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-第一章-スプリングフィールド王国-

-第一章八節 妖精と熊五郎-

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「え~っと…」


妖精の突然の女王死んじゃう宣言にマサツグが固まっていると妖精が説明を始める。


「私の住んでいる森には妖精の国があるのね。

そこには妖精の女王「ティターニア」様がいるのね。

妖精の国はティターニア様のお陰で平和に過ごして来たのだけど…

ここ最近、森の中に瘴気が漂い始めたのね!!

その瘴気も最初は森の入り口だけで実害が無かったのね…

皆も最初はその内消えるってあんまり心配していなかったんだけど…

その瘴気は徐々に森に広がり始めて私達の国にまで迫った来たのね!!

事態を重く見たティターニア様が国に結界を張ったのだけど…

その結界もティターニア様の魔力が切れると破れちゃうのね!!

だから、魔法の花の蜜を集めてティターニア様に飲んでいただけたら…!!!」


「魔力が回復して結界が持つと?」


「なのね!」


マサツグが結果を言い、妖精が頷くが受付嬢が疑問を持ち、妖精に質問をする。


「あれ、それじゃあ何で瘴気を如何にかしてくれって依頼書に書かなかったのですか?

その方が女王様の苦労も取れて更に平和になって万々歳なのに?」


受付嬢の質問にマサツグとその場の冒険者が頷き賛同する中、妖精が暗い顔をすると

そうしなかった訳を語り始める。


「それは出来ないのね…

まず、私達が人間さん達どう思われているかと言うのが問題なのね…

私達妖精は人間さんからはまず見えない、見えたとしても魔物と

勘違いして攻撃をされるのね。

それに…」


妖精が更に位顔をしてマサツグ達に説明を続ける。それを聞いたプレイヤーが

一斉に怒りを覚え始める。


「私達が人間さん達に見えなくなった理由があるのね…

昔は人間さん達にも普通に見えていたらしいのだけど人間さんの中に、

私達を捕まえて他所へ売り飛ばすなんて事があったらしいのね…

物珍しい、愛玩動物って言って…

それ以降、妖精たちは人間に見つからないように自身に見えなくなる魔法を

掛けたらしいのね。」


マサツグが妖精の話を聞いていると他にも話を聞いていたプレイヤーが

一斉に怒りだす。


「何処のどいつだ!!

こんな可愛い妖精を捕まえて売り捌くド畜生は!!??」


「許せん…!!!」


「血祭りに挙げてやる…!!!」


段々と物騒になってきた所で妖精が話を聞いていた冒険者を宥める。

そんなプレイヤー達の中にはゴスロリを着た女冒険者から野太い男の声が聞えたりと

中々にカオスな状態になっていく。

そんな中、お姉さんが奥からこの大陸の地図を持ってくると妖精に

その森が何処にあるかを尋ねる。


「お忙しいところ悪いけどその貴方の言う国は何処にあるのかしら?

場所が分からないと冒険者を派遣できないのよ。」


そうお姉さんが言うと妖精がカウンターに戻ってくる。そしてお姉さんが出してきた

マップの上を歩くとある森の名前の前に立ち指を刺す。


「ここなのね!」


妖精が指差した所をマサツグとお姉さん、受付嬢が頭を着き合わせ見るとお姉さんと

受付嬢がばつが悪そうな顔をする。お姉さんは頭に手を当て、

受付嬢はアチャーっと動作をしギルドの天井を仰ぐ。

マサツグがそれに気が着くとお姉さんに訳を聞く。


「ん?

どうしたんですか?

そんなに場所が悪いんですか?」


「悪いなんてものじゃないわよ?

だって、この森は普通の冒険者じゃまず踏破できない森…

「迷いの森」なんだから…」


それを聞いた途端、マサツグが妖精に謝罪しその場を後にしようとする。


「悪いな俺じゃ力に慣れそうに無いわ!

そんじゃ!!」


「ま…待つのね!!」


妖精がギルドを後にしようとしているマサツグの袖を掴むと全力で止めようとする。

マサツグが振り切ろうとするが意外と引っ張る力が強く前に進まない。


「は~な~し~て~く~れ~!!

俺は方向音痴なんだ~!!!

道を覚えるのが一番苦手なんだ~!!!」


マサツグがそう言うと妖精はマサツグの袖を引っ張りながら説得し始める。


「だ~め~な~の~ね~!!

道は私が案内するのね!!

