全能で楽しく公爵家!!

山椒

文字の大きさ
上 下
109 / 117
都市開発本格始動

109:料理の本。

しおりを挟む
 昨日は秘密基地に訪れて、秘密基地にダンジョンを作って、アヤとグレゴリーの仲を悪くした、ような気がする。

 でもアリスの話ではこれは日常茶飯事だと言われたから、俺がいなくてもアヤとグレゴリーはこんなことをしているのかと思うと、俺が気にすることではないと思った。

 そんな姿を見たら腐れ縁で、なんやかんや言って結婚するような関係なのかなぁと前世のマンガで読んだ知識を思い出す。

 ……これで次行ってもまだ仲が直ってなかったら俺が尽力しよう。

 ただそれがお互いのためなら俺は何もしないのが正解かもしれない。だって遅かれ早かれというやつだし。

 それはさておき、昨日の一件でベラが屋敷中をくまなく探している。

 その前に昨日のヘルちゃんをベラの姿でやってって頼んだら無視して探しに行った。これはお仕置きが必要だな。

 俺はと言えば、『叛逆の英雄』の本編をすべてかき終えたから、『叛逆の英雄』でクレアの好きなキャラであるアニェスを主人公とした番外編をかいているところだ。

 アニェスは本編ではその国に訪れた時と神と決別する時しか出てこなかったから、全体から見ればあまり出てきていないキャラだ。

 でもアニェスは服装がエロい。

 繋げ方が意味不明だが、あまり出てきていないけどエロいからかきたいキャラだったということだ。

 これで精通する男の子たちが出て来るんじゃないのか? それはありがたいことだ。

 それにアニェスのことを見ていたら、政治のことを知れるから色々と勉強になる。

 こういうところで読者に勉強させるのはいいことだとは思う。

 ただ、識字率の方をどうにかしないとな……。あぁ、今後作ろうとしている『現代都市』で学校を作ればいいのか。

 そこでどれだけの人を呼び出せるかという問題になるから、アニェスの番外編をかきながら、現代都市を舞台にした恋愛マンガかファンタジーマンガをかこう。

 ハァ、やることが無限にあるな。

 これ、いつになったら俺の目標を達成できるのかと思ってしまう。

 ただスマホやパソコンについては、現代都市にて販売、現代都市のみでしか使うことができないという風にしておこう。

 俺が信じている人たちはどこでも繋がるけどね。

「アーサーさま」
「ん? どうしたの?」

 ベラが部屋の扉をノックして問いかけてきたから俺が答えるとベラが部屋に入ってきた。

 地下室を見つけたのかと思ったが、その手にある本で全く違うものを見つけてきたと分かった。

「これは何でしょうか?」
「料理の本」

 俺は屋敷を改造した。

 色々な物を変えたし、無駄な物を取り除いたりそこに新しいものを付け加えたり、ベラに何か言われない程度にやった。

 そして付け加えた本棚の中に、分かりやすく料理の本を仕込んでおいた。だからベラはまんまと罠にはまってくれたのだ。

「これはアーサーさまが置かれた本ということですか?」
「そうだよ。何となく作った本だよ」
「……道理で。こんな分かりやすい本はアーサーさましかお作りになれません」

 前世の世界で売られている料理本を全く真似して作ったから、カラーだったり手順を分かりやすく説明している。

「これを何となくでお作りになられたのですか? それにしては美味しくできそうですが……知らない名前の食材もありますね」

 この世界の食材に合わせて本を作ったが、この世界のどこかには中華の料理が発展しているところがあるかもしれないけど、この国にはない調味料やら加工されていない食材は多くある。

「それは他の本に載っているはずだよ。見に行こうか」
「はい」

 俺が料理の本を置いた場所は居間やらキッチンやら少しでも隙があれば置いている。

 食事と睡眠は人類にとっては切っても切り離せない行動で、美味しいものが食べられれば気持ちに余裕が持てるようになるし、気持ちよく寝ることもできる。

 俺の目標は前世の生活以上にすることが目標だからな。いや少し違うけど。

「あっ、これだね」
「少しお借りします」

 居間にあった食材の説明する本を手に取ってベラに渡すと、ベラはそれを熱心に読み始めた。

 ぶっちゃけ、ベラの料理はかなり美味しい。料理長でいてもおかしくはないくらいには美味しい。

 ランスロット家の料理長もかなり美味しいから、どちらが美味しいか一日くらい悩んだ末、まだ料理長に軍配が上がる。

「ベラ、紅茶を用意しようか?」
「いえ、結構です。私のことはお気になさらず」
「うん、分かった」

 これなら今日中に覚えてくれそうだ。
しおりを挟む
感想 15

あなたにおすすめの小説

転生貴族のスローライフ

マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である *基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。 飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい? 自重して目立たないようにする? 無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ! お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は? 主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。 (実践出来るかどうかは別だけど)

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

流石に異世界でもこのチートはやばくない?

裏おきな
ファンタジー
片桐蓮《かたぎりれん》40歳独身駄目サラリーマンが趣味のリサイクルとレストアの資材集めに解体業者の資材置き場に行ったらまさかの異世界転移してしまった!そこに現れたのが守護神獣になっていた昔飼っていた犬のラクス。 異世界転移で手に入れた無限鍛冶 のチート能力で異世界を生きて行く事になった! この作品は約1年半前に初めて「なろう」で書いた物を加筆修正して上げていきます。

2回目の人生は異世界で

黒ハット
ファンタジー
増田信也は初めてのデートの待ち合わせ場所に行く途中ペットの子犬を抱いて横断歩道を信号が青で渡っていた時に大型トラックが暴走して来てトラックに跳ね飛ばされて内臓が破裂して即死したはずだが、気が付くとそこは見知らぬ異世界の遺跡の中で、何故かペットの柴犬と異世界に生き返った。2日目の人生は異世界で生きる事になった

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

転生をしたら異世界だったので、のんびりスローライフで過ごしたい。

みみっく
ファンタジー
どうやら事故で死んでしまって、転生をしたらしい……仕事を頑張り、人間関係も上手くやっていたのにあっけなく死んでしまうなら……だったら、のんびりスローライフで過ごしたい! だけど現状は、幼馴染に巻き込まれて冒険者になる流れになってしまっている……

処理中です...