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学園編
第十四話
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(アラン視点)
「メアリーーーーーーー!!!!!」
手を繋いでいたはずなのに、俺の手から離れてメアリーが突き飛ばされた。
2年ぶりに会ったメアリーは小さくて、手も細くて、俺が力を入れたら壊れちゃいそうだからと、優しい力で手を繋いでいた事を後悔した………
ほぼ頭から突っ込んでしまったのだろう。大きな音がして全身を壁に叩きつけられた後、メアリーは崩れ落ちた。
俺は慌ててメアリーに駆け寄る。
でもメアリーはピクリとも動かない。動かない。うごか………ない………?
そう思った瞬間、俺の体内から魔力が蠢いてるのを感じた。頭の片隅で駄目だ、暴走させるな、と聞こえてくるが…………もう止まらない。止められない。
「「「きゃーーーーーーーー!!!」」」
俺の意識は大勢の悲鳴を聞いてそこで途切れるーーーーー
***
(王太子殿下視点)
「「「きゃーーーーーーーー!!!」」」
ーーーーーガッシャーンッーーーー
少し離れた場所から大きな叫び声と窓ガラスかな?割れた音が大きく響いた。
何か大きな魔力が蠢いて、溢れていくみたいだ。
「流石にまずいな……」
溢れてくるのが凄いスピードだ。このままだと周りの被害がさらに出てしまうな……。
「私の可愛いオリビア、済まないが騒ぎがあった場所へ行かなくては行けないみたいだ。オリビアに何かあったら大変だから君はここにいてくれ。」
隣にいる俺の可愛い可愛い婚約者である、オリビアに手を取りながら伝えると、
「レイモンド殿下……分かりましたわ。気をつけてくださいまし。」
オリビアもやばい状況なのが感じ取れるのだろう。
心配そうに俺を見つめながら送り出してくれる。………くそ、行きたくないほど可愛いな。手も凄いもちもちすべすべで気持ち良いし………いかんな。
「じゃあまた後で手紙を送るね。」
「はい。お待ちしていますわ。」
名残惜しいが……オリビアの手を離し、問題の場所へ向かう。
優雅さを忘れずに……ってのは無理だな。急いで行こう。
「どうしたんだ……?この魔力、はアイツだよな……前視た時はすげー安定してたのに………」
なんか嫌な予感がする…………。
結局走って、魔力が溢れている所へ着くと……そこは地獄絵図のようだった。
ガラスは全て割れていて廊下に散乱している。教室のドアも片方がどっかに行ってしまったのかな?見当たらない。まじか…怖えな。
原因の男の周りには人々が苦しそうに倒れている。倒れた人の様子を見ると、精神がやられた訳ではなく、魔力に当てられただけだろう。
その男は、アラン・ゴドウィンは、俯いたままだ。意識は……あるのか?この位置だと分からないな。
「とりあえず……アイツをなんとかしないとな……」
俺の魔法はある意味チートだ。
闇以外の全魔法が使える。光魔法はそんな強くは無いけど……あと勝手に名付けた俺だけの"結界"魔法も使える。内緒だが……。
大体のイメージで行うのだが、対象を視覚で認識して包み込むように思えば物理攻撃や魔法攻撃も遮断できる。また、結界内の光と水の魔法を使えば認識阻害になる。
って事で………とりあえずアランを俺の認識において、結界をはる。それから内側に魔法切断。これで溢れる魔力は本人に留まる。
一時的な処置だが、とりあえず周りには被害が出ないだろう……。
「アズール、いますか?」
「はいっ!こちらにいます!……ウッ……」
「あっ、倒れてたんだね……大丈夫かい?」
騎士団長の息子、アズールははっきり言って脳筋だ。魔法も2属性持ちで適正もあるが、魔力コントロールが下手くそすぎる。だから魔力に当てられると弱いんだよな~。
「はいっ!我が君の為ならば例え火の中水の中、何処へでも参りますっ!!この命に変えて!!!」
「………ありがとう。」
……重いなぁ~いや、ありがたいけどね。
王太子という立場上絶対的な味方が多いにはありがたいけど……自分の命は大事にしてくれ。
「では早速、アズールはそこにいるエヴリー嬢を寮まで運んでくれ。」
「はっ!」
実は最初からヒロイン(笑)は気絶してここにいた。絶対コイツが原因なのにさっさと気絶しやがって……。
女性を一人運ぶのは力的には問題ないけど、下手に勘違いされてオリビアに突っ掛かれては困る。
オリビアはいつでも俺の側で笑顔でいてほしい。
それにアズールのこともちゃんと攻略をしていたんだからアズールと噂になる分には問題無いだろう。………アズールは気付くか謎だけど。
「さて………こっちはどうしようかな?」
アランはまだ駄目だな。魔力が結界の中で蠢いている。解除したら爆発するかもしれない。
倒れている女性……リリメアール嬢は気絶しているな。
これはどうしてだろうか……。コイツに聞きたくても今の状態だと無理だな~……。
とりあえず……
「"癒しの光"」
駄目元だったが合ってたみたいだな。アランの目が光が戻った。
「あれ………あっ!メアリー?!」
「ちょっと待て、動かすんじゃ無い。頭を打っていて下手に動かしたら死んでしまうぞ。」
「死ぬ……メアリーが………?」
「待て待て待て!!下手なことしなければ大丈夫だよ!!とりあえず落ち着け!魔力出すな!!