だから安心なのね!!!」


「信用できるか!!

それに俺より適任の奴がいるだろう!!

ほら、そこの厳つい戦士のオッサンとか!

もしくはそこの魔法使いのお姉さんとか!!」


「それじゃ駄目なのね!!」


「何でだよ~!!!」


マサツグが抵抗を続けると妖精がマサツグの袖を離し、マサツグが前に派手に

ずっこける。そしてマサツグが起き上がると妖精が説明を始める。


「あの森自体にティターニア様の魔法が掛かっているのね!

そして、私が魔法を解かないで見えたって事はマサツグは近年稀に見る妖精無害の

人間さん!!ティターニア様はそれを識別する魔法を掛けているのね!!」


「…ということは?」


マサツグがお姉さんと受付嬢に尋ねると受付嬢は笑いながら

お姉さんは呆れながら答える。


                   ね。」
「他の冒険者にはその資格が無いってこと
                   ですね。」


それを聞いた途端、マサツグ及び着いて来る気満々の冒険者がショックを受ける。

他の冒険者の中には本気で悔しがる姿、号泣する冒険者がいた。

マサツグが固まっていると妖精がマサツグの腕に張り付き再度お願いをする。


「お願いなの!!

マサツグ!!

貴方だけが頼りなの!!」


今にも泣き出しそうな顔で上目遣いでマサツグを見つめる。

それを見てマサツグが溜め息をつくと妖精の名前を尋ねる。


「…はぁ~…

…お前、名前は?」


「へ?」


「名前だよ。

今から一緒に行動する奴の名前が分からないと不便だろ?」


マサツグが頭を掻きながら妖精に名前を聞くと妖精の顔がパアッと

明るくなりマサツグの腕に再度張り付き、名前を伝える。


「カチュア!!

カチュア・ピリアなの!!」


カチュアが名前を言うとマサツグが復唱しカチュアに人差し指を差し出す。


「カチュア…カチュアな。

改めてマサツグだよろしくな!」


「よろしくなの!!」


カチュアはマサツグの人差し指を両手で掴むと握手をするようブンブンと振る。

こうしてマサツグは妖精カチュアの依頼を受ける事になる…

今だ着いていく事が出来ない者達の悲鳴の中で。

ガチ過ぎるだろう…


「じゃあ、手続きはこちらでやっておきますからそのまま現場に向かってください。

リン、頼むわよ。」


「了解です!!

マサツグさん!!

お土産期待してます!!」


そう言いカウンターに戻ろうとした所でマサツグが起き上がり

二人に名前を尋ね始める。


「そういや、二人の名前は?」


「へ?」


二人揃って突然マサツグに名前を聞かれた事に驚いているとマサツグが

言い訳をしながら聞き直す。


「あぁ、ナンパ的な意味ではなく長い付き合いになりそう…

じゃなくて!!

…ビジネスパートナーとして!

そう!ビジネスパートナーとして!!」


マサツグがしどろもどろに喋っているのを見て二人が笑っていると二人がマサツグに

名前を伝える。


「私はクラリス。

クラリス・クラネルです。

一応職業は、ギルドの依頼の管理、教育、備品の整理をしているわ。

で、こっちが…」


「はい!

リン・ヒリュースです!!

職業はギルドの受付嬢をやってます!

ちなみに彼氏はいません!!」


リンがボケるとすかさずクラリスがツッコミを入れる。


「余計な事を言わない!」


「あう!」


その光景を見てマサツグが笑いながらギルドを後にする。


「じゃあ、行きますか!!」


「オオーーなのね!!」


マサツグの後ろから二人が手を振りながら見送るのであった。

ギルドを出るとリンの説明を受けたとおりクランベルズのギルドゲート前に出る。

マサツグが一度クランベルズの道具屋に行くとクランベルズ周辺のマップを購入し、

迷いの森が何処にあるかを確認する。

そしてマサツグがこのゲームのある事に気が付く。

マップを買うと任意で手元にミニマップを表示できる事が気が判明したのだ。


「あれ?

この機能があるなら俺行けんじゃ…」



「迷いの森はティターニア様の魔法で方向感覚を麻痺させるから無駄なのね。

それに見た感じ、迷いの森の構造は載ってないみたいね。」


「ですよね~…」


マサツグが一人落ち込んでいるとまたもや目の前に露店が並ぶメインストリートに

出て来る。

しかし、最初の時とは違いさっきまでの賑わいが嘘のように静まり返っていた。

何事かと思いマサツグが見ていると奥の方から白いローブを身に纏った集団が

何やら叫びながら歩いて来た。マサツグが眺めていると露店のおばちゃんが

マサツグを呼ぶ。


「ちょっと!そこのアンタ!!

