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春の衝撃
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「朝だよ」
彼女が口を開く。あれ、こんな口調だったか?
「朝だよ」
それはもう分かったから。そもそも朝だからなんだって言うんだ。
「起こすよ」
「うぉおお!?」
一瞬で間合いを詰めてきた彼女に投げ飛ばされ、頭から落とされるのと同時に夢から覚めた。
「おはよう、マスター」
「……おはよう、アンジェ」
律儀にも俺を起こしに来てくれた相手に朝の挨拶をする。黒いロングスカートと長袖の上着が一体化したものに所々白いフリルがついている服装、通称メイド服を身に着けた彼女は、少女そっくりのゴーレムだ。薄暗い部屋の中で、彼女の目が淡く光っている。
「なあアンジェ、質問があるんだが」
「うん。どうしたの? マスター」
「どうして俺はベッドの上で逆さまになってるんだ?」
カチューシャが落ちないのを不思議に思っている内に頭に血が巡り、自身がさながらバックドロップでも決められたかのような状態でいることに気づいた俺は、技を繰り出したであろうアンジェに尋ねた。
「マスターが朝、決められた時間に起きてこなかったら、アンジェが起こすことになってるよ」
「ああ、そうだったな」
ちら、と無表情のアンジェから視線を移した机の上には、大量のノートが積み重なっていた。昨日はちょっと夜更かしをしてしまったから、いつもの時間に起きられなかったのだろう。それはいい。
「ただ、もう少し優しく起こしてくれるよう言わなかったっけ?」
暫く前のことになるが、軽い刺激では起きなかったために、鳩尾へのゴーレムパンチという方法で起こしてくれた時があった。その際、今度からは上半身をゆっくり起こすというやり方で起こしてくれるよう頼んでいたはずだが……。
「マスター、今日はうつ伏せで寝てた。だから、仰向けにしようとしたんだよ」
「あー……」
それで力加減を間違えてひっくり返したってことか。合点がいった俺は横に転がり、ようやくいつものアンジェと目を合わせる。
「マスター、起きた?」
「ああ、ばっちりだ。ただ、次からはもう少しだけ力を加減してくれ」
「んー。分かった。次から頑張るよ。はい、タオル」
「ありがとう」
温められた濡れタオルを受け取って顔を拭いた。瞼への刺激で頭が冴えてくる。
「それじゃあマスター、朝ご飯、待ってるよ」
「ああ」
アンジェを追って廊下を歩く。木製の廊下はそのままリビングに繋がっていて、その先の窓から差し込む淡い光が、暗い茶色のキャンパスに道標のような白い線を描いていた。廊下の真ん中辺りに線が引かれるようになるのを見ると、季節の移り変わりを実感する。
もう春か。だからあの日のことを夢に見たのかな。
五年前の衝撃を懐かしみながら、リビングを通りキッチンへと向かう。早朝の室内はまだ暗いけど、ランプは点けない。四年も住んでいればどこに何があるかは分かるし、アンジェもこの程度の暗さなら問題なく動けるからだ。
「ご飯、ご飯」
ゴーレム用の丈夫な椅子に座るアンジェはそう口ずさみながら足を揺らしている。しかしその表情は変わらない。まだ表情筋の動かし方が分からないためだ。生み出されてからおよそ三年、言葉や動作などはそれなりに習得できていたが、今朝の件と言い、まだまだ発達途中なのである。だけどきっといつか、笑顔を見せてくれるはずだ。今からその時が待ち遠しかった。
前は握力の調整が出来なくて、タオルを引きちぎってよなぁ。しみじみしながらタオルを洗い終えると、簡易食糧庫――断熱素材でできた大きな箱の中に食糧と冷却機を入れたもの――の扉を開ける。中には、たまご、りんご、牛乳瓶がそれぞれ一つずつしか入っていなかった。
今日は町に降りるか。午前の予定を決めつつ、食糧庫の中身を全て取り出し、冷却機を停止させてから扉を閉める。
そして向かった調理場で加熱機を稼働させようとした俺は、魔力残量がほぼないことに気づき、先にもう一つの用を済ませることにした。たまごを置くと、調理場の奥にある、重厚な金属でできた保管庫の扉を開ける。中には牛乳瓶より二回り大きいガラスでできた容器がずらりと並んでいた。俺は元々取る予定だったものと、加熱機に使うもの、計二本を中から取り出す。
ジュウ
ガラス容器に入っていた高濃度魔力水溶液、通称魔水を補給した加熱機がフライパンを熱し、たまごの中身が小気味良い音を立てた。少し焦げがついたところで加熱機を止め、目玉焼きを陶器でできた皿に移す。フライパンを置き、もう一つの魔水を持った俺はリビングへと向かった。
ゴーレム用の丈夫な椅子に座るアンジェの前に、蓋を開けた魔水の容器を置く。同時に目玉焼きの乗った皿を自分の席に置き、アンジェの向かいに座ってから手を合わせた。
「いただきます」
「いただきます」
俺の動きに合わせて、アンジェも同じく手を合わせる。そのまま魔水に手を伸ばすと、両手でしっかりと持ち、口をつけて飲み始めた。一連の動作にぎこちなさはなく、何も知らない他人が見れば本当の人間と間違えてもおかしくない。それほどまでに自然な所作だった。
アンジェはどう体を制御しているんだろう? 人とゴーレムの違いは何だ? あのエロジジ、もとい師匠なら何か知っていただろうか。ロマンじゃ、とか言ってアンジェにメイド服を着せているのにも実は意味が……いや、それはないか。
見て分かるようなことではないと知りつつも、アンジェの動きを見ながら、未だ謎の多いゴーレムの仕組みについて思考を巡らせながら朝食を口にする。それがいつもの朝の習慣だった。
カランカラン
「ん?」
いつもの朝には鳴ることのない音に、牛乳瓶へと伸ばした腕が止まる。魔水の補給を終えたアンジェは静かにワードローブの中へと隠れた。
こんな場所に、こんな朝早くに来客? 一体誰だ?
