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序章:平穏の終わり
5/23(金):前人未到の領域
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「ふぅ……こういう戦いは初めてだ」
少し狭い空間だったから剣を使うのに苦戦したから剣が降れない時は殴ってチンアントの頭を消し飛ばした。
最初こんなに力が出ることに驚いたな。
でもレベルが上がってステータス値も上がっているのだから当然か。こういうことだからステータスを得た冒険者が優遇されたり区別されたりするのかと今感じた。
冒険者は世界的にスポーツ大会への参加は禁止されている。
これは分かり切っていることだがステータスを得ている人と得ていない人では身体能力は全く違う。
俺みたいに最初から経験値が膨大に必要でなければすぐにレベルは五くらいまで上がる。そうなればステータスがない時代に無敗だった人でもステータスを得ている素人に負けてしまう。
だからスポーツを目指している人は絶対にダンジョンには入らない。
でもそういう制限がある一方で、護衛などの身体能力が求められる場面ではかなり採用されるらしい。
確か日照財閥もかなり冒険者を受け入れていたはず。それくらいにステータスの力は偉大ということだ。
一度都市に戻って軽く休憩をとるついでにステータスも確認する。四百体くらいチンアントを倒したからかなりレベルが上がった。
『新月学人
Lv88
HP(821/821)
MP(333/368)
ATK:479(+20)
DEF:439(+10)
AGI:455(+3)
DEX:413
RES:389
LUK:6687
EXP(6359/11350)
スキル
スライム特化/剣士の心得/虫特化/虫特化
アビリティ
感知/属性付与
魔法
中級水魔法/初級水魔法』
「Lv88か……くはっ!」
段々と必要EXPは上がっているが倒している数が多くてそんなの気にならない程度だ。そもそも百くらいしか上がっていないから微々たるものだ。
ドロップアイテムもかなり集めることができた。約四百体全員がLv6ではなかったがそれでもだ。
アイテムボックスにある数を見ると、初級土魔法が百十六個、中級土魔法が二百八十七個、鳥特効が百五個、念話が七十五個になっている。
中級土魔法がかなり出て、鳥特効と念話がそれなりに出て、初級土魔法が少し出たのか。俺が欲しいもの順に多かったのかな。
それからレベル到達報酬も六個受け取った。Lv60の時は『使役』、Lv65の時は『暗殺者の足』、Lv70の時は『魔力障壁』、Lv75の時は『解毒』、Lv80の時は『魔力操作』、Lv85の時は『鍛冶師の誇り』だ。
デイリークエストの魔法でモンスター討伐の報酬は上級光魔法×三個だった。
やべぇくらいに興奮するものばかりあるんだが今はとりあえずダンジョン攻略のことだけを考える。
かなり余っている魔法を使う。水魔法以外も使いたいから土魔法の初級と中級を習得する。
それに次のモンスターはおそらくハイピジン。スライム、チンアントと来れば次はハイピジンだと分かる。次のモンスターはゴブリンあたりか。
だから鳥特効を鳥特化にアイテム合成してから習得した。
前半は昼くらいまでやっていようかと思ったがチンアントの相手は一先ずやめることにした。
俺が定めた昼休憩までまだ時間があるから次のモンスターが何なのか確認することにした。それから昼休憩にする。
戦士の剣を補充してから都市を出る。
スライムエリアは簡単に抜けられるがチンアントエリアはやっぱり少し時間を空けただけでもかなりの数が俺のことを嗅ぎつけてくる。
だがそんなことものともしないくらいのステータスは持っているから飛び越えたり切り裂いたりしてチンアントエリアを抜け、次のエリアに向かう。
「やっぱりか」
次のモンスターは子供くらいの大きさをしているハトのモンスター、ハイピジンだった。
チンアントと同じで群れで行動しているがチンアントほどではない。
しかし……チンアントの時でも思ったがこうしてハトとかアリが大きくなるのは気持ちが悪く思えるな。普通のサイズに見慣れているからこそこう思うのだろうな。
七体のハイピジンがおり、それらが一斉にこちらを向いた。