そこに居たらあいつ等に絡まれるよ!!

こっちに来な!!匿ってあげるから!!!」


マサツグがおばちゃんに呼ばれたままに向かっていくと露店の商品棚の影に

隠れさせられる。そうしてマサツグが隠れていると徐々にその集団が近づいて来たか

声が聞えてくる。


「救世主さまが誕生される日は近いぞぉ~~!!」


「みな悔い改めろぉ~~~~!!」


訳の分からない事を叫びながらその集団は通り抜けていく。

マサツグが不思議がっていると露店のおばちゃんが教えてくれる。


「あれはここ最近出来たカルト集団さ!

あぁ、やって訳の分からない事を言いながら町を練り歩く!

そのせいでこの時間は一気に客足が遠のく!!

オマケに強引な勧誘までする!!!

たちが悪いったらありゃしない!!!」


おばちゃんの説明を聞いた所でマサツグが商品の棚から少し顔を出して

辺りを確認すると先ほどのカルト集団は何処かへ消えたか何もいない。

マサツグが安心して立ち上がりメインストリートを後にしようとすると

おばちゃんにまた呼び止められる。


「ちょいとアンタ!」


マサツグが振り返ると林檎を二つ渡される。そして手を差し出してくる。


「林檎二つで100Gだよ!」


……してやられた…

本当に商魂逞しいなと思いつつもマサツグはおばちゃんに100G渡す。


「へへ!

悪いね!

その代わりに良い事を教えてあげよう!

狩人狩りの森ってのがここから西の農村の近くにあるそうだが、

その森には何でも青く光る樹が生えているらしいよ!

もし興味があるなら探してごらん!

案外、お宝が眠ってるかもしれないよ!!」


嬉しそうに喋っているおばちゃんにお礼を言うと二個買った内の一個をカチュアに

渡す。メインストリートを抜けてクランベルズの門を潜り、平原に出るとカチュアは

不思議そうに林檎を受け取った林檎についてマサツグに質問する。


「ねえ、これは何なのね?」


予想外の質問にマサツグが困惑するも答える。


「え?

いや、林檎だよ。

木になる果物。

食った事ない?」


マサツグがそう言うと歩きながら林檎を一口かじる。それを見てカチュアが真似を

しようとするが体格的に出来ない為、悩み始める。

その様子がマサツグには面白く見えるが何かの拍子に暴挙に出てはかなわんと

カチュアから林檎を取るとトライアルソードで林檎を切り分ける。


「ほらよ。

これなら食えるだろ?」


カチュアが喜ぶと一切れの林檎を手に取りマサツグの肩の上で

シャクシャクと食べ始める。


「~~♪

ッんは!

これおいしいのね!!」


「そいつはよかった。」


ここでマサツグがハッとする。

何故あのおばちゃんはマサツグに林檎を二つ渡したのだろう?

俺だけしか見えていない筈だから林檎は一つの筈…

マサツグが恐る恐る、カチュアに尋ねる。


「なあ、お前って今、他の人にも見えている状態なのか?…」


「…?

いや、ギルド?ってとこを出た辺りで効力は消えたと思うけど?」


カチュアはマサツグの質問に答えると再度肩の上で林檎を食べ始める。

カチュアの答えを聞いて、マサツグがプッと笑い出す。


「?

どうしたのね?」


「い…いや、なんでもない…!!」


「?」


マサツグは心の中で案外妖精が見える人間が近くにいる事に

驚きつつも笑いつつミニマップを開いて迷いの森の位置を確認する。

迷いの森はゲームの中での距離だと30km進んだところにあるみたいだ。

マサツグが歩き出すとカチュアが何かを思いついたか突如、魔法を唱え始める。


「ノーモンスターチェック!!」


マサツグの肩の上で唱えた為、マサツグの耳にダイレクトにカチュアの声が通る。

マサツグが耳に手を当て、カチュアに何を唱えたかを尋ねる。


「カ…カチュア!!

いきなり叫ぶな!!

何を唱えたんだ!?」


「ご…ゴメンなのね!!

