。
「心配せずとも避難勧告は出しておくから思いっきりやってくれ!」
「それなら早く言ってくださいよ。まあいいですけど」
防具を渡しても全く問題ないから顔を隠したまま行く。
それ以降お互いにやれることを話し合い、ついに第一次侵攻の日になった。
「どうぞお乗りください」
「ありがとうございます、東雲さん」
東雲さんが車で来てくれて無月株式会社にたどり着いた。前回の時と同じように秘密の通路からエレベーターで最上階に上がる。
「よくぞ来てくれた! それからそちらの方は初めましてだな! ワシは東江源三郎! 東江家の当主をしておるものだ!」
「昇龍クランの副団長を務めている月見里輝夜です」
『愛理の言う通りうるさいわね。もう少し声量を下げれないのかしら』
『無理だろうな。愛理がうるさいうるさいって言っているのに変わっていないんだから』
源三郎さんの前では何ともない顔をしている輝夜だが念話ではうるさいと思っている。
「数日ぶり! 学人くん、輝夜さん」
部屋の中には源三郎さんの他にも愛理、朝日奈さん、桜さん、天明くんがいた。そして東雲さんが来たことで昇龍クランの全員がそろったことになる。
「それでは始めようではないか! 明日の第一次侵攻の作戦会議を!」
「何で今までやらなかったわけ? 時間はあったじゃん」
「今までは侵攻が起きた際の被害抑制に力を入れていた! 第一次侵攻自体は学人くんたちに任せていればいいと思っていたからな!」
源三郎さんはかなりの信頼を俺たちにおいているようだ。
「それでは今回は役割について会議するということでありますか?」
「そういうことだ!」
部屋の端に置かれていたホワイトボードを東雲さんが近くに持ってきた。ホワイトボードには三つのダンジョンのことについて俺が話したことが書かれている。
北海道ダンジョンは汚染侵攻。東京ダンジョンは敵軍侵攻。広島ダンジョンはドラゴン侵攻。
「私たち以外に直接戦える人はいるのですか?」
輝夜が源三郎さんに質問した。
「おらん! 学人くんの情報だとまずレベルが足りないだろうからな!」
「つまり、ここの七人で三つのダンジョンの侵攻を対処するということですか?」
「いや! 汚染はどうなるかが分からんから後回しにしたいところだがそこのところはどう思っている!? 学人くん!」
まあ一番何が起こるのかが分からないのは汚染侵攻だ。他の二つは何が来るのか明確になっている。まあ具体的な強さとかは分からないけど。
「まあ、避難誘導くらいしかやることがないですよね」
「そうだな! だから東江家が手を回しているから昇龍クランは東京ダンジョンと広島ダンジョンに集中してくれ!」
「集中してくれって言われても……どうすればいいか分かんないし」
その二つを前にどう考えたらいいのか分からない様子の愛理。
「広島ダンジョンは俺一人で向かう」
「ドラゴン一体なら学人が一人で行った方がいいわね」
「えっ!? だ、大丈夫? ……大丈夫か」
俺のステータスを分かっている輝夜と愛理はすぐに納得してくれた。
「失礼なことを承知で申しますが本当に大丈夫でありますか?」
「大丈夫です。ドラゴンを倒したらすぐに合流するつもりですから」
「あー、クランとして活動をしないまま団長死亡はやめてほしいけど」
「団長としての最初の命令は団長を信用することにしましょうかね。結局ドラゴンが東京ダンジョンの方に来てしまえば厄介なことになりますから俺一人で撃ちます」
朝日奈さんと桜さんが心配してくれるが俺からすればその心配は不要だ。でも心配してくれるのはありがたいから素直に受け取っておく。
「あの……」
「どうした?」
天明くんがおずおずと手をあげて口を開いたが一気に女性の視線が集まったせいか顔を真っ青にしてうつむいてしまった。
「メッセージで送ってくれても構わないぞ」
微かにハイという声が天明くんから聞こえた直後スマホを操作してグループにメッセージが入る。
『一千万の兵がどうやって出てくるんですか? ダンジョンの出入り口から出てくるならやりようはあると思います』
「そうだな。おそらくダンジョンから出てくるとは思うけど一気には出て来れないと。それを言うなら広島ダンジョンもそうだ。六十m級のドラゴンがダンジョンの出入り口から出れるわけがない」
「もしかしたらパッと出てくるかもしれないね。ドラゴンとか一千万人が」
「それこそ怖いな。でもそこは考えても仕方がない部分だ。どう来ても対応できるようにするしかないが、幸いにも俺以外の六人でもバランスがいいパーティになっている」
前衛はシューターの桜さんとファイターの天明くん。
中衛は魔法剣士の愛理とガンナーの朝日奈さん。
後衛は賢者の輝夜。特殊枠でアサシンの東雲さん。
これだけで十分バランスのいいパーティ構成になっている。あれ、俺が加わってもあまり意味がない……?