ハイピジンの特徴は素早いことだと分かっている。だけどどれくらいのものかは分からないから警戒しているとハイピジンが同時に、高速道路の車並みのはやさで飛行しながら突っ込んできた。
「くはっ!」
来ているハイピジンを避けつつ一体一体をすれ違いざまに斬った。
七体すべてを殺すことができた。いきなりのことで少し驚いたがステータスが上がったおかげでこの速度にも対応することができた。
チンアント一体とハイピジン一体ではかなり強さが違うな。それはスライム一体とチンアント一体でも言えることか。
反射神経とかの身体能力はHPの数値で上がるって言われているがそこのところは解明されていない。
『+700EXP』
『+ランク2の魔石』
『+700EXP』
『+ランク2の魔石』
『+800EXP』
『+ランク2の魔石』
『+800EXP』
『+ランク2の魔石』
『+800EXP』
『+ランク2の魔石』
『+900EXP』
『+ランク2の魔石』
『+900EXP』
『+ランク2の魔石』
『+感知』
「ようやく来た!」
ランク2の魔石になったし、アビリティの感知がドロップするようになった。これは輝夜たちにも習得してほしいなと思っていたから良かった。
「うわぁ……えぐっ」
もう少しハイピジンを倒そうかと思って感知の範囲にいたハイピジンの反応がある上空を見れば、ハイピジンの群れがみっしりと飛んでいた。
そしてハイピジンの群れは俺に狙いを定めたようで即座に突っ込んできた。
「ウォール」
ならこちらもみっしりと詰まった土壁を大きく展開してハイピジンを向かい打つ。
凄い音で突撃してくるハイピジンだがさすがは中級土魔法。ビクともしていない。
だけどぶつかって死んでいるハイピジンのぶちゃ、びちゃという潰れる音がリアルだ。スライムやチンアントの時とは訳が違う。
この土壁だけで終わるかと思ったが後方のハイピジンが俺の側面に回り込むような動きをしていることに感知で気が付いた。
ハトだからバカにしていたけど脳みそは大きいのか。それがどれくらい詰まっているのかは分かっていないが。
どこかの生物学者がモンスターを解剖したいって言って政府に頼んだが断られたという話は覚えがある。解剖すれば何か分かるかもしれないが、まあ今のところ解剖できるほどの余裕はどこもない。
側面からのハイピジンは水魔法の高波で向かい打ち、それでも上を飛んでいるハイピジンには土魔法と水魔法のランスを射出して貫いていく。
「どんだけ来るんだよ……」
第一波の正面がダメなら第二波の側面は違うところから来て、第三波は俺の背後や真上から襲ってきた。
チンアントの時と違うのは立体的に攻めてくることだ。だが明らかに数は少なくなっているから第三波は俺の剣で対応する。
「ふぅぅぅ……」
数が多くてもチンアントとは違ってハイピジンはかなり速いからすぐに終わった。
でもそれだけ濃密な時間を過ごしているから疲れも凝縮してくる。楽しいからすぐに回復するけどね。
ハイピジンはひとつの集団が二百体くらいか。本格的にするつもりはなかったけど本格的にしてしまった。
「うん!? Lv100到達報酬……?」
戦闘が終わった後で気付いたが五の倍数でのレベル到達報酬ではなく、Lv100になった報酬が選べるようになっていた。
だけど一旦昼休憩をするために都市に戻る。
エリアと言っているだけあって、追ってきていてもエリアを越えれば諦めて引き返してくるのが便利だ。
このエリアの境界線が壊されたのが本来のダンジョンだからこれに慣れてはいけないな。
アイテムボックスからリュックを取り出して中から弁当と水筒を出してお昼にする。
お弁当を食べつつアイテムボックスを手で操作せずに動かせるようになったからLv100到達報酬の選択肢を見る。
『EXPブースト
分類:スキル
ランク:10
EXPを百倍で取得する』
『断界
分類:アビリティ
ランク:10
切断武器装備時、すべて無視して切断することができる』
『貸力
分類:アビリティ
ランク:10
自身が保有しているスキル、アビリティ、魔法を他者に貸し出すことができる。その際に条件を付けることが可能』
『強制弱点
分類:アビリティ
ランク:10
攻撃がすべて相手の弱点になる』
『幻想召喚
分類:魔法
ランク:10
MP消費:100
自身の幻想から生物を生み出すことができる。幻想のイメージが強ければ強いほど強く存在する』
「お、おぉぉ……!?」
何だこのスゴい能力たちは!? この中で一つ選べとかかなり悩んでしまうだろ!