でも、これでモンスターに襲われないのね!!」


カチュアの一言にマサツグが試すように近くにいたコボルドの目の前に立つ。

すると、コボルドはマサツグを認識していないのか明後日の方向に向け歩き出す。


「おぉ~!!

コイツは便利だな!!」


「エッヘンなのね!!」


カチュアが胸を張っている所でマサツグがカチュアに注意する。


「但し、今度唱える時は一声掛けてくれ。」


「う!…

分かったのね…」


カチュアがシュンとしているとマサツグが笑う。

カチュアの魔法のお陰でモンスターと戦闘せずに森の近くまで来る事ができた。

しかし、マサツグ達が森を見るとそこには見たことの無いモンスターが森の前に

座っている。見た感じは熊なのだが…武装している。

装備は木製だろうか木目が見えるのだがそこいらの冒険者よりしっかりした装備を

身に着けているそして何より…

何処をどう見てもフェルト時のテディベアなのである。

しかもデカイ!!大体3m位はあるだろうかそんなのが森の前で鎮座している。

マサツグが熊を指差し、カチュアに熊について質問をする。


「カチュア…

あの熊は何だ?…」


マサツグの問いにカチュアが熊を見ると笑顔で答える。


「あぁ、あれは熊五郎さんなのね!」


カチュアの答えにマサツグが驚く、しかしカチュアはマサツグのことなど

お構い無しに説明を続ける。


「あの迷いの森の主さんでめちゃめちゃ強いのね!

だから今までは森を荒らすモンスターや人間さんは近づいてこなかったのね。」


マサツグがあの容姿で熊五郎と言う渋い名前に驚いているとカチュアが

その熊五郎の元に飛んでいく。マサツグが止めようとするが止める間もなく

飛んでいってしまう。


「く~ま~ご~ろ~う~!!

お久しぶりなのね!!!」


カチュアが熊五郎の腹に抱きつくと熊五郎が起き上がり小法師のように

クランクランとゆれると起き上がりカチュアに挨拶をし始める。


「おお~!!

カチュアの嬢ちゃん!!

戻ってきたんですかい!!!」


熊五郎が起き上がるとカチュアを抱きしめるとその場で回りだす。

そしてマサツグが衝撃を受ける。まず熊五郎が喋れる事にも驚くがそれ以上に…


「おや、そちらの御仁は?」


「紹介するのね!

彼が冒険者のマサツグ!!

私達の依頼を受けてくれた冒険者で私達が見える人間さんなのね!!」


この熊五郎の声が渋い!!!

この声を例えるなら某携帯ショップのCMで出て来た、白い犬の中の人の

声に聞える。それも…


「お初にお目にかかります!

あっしはこの森で主をしておりやす。

熊五郎と申します!」


俺の目の前でフェルト地の熊が任侠ポーズで挨拶してる~!!!


マサツグは噴出しそうになりながらも熊五郎と挨拶をし握手をする。

挨拶を終えると熊五郎が魔法の花が生えている所まで案内を

すると先頭に立ち、マサツグ達を森の中に案内し始める。

 -----------------------------------------------------------------------------

              「迷いの森」

       貿易都市クランベルズより南西にある森。

     一度ここに迷い込むと一週間は出られないと言う、

              いわくつきの森。

            噂では妖精の悪戯とか。

 -----------------------------------------------------------------------------


…悪戯で一週間森の中迷子って……

結構鬼畜だな…


森の中にはうっすらと瘴気が漂っていた。

そうして森の中を歩いているとマサツグがある疑問に気が付きカチュアに

質問をする。


「あれ?

なあ、カチュア。

魔法の花ってこの森に生えているんだよな?

じゃあ、そのまま妖精達が摘んでティターニアに届ければいいんじゃ?」


マサツグがそうカチュアに尋ねるとカチュアはマサツグの方を振り向き、

首を横に振る。



「それはできないのね…」


「へ?

何で?」


「今から摘んでもらう魔法の花は魔法を扱える者が手に取るとたちまち萎れて、

その手に取った人の魔力を回復してしまう物なのね。

たとえ、魔力が満タンでもたちまち萎れる。

それに下手すると魔力過多で倒れてしまう可能性もあるのね。

だから、マサツグみたいな魔法適性が無い人が必要だったのね!

ちなみに熊五郎も摘めないのね。」


カチュアがそう言うと熊五郎が歩きながら振り返り自分の手を見せる。

握手をした時に分かっていたがやはりテディベアの手をしていた。

マサツグは前途多難と思いながらも案内についていくのであった。

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