「あー、一つだけいい?」
「いいですよ、桜さん」
「この攻めて来る奴らって殺していいわけ?」
そう、そこだ。誰もが切り出さなかったことがそれだ。
「まあ、被害ゼロで一千万全員とは言いませんけど殺しまくったら、ヤバいでしょうね」
「ただあちらの世界から来ただけじゃないのかとか、話し合いができなかったのかとか、言われるでしょうね」
「広島ダンジョンのドラゴンならまだ強大な敵で倒すべき存在だと分かりますけど人間はそうは行きませんからね」
「ならどうすんの?」
「多少の被害は仕方がないということだな!」
少し言いずらいことを源三郎さんが言い放つ。
だがこの世界の倫理観に則った最適解はある程度の被害を出してから大義名分で一千万人の敵を殺しまくるということだ。
「そうですね。それで行きましょう」
別に俺は被害ゼロにしたいとかは思わない。ただこの世界を侵攻されるのが気に喰わないだけだ。
「これに反対の人はいますか? 全然受け付けます」
これに反対の人がいれば最初は殺さない方向で動けばいい。見えないところで殺せばいいし殺さないのは限界がある。
輝夜も愛理も東雲さんも桜さんの四人は反対ではないようだが残りの二人が異を唱えた。
「自分は、納得できません。救える命を見捨てるのは許せません」
「その……自分も……そう、思います」
「でもそれでこっちが危険になる可能性があるってことでしょ。それで助けた人たちに感謝されず叩かれる世界って分かってる?」
朝日奈さんと天明くんの異に桜さんが反論した。
「……ですが、綺麗事を貫き通したいであります!」
一番殺傷能力を持っている武器を持っているのにな。あっ、銃弾とかけているのか?
「分かりました。なら最初は被害ゼロを目指しましょう」
「えー、それで何か言われるのイヤなんだけど……」
「顔を隠してやりますか」
「覆面でも被る?」
「それは俺が用意しますよ」
俺と輝夜が持っている防具は顔も隠すことができるが他のメンバーは持っていない。
愛理には『貴公子のマスク』と『貴公子の王衣』。東雲さんには『死神のローブ』。朝日奈さんには『絶対不可視のマント』。桜さんには『渡界人のブーツ』と『盲目の腕輪』。天明くんには『獣王の皮鎧』を効果を説明してそれぞれに渡した。
どれも顔を隠せるもしくは顔を見られないようになっているからこれで大丈夫だ。
「どうやって出したんだ!?」
「企業秘密です」
「そうだろうな!」
源三郎さんに突っ込まれたが誰も俺が何もないところからボトルを取り出したことを言っていないんだな。
「どうかな!? 似合ってる?」
「似合っているぞ」
違う部屋で貴公子セットに着替えてきた愛理が俺に見せてくる。王衣も愛理のサイズになっている。剣王の征鎧もそうだが不思議だ。
「心配せずとも避難勧告は出しておくから思いっきりやってくれ!」
「それなら早く言ってくださいよ。まあいいですけど」
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