ということで今はさっき倒したハイピジンのドロップアイテムを確認する。
初級風魔法が七十四個、中級風魔法が四十五個、亀特効が二十三個、感知が九個、魔力操作が八個だった。
まさかの五種類に増えていた。
亀特効がもらえるということは次はメタルトータスなのか。それよりも持っているが見ていなかった魔力操作のアビリティを確認する。
『魔力操作
分類:アビリティ
ランク:5
MP消費を操作する』
「どういうことだ……?」
最初は魔力自体で何かできるのかと思ったが……意味が分からない。
初級の魔法で魔力操作したら威力があがるのか? もしかしたら消費魔力が減るのかもしれないがそんなことがあるわけがないと思っている。
やってみればいい話か。魔力操作を習得してみる。
「よし、行くか」
三十分のお昼休憩を終わらせてまたハイピジンエリアに行こうと思ったがその前にスライムエリアで魔力操作を試すことにした。
「MP消費1のランス」
本来ならMPを五消費する初級水魔法のランスを魔力操作してスライムに向けて放つ。
「よわっ」
スライムに届いたが届いた瞬間に消えた。これでも最大出力にしたのだが全く威力が出なかった。
「それなら」
次は初級水魔法でMP消費10のランスを放った。中級水魔法のMP消費と一緒だから大規模でやってくれないと意味がないところだが。
「うーん……弱いな」
スライムは倒せたが中級水魔法でやった方が威力が出ると思った。
この魔力操作は何か別のところで使いどころがあるのかもしれないな。そうでなければ無駄アビリティということになる。
今のところそういうサブステータスがあるとは聞かないからもしかしたら世界初の発見かもしれない。
少し狭い空間だったから剣を使うのに苦戦したから剣が降れない時は殴ってチンアントの頭を消し飛ばした。
最初こんなに力が出ることに驚いたな。
でもレベルが上がってステータス値も上がっているのだから当然か。こういうことだからステータスを得た冒険者が優遇されたり区別されたりするのかと今感じた。
冒険者は世界的にスポーツ大会への参加は禁止されている。
これは分かり切っていることだがステータスを得ている人と得ていない人では身体能力は全く違う。
俺みたいに最初から経験値が膨大に必要でなければすぐにレベルは五くらいまで上がる。そうなればステータスがない時代に無敗だった人でもステータスを得ている素人に負けてしまう。
だからスポーツを目指している人は絶対にダンジョンには入らない。
でもそういう制限がある一方で、護衛などの身体能力が求められる場面ではかなり採用されるらしい。
確か日照財閥もかなり冒険者を受け入れていたはず。それくらいにステータスの力は偉大ということだ。
一度都市に戻って軽く休憩をとるついでにステータスも確認する。四百体くらいチンアントを倒したからかなりレベルが上がった。
『新月学人
Lv88
HP(821/821)
MP(333/368)
ATK:479(+20)
DEF:439(+10)
AGI:455(+3)
DEX:413
RES:389
LUK:6687
EXP(6359/11350)
スキル
スライム特化/剣士の心得/虫特化/虫特化
アビリティ
感知/属性付与
魔法
中級水魔法/初級水魔法』
「Lv88か……くはっ!」
段々と必要EXPは上がっているが倒している数が多くてそんなの気にならない程度だ。そもそも百くらいしか上がっていないから微々たるものだ。
ドロップアイテムもかなり集めることができた。約四百体全員がLv6ではなかったがそれでもだ。
アイテムボックスにある数を見ると、初級土魔法が百十六個、中級土魔法が二百八十七個、鳥特効が百五個、念話が七十五個になっている。
中級土魔法がかなり出て、鳥特効と念話がそれなりに出て、初級土魔法が少し出たのか。俺が欲しいもの順に多かったのかな。
それからレベル到達報酬も六個受け取った。Lv60の時は『使役』、Lv65の時は『暗殺者の足』、Lv70の時は『魔力障壁』、Lv75の時は『解毒』、Lv80の時は『魔力操作』、Lv85の時は『鍛冶師の誇り』だ。
