14 / 43
序章:平穏の終わり
5/28(水):ボトル売却
しおりを挟む
メイドさんこと東雲早紀さんの運転で東江家に向かう。
東江は東雲さんが持ってきた服に着替えた上で聖者のコートを着ている。このままもらっていいのかと聞かれたがそんな手放したくないという顔をされては断れない。
ただLv240到達報酬で『賢者のローブ』が手に入って魔法使いの輝夜も使わないからな。もちろん俺も使わないし使うとしても寒い時にしか使えない。
「ねぇ、あのボトルはもっと売ってくれないの?」
「もうない」
「……ウソだよね?」
俺が嘘をついた途端に機嫌が悪くなる東江。しかもすぐに嘘を見抜くとは。
「あぁ、嘘だ。でも馬鹿正直にボトルがあるとかは言わないだろ」
「大丈夫。私は口が堅いから!」
「私も堅いです」
初対面の俺にそんなことを言われてもだろうが。
「そのアイテムは世の中にとんでもない衝撃を与えるものだってことはわかるよ。でもそれがあれば私みたいにされる人が減ると思う。それに才能ナシで苦しんでいる人も救える」
説得にその話を出すとは強靭な精神だ。
「だがそれで悪用されたらどうするって話だ。それにそこまで信用できていないのだからアイテムをもっと手に入れるために身内に危害を加えようとする相手かもしれないだろ」
「それでも信用して。あたしたちは絶対に学人くんやその付近に危害を加えないから」
ま、こればっかりはどうしようもないよな。
東京ダンジョンから都内を抜けどんどんと人気はなくなっていく。
「家って山奥の中にでもあるのか?」
「そうだよ」
「何でそんなところにあるんだ?」
「さぁ?」
不便だろうに。でもお金持ちの屋敷とかってそういうところにあるイメージだ。
山の中に入る手前で大きな門が構えていた。車が一時停止するとすぐに大きな門は開き、中に進んでいく。
「ここから私有地なのか?」
「うん」
「お金持ちなんだな」
「だからいっぱいお金出せるよ? ボトルをいっぱい売ってくれてもいいよ?」
ぶっちゃけ今の段階だとお金を出してくれるのならボトルを売ってもいいとは思っている。そこら辺の有象無象よりかは面白くはなりそうだし。
少なくとも小さな混沌では済まないわけだ。身内に危害を加えられそうになったら物理的に破壊しよ。そうすれば見せしめになる。
「あの豪邸がそうか?」
「そうだよ。でもここはあまり大きくないよ」
「へぇ……俺は気にしないけどマネーハラスメントな気がする」
遠くからでもよく分かる山奥の中に大きく建っている豪邸があった。
それにしても私有地がデカいな。ここら辺なら周りに迷惑をかけずに訓練とかができそうだな。
豪邸に近づくにつれ誰かが立っているのが見えた。豪邸の前に車が止まり俺と東江は車を降りる。
「大丈夫か!? 愛理!」
声がでかい袴姿で長い顎髭を生やしたお爺さんが東江の方に駆け寄ってくるが東江は避ける。
「キモいからやめて」
「なぬっ!? いつもの愛理なら受け止めてくれたはずだ! まさか事件のせいなのか!?」
「いやそんなわけないでしょ。いい加減なことを言わないで」
「ガハハハハハハッ! いつもの愛理だな!」
「うるさっ……」
お爺さんに対しては裏の顔を見せている東江に内心面白いと思っている。
「お客さんがいるんだからやめてよね」
「そうだったな! いやすまんすまん!」
お爺さんは俺を見た。その視線は少し俺を見定めている感じがする。
「ふむ。話は中でするか!」
「お邪魔します」
「ガハハハハハッ! 存分にお邪魔するがいい!」
面白れぇジジイだな。
俺と東江とお爺さんの三人で豪邸の中に入る。
意外にもこの豪邸は和風が主な感じではなく洋風だ。でも窓から見える庭園は和風だ。
ある部屋に入ると畳が敷き詰められた大広間だった。お爺さんは一段高くなった上段の間に座り、東江はその近くの一段下がった場所。俺は少し離れたお爺さんの正面になるように座った。
座布団があったから分かりやすかった。
「自己紹介がまだだったな! ワシは東江源三郎だ! 愛理の祖父で無月株式会社の当主をしておる!」
「自分は新月学人です。たまたま東江愛理さんを助けたただの冒険者です」
「愛理を助けてくれたこと、本当に感謝する! ありがとう!」
お爺さんが深々と頭を下げてくるからよっぽど孫娘が大事なのだろう。
「いえ、通りかかっただけなので気にしないでください」
「それは殊勝な心がけだ! 才能アリの冒険者があまりにも倫理がなく怒っていたところだからな!」
「調子に乗っているのでしょうね」
「まさにその通りだ! 才能の有無で冒険者が決まる世界の法則も嘆かわしい!」