……それで?彼女はどうして倒れたん……でしょうか?」
危ない……素で話しそうになった……。
「あの女が……意味不明なあの女がメアリーを突き飛ばしたんだ……。メアリーは壁にぶつかって………」
なるほどなるほど……ちょっと今回の事件が見えたな……。本当にあの女は………。
「分かりました。そうしたら……"結界"・"阻害"・"癒しの光"」
リリメアール嬢へのちゃんとした治療は治癒師の方でないと駄目だ。頭をぶつけるのは本当に怖いからな……。
だから物理攻撃が他に聞かないように"結界"を張って、他の人から少しでも意識がいかないように認識"阻害"にして、気休めだけど"癒しの光"をかけて心を落ち着かせる。
"癒しの光"は怪我が治るのではなく、精神を落ち着かせたりする光魔法の初歩だ。
初歩でも、極めて能力の高い光魔法所持者だと幸福の気持ちが強くなり依存性が出てくる。
だからあまり使ってはいけない。
「さて、応急処置はしたからとりあえず学園の医務室に向かいましょう。……彼女を運べますか?私が運びましょうか?」
「いい。俺が運ぶ。」
俺に触らせる気はないんだな……ふふっ
「じゃあゆっくり丁寧にお願いしますね。
……あっ、忘れる所だった……。周囲へ"癒しの光"」
これで周りで倒れてた人も大丈夫だろう。
側にいた生徒達へ後は任せて、俺とアランは一緒に医務室へ向かう。
大人しく着いてくれるようだから助かるが
この事件の後始末を考えると………溜め息しか出てこない………
はぁ~~~~~~…………オリビアに癒されたい。
「メアリーーーーーーー!!!!!」
手を繋いでいたはずなのに、俺の手から離れてメアリーが突き飛ばされた。
2年ぶりに会ったメアリーは小さくて、手も細くて、俺が力を入れたら壊れちゃいそうだからと、優しい力で手を繋いでいた事を後悔した………
ほぼ頭から突っ込んでしまったのだろう。大きな音がして全身を壁に叩きつけられた後、メアリーは崩れ落ちた。
俺は慌ててメアリーに駆け寄る。
でもメアリーはピクリとも動かない。動かない。うごか………ない………?
そう思った瞬間、俺の体内から魔力が蠢いてるのを感じた。頭の片隅で駄目だ、暴走させるな、と聞こえてくるが…………もう止まらない。止められない。
「「「きゃーーーーーーーー!!!」」」
俺の意識は大勢の悲鳴を聞いてそこで途切れるーーーーー
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(王太子殿下視点)
「「「きゃーーーーーーーー!!!」」」
ーーーーーガッシャーンッーーーー
少し離れた場所から大きな叫び声と窓ガラスかな?割れた音が大きく響いた。
何か大きな魔力が蠢いて、溢れていくみたいだ。
「流石にまずいな……」
溢れてくるのが凄いスピードだ。このままだと周りの被害がさらに出てしまうな……。
「私の可愛いオリビア、済まないが騒ぎがあった場所へ行かなくては行けないみたいだ。オリビアに何かあったら大変だから君はここにいてくれ。」
隣にいる俺の可愛い可愛い婚約者である、オリビアに手を取りながら伝えると、
「レイモンド殿下……分かりましたわ。気をつけてくださいまし。」
オリビアもやばい状況なのが感じ取れるのだろう。
心配そうに俺を見つめながら送り出してくれる。………くそ、行きたくないほど可愛いな。手も凄いもちもちすべすべで気持ち良いし………いかんな。
「じゃあまた後で手紙を送るね。」
「はい。お待ちしていますわ。」
名残惜しいが……オリビアの手を離し、問題の場所へ向かう。
優雅さを忘れずに……ってのは無理だな。急いで行こう。
「どうしたんだ……?この魔力、はアイツだよな……前視た時はすげー安定してたのに………」
なんか嫌な予感がする…………。
結局走って、魔力が溢れている所へ着くと……そこは地獄絵図のようだった。
ガラスは全て割れていて廊下に散乱している。教室のドアも片方がどっかに行ってしまったのかな?見当たらない。まじか…怖えな。
原因の男の周りには人々が苦しそうに倒れている。倒れた人の様子を見ると、精神がやられた訳ではなく、魔力に当てられただけだろう。