デイリークエストの魔法でモンスター討伐の報酬は上級光魔法×三個だった。
やべぇくらいに興奮するものばかりあるんだが今はとりあえずダンジョン攻略のことだけを考える。
かなり余っている魔法を使う。水魔法以外も使いたいから土魔法の初級と中級を習得する。
それに次のモンスターはおそらくハイピジン。スライム、チンアントと来れば次はハイピジンだと分かる。次のモンスターはゴブリンあたりか。
だから鳥特効を鳥特化にアイテム合成してから習得した。
前半は昼くらいまでやっていようかと思ったがチンアントの相手は一先ずやめることにした。
俺が定めた昼休憩までまだ時間があるから次のモンスターが何なのか確認することにした。それから昼休憩にする。
戦士の剣を補充してから都市を出る。
スライムエリアは簡単に抜けられるがチンアントエリアはやっぱり少し時間を空けただけでもかなりの数が俺のことを嗅ぎつけてくる。
だがそんなことものともしないくらいのステータスは持っているから飛び越えたり切り裂いたりしてチンアントエリアを抜け、次のエリアに向かう。
「やっぱりか」
次のモンスターは子供くらいの大きさをしているハトのモンスター、ハイピジンだった。
チンアントと同じで群れで行動しているがチンアントほどではない。
しかし……チンアントの時でも思ったがこうしてハトとかアリが大きくなるのは気持ちが悪く思えるな。普通のサイズに見慣れているからこそこう思うのだろうな。
七体のハイピジンがおり、それらが一斉にこちらを向いた。
ハイピジンの特徴は素早いことだと分かっている。だけどどれくらいのものかは分からないから警戒しているとハイピジンが同時に、高速道路の車並みのはやさで飛行しながら突っ込んできた。
「くはっ!」
来ているハイピジンを避けつつ一体一体をすれ違いざまに斬った。
七体すべてを殺すことができた。いきなりのことで少し驚いたがステータスが上がったおかげでこの速度にも対応することができた。
チンアント一体とハイピジン一体ではかなり強さが違うな。それはスライム一体とチンアント一体でも言えることか。
反射神経とかの身体能力はHPの数値で上がるって言われているがそこのところは解明されていない。
『+700EXP』
『+ランク2の魔石』
『+700EXP』
『+ランク2の魔石』
『+800EXP』
『+ランク2の魔石』
『+800EXP』
『+ランク2の魔石』
『+800EXP』
『+ランク2の魔石』
『+900EXP』
『+ランク2の魔石』
『+900EXP』
『+ランク2の魔石』
『+感知』
「ようやく来た!」
ランク2の魔石になったし、アビリティの感知がドロップするようになった。これは輝夜たちにも習得してほしいなと思っていたから良かった。
「うわぁ……えぐっ」
もう少しハイピジンを倒そうかと思って感知の範囲にいたハイピジンの反応がある上空を見れば、ハイピジンの群れがみっしりと飛んでいた。
そしてハイピジンの群れは俺に狙いを定めたようで即座に突っ込んできた。
「ウォール」
ならこちらもみっしりと詰まった土壁を大きく展開してハイピジンを向かい打つ。
凄い音で突撃してくるハイピジンだがさすがは中級土魔法。ビクともしていない。
だけどぶつかって死んでいるハイピジンのぶちゃ、びちゃという潰れる音がリアルだ。スライムやチンアントの時とは訳が違う。
この土壁だけで終わるかと思ったが後方のハイピジンが俺の側面に回り込むような動きをしていることに感知で気が付いた。
ハトだからバカにしていたけど脳みそは大きいのか。それがどれくらい詰まっているのかは分かっていないが。
どこかの生物学者がモンスターを解剖したいって言って政府に頼んだが断られたという話は覚えがある。解剖すれば何か分かるかもしれないが、まあ今のところ解剖できるほどの余裕はどこもない。
