上 下
9 / 20
本編・現在(アーダム・エヴァ)

序章Ⅰ

しおりを挟む
『あなたは、あなたの道を行って? 死にゆく私を枷にする必要なんてどこにもないわ。できれば私のことを忘れてほしくはないけれど、私のことを極力忘れながら世界を見て。ここだけが世界のすべてじゃない。私とあなただけが世界のすべてじゃない。・・・・・・あぁ、死にたくない。・・・これからもずっとあなたと一緒に永遠に生きたかった。だから、私のために私を忘れて世界のすべてを見てきて? それが私の夢だったから』

 美しく鮮やかな長い黒髪が段々と抜けはじめ、身体中の肉が細くなっていき今にも死にそうな状態で遺言を残した彼女。これが、僕が一番大切にしている言葉。僕が僕であるための言葉であり、この言葉があれば、僕はどこまでも行ける気がする。僕の可能性を開けてくれた僕の大切な人の言葉。僕は誰よりも僕を知るために、今日も今日とて生きていく。僕が何者で、何をすべきものなのかを見つけるために。



「せんせ~い!」
「どうしたんだい? ベツィー」

 木々に囲まれている場所にある切り株に座り本を読んでいる特徴がない二十代くらいの人間である僕ことアーダムは、髪を後ろで二つに結んでいる八歳の女の子ことベツィーが僕の元へと大きな声で僕のことを呼びながら走ってきた。

「見て見て! 昨日教えてもらった魔法を使えるようになったよ!」
「本当かい? それはすごいね」
「あっ、信じてな~い。ならここで見せてあげる!」
「うん、見ておくから焦らずにね」

 僕が昨日教えた魔法は闇を照らす光の魔法。教えてほしいとごねられ、仕方がなく教えることにした。比較的使い勝手も良く安全だから光魔法の『照明』を選んだ。

「『光よ、闇を照らせ』、『照明』」

 昨日教えた通りの詠唱を、ベツィーが唱える。すると彼女の手のひらに光を発する球体が現れた。しかし、その球体は数秒すると消えていった。

「あぁっ!! ・・・消えちゃった、さっきまではできてたのに、何で?」
「はいはい、泣かない泣かない。時間帯と場所が悪いよ」

 消えた魔法を見て今にも泣きだしそうになっているベツィーの頭を撫でながら、どうして消えたのかを説明する。

「『照明』は闇を照らす魔法だよ。昼間にする魔法じゃないよ。それにこんなにも陽の光が差し込んでいる場所でするのも良くないね」
「・・・私が急に魔法を使えなくなったわけじゃないの?」
「そうだね。昨日教えたのに今日できるなんてすごいじゃないか。ベツィーには魔法を使う才能があるよ」
「ほんと!? それって先生みたいになれるってこと!?」
「僕を目標にするのは良くないけど、ベツィーがやろうと思えば大魔法使いも夢じゃないよ」
「私が、大魔法使い・・・。えへへっ、先生に言われるとできる気がする」
「うん、その意気だよ。でも、ベツィー。君は僕の言いつけを一つ破ったね」

 目の下にあるクマと、ボサボサの髪がそれを物語っており、僕がそう言うと、ベツィーは明らかに動揺した態度を取っている。

「な、ななななな何のこと!?」
「ベツィー、正直に言うんだ。僕は君を攻めているわけじゃないんだよ? ただベツィーが言いつけを破って悲しいだけなんだよ」
「・・・・・・ご、ごめんなさい! 言いつけを破って寝る時も魔法の練習をやっちゃった!」
「うん、分かってたよ。言いつけを破るのは良くないことだけどきちんと言えて偉いよ。言いつけは君を立派な大人にするためのものなのだから、次からは守ってね」
「うん! 言いつけを守って先生みたいな立派な大人になる!」
「だから僕を目標にするのは良くないよ」

 僕とベツィーは村に向かって話しながら歩き出す。ベツィーは今日あった出来事を嬉しそうに話してくれるから、僕も嬉しい気持ちになる。ベツィーは本当に優しくて明るくて、誰もを引き付けることのできる性質を持っている子だ。ここまでの子は人類史上の中であまり見たことがない。

 村の入り口までたどり着き、村へと入ろうとすると僕の方へと無数の小石が数人の男の子によって投げつけられた。僕が避ければベツィーに当たる可能性があるから、無数の小石をすべて手で受け止めた。