警戒しながら玄関へと向かう。この時間帯ならまだ眠っている体を装ってもいいが、玄関に取り付けている鈴を鳴らす前に家の中の音を聞かれていたとしたら嘘だとバレてしまう。応対は早いほうがいいだろう。流石に会話までは洩れていないと信じたいが……。
今の俺の服装は白衣に黒のズボンと、昨日寝る前と同じではあるが、急に訪ねてきたのは向こうの方だ。変な臭いもしないし、このまま出ることにした。
覗き窓を見ると、全身を黒いローブに包んだ人が一人居た。ここからじゃ顔はよく見えない。教会関係者ではなさそうだけど、油断はしないほうが良さそうだ。
俺はアンジェの隠れ場所に軽く目をやってから、内開きの扉を開いた。
カランカラン
「はい、どちら様で――」
俺の言葉は、少し見上げてこっちを見た相手の顔を目にしたことで止まった。鈴の音、その残響が耳に届く。
「ここに」
その相手、彼女はフードを外し、あの時と変わらない凪いだ水面のような青い瞳を俺の目と合わせる。
「優秀な義肢装具士がいると聞いたのだけれど」
「なっ!?」
そして発せられた言葉の内容に、俺は更なる衝撃を受けることになるのだった。
彼女が口を開く。あれ、こんな口調だったか?
「朝だよ」
それはもう分かったから。そもそも朝だからなんだって言うんだ。
「起こすよ」
「うぉおお!?」
一瞬で間合いを詰めてきた彼女に投げ飛ばされ、頭から落とされるのと同時に夢から覚めた。
「おはよう、マスター」
「……おはよう、アンジェ」
律儀にも俺を起こしに来てくれた相手に朝の挨拶をする。黒いロングスカートと長袖の上着が一体化したものに所々白いフリルがついている服装、通称メイド服を身に着けた彼女は、少女そっくりのゴーレムだ。薄暗い部屋の中で、彼女の目が淡く光っている。
「なあアンジェ、質問があるんだが」
「うん。どうしたの? マスター」
「どうして俺はベッドの上で逆さまになってるんだ?」
カチューシャが落ちないのを不思議に思っている内に頭に血が巡り、自身がさながらバックドロップでも決められたかのような状態でいることに気づいた俺は、技を繰り出したであろうアンジェに尋ねた。
「マスターが朝、決められた時間に起きてこなかったら、アンジェが起こすことになってるよ」
「ああ、そうだったな」
ちら、と無表情のアンジェから視線を移した机の上には、大量のノートが積み重なっていた。昨日はちょっと夜更かしをしてしまったから、いつもの時間に起きられなかったのだろう。それはいい。
「ただ、もう少し優しく起こしてくれるよう言わなかったっけ?」
暫く前のことになるが、軽い刺激では起きなかったために、鳩尾へのゴーレムパンチという方法で起こしてくれた時があった。その際、今度からは上半身をゆっくり起こすというやり方で起こしてくれるよう頼んでいたはずだが……。
「マスター、今日はうつ伏せで寝てた。だから、仰向けにしようとしたんだよ」
「あー……」
それで力加減を間違えてひっくり返したってことか。合点がいった俺は横に転がり、ようやくいつものアンジェと目を合わせる。
「マスター、起きた?」
「ああ、ばっちりだ。ただ、次からはもう少しだけ力を加減してくれ」
「んー。分かった。次から頑張るよ。はい、タオル」
「ありがとう」
温められた濡れタオルを受け取って顔を拭いた。瞼への刺激で頭が冴えてくる。
「それじゃあマスター、朝ご飯、待ってるよ」
「ああ」
アンジェを追って廊下を歩く。木製の廊下はそのままリビングに繋がっていて、その先の窓から差し込む淡い光が、暗い茶色のキャンパスに道標のような白い線を描いていた。廊下の真ん中辺りに線が引かれるようになるのを見ると、季節の移り変わりを実感する。
もう春か。だからあの日のことを夢に見たのかな。
五年前の衝撃を懐かしみながら、リビングを通りキッチンへと向かう。早朝の室内はまだ暗いけど、ランプは点けない。四年も住んでいればどこに何があるかは分かるし、アンジェもこの程度の暗さなら問題なく動けるからだ。
「ご飯、ご飯」