才能ナシの人はどの人もこうやって思っているのか。
「ウチは冒険者の出現で結構影響が出ているんだよ」
「あぁ……」
警備や護衛の人材派遣なのだからそれは影響が出るか。何せ冒険者がそういう仕事を奪っていくのだから。
「さて、謝礼を渡すか!」
「おじいちゃんちょっと待ってね」
「何だ!?」
「学人くん、ここでおじいちゃんに言わない?」
ここで言っていることはボトルの話だろうな。本格的に孫娘は俺に売れと言ってきているわけだ。面白い。
「どうかな……」
「ここで言えばおじいちゃんに直接言えるんだよ? 学人くんが今日私に持ちかけた話は、たぶん今後やろうとしていたことじゃないのかな? 私がこの会社なら大丈夫だって保障するから」
そこまで言うのならこの話に乗ろうか。元々乗るつもりだったけど。
「分かった。なら現当主にお話をつける」
「聞こうか! さっきから気になって気になって仕方がないぞ!」
「サブステータスを習得できるアイテム……買う気はありませんか?」
「買おう!」
「疑うことはしないんですか?」
「キミがウソを言っていないことは分かるからな! ガハハハハハッ! それに愛理はすでに習得しているのだろう!?」
東江愛理はお爺さんには言っていないがあの会話を聞いていれば分かるか。
「はい。一本分は確定で払ってもらいます」
「あるだけ全部買おう! 何がある!?」
ここからが問題だな。何をどれくらい売り出すのを考えないと。
まず一番持っているのは魔法だから魔法を売り出すつもりだ。そうなれば超級と上級は渡すつもりは一切ない。それから水魔法はなしの形で行こう。スライムはチンアントとハイピジンよりも集めにくいから。闇魔法はまだ渡さない。
となれば中級か初級の土魔法か風魔法になるわけだ。中級土魔法が481、初級土魔法が162、中級風魔法が379、初級風魔法が304だが……どれくらいで売れるのかも分からないからな。とりあえずは初級を五ずつ出すか。
そもそも魔法はすべて初級しか出ていなかったはず。だから中級はまだ温存だな。
「初級土魔法と初級風魔法が五個ずつあります」
「全部買おう! 早速見せてくれ!」
予め背負っていたカバンの中から取り出す風に見せてアイテムボックスから五個ずつ出す。
「これがサブステータスが習得できるアイテムのボトルです」
「ほぉ!?」
俺の近くに来て畳の上に並んでいるボトルを一つ手に持つお爺さん。
「いくらで売る!? 言い値で買うぞ!」
こう言われたら俺は困るんだよな。
「東江愛理さんにも言いましたがそちらの考える適正価格で売ります」
「ほぉ、つまりワシを試しているということだな!? ガハハハハハハッ! 良かろう! この十個と愛理に渡した一個を一つ一億で買おう!」
一億か……まあいいか。特に苦労せずに一つ一億で売れるのなら問題ない。
「はい。じゃあそれで」
「学人くん、一億って安いよ?」
俺のすぐ横に来た孫娘がそう言ってきた。
「まあ……俺の目標金額は達成しているからいいかなって」
「たぶん五億くらいでも安いくらいだよ?」
「きっと一億が源三郎さんが考える適正価格なんだろう。だから俺は何も言わない」
実際どれくらいの価格が適正なのか分かっていないからな。
今のところ俺がこの世界で唯一このアイテムを入手することができるのだからこれからのことを考えれば安い値段を提示しない方がいいだろうがそれでも一億と言ってきた。
「まだ話は終わっていないぞ! 十個ごとに二十億でどうだ!? つまり今回払うのは三十一億だ!」
「ほぉ、それはまた。太っ腹ですね」
三十一億あれば何があっても問題がない額だな。それにしてもお金持ちはいっぱい金を持っているんだな。
「自分はその値段で問題ありません」
「これで商談成立だな! また手に入ったらワシに売ってくれ!」
これ、世間では知られていない中級魔法を売ればどれくらいの値段になるか。それにさっきダンジョンで手に入った銀霊という金属はどうなるのだろうか。
まあ今はこの成果だけで十分か。焦りは厳禁だ。少しずつ楽しめばいい。
東江は東雲さんが持ってきた服に着替えた上で聖者のコートを着ている。このままもらっていいのかと聞かれたがそんな手放したくないという顔をされては断れない。
ただLv240到達報酬で『賢者のローブ』が手に入って魔法使いの輝夜も使わないからな。もちろん俺も使わないし使うとしても寒い時にしか使えない。
「ねぇ、あのボトルはもっと売ってくれないの?」
「もうない」
「……ウソだよね?」
俺が嘘をついた途端に機嫌が悪くなる東江。しかもすぐに嘘を見抜くとは。
「あぁ、嘘だ。でも馬鹿正直にボトルがあるとかは言わないだろ」
