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騎士と主

034:騎士と人造魔物。

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 ゴブリンキングのような異質な魔物、ここではゴブリンキングと呼んでおこう。そのゴブリンキングは俺に乱雑に攻撃するのではなく、しっかりとした型を持って振り上げて攻撃してきた。俺はクラウ・ソラスで対抗してその攻撃を防ぐ。型を使っているから、力が分散されずに攻撃が集中しており、他の魔物とは比べ物にならないほどの力の使い方になっている。

 力が強くなっているとは言え、所詮は魔物の攻撃力。そんな攻撃で俺には届くことはなく、ゴブリンキングの剣を弾き返した。こいつらの正体が少し気になりはするが、生かすという選択肢はない。弾き返されて体勢を崩しているゴブリンキングの胴体を真っ二つに切り裂こうとする。

「コイッ!」

 ゴブリンキングが怨念の籠った声で〝コイ〟という言葉を発した。すると、周りのゴブリンみたいな魔物の二体が俺とゴブリンキングの間にゴブリンキングを庇うように入ってきた。俺は驚いたものの、ゴブリンキングごと二体のゴブリンに攻撃した。

「ぎ、ぎゃぁぁぁっ!」
「があぁぁぁっ!」

 二体のゴブリンは悲鳴を上げながら胴体を真っ二つに斬られているが、ゴブリンキングには完全に刃が通らなかった。通らなかったが、ゴブリンキングの胴体に傷を与えることができ、感触的には骨を切り裂き、内臓に刃が少し通っただけか。血は多量に出ているが、致命傷とはいかない。だが、さすが知能が付いているだけはある。仲間、と言うよりは肉塊を即座に盾にするとは。

「・・・・・・コロスッ。・・・・・・コロシテヤルッ!」

 自身が斬られたことに激怒しているのか、俺に殺気を飛ばしてくる。俺が強いことを理解していないのなら、他の魔物と大差ないな。知能があるからこそ、逃げるという選択肢は生み出される。自身が生き残るために。だけど、魔物は魂に恐怖を刻み付けられてようやく逃げることをする、手遅れだと言うことを分からずに。

「が、があぁぁぁっ! ≪ジコサイセイ≫ッ!」
「・・・・・・まさか、そんなことがあり得るのか?」

 ゴブリンキングが放った≪自己再生≫という言葉で、ゴブリンキングの身体の傷は癒えていく。魔物がスキルを持つことができるが、人間みたいにスキル習得の可能性を持っているわけではない。魔物は種族によって覚えるスキルを定められ、スキルを持っていない個体が多数だが、その中でも長生きをしている魔物はスキルを持っていることが多い。

 だが、≪自己再生≫をゴブリンが持つことはあり得ない。これはこの世界での数百年前の偉人である大賢者が数十年もの研究の末、出した結論だと聞く。その結論について、知能がある魔物に確かめたそうだ。その答えは、肯定であった。つまり、俺は目の前で非常識を目撃しているわけだ。

「・・・・・・自然発生した魔物か、はたまた人造魔物か」

 どちらにしろ、こいつを野放しにしておくわけにはいかない。ここで殺すしかない。前者ならまだ良いが、後者ならこいつが次々に生み出されていくことになる。人造であるなら元が大したことがない魔物であるから、今も大したことはないが、これがドラゴンになれば、Sランク以上の魔物が量産されることになるだろう。前者であることを祈っておこう。

「オンナヲオソエッ!」

 ゴブリンキングは俺ではなく、フローラさまの方に襲い掛かるように周りのゴブリンに指示した。俺の実力が高ければ、弱く見えるフローラさまを襲うことはクレバーな選択肢に見えるだろう。だが、俺の実力でフローラさまを守り切れないわけがないし、フローラさまとアンヴァルを見くびるのもいい加減にしてほしい。

「はあぁっ!」

 細剣を手にしているフローラさまは襲い掛かってきているゴブリンに対して、素早くゴブリンの頭蓋を貫き殺していく。アンヴァルも前足でゴブリンを踏みつぶしたり、突進したりして殺している。変異しているゴブリンであるが、所詮ゴブリン。オークを倒すことができるフローラさまと俺の性質に変化しているアンヴァルに勝てないわけがない。

 しかし、一体一体には勝てるが、数が多くて対処しきれなくなるだろう。その間に俺がこのゴブリンキングを殺すのがベストか。俺はゴブリンキングが気が付かないうちにゴブリンキングを間合いに入るように移動し、ゴブリンキングを斬ろうとする。ゴブリンキングは俺に驚いている顔をしているが、もう遅い。

 ゴブリンキングの身体に俺の剣が入り込もうとしたその時、大きな身体が小さくなった。いや、ゴブリンキングがそこらのゴブリンと入れ替わっている。ゴブリンキングはフローラさまの近くにいる。これは、スキルか。それも上級である移動スキルの≪転移・入替≫だ。自身と自身に同意している相手を入れ替える転移スキル。

