上 下
27 / 81
騎士と主

027:騎士と使用人。

しおりを挟む
 ランベールさまへの説明は成功に終わり、俺たち三人はランベールさまの書斎から退室した。さすがにあの状態でランベールさまが何かするとは思えないから、今は安心していていいだろう。だが、今後また同じようなことがあれば、どうなるか分からない。だから早めに手を打たないといけない。

「ありがとう、アユムくん。お父さまを落ち着かせてくれて」
「シャロン家の危機かもしれなかったので、自分がお手伝いできることがあってよかったです」

 退室してからルネさまにお礼を言われたが、結局は俺がランベールさまに伝えたことであったから、俺が始末をつけることができて良かった。

「それにしても、よくフローラが〝マジェスティ・ロードパラディン〟になることを許したよね? 私に仕える時間が少なくなるとか言い出しそう」

 さすがルネさま、フローラさまが言いそうなことを理解されている。

「説得には時間がかかりましたけど、何とかご理解いただきました。・・・・・・言っておきますけど、ルネさまとニコレットさんのことは言っていませんよ?」

 ニコレットさんが少しだけこちらに疑惑のまなざしを向けてきたため、反論はしておく。どれだけ俺のことを信じてくれていないのか。・・・・・・いや、先のフローラさまの件があるから、少しだけ疑惑のまなざしを向けてきたのだろう。

「分かっている。言っていれば、フローラさまがすぐに私たちを問いただしに来るだろう。私が思っていることは、ブリジットに言っていないかどうか心配になっただけだ」

 フローラさまに言えば、烈火のごとき怒りを相手に向けるだろう。あの人もあの人で家族を大切にしているからな。だが、ブリジットに話しても、おそらく今は何もしない。ニコレットさんと同じで表情が分かりづらいからな。

「言っていませんよ。スアレムに言った方が何をしでかすか分かりませんから」
「人の妹に向かって言う言葉ではないが、同意見だ。あいつはあいつで闇を抱えているからな」

 ニコレットさんの方がひどいことを言っている。そんなことを話してる間に、分かれ道にたどり着いた。ランディさまとルネさまのお部屋は分かれた場所にそれぞれある。

「それでは、自分はここで」
「うん、お仕事頑張ってね」

 ルネさまにお仕事頑張ってと言われて、俺は頑張る気があふれてきた。今はフローラさまのことで頭がいっぱいだが、自分がどうこう思っていても仕方がない。幸い、ニコレットさんがさっきの件を忘れていれば――

「アユム、今日の夜は私の部屋に来い。忘れるなど許されないぞ?」
「・・・・・・はい」

 まぁ、ニコレットさんが忘れているわけがなかった。これで俺が行かなければ、地の果てまで追いかけられそうだから、今日の夜は大人しく向かうことにしよう。

 そうして、俺はランディさまのお部屋に、ルネさまとニコレットさんはルネさまのお部屋へと向かう道に分かれた。ランディさまのお部屋に向かっている途中で、俺はあることに気が付いた。≪感知≫のスキルでランディさまのお部屋に、プレヴォーさんがいるのだ。そう言えば、プレヴォーさんがこの屋敷で何をしているのか聞いていなかったな。入りたてだから掃除などの雑用と思っていた。

 俺は真相を知るために、ランディさまのお部屋に気持ち早めに歩いてお部屋の前にたどり着く。俺はノックをして入っていいかを確かめる。

「ランディさま、アユムです。入ってもよろしいでしょうか?」
「良いよ、入って!」

 お部屋の中からランディさまの許可をいただいて、俺はランディさまのお部屋に入る。部屋の中には、下着姿のランディさまと、ランディさまの身体を採寸しているメイド姿のプレヴォーさんがいた。

「アユム、少し待ってて。今はマルトさんにお洋服を作ってもらうために採寸してもらっているから」
「お洋服を、作ってもらうのですか?」
「うん、そうだよ。マルトさんはすごいんだよ。本当に素敵なお洋服を作ってくれるから、僕はマルトさんに頼んでいるんだ」

 それを聞いた俺はプレヴォーさんの方を見る。採寸を終えたプレヴォーさんは俺の視線に恥ずかしそうに顔を赤くして下を向いた。

「プレヴォーさんはお洋服を作れるのですか?」
「は、はい・・・・・・。その、将来のために、素敵なお洋服を作れる練習を、と思いまして作っていたら、上達してしまいました」