「いたずらにしては少し過ぎるんじゃないのかい? ヨルゴ、オノレ、クレマン」

 子供の力でも上手く当たれば大人が怪我をする程度の距離にいる男の子三人に向けて僕は言った。おそらく大人を見下しているガキ大将のクレマンがこの計画を立てて、ベツィーが好きでいつも一緒にいる僕が気に食わないヨルゴも賛同して、気が弱いオノレが言いなりになったところかな。

「うるせぇ! 化け物はこの村から出て行けばいいんだよ!」

 ヨルゴが僕に向けて石を投げつけたつもりが、手が滑ったせいかその石はベツィーの方へと当たりそうになった。だが、僕がその寸前で石を受け止めて事なきを得た。

「こういう風に他の誰かに当たったら危ないでしょ? やるなら僕だけの時にすればいいよ」
「そういうことじゃないでしょ、先生。先生は何も悪いことをしていないんだから投げられる必要なんてないよ。・・・それに、石を人に向けて投げるなんてクズがやることなんだから、ヨルゴたちは本当に・・・最っ低」
「そ、そうじゃないんだよ! ベツィーをその化け物から守るために俺は・・・」
「先生は化け物じゃないし、私を守ってくれているのは先生でしょ! 今も私を守ってくれたのは先生なんだから」
「だってそいつは俺たちを喰らうために生きている化け物だって、父ちゃんが言ってたし・・・」
「先生が私たちを食べる? 普通に考えればそんなバカな話があるわけないでじゃん。先生は私たちのおばあちゃんが生まれる前から生きていて、食べるとしても食べる機会なんて私たちの前にいくらでもあったはずでしょ。私たちが生まれるずっと前からおばあちゃんやおじいちゃんを守ってくれていた先生に対してそんなことを言うなんて信じられない。・・・もう私の前に出てこないで。先生を悪く言う人と一緒にいたくない」
「・・・ベツィーが俺にそんなことを言うはずがない。ベツィーが好きなのは俺なんだ。・・・そうだ、化け物がベツィーに魔法をかけたんだ。じゃなきゃこんなことなんてあるはずがない」

 ヨルゴは自分の思い通りに進まない上、好意を持っていた相手に強烈な一撃を喰らわされたことで僕への憎悪を膨らませ、僕に憎悪の目で睨みつけてくる。

「お前が・・・お前がいなければ・・・お前がいなければ良かったんだよ!」

 もう一度ヨルゴが僕に向けて石を投げてくる。今度は魔力がこもった一撃だ。

「先生に攻撃しないで!」

 石が投げられている中で、僕の前にベツィーが立った。ベツィーの行動は不意なことであったが、ベツィーに石が当たりそうになる前に魔力を纏っている石をつかんで難を逃れる。

「ダメでしょ、ベツィー。危険な真似をして、綺麗な顔に傷がついちゃうかもしれないよ? 今度はよく考えて行動するんだよ?」
「・・・うん、ごめんなさい。先生に攻撃されてほしくなかったから」
「でも、守ってくれようとするその行動は嬉しいよ。ありがとう」
「うん!」

 ベツィーに言い聞かせた後、僕はヨルゴの方を向く。ヨルゴはさっきよりもひどい顔をしており、涙も浮かべていた。

「何度も言うけど、僕に用があるのなら僕が一人の時に来ると良いよ。逃げも隠れもしない。僕が一番恐れているのは君が君の手で村の人たちを傷つけることだからね。僕をないがしろにしても良いけど、村の人たちはないがしろにしてほしくはないよ」

 ヨルゴは悔しそうな顔をしながらこの場から去っていく。他の二人もヨルゴに続いて去っていく。その中でクレマンだけが何かを悪だくみしてそうな顔をこちらに少しだけ見せて去って行った。

「先生は何であいつらにも優しくするの?」
「あいつらとは言わない。・・・僕にとってはどんなに悪いことをしている子でも、等しく僕の子供みたいなものだからね。子供がどんなことをしても見放さないのが親というものじゃないかな?」
「・・・よく分からない」
「ははっ、そうだね。まだベツィーは子供なんだから。いつかこの気持ちが分かる日が来るよ」
「うん! その時は私を先生のおよめさんにしてね!」
「それはダメだよ。僕はおじいちゃんだから」
「先生がおじいちゃんでも私は先生が好きなの!」
「ありがとう、気持ちだけ受け取っておくよ」
「気持ちだけじゃなくて私も受け取って!」