「大丈夫。私は口が堅いから!」
「私も堅いです」
初対面の俺にそんなことを言われてもだろうが。
「そのアイテムは世の中にとんでもない衝撃を与えるものだってことはわかるよ。でもそれがあれば私みたいにされる人が減ると思う。それに才能ナシで苦しんでいる人も救える」
説得にその話を出すとは強靭な精神だ。
「だがそれで悪用されたらどうするって話だ。それにそこまで信用できていないのだからアイテムをもっと手に入れるために身内に危害を加えようとする相手かもしれないだろ」
「それでも信用して。あたしたちは絶対に学人くんやその付近に危害を加えないから」
ま、こればっかりはどうしようもないよな。
東京ダンジョンから都内を抜けどんどんと人気はなくなっていく。
「家って山奥の中にでもあるのか?」
「そうだよ」
「何でそんなところにあるんだ?」
「さぁ?」
不便だろうに。でもお金持ちの屋敷とかってそういうところにあるイメージだ。
山の中に入る手前で大きな門が構えていた。車が一時停止するとすぐに大きな門は開き、中に進んでいく。
「ここから私有地なのか?」
「うん」
「お金持ちなんだな」
「だからいっぱいお金出せるよ? ボトルをいっぱい売ってくれてもいいよ?」
ぶっちゃけ今の段階だとお金を出してくれるのならボトルを売ってもいいとは思っている。そこら辺の有象無象よりかは面白くはなりそうだし。
少なくとも小さな混沌では済まないわけだ。身内に危害を加えられそうになったら物理的に破壊しよ。そうすれば見せしめになる。
「あの豪邸がそうか?」
「そうだよ。でもここはあまり大きくないよ」
「へぇ……俺は気にしないけどマネーハラスメントな気がする」
遠くからでもよく分かる山奥の中に大きく建っている豪邸があった。
それにしても私有地がデカいな。ここら辺なら周りに迷惑をかけずに訓練とかができそうだな。
豪邸に近づくにつれ誰かが立っているのが見えた。豪邸の前に車が止まり俺と東江は車を降りる。
「大丈夫か!? 愛理!」
声がでかい袴姿で長い顎髭を生やしたお爺さんが東江の方に駆け寄ってくるが東江は避ける。
「キモいからやめて」
「なぬっ!? いつもの愛理なら受け止めてくれたはずだ! まさか事件のせいなのか!?」
「いやそんなわけないでしょ。いい加減なことを言わないで」
「ガハハハハハハッ! いつもの愛理だな!」
「うるさっ……」
お爺さんに対しては裏の顔を見せている東江に内心面白いと思っている。
「お客さんがいるんだからやめてよね」
「そうだったな! いやすまんすまん!」
お爺さんは俺を見た。その視線は少し俺を見定めている感じがする。
「ふむ。話は中でするか!」
「お邪魔します」
「ガハハハハハッ! 存分にお邪魔するがいい!」
面白れぇジジイだな。
俺と東江とお爺さんの三人で豪邸の中に入る。
意外にもこの豪邸は和風が主な感じではなく洋風だ。でも窓から見える庭園は和風だ。
ある部屋に入ると畳が敷き詰められた大広間だった。お爺さんは一段高くなった上段の間に座り、東江はその近くの一段下がった場所。俺は少し離れたお爺さんの正面になるように座った。
座布団があったから分かりやすかった。
「自己紹介がまだだったな! ワシは東江源三郎だ! 愛理の祖父で無月株式会社の当主をしておる!」
「自分は新月学人です。たまたま東江愛理さんを助けたただの冒険者です」
「愛理を助けてくれたこと、本当に感謝する! ありがとう!」
お爺さんが深々と頭を下げてくるからよっぽど孫娘が大事なのだろう。
「いえ、通りかかっただけなので気にしないでください」
「それは殊勝な心がけだ! 才能アリの冒険者があまりにも倫理がなく怒っていたところだからな!」
「調子に乗っているのでしょうね」
「まさにその通りだ! 才能の有無で冒険者が決まる世界の法則も嘆かわしい!」
才能ナシの人はどの人もこうやって思っているのか。
「ウチは冒険者の出現で結構影響が出ているんだよ」
「あぁ……」
警備や護衛の人材派遣なのだからそれは影響が出るか。何せ冒険者がそういう仕事を奪っていくのだから。
「さて、謝礼を渡すか!」
「おじいちゃんちょっと待ってね」
「何だ!?」
「学人くん、ここでおじいちゃんに言わない?」
ここで言っていることはボトルの話だろうな。本格的に孫娘は俺に売れと言ってきているわけだ。面白い。
「どうかな……」
「ここで言えばおじいちゃんに直接言えるんだよ? 学人くんが今日私に持ちかけた話は、たぶん今後やろうとしていたことじゃないのかな? 私がこの会社なら大丈夫だって保障するから」