 将来のため。それはおそらく歌声を披露するためなのだろう。もしかして舞台か何かに立つことが目標なのだろうか。それなら素晴らしいことだ。歌声も美しくて、裁縫もできる女子力の高さ。これは非常にポイントが高いですね。

「聞いて聞いて、アユム! 今までにマルトさんが色々なお洋服を作ってくれたんだよ!」

 そう言って、ランディさまが開け放った俺が開けたことのないクローゼットには様々なお洋服が並んでいた。どれもランディさまの可憐さを引き立てることのできる、良いお洋服になっている。これをプレヴォーさんが一人で作ったとなると、プロと言っても過言ではない腕前だ。

「・・・・・・すごいですね。プレヴォーさんにこんな特技があったとは、素敵ですよ」
「ッ⁉ ・・・・・・あ、ありがとう、ございます。嬉しいです」

 プレヴォーさんは顔を一層真っ赤にして、ついには手で顔を隠した。こんなに素晴らしい女性が、美醜逆転世界によって台無しになりそうになるとは、本当にふざけた世界だ。

「マルト~、洋服の材料を持ってきたよ~」

 そう言いながら茶髪のツインテールの女性が扉を開けて入ってきた。その手には色とりどりの布があり、その女性が言った通りのお洋服の材料に使うものなのだろう。そんなツインテールの女性と目が合った。この女性もどこかで見たことがあり、あちらは俺のことに気が付いているようであった。

「あっ、アユムさん! 帰ってきてたんですね!」

 さっきのダルそうな声とは打って変わり、俺に話しかける時の声はかわいらしい声であった。これがいわゆる猫を被っているという状況なのか。アニメでは見たことがあるが、現実で見るのは初めてだ。さすが異世界、何でもアリだな。

「はい、昨日帰ってきました」
「へぇ、そうなんですね。いつまでここにいるのですか?」
「どうですかね、一週間くらいだと見ていますけど」
「そんなに短いのですね。せっかくアユムさんが帰ってきているのに」

 ・・・・・・あっ、話している中で一生懸命記憶をたどっていると、今思い出せた。この人は前に俺の世界で言う不細工に絡まれていたところを助けた女性、ロレーヌ・キッテさんであったか。思い出せたから良しとしよう。

「キッテさんはお洋服の材料を持ってきたのですよね?」
「あ、良かった! 名前を覚えておいてくれたのですね」

 さっきまで忘れていましたけどね。でも、すぐに思い出したからセーフだと言い聞かせておこう。

「はい、同じ職場の同僚なので、覚えていますよ」
「良かったぁ、忘れられていたら少し傷ついていました。・・・・・・それで、お洋服の材料についてでしたね。私は見ての通り、ランディさまがお召しになるお洋服を作る素材を、そこにいるマルトに頼まれて運んで来ています」

 ランディさまのお洋服作りには、プレヴォーさんとキッテさんが携わっているのか。それにしても、ランディさまの俺がいない間のお世話役は誰だったのだろうか。・・・・・・まさか、この二人なのか? それは十分にあり得るだろう。だって、お洋服を作るくらいなのだから。

「キッテさんとプレヴォーさんの二人はランディさまの専属メイドなのですか?」
「はい、そうです。アユムさんがいない間は、私とマルトがランディさまのお世話を承っています。アユムさんが帰ってきているのなら、私たちは必要ないはずですが・・・・・・」
「今日は新しいお洋服を作ってもらうの! だから、アユムとマルトさんとロレーヌさんの三人には今日一日付き合ってもらうから!」

 どうやら、ランディさまのおかげで今日の夜までの予定は埋まってしまったらしい。フローラさまのことが気になるが、こちらからはどうすることもできない。待つことしかできなくなっている。

「あっ! せっかくだから、アユムのお洋服も作ろうよ! アユムはいつも執事服しか着てないけど、他の服を持っているの?」

 ランディさまの質問は、とても素晴らしいところをついてくる。あいにく俺が持っている服は、この執事服が何十着と、俺が異世界に来た時に来ていたあちらの私服しかない。だから持っている服は実質執事服だけということになる。