ゴーレム用の丈夫な椅子に座るアンジェはそう口ずさみながら足を揺らしている。しかしその表情は変わらない。まだ表情筋の動かし方が分からないためだ。生み出されてからおよそ三年、言葉や動作などはそれなりに習得できていたが、今朝の件と言い、まだまだ発達途中なのである。だけどきっといつか、笑顔を見せてくれるはずだ。今からその時が待ち遠しかった。
前は握力の調整が出来なくて、タオルを引きちぎってよなぁ。しみじみしながらタオルを洗い終えると、簡易食糧庫――断熱素材でできた大きな箱の中に食糧と冷却機を入れたもの――の扉を開ける。中には、たまご、りんご、牛乳瓶がそれぞれ一つずつしか入っていなかった。
今日は町に降りるか。午前の予定を決めつつ、食糧庫の中身を全て取り出し、冷却機を停止させてから扉を閉める。
そして向かった調理場で加熱機を稼働させようとした俺は、魔力残量がほぼないことに気づき、先にもう一つの用を済ませることにした。たまごを置くと、調理場の奥にある、重厚な金属でできた保管庫の扉を開ける。中には牛乳瓶より二回り大きいガラスでできた容器がずらりと並んでいた。俺は元々取る予定だったものと、加熱機に使うもの、計二本を中から取り出す。
ジュウ
ガラス容器に入っていた高濃度魔力水溶液、通称魔水を補給した加熱機がフライパンを熱し、たまごの中身が小気味良い音を立てた。少し焦げがついたところで加熱機を止め、目玉焼きを陶器でできた皿に移す。フライパンを置き、もう一つの魔水を持った俺はリビングへと向かった。
ゴーレム用の丈夫な椅子に座るアンジェの前に、蓋を開けた魔水の容器を置く。同時に目玉焼きの乗った皿を自分の席に置き、アンジェの向かいに座ってから手を合わせた。
「いただきます」
「いただきます」
俺の動きに合わせて、アンジェも同じく手を合わせる。そのまま魔水に手を伸ばすと、両手でしっかりと持ち、口をつけて飲み始めた。一連の動作にぎこちなさはなく、何も知らない他人が見れば本当の人間と間違えてもおかしくない。それほどまでに自然な所作だった。
アンジェはどう体を制御しているんだろう? 人とゴーレムの違いは何だ? あのエロジジ、もとい師匠なら何か知っていただろうか。ロマンじゃ、とか言ってアンジェにメイド服を着せているのにも実は意味が……いや、それはないか。
見て分かるようなことではないと知りつつも、アンジェの動きを見ながら、未だ謎の多いゴーレムの仕組みについて思考を巡らせながら朝食を口にする。それがいつもの朝の習慣だった。
カランカラン
「ん?」
いつもの朝には鳴ることのない音に、牛乳瓶へと伸ばした腕が止まる。魔水の補給を終えたアンジェは静かにワードローブの中へと隠れた。
こんな場所に、こんな朝早くに来客? 一体誰だ?
警戒しながら玄関へと向かう。この時間帯ならまだ眠っている体を装ってもいいが、玄関に取り付けている鈴を鳴らす前に家の中の音を聞かれていたとしたら嘘だとバレてしまう。応対は早いほうがいいだろう。流石に会話までは洩れていないと信じたいが……。
今の俺の服装は白衣に黒のズボンと、昨日寝る前と同じではあるが、急に訪ねてきたのは向こうの方だ。変な臭いもしないし、このまま出ることにした。
覗き窓を見ると、全身を黒いローブに包んだ人が一人居た。ここからじゃ顔はよく見えない。教会関係者ではなさそうだけど、油断はしないほうが良さそうだ。
俺はアンジェの隠れ場所に軽く目をやってから、内開きの扉を開いた。
カランカラン
「はい、どちら様で――」
俺の言葉は、少し見上げてこっちを見た相手の顔を目にしたことで止まった。鈴の音、その残響が耳に届く。
「ここに」
その相手、彼女はフードを外し、あの時と変わらない凪いだ水面のような青い瞳を俺の目と合わせる。
「優秀な義肢装具士がいると聞いたのだけれど」
「なっ!?」
そして発せられた言葉の内容に、俺は更なる衝撃を受けることになるのだった。
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