 俺はゴブリンキングのスキルに翻弄されていることに苛立ちながらも、すぐに目の前のゴブリンを真っ二つにしてフローラさまの方に向く。フローラさまのところには、ゴブリンキングがおり、フローラさまを襲い掛かろうとしている。

「コサセルナッ!」

 そのゴブリンキングの言葉に、周りのゴブリンは俺とフローラさまの間に入り込んであちらに行かせようとしてくれない。そんなことは無駄だと思いながらも、俺は少し切れている顔をしているだろう。少しでも時間を短縮するために、一番熟練度が高くスキルを出した後にすぐに動ける≪剣舞≫と間合いに入っていない敵を倒すために使う≪裂空≫。この二つを合わせたスキル技。

「≪剣舞・空≫」

 舞うように剣を振るいゴブリンを殺していき、間合いに入っていないゴブリンは補助として付けた斬撃を放つスキル≪裂空≫で遠くでもゴブリンを殺した。そして、ゴブリンを殺した先にいるゴブリンキングにも≪剣舞・空≫を喰らわせる。ゴブリンキングは死にはしないが、腕を深く斬れて動かない状態になっている。やはり合わせスキルはまだ慣れていないから本来の威力を出せない。

 しかし、ゴブリンキングの動きは止められたため、フローラさまのそばに立ち、ゴブリンキングにとどめを刺そうとするが、またしても周りにいたゴブリンに阻まれ、ゴブリンキングは後ろに移動した。皮一枚で繋がっていそうなゴブリンキングの腕は、≪自己再生≫しようとしても中々回復しようとしない。それだけの傷をすぐに治したいのなら≪超速再生≫を身に着けないと回復しないだろう。

「お怪我はありませんか? フローラさま」
「えぇ、大丈夫よ。アユムが守ってくれたから。・・・・・・でも、あいつは何なの? あんなゴブリンは見たことがないわ。それに周りのゴブリンも様子がおかしい」
「はい。あれはたぶん誰も知らない魔物だと思われます。自分でも分かりません」
「それって、新種ってこと?」
「そうだと良いのですが、自分は人工で作り上げられた魔物だと見ています」
「あ、あり得ないわッ⁉ そんなことができたら人間とは違い力の強い魔物が、より強い存在になるじゃない!」
「はい、分かっています。ですが、自然発生したとは考えられません。周りにいるゴブリンたちもそうですが、ゴブリンキングは剣術を覚えており知恵もあり≪自己再生≫も持っています。これだけの要素が揃っていれば、人造を疑います。一体だけ奇跡が起こった可能性もなくはないですが、周りにいる変異したゴブリンたちの説明が付きません」
「・・・・・・そう、よね。これだけの数の見たこともないゴブリンがいるのだから、そっちを疑った方がまだ信用できる。けれど、そんなことが可能なの?」
「自分が元居た世界では、生物が全員持っている個々を構成する情報である遺伝子を操作することで、その情報を変え、ものを変えることができるようですが、あんなに変形しているのはたぶん元の世界でもできないでしょう」

 そこまですれば倫理的な問題があったのだろうから、できるできないの問題は知らない。そもそも専門じゃないからな。だけど、この科学も何もかも発達していない世界で、遺伝子操作などするやつがいるのか? もしかしたらそういうスキルを所有しているものがいるのかもしれないが、定かではない。

「遺伝子、ねぇ。アユムのいた世界は、こちらの世界より発展しているようね。これが終わって、アユムの話を聞き終えたら、あちらの世界のことも教えなさいよ」
「えぇ、分かっています。でも専門じゃないので詳しくお話しすることはできませんから、そこはご了承の上でお願いします」

 俺とフローラさまが話している間、ゴブリンたちは攻撃してこなかった。ゴブリンたちが攻撃してこなかったというよりかは、回復に専念しているゴブリンキングがゴブリンに指示を出さなかったため、ゴブリンたちは動かなかったようだ。これでは本当に生き物ではなく奴隷か、肉塊のどちらかだ。

 回復に専念していたゴブリンキングは、腕を完全ではないが修復したように見えた。しかし、斬られた腕が動くことはなく、繋がっているだけになっている。それに対して、ゴブリンキングは最初に見た落ち着いた雰囲気はどこに行ったのか、怒り狂った表情でこちらに向けて叫んできた。

「コロスッ・・・・・・、コロスコロスコロスコロスコロスコロス、コッロスゥッ!」

 ゴブリンキングの叫び声は、それなりに殺気を纏っていたため、フローラさまの前に立ち殺気をその身で受ける。これくらいの殺気なら、Aランクの魔物と呼んでも良いだろう。ゴブリンキングは本来Bランクの魔物であるから、相当なレベルになっている。ランクが一つ変わるだけで、必要とする冒険者の数や冒険者のレベルが十倍以上になる。

 そんな何をしでかしてくるか分からないゴブリンキングのそばに、フローラさまをいさせたくはない。魔物の攻略手段の一つに、魔物が覚えることができるスキルを覚えておく。というものがあるが、それはこのゴブリンキングには通じない。だから、いつトリッキーなスキルを使ってきてフローラさまが傷つくか分からない。もちろんフローラさまに傷一つ付けるつもりはないが、万が一もある。スキルが分からないという点で人間を相手にしているのと変わらないが、フローラさまを逃がすことができるのなら、お逃げになってほしい。