「いいえ、執事服しか持っていません」
「それなら、一緒にアユムのお洋服も作ってもらおうよ。そのお洋服を着て、ここにいる全員でピクニックに行けたら最高だね!」
「自分は良いですけど、プレヴォーさんはどうなのですか? あまり無茶をされるようでしたら、帰ってこちらが気負いしてしまいますので、遠慮なく言ってきてください」

 俺の言葉に、プレヴォーさんは首を横に振って否定した。それはどちらの否定なのだろうか。

「・・・・・・いえ、大丈夫です。一人分のお洋服が、増えたとしても、問題ありません。それに、私もピクニックに行きたい、ですから、頑張ります」
「そ、そうですか。じゃあ、お願いします、プレヴォーさん」

 何やら気合が入っているプレヴォーさんに疑問を感じながら、プレヴォーさんにお洋服を作ってもらうことになった。まぁ、服を一から自分専用に作ってもらうのだから、採寸から始まるわけで、俺はパンツ以外をすべて脱いで、俺の半裸をランディさまとプレヴォーさんとキッテさんの前でさらしたり、プレヴォーさんが服を作るのに夢中になっていて気が付かなかっただろうけれど、胸が良い感じで俺の身体に当たって、俺の下半身が反応しないように苦労した。



 今日で服を完成させられなかったが、プレヴォーさんが徹夜で完成させると言い出したのでさすがにそれは止めた。メイド業務に支障をきたしてしまうからな。

 そんな楽しい時間はあっという間に終わり、俺は夜遅くにニコレットさんの部屋の前にいる。ニコレットさんが中にいることは確認済みで、俺は今からこの部屋の中に入らなければならない。フローラさまと何があったのかを細部までハッキリと。

 俺は深呼吸を一つして、ニコレットさんの扉をノックする。すると部屋の中からニコレットさんの許可が下りて俺はニコレットさんの部屋に入る。ニコレットさんの部屋は至ってシンプルで、ベットに机とテーブルと本棚くらいしかない部屋だ。

「よく来たな、まぁ座れ」

 しかし、そんな質素な部屋の中で一際異彩を放っている場所があった。いつもしているポニーテールを解いてベットに腰かけているピンク色に薄い寝間着姿のニコレットさんがいた。寝間着でいるとは思わなかったため、俺は目を見開いている。

「・・・・・・私がこんな色の寝間着を着ているのは悪いか?」
「いえ、悪くないです。とてもよく似合って可愛いですよ」
「そうか、それは何よりだ」

 髪を下ろしていつもの服ではないニコレットさんを見ていると、本当に新鮮だ。どうして俺から話を聞き出そうとしているのに、こんなラフな格好でいるのだろうか。

「私がどうしてこの姿をしているのか疑問に思っているだろう。それは、お前が少しでも話しやすくするためだ。どうだ? 話しやすくなったか?」
「話しやすくなったとは言い難いですけど、緊張はほぐれました」

 話すための緊張はほぐれたが、ニコレットさんを女性として意識してしまう緊張は高まっている。いつもは服装もきちんとしていてクールなニコレットさんであるが、そんなニコレットさんが男性を誘惑するような服装を着ていると、ギャップですごく萌える。

「早くここに来い」
「えっ? あ、はい」

 ニコレットさんが指定した場所は、ベットに腰かけているニコレットさんの隣であった。そこにテーブルがあるのに、どうしてそちらなのだろうと戸惑いながら、ニコレットさんの隣に腰かける。ニコレットさんの近くに行くと、ニコレットさんの女性特有の香りがしてきた。そんな誘惑にも耐えて、俺はニコレットさんの隣に座り続ける。

「それで、フローラさまと何があったんだ? ブリジットからはアユムから聞けと言われたからな、お前からしかフローラさまとの件を聞けないんだ。聞かせてもらおうか」

 ニコレットさんは俺に身体を寄せてきて、俺に問いただしてくる。そんなニコレットさんの顔が、心なしか赤い気がするのだが、気のせいだろうか?

