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010 作戦会議…?
しおりを挟むエレーヌ・ジュグラリス 、現在18歳。
前世から含めて、初めて恋をしました。
きゃあ~~!!どうしましょう!!!
なんかとっっても恥ずかしいわ!!!!
「どうしましょう……これが恋なのね。」
ふぅとため息を吐くと、サリィが椅子に蹲っているのが見えるわ。……どうしたのかしら?
「レニ……貴方の今の表情はやばいわ。」
「えっ?!そんなに酷い表情をしているの!?」
「違うわよ……」
はぁーーーっと2人に大きなため息を吐かれた。解せない。
「レニ、貴方はもう少し自分の魅力を理解しなさい。
貴方は白薔薇姫の名に恥じない容姿をしているのよ。」
「そうですよ、お嬢様。何時もご自分は平凡な容姿だと仰っていますが、お嬢様が平凡だったら世の女性が全て平凡以下になってしまいます。」
「えぇ?そんなことを言われても…」
前世では引きこもり気味の腐女子で喪女だったのが、いきなり転生して美女になったー!やっほーい!!
とはなれません……。しかもこの世界の女性は、皆んな美人と可愛い子ばかりなんだもの!!
「まぁ~決して驕らない感じなのは貴方の良い所よね。自覚するのはおいおいで良いわ。
それよりも、どうするの?黒の副団長のことは♪」
「どうするって言われても……こういった時はどうしたら良いのか分からないわ。」
「じゃあ、どうなりたい??
さっき他の女性が彼の方の隣にいるのは胸が痛いって言ったわよね?他の女性に取られても良いの?」
「それは嫌だわ……。でも私が彼の方の隣に立ちたいといのは私の我儘よね………。オルセイン様のご迷惑にはなりたくないわ……。」
「お嬢様!!絶対迷惑なんて思いませんわ!!」
力強く反対してくれるのは嬉しいんだけど…
サリィは私贔屓だし、ちょっと当てにならないわね。それにこればっかりは相手の気持ちあってのことだから仕方ないわ……。
「まぁ~絶対に思わないと思うけど…。万が一…いえ、億が一、彼の方の好みが貴方では無かった場合は、諦めるの?」
「諦める…?」
諦めたら、あの真っ赤になった可愛い表情も見れないの…?
「あきらめたく……ないわ!!」
自分でもびっくりするくらいの大きな声が出てしまったわ。でもジェシーは驚くことなく、とても良い笑顔でいます。
「うふふ♪良い表情だわ!!そうこなくっちゃね♪アタック開始よ!!」
ちょっと嫌な予感がしたのは…気のせいでは無いと思うの……。
「アタックって……一体何をすれば良いのか分からないわ。」
「そうねぇ~…先ず、彼の方は貴方に酷いことをしたから死んで詫びる勢いなのよね。」
そうだった!!命で償えるなら~って言っていたわ!!
「どうしましょう……!!私が謝らないといけないくらいなのに……
道案内して頂いたお礼もしていないのに……」
「それだわ!」
「えっ?」
「だから、お礼とお詫びに向かうのよ!
レニ、貴方確か料理はできるわよね?
だったらお弁当とかクッキーとか差し入れしながら行きましょうよ!!」
「確かに、男性はそう言ったことは嬉しいみたいですね。職場で貰えたら優越感もあるようで」
「なっ、なるほど……!」
サリィは婚約者がいるし、ジェシーは流石黄薔薇姫、経験豊富なのでとてもためになるわ!!
私達は3人でこれからの事をあーでもない、こーでもないと話し合いが日が暮れるまで続きました………。
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