 俺がどうするかと考えていると、俺の背中が軽く何かに小突かれた。誰かと思ったら、アンヴァルであった。アンヴァルはこちらをじっと見てきて、何かを訴えかけている目をしていた。俺はアンヴァルに集中して何を訴えているのか情報を受け取ろうとする。すると、腕の紋章が侵攻しているのが分かり、俺にアンヴァルのしたいことが伝わった。

『私が女を乗せて逃げる。だから道を切り開きなさい』

 だとさ。何かこんな感じで聞こえた気がした。本当に喋っているわけではないが、契約したからアンヴァルの思っていることが分かるのかもしれない。とりあえず、今はその言葉を信じて、フローラさまをアンヴァルに乗せた。

「ちょ、ちょっと、アユム? 何をするの?」
「今からアンヴァルにフローラさまを乗せて逃げてもらいます。ですから、アンヴァルにしっかりと捕まっていてください」
「アユムはどするの? アユムも一緒に逃げるのよね?」
「申し訳ありませんが、それはできません。今ここでゴブリンたちを倒しておかないと、シャロン領に侵入されるかもしれません。それ以外にも、得体の知れないものを放置しておくと何をしでかすか分かりませんので、倒しておかないとなりません」
「それなら私も一緒に戦うわ」
「フローラさまはお逃げください。失礼なことを承知で言わせていただきますが、フローラさまをお守りしながら戦うのは、少しやりにくいものがあります。もちろん騎士ですので、フローラさまをお守りしながら戦うことはできます。ですが、フローラさまが逃げれることができる状況なら、フローラさまにはお逃げになってほしいのです。これから起こるかもしれない戦いに備えて」

 周りを≪感知≫して気が付いたが、このゴブリンたちとゴブリンキング以外にも魔物が多くいることに気が付いた。それも今まで感じたことのない魔物の気配まで存在している。・・・・・・それに、人間の気配もする。人間の方は十中八九魔物側の人間だろう。次第に囲まれてきているが、帰路にはまだ手が及んでいない。魔物から逃げるためには囲まれていない今しかない。

「・・・・・・分かったわ。私は邪魔にならないように逃げる」

 フローラさまは、悲しそうな顔をしておられる。フローラさまが俺と特訓していたのは、俺と一緒に戦うためだと前に言っておられたが、その願いを断ち切らせてもらって申し訳ないと思う。だけど、命あってのものであるから、逃げてもらうしかない。

「ご理解いただきありがとうございます。アンヴァル、フローラさまを頼むぞ。道は俺が切り開くから、ゴブリンに構わず進め!」

 俺は唯一囲まれておらず、シャロン領への帰り道である方向に立つ。その後ろにはアンヴァルが走る準備をしており、フローラさまはしっかりとアンヴァルに捕まっている。アンヴァルの準備は良いようであるから、俺は多数いるゴブリンの群れを一掃するために、上限なしに攻撃力を上げることができる≪剛力無双≫を限界の四割でスキルを発動させ、飛ぶ斬撃を放つことができる≪裂空≫も同時に発動させた。

 そして、道をふさいでいるゴブリンたちを消し飛ばすために、力を解放した剣を掲げ、振り下ろした。振り下ろした剣は目に見えないが空気が歪むほどの剣圧を生み出し、広範囲に及び斬撃が飛んだ。斬撃はゴブリンや森にある木々を呑み込み、そこにあるすべてを切り裂いた。

「行けッ! アンヴァル!」

 俺の言葉でアンヴァルは俺を飛び越えてゴブリンたちが囲んでいない場所を通り、ゴブリンの包囲網を潜り抜けた。その際にフローラさまが悲しそうな顔をしてこちらを向いていた。・・・・・・関係をこじらせないようにするためが、フローラさまにまた一つ心に傷を負わせてしまったのかもしれない。

 それでも、俺がすることは変わらない。フローラさまには、あとでちゃんと謝罪をして、俺の思いを知ってもらおう。できることならば、フローラさまのおそばにいたいと思っているが、それが叶わなくても俺は良いと思っている。俺が人間らしくしている気がするからだ。

「さぁ、待たせたな。やろうか」
「コロス、コロス、コロスッ」

 フローラさまを見送った俺は、ゴブリンキングとゴブリンたちに意識を向ける。ゴブリンたちは俺がフローラさまを逃がしている間に攻撃するそぶりをしてこなかった。どうやら、ゴブリンキングが俺を意識しているようであったから、フローラさまが逃げても何とも思わなかったのだろうか。

 こいつが少しでも人間に近い知性を持っているのなら、拷問して情報を吐き出させようとしていたが、もう本能に従っている喋るゴブリンキングへと化している。こんなゴブリンキングに何を聞いても何も答えてくれないだろう。

「言葉が分かるのなら、一応忠告しておく。今知っていることを話せば、逃がしてやっても良いぞ?」
「コロスッ!」
「・・・・・・やるか」
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