 僕に駄々をこねているベツィーを軽くいなしながら、村へと入っていく。すると行き交う人々から様々な言葉を受ける。

「こんにちは、アーダムさん」
「・・・チッ」
「新鮮な魚があるから今日はうちでご飯を食べていきなよ」
「なんであんな化け物がこの村にいるんだよ」

 昔はみんな、僕がこの村を作ったため僕に感謝していた。しかし、今の村の現状は昔とは異なっていた。今のみんなの反応で分かるように、僕を慕う人と僕を毛嫌いしている人、僕に畏怖の念を抱いているものに分かれていた。僕に好感を持っている人と持っていない人は丁度半々に分かれている感じだ。

 歴史を重ねていくにつれ、人の考え方は変わる。それは村にいる人でも変わりない。僕という化け物を村の中にいれているのはさぞ心苦しいのだろう。いずれ僕がこの村から出て行く日が来るのかもしれない。だが、それでもいいと思っている。何千年と生きている僕に、村が縛られる必要はないのだからね。

「先生はどうしてこの村にいるの? この村にいても退屈でしょ?」
「急にどうしたんだい?」
「こんな何もない村にいても数百年いたら退屈だと思って。それにこの村の人たちって、私を含めて半分は先生を尊敬しているけど、あとの半分は先生を恐れていたり排斥しようとしているよね。こんな半分の人たちが先生のことを嫌っているところにいても先生は嬉しくないと思うから」
「それはどうかな。確かにここにいても普通の人なら退屈だと言えるかもしれない。でもね、僕はどうでもないんだ。僕がこの村を作ってから、この村の人たちがどうやって生涯を全うするのかを欠かさずに見ることが楽しみと言えるんだよ。僕ができなかった平穏な生活と言うものは、何度見ても飽きない。ここにいても多種多様な人生があって、どんな人生を送るのかを見ているのは良いものだ」
「・・・よくわかんない。でも! 私は先生をずっっっと見ていても飽きないよ! そういうことなの?」
「うん、そういうことだよ。だから僕はこの村に何百年と居ても飽きないんだ。ただ・・・そろそろで潮時かもしれないかな」

 ここ数年、僕は昼間まで切り株を椅子にして読書をし、ベツィーは昼間まで母親に一般常識を教えてもらい昼間からは同じ場所へと毎日通っている。そこは村の中心にある村長の家であった。

「はぁっ! はあぁっ! はっ!」

 村長の家の前で滴る汗を激しく周りに飛ばしながら木刀で素振りをしている、後頭部の上の方でその長い赤髪を結んだ紫色の瞳の女の子がそこにいた。女の子は僕たちに気が付いたものの、そのまま素振りを続ける。僕たちもそれを終わるのを赤髪の女の子を見ながら待つ。

 しばらくすると、渾身の一撃を振り下ろして終わった。と思いきや、素振りをし終えた身体で僕に距離を詰めてきて僕に木刀を振り下ろしてきた。僕は木刀が当たる前に木刀を握っている彼女の手をつかみ止めた。

「今日は随分と気合が入っているね、何かあったのかい?」
「素振りが終わった時に今日は行ける気がしただけだ。結局はただの妄想に終わってしまったが」
「そんなことはないよ。あと何十年かすれば僕も武器を持たなければならないと思うよ」
「勝てるわけではないんだ」
「残念ながらそうだよ。数年しか生きていない女の子に負けるわけにはいかないよ」

 赤髪の女の子こと、レナは家の前にある長椅子に置いてあったタオルを手に取り汗を拭きとりながら僕たちの前に来る。

「今日は少し遅いように感じたが、何かあったのか?」
「ヨルゴたちに絡まれていたんだよ。ただそれだけ」
「それは本当なのか、ベツィー?」
「聞いてよレナ。絡まれていたとかいう話じゃないよ! 先生に向かって石を三人で投げて、あろうことか魔力を込めた一撃を喰らわせようとしたんだよ! 本当に信じられない!」
「・・・またあいつらか。少し懲らしめた方が良いのかもしれないな」

 彼女たちは仲が良い。僕よりも仲が良いと言っても過言ではない。そもそも、僕に対して友情の類の感情を持ってくれる人はいなかった。敬意の念か、畏怖の念のどちらかしかない。

「まぁ、彼たちの言い分も分かる。得体のしれない僕と同じ村にいるんだ。それは気が気じゃないだろうね。だから僕がらみでの村人同士の制裁はやらなくていいよ。もちろん、他の村の人に危害を加えようとすれば遠慮なく処罰してやってほしい。何が悪いのかを、ハッキリと分かるように」
「相変わらず師匠は甘いな。私だったらすぐに牢屋にぶち込む」
「他の村の人をやった時はそれでいいけど、僕は例外だよ。僕は本来いてはいけない人間なのだから・・・。さぁ、こんな話より早く稽古を始めようか」