「・・・・・・分かりました。話します」
「最初からそうしていればいいんだ」

 話すのは良いですよ、ニコレットさん。でも、どんどんと俺に近づいてきているのは何なのですか? 俺とニコレットさんの距離は、もう密着していると言える距離で、ニコレットさんは俺が太ももに置いてある手を握ってきた。・・・・・・ど、どういうことなんだ? いつもすました顔をしているニコレットさんが、どうしてこんなことを。

「さぁ、早く言え。今更言わないという選択肢はないだろう」
「わ、分かっていますよ」

 俺がニコレットさんからさりげなく距離を離そうとすると、ニコレットさんが俺の腰に手を回してきて逃がさないようにしてきた。・・・・・・俺は、この状況の方を説明してほしい。困惑しかないんだが。もしかしてニコレットさんの偽物か⁉

「・・・・・・昨日、フローラさまのお部屋に就寝のご挨拶に向かいました」

 この、ドキドキしかない状況の中で、俺は昨日の夜のことを話し始める。その間、ニコレットさんは俺の身体に密着している。・・・・・・ニコレットさんは、俺の頭を真っ白にするつもりでこんなことをしているのか? 全く意図が分からない。

「そこで、フローラさまに告白されました」
「ッ⁉ ・・・・・・ついに、告白されたんだな」

 この言葉で、ニコレットさんがすでにフローラさまが俺のことを好きだということを知っているようであった。俺が気が付かないふりをしていたから、周りで見ていた人が知っているのは当然と言えば当然か。

「でも、自分はフローラさまの告白を断りました」
「・・・・・・まぁ、フローラさまのあの状況を見れば告白を断られたのは分かっていた。だが、どうして断ったんだ? お前もフローラさまのことを愛しているだろう?」

 ニコレットさんにフローラさまのことを愛しているのかと聞かれて、素直に愛しているとは言いにくかった。あんなに酷い断り方をしたのに、と思っていると、ニコレットさんが俺の顔に顔を近づかせてきた。

「愛しているのだろう?」
「・・・・・・はい、愛しています」
「それならどうしてフローラさまの告白を断ったんだ? お前の過去に何があったとしてもフローラさまは受け入れてくれるし、お前の性格はここで働いていて分かっている。少々、性格に難があるのは知っているが、それは許容範囲内だ。それを踏まえて、どうして告白を断ったりしたんだ。もしかして、本命はフローラさま以外にいるのか?」
「それは、いないはずです。フローラさまのことを一番愛しています」
「そこで私や他の名前を出されていたら、困っていたが、それならどうして告白を断ったんだ? お前と私の仲だ、すべて素直に話せ。そうした方が少しは気分が収まるだろう」

 ニコレットさんがものすごく顔を近づけてきて話せと言ってくる。・・・・・・ここまで来れば、異世界のことを言おう。ニコレットさんは数年の付き合いだけど信用できる人だ。今はどうしてこんな状況になっているのか未だに分かっていないけれど。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。 飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい? 自重して目立たないようにする? 無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ! お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は? 主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。 (実践出来るかどうかは別だけど)

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

プラス的 異世界の過ごし方

seo
ファンタジー
 日本で普通に働いていたわたしは、気がつくと異世界のもうすぐ5歳の幼女だった。田舎の山小屋みたいなところに引っ越してきた。そこがおさめる領地らしい。伯爵令嬢らしいのだが、わたしの多少の知識で知る貴族とはかなり違う。あれ、ひょっとして、うちって貧乏なの? まあ、家族が仲良しみたいだし、楽しければいっか。  呑気で細かいことは気にしない、めんどくさがりズボラ女子が、神様から授けられるギフト「+」に助けられながら、楽しんで生活していきます。  乙女ゲーの脇役家族ということには気づかずに……。 #不定期更新 #物語の進み具合のんびり #カクヨムさんでも掲載しています

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

美醜の狂った世界で私は

猫崎ルナ
恋愛
容姿が平安美人な私が異世界転移。私の人生は終わってしまったと絶望したのも束の間、なんとその世界は美醜が狂った世界だった!キラッキラのイケメンが私に愛を囁いてくる!嬉しいけれど怖い!怖いけど嬉しい! そんな私の内心など知らぬイケメンは今日も私に必死に愛を乞う。 そして私はこの世界の食事を楽しむ。 ⚠︎展開は遅めです、ふんわりお読みください…。

勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした

赤白玉ゆずる
ファンタジー
【10/23コミカライズ開始!】 『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました! 颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。 【第2巻が発売されました!】 今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。 イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。サクヤとポンタ超可愛いですよ。ゾンダールもシブカッコイイです! 素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。 【ストーリー紹介】 幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。 そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。 養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。 だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。 『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。 貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。 『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。 『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。 どん底だった主人公が一発逆転する物語です。 ※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。

処理中です...