側面からのハイピジンは水魔法の高波で向かい打ち、それでも上を飛んでいるハイピジンには土魔法と水魔法のランスを射出して貫いていく。
「どんだけ来るんだよ……」
第一波の正面がダメなら第二波の側面は違うところから来て、第三波は俺の背後や真上から襲ってきた。
チンアントの時と違うのは立体的に攻めてくることだ。だが明らかに数は少なくなっているから第三波は俺の剣で対応する。
「ふぅぅぅ……」
数が多くてもチンアントとは違ってハイピジンはかなり速いからすぐに終わった。
でもそれだけ濃密な時間を過ごしているから疲れも凝縮してくる。楽しいからすぐに回復するけどね。
ハイピジンはひとつの集団が二百体くらいか。本格的にするつもりはなかったけど本格的にしてしまった。
「うん!? Lv100到達報酬……?」
戦闘が終わった後で気付いたが五の倍数でのレベル到達報酬ではなく、Lv100になった報酬が選べるようになっていた。
だけど一旦昼休憩をするために都市に戻る。
エリアと言っているだけあって、追ってきていてもエリアを越えれば諦めて引き返してくるのが便利だ。
このエリアの境界線が壊されたのが本来のダンジョンだからこれに慣れてはいけないな。
アイテムボックスからリュックを取り出して中から弁当と水筒を出してお昼にする。
お弁当を食べつつアイテムボックスを手で操作せずに動かせるようになったからLv100到達報酬の選択肢を見る。
『EXPブースト
分類:スキル
ランク:10
EXPを百倍で取得する』
『断界
分類:アビリティ
ランク:10
切断武器装備時、すべて無視して切断することができる』
『貸力
分類:アビリティ
ランク:10
自身が保有しているスキル、アビリティ、魔法を他者に貸し出すことができる。その際に条件を付けることが可能』
『強制弱点
分類:アビリティ
ランク:10
攻撃がすべて相手の弱点になる』
『幻想召喚
分類:魔法
ランク:10
MP消費:100
自身の幻想から生物を生み出すことができる。幻想のイメージが強ければ強いほど強く存在する』
「お、おぉぉ……!?」
何だこのスゴい能力たちは!? この中で一つ選べとかかなり悩んでしまうだろ!
ということで今はさっき倒したハイピジンのドロップアイテムを確認する。
初級風魔法が七十四個、中級風魔法が四十五個、亀特効が二十三個、感知が九個、魔力操作が八個だった。
まさかの五種類に増えていた。
亀特効がもらえるということは次はメタルトータスなのか。それよりも持っているが見ていなかった魔力操作のアビリティを確認する。
『魔力操作
分類:アビリティ
ランク:5
MP消費を操作する』
「どういうことだ……?」
最初は魔力自体で何かできるのかと思ったが……意味が分からない。
初級の魔法で魔力操作したら威力があがるのか? もしかしたら消費魔力が減るのかもしれないがそんなことがあるわけがないと思っている。
やってみればいい話か。魔力操作を習得してみる。
「よし、行くか」
三十分のお昼休憩を終わらせてまたハイピジンエリアに行こうと思ったがその前にスライムエリアで魔力操作を試すことにした。
「MP消費1のランス」
本来ならMPを五消費する初級水魔法のランスを魔力操作してスライムに向けて放つ。
「よわっ」
スライムに届いたが届いた瞬間に消えた。これでも最大出力にしたのだが全く威力が出なかった。
「それなら」
次は初級水魔法でMP消費10のランスを放った。中級水魔法のMP消費と一緒だから大規模でやってくれないと意味がないところだが。
「うーん……弱いな」
スライムは倒せたが中級水魔法でやった方が威力が出ると思った。
この魔力操作は何か別のところで使いどころがあるのかもしれないな。そうでなければ無駄アビリティということになる。
今のところそういうサブステータスがあるとは聞かないからもしかしたら世界初の発見かもしれない。
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