そこまで言うのならこの話に乗ろうか。元々乗るつもりだったけど。
「分かった。なら現当主にお話をつける」
「聞こうか! さっきから気になって気になって仕方がないぞ!」
「サブステータスを習得できるアイテム……買う気はありませんか?」
「買おう!」
「疑うことはしないんですか?」
「キミがウソを言っていないことは分かるからな! ガハハハハハッ! それに愛理はすでに習得しているのだろう!?」
東江愛理はお爺さんには言っていないがあの会話を聞いていれば分かるか。
「はい。一本分は確定で払ってもらいます」
「あるだけ全部買おう! 何がある!?」
ここからが問題だな。何をどれくらい売り出すのを考えないと。
まず一番持っているのは魔法だから魔法を売り出すつもりだ。そうなれば超級と上級は渡すつもりは一切ない。それから水魔法はなしの形で行こう。スライムはチンアントとハイピジンよりも集めにくいから。闇魔法はまだ渡さない。
となれば中級か初級の土魔法か風魔法になるわけだ。中級土魔法が481、初級土魔法が162、中級風魔法が379、初級風魔法が304だが……どれくらいで売れるのかも分からないからな。とりあえずは初級を五ずつ出すか。
そもそも魔法はすべて初級しか出ていなかったはず。だから中級はまだ温存だな。
「初級土魔法と初級風魔法が五個ずつあります」
「全部買おう! 早速見せてくれ!」
予め背負っていたカバンの中から取り出す風に見せてアイテムボックスから五個ずつ出す。
「これがサブステータスが習得できるアイテムのボトルです」
「ほぉ!?」
俺の近くに来て畳の上に並んでいるボトルを一つ手に持つお爺さん。
「いくらで売る!? 言い値で買うぞ!」
こう言われたら俺は困るんだよな。
「東江愛理さんにも言いましたがそちらの考える適正価格で売ります」
「ほぉ、つまりワシを試しているということだな!? ガハハハハハハッ! 良かろう! この十個と愛理に渡した一個を一つ一億で買おう!」
一億か……まあいいか。特に苦労せずに一つ一億で売れるのなら問題ない。
「はい。じゃあそれで」
「学人くん、一億って安いよ?」
俺のすぐ横に来た孫娘がそう言ってきた。
「まあ……俺の目標金額は達成しているからいいかなって」
「たぶん五億くらいでも安いくらいだよ?」
「きっと一億が源三郎さんが考える適正価格なんだろう。だから俺は何も言わない」
実際どれくらいの価格が適正なのか分かっていないからな。
今のところ俺がこの世界で唯一このアイテムを入手することができるのだからこれからのことを考えれば安い値段を提示しない方がいいだろうがそれでも一億と言ってきた。
「まだ話は終わっていないぞ! 十個ごとに二十億でどうだ!? つまり今回払うのは三十一億だ!」
「ほぉ、それはまた。太っ腹ですね」
三十一億あれば何があっても問題がない額だな。それにしてもお金持ちはいっぱい金を持っているんだな。
「自分はその値段で問題ありません」
「これで商談成立だな! また手に入ったらワシに売ってくれ!」
これ、世間では知られていない中級魔法を売ればどれくらいの値段になるか。それにさっきダンジョンで手に入った銀霊という金属はどうなるのだろうか。
まあ今はこの成果だけで十分か。焦りは厳禁だ。少しずつ楽しめばいい。
12
お気に入りに追加
621
あなたにおすすめの小説
異世界に転生した俺は農業指導員だった知識と魔法を使い弱小貴族から気が付けば大陸1の農業王国を興していた。
黒ハット
ファンタジー
前世では日本で農業指導員として暮らしていたが国際協力員として後進国で農業の指導をしている時に、反政府の武装組織に拳銃で撃たれて35歳で殺されたが、魔法のある異世界に転生し、15歳の時に記憶がよみがえり、前世の農業指導員の知識と魔法を使い弱小貴族から成りあがり、乱世の世を戦い抜き大陸1の農業王国を興す。
家の庭にレアドロップダンジョンが生えた~神話級のアイテムを使って普通のダンジョンで無双します~
芦屋貴緒
ファンタジー
売れないイラストレーターである里見司(さとみつかさ)の家にダンジョンが生えた。
駆除業者も呼ぶことができない金欠ぶりに「ダンジョンで手に入れたものを売ればいいのでは?」と考え潜り始める。
だがそのダンジョンで手に入るアイテムは全て他人に譲渡できないものだったのだ。
彼が財宝を鑑定すると驚愕の事実が判明する。
経験値も金にもならないこのダンジョン。
しかし手に入るものは全て高ランクのダンジョンでも入手困難なレアアイテムばかり。
――じゃあ、アイテムの力で強くなって普通のダンジョンで稼げばよくない?