その男は、アラン・ゴドウィンは、俯いたままだ。意識は……あるのか?この位置だと分からないな。
「とりあえず……アイツをなんとかしないとな……」
俺の魔法はある意味チートだ。
闇以外の全魔法が使える。光魔法はそんな強くは無いけど……あと勝手に名付けた俺だけの"結界"魔法も使える。内緒だが……。
大体のイメージで行うのだが、対象を視覚で認識して包み込むように思えば物理攻撃や魔法攻撃も遮断できる。また、結界内の光と水の魔法を使えば認識阻害になる。
って事で………とりあえずアランを俺の認識において、結界をはる。それから内側に魔法切断。これで溢れる魔力は本人に留まる。
一時的な処置だが、とりあえず周りには被害が出ないだろう……。
「アズール、いますか?」
「はいっ!こちらにいます!……ウッ……」
「あっ、倒れてたんだね……大丈夫かい?」
騎士団長の息子、アズールははっきり言って脳筋だ。魔法も2属性持ちで適正もあるが、魔力コントロールが下手くそすぎる。だから魔力に当てられると弱いんだよな~。
「はいっ!我が君の為ならば例え火の中水の中、何処へでも参りますっ!!この命に変えて!!!」
「………ありがとう。」
……重いなぁ~いや、ありがたいけどね。
王太子という立場上絶対的な味方が多いにはありがたいけど……自分の命は大事にしてくれ。
「では早速、アズールはそこにいるエヴリー嬢を寮まで運んでくれ。」
「はっ!」
実は最初からヒロイン(笑)は気絶してここにいた。絶対コイツが原因なのにさっさと気絶しやがって……。
女性を一人運ぶのは力的には問題ないけど、下手に勘違いされてオリビアに突っ掛かれては困る。
オリビアはいつでも俺の側で笑顔でいてほしい。
それにアズールのこともちゃんと攻略をしていたんだからアズールと噂になる分には問題無いだろう。………アズールは気付くか謎だけど。
「さて………こっちはどうしようかな?」
アランはまだ駄目だな。魔力が結界の中で蠢いている。解除したら爆発するかもしれない。
倒れている女性……リリメアール嬢は気絶しているな。
これはどうしてだろうか……。コイツに聞きたくても今の状態だと無理だな~……。
とりあえず……
「"癒しの光"」
駄目元だったが合ってたみたいだな。アランの目が光が戻った。
「あれ………あっ!メアリー?!」
「ちょっと待て、動かすんじゃ無い。頭を打っていて下手に動かしたら死んでしまうぞ。」
「死ぬ……メアリーが………?」
「待て待て待て!!下手なことしなければ大丈夫だよ!!とりあえず落ち着け!魔力出すな!!
……それで?彼女はどうして倒れたん……でしょうか?」
危ない……素で話しそうになった……。
「あの女が……意味不明なあの女がメアリーを突き飛ばしたんだ……。メアリーは壁にぶつかって………」
なるほどなるほど……ちょっと今回の事件が見えたな……。本当にあの女は………。
「分かりました。そうしたら……"結界"・"阻害"・"癒しの光"」
リリメアール嬢へのちゃんとした治療は治癒師の方でないと駄目だ。頭をぶつけるのは本当に怖いからな……。
だから物理攻撃が他に聞かないように"結界"を張って、他の人から少しでも意識がいかないように認識"阻害"にして、気休めだけど"癒しの光"をかけて心を落ち着かせる。
"癒しの光"は怪我が治るのではなく、精神を落ち着かせたりする光魔法の初歩だ。
初歩でも、極めて能力の高い光魔法所持者だと幸福の気持ちが強くなり依存性が出てくる。
だからあまり使ってはいけない。
「さて、応急処置はしたからとりあえず学園の医務室に向かいましょう。……彼女を運べますか?私が運びましょうか?」
「いい。俺が運ぶ。」
俺に触らせる気はないんだな……ふふっ
「じゃあゆっくり丁寧にお願いしますね。
……あっ、忘れる所だった……。周囲へ"癒しの光"」
これで周りで倒れてた人も大丈夫だろう。
側にいた生徒達へ後は任せて、俺とアランは一緒に医務室へ向かう。
大人しく着いてくれるようだから助かるが
この事件の後始末を考えると………溜め息しか出てこない………
はぁ~~~~~~…………オリビアに癒されたい。
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