 雰囲気がよろしくなかったから話の話題を元に戻す。僕は、ベツィーとレナの武の先生をしている。二人がある時僕に戦い方を師事してほしいと言ってきたことが始まりだったっけ。僕がこの村からいなくなった時のために二人に武術を教えることを許した。そこから僕たち三人の稽古が数年から始まったわけだ。

「今日こそ先生に勝とうね、レナ!」
「あぁ! 今日こそ師匠に一本取って見せるぞ、ベツィー!」
「その調子でどこからでもかかってくると良いよ」

 この一連の流れがここ数年間ずっと続いていることだ。そして、これから七年間も同じ生活をずっと繰り返した、この村で起こっている問題を放置して。それが原因で、この先村が分裂することを知らずにね。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

素人配信者さん、初回でうっかり伝説級の大バズりを披露してしまう(願望)~あれ? モンスターってS級でもこんなものなの?(他人任せ)~

こまの ととと
ファンタジー
世はまさに大ダンジョン配信時代! ダンジョンが生まれ、配信者がいれば当然の成り行きで生まれいずる。これぞ世の成り立ちである! 若きも男も女も、皆夢中になる。 そんなトップコンテンツに挑む者は、時勢について行けない老人を除いて後を絶たないそんな時代のお話。 ここにダンジョン配信者に憧れる純粋な少年がいた! 誰もが憧れるカッコいい仕事だから、単純な理由だからその思いは力強い。 彼の純粋な心に触れた視聴者は、次第に惹かれて彼を求めてやまなくなる。 彼の通った後にはモンスターの屍。たどり着いたボスとの死闘。そして仲間との……。 果たして彼の築き上げる伝説の目撃者に、アナタも成れるのだろうか? *あらすじと本編では若干の差異がある場合がございます。あらかじめご了承下さい。 *当作品はカクヨム様でも掲載しております。

『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる

農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」 そんな言葉から始まった異世界召喚。 呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!? そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう! このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。 勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定 私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。 ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。 他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。 なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

異世界転移したロボ娘が、バッテリーが尽きるまでの一ヶ月で世界を救っちゃう物語

京衛武百十
ファンタジー
<メイトギア>と呼ばれる人型ホームヘルパーロボット<タリアP55SI>は、旧式化したことでオーナーが最新の後継機に買い換えたため、データのすべてを新しい機体に引継ぎ、役目を終え、再資源化を迎えるだけになっていた。 なのに、彼女が次に起動した時にいたのは、まったく記憶にない中世ヨーロッパを思わせる世界だった。 要人警護にも使われるタリアP55SIは、その世界において、ありとあらゆるものを凌駕するスーパーパワーの持ち主。<魔法>と呼ばれる超常の力さえ、それが発動する前に動けて、生物には非常に強力な影響を与えるスタンすらロボットであるがゆえに効果がなく、彼女の前にはただ面倒臭いだけの大道芸に過ぎなかった。 <ロボット>というものを知らないその世界の人々は彼女を<救世主>を崇め、自分達を脅かす<魔物の王>の討伐を願うのであった。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。 飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい? 自重して目立たないようにする? 無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ! お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は? 主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。 (実践出来るかどうかは別だけど)

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

異世界辺境村スモーレルでスローライフ

滝川 海老郎
ファンタジー
ブランダン10歳。やっぱり石につまずいて異世界転生を思い出す。エルフと猫耳族の美少女二人と一緒に裏街道にある峠村の〈スモーレル〉地区でスローライフ!ユニークスキル「器用貧乏」に目覚めて蜂蜜ジャムを作ったり、カタバミやタンポポを食べる。ニワトリを飼ったり、地球知識の遊び「三並べ」「竹馬」などを販売したり、そんなのんびり生活。 #2024/9/28 0時 男性向けHOTランキング 1位 ありがとうございます!!

転生王子の異世界無双

海凪
ファンタジー
 幼い頃から病弱だった俺、柊 悠馬は、ある日神様のミスで死んでしまう。  特別に転生させてもらえることになったんだけど、神様に全部お任せしたら……  魔族とエルフのハーフっていう超ハイスペック王子、エミルとして生まれていた!  それに神様の祝福が凄すぎて俺、強すぎじゃない?どうやら世界に危機が訪れるらしいけど、チートを駆使して俺が救ってみせる!

処理中です...