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
スキル運で、運がいい俺を追放したギルドは倒産したけど、俺の庭にダンジョン出来て億稼いでます。~ラッキー~
暁 とと
ファンタジー
スキル運のおかげでドロップ率や宝箱のアイテムに対する運が良く、確率の低いアイテムをドロップしたり、激レアな武器を宝箱から出したりすることが出来る佐藤はギルドを辞めさられた。
しかし、佐藤の庭にダンジョンが出来たので億を稼ぐことが出来ます。
もう、戻ってきてと言われても無駄です。こっちは、億稼いでいるので。
地球にダンジョンができたと思ったら俺だけ異世界へ行けるようになった
平尾正和/ほーち
ファンタジー
地球にダンジョンができて10年。
そのせいで世界から孤立した日本だったが、ダンジョンから採れる資源や魔素の登場、魔法と科学を組み合わせた錬金術の発達により、かつての文明を取り戻した。
ダンジョンにはモンスターが存在し、通常兵器では倒せず、ダンジョン産の武器が必要となった。
そこでそういった武器や、新たに発見されたスキルオーブによって得られる〈スキル〉を駆使してモンスターと戦う冒険者が生まれた。
ダンジョン発生の混乱で家族のほとんどを失った主人公のアラタは、当時全財産をはたいて〈鑑定〉〈収納〉〈翻訳〉〈帰還〉〈健康〉というスキルを得て冒険者となった。
だが冒険者支援用の魔道具『ギア』の登場により、スキルは大きく価値を落としてしまう。
底辺冒険者として活動を続けるアラタは、雇い主であるAランク冒険者のジンに裏切られ、トワイライトホールと呼ばれる時空の切れ目に飛び込む羽目になった。
1度入れば2度と戻れないその穴の先には、異世界があった。
アラタは異世界の人たちから協力を得て、地球との行き来ができるようになる。
そしてアラタは、地球と異世界におけるさまざまなものの価値の違いを利用し、力と金を手に入れ、新たな人生を歩み始めるのだった。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
無理ゲー無双~全人類がダンジョンに落とされて無理ゲーでも俺だけヌルゲー~
山椒
ファンタジー
ある日、全人類がダンジョンという名の異世界に落とされた。
そこはモンスターが強く、悪人が蔓延っている人が簡単に死ぬレベルで鬼畜仕様な異世界だった。
そんな世界に平等に落ちたが規格外の能力を持っていた男が無双する話。
未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)
京衛武百十
ファンタジー
俺の名は錬是(れんぜ)。開拓や開発に適した惑星を探す惑星ハンターだ。
だが、宇宙船の故障である未開の惑星に不時着。宇宙船の頭脳体でもあるメイトギアのエレクシアYM10と共にサバイバル生活をすることになった。
と言っても、メイトギアのエレクシアYM10がいれば身の回りの世話は完璧にしてくれるし食料だってエレクシアが確保してくれるしで、存外、快適な生活をしてる。
しかもこの惑星、どうやらかつて人間がいたらしく、その成れの果てなのか何なのか、やけに人間っぽいクリーチャーが多数生息してたんだ。
地球人以外の知的生命体、しかも人類らしいものがいた惑星となれば歴史に残る大発見なんだが、いかんせん帰る当てもない俺は、そこのクリーチャー達と仲良くなることで残りの人生を楽しむことにしたのだった。
筆者より。
なろうで連載中の「未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます」に若干の手直しを加えたVer.02として連載します。
なお、連載も長くなりましたが、第五章の「幸せ」までで錬是を主人公とした物語自体はいったん完結しています。それ以降は<錬是視点の別の物語>と捉えていただいても間違いではないでしょう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる