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-第六章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~霊峰ウルフハウリング・前編-
-第六章八十節 ヤンデレシロの誕生?…と漸くの本番と奇策重ね!…-
しおりを挟む突然のハティの告白に闘技場内は騒然!…誰も彼もがポカァ~ンとし始め!…
一方でそれを良しとしないフィロが勿論噛み付き!…今にも飛び出さん勢いで
オリハに待った!を掛けられて行くと、それでも尚許さない!とばかりに
吠えて見せる!…その際オリハに抱え込むよう胸をガッシと掴まれようが
御構い無し!…前に出ようと藻掻きをして見せ!…と、そのフィロの言葉に
対してマサツグも反論!…いつもの様に誤解を招く言い方にモノを申して行く
が、フィロはそれでも文句を続ける!…
「何を言うかマサツグよ!!!!…
幾度と無く一緒の布団で寝た仲じゃろうが!!!…
これはもう契ったも同然!!!…」
「だから誤解を招く様な事を言うな、この馬鹿狐!!!!…
…後でお尻ペンペン千叩きの刑に処すぞ!?」
「ッ!?…ッ~~~!!!…こ、こればかりは!!!…
こればかりは退けんのじゃあぁ!!!!!!」
マサツグの制止をも振り切り文句を口に!…その際もう一つ爆弾を投下する様に
一応事実である事を堂々漏らすと、更には過言も口に!…となるとそんなフィロ
の言葉にマサツグも更に焦る事に!…そして周りからの視線も尚の事刺さり!…
とにかく体罰を盾にフィロを何とか一度黙らせようと必死になって見せるのだが、
フィロもフィロでそれに臆する事無く!…いや若干臆しながらも吠えに吠える!…
そうして何か茶番の匂いがして来て如何にもグダグダ感が辺りに漂い始めると、
一方でシロにも異変が!…
「……ったく!!…やっぱ後でフィロはお仕置きだな!!…
…って、シロ?…」
それは何とかオリハがフィロを更に抑え込む事で事態が収束して来た時に!…
スッとマサツグも落ち着きを取り戻し…そしてフィロに対して罰を与える事を
漏らして居ると、ここでシロの様子が可笑しい事に気が付いて行く!…それは
俯きながらボソボソと何かを呟いて居る様子で有り!…その身もプルプルと
小刻みに震わせると、不穏な空気も漂わせ!…となるとマサツグとしても何か
不気味な物を感じる訳で!…一体如何した?と…思わず反射的にマサツグが
シロに声を掛けて行ってしまうと、シロも徐々にその呟いて居る言葉を!…
「……さない…」
「ッ!…え?…」
一番最初は何か言って居る事しか分からない程度にその言葉を耳に!…すると
マサツグも戸惑った様子で思わず言葉を零してしまうと、決闘中でありながらも
耳を澄ませる素振りを見せ!…と、その一方でハティはその言葉を聞き取れた
のか?…次には若干怯える様なそんな反応を露わにすると、それでも俯くシロに
対して身構える!…何か勇気を振り絞るそんな様子も見せて行く!…剣をギュッ
と握ってシロを見据え!…いつ飛んで来ても大丈夫な様に!…
__ッ!!…ッ~~…ッ!!…チャキッ!…
「ゆるさない!…」
「ッ!?…ちょ!?…シ、シロさん!?…」
その一方で今度はシロの口からハッキリと!…それはゆるさない!と何かに対して
怒って居る事が伺えると、マサツグも今度はちゃんと耳に出来た様子!…勿論その
言葉に戸惑ってしまう!…そして何に対してそんなにオコなのか?と思わずこれまた
反射的に尋ねようとするのだが…そこからのシロはまるで闇落ちした様に異様な
雰囲気を放って見せると、何度もユルサナイ!と同じ言葉をハティに対して唱え
続け!…
「ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ!……」
「ッ!?…ちょちょちょ!!…シ、シロストップ!!…スト~~~~ップ!!!…
めっさ怖いから!!…めっさ怖いからぁ!!!…一旦落ち着けって!!…
まだハティだって!…ほらぁ!…気の迷いってやつかも!!…」
宛らそれはヤンデレ化!…徐々に顔を上げるシロの表情は無表情で!…その目に
光も失いハティの事を何とも思っていない様子で見詰めて行くと、ヤキモチ焼きも
遂にここまで極限化!…マサツグへの愛を憎悪と変える!…となるとそんなシロの
様子にマサツグも本気でビビってしまう事態になり、それでも何とか慌てて宥め
ようとするのだが!…とにかく前に出て待った!を掛け…ハティも恐らく本気で
言ったのでは無い事を口にするが!…
「ッ!……ハティは本気なのです!!…」
__ッ!!!…ぶっくうううぅぅぅ~~~~~!!!!
「ゆぅ~るぅ~さぁ~なぁ~いぃ~のぉ~でぇ~すぅ~!!!!!」
マサツグの言葉を否定するよう会話に乱入!…本気も本気!…大本気である事を
真剣な表情で答えて見せると、マサツグはその言葉にギョッ!と…シロは更に
怒りのままに暴走をする!…それは目一杯頬を膨らませてハティの事を睨んで行く
と、シロの中で特大の怨嗟を含んだ様子の言葉を口に!…それは闘志とは別のモノ
が当然燃えている様であり!…決してハティから視線を逸らさない!…まるで
ハティの挑発に乗ったよう本気を出す素振りを見せて行くと、更に言葉を続けて
行く!…
__スゥ…チャキッ!!…ッ!?…
「ハティちゃんはぁ!!…
ハティちゃんは越えちゃいけない線を越えたぁ~!!!…」
「ッ!?…と、とにかく落ち着け!!…冷静になれ!!…
俺だって急に言われてハイそうします!なんて言わな!!…」
「ハァ~ティ~イィ~ちゃぁ~んん!!!!!…」
__ッ!!!……チャキッ!!…
まるで目の前でニ○ルを殺されたアス○ン・ザ○の様な発狂具合を露わに!…そして
その構えも獣の様に!…マサツグの偽物と対峙した時以来の四足の構えを露わにする
と、ただただハティを獲物として見るよう!…鋭い眼光を向けて行く!…すると
そんなシロの様子にマサツグもこれまた更に慌てて止めに入るが、当然それで止まる
様子は無く!…マサツグの静止は空しくも効果は無く!…ハティもそんなシロの構え
に!…何か奇妙なモノを感じたのか更に警戒を強めて行くと、シロは最後とばかりに
忠告をする!…
「……取り消してください!!!」
「ッ!…何故なのです?…」
「ご主人様はシロのご主人様なのです!!!…
ハティちゃんにはあげないのです!!!」
この時一応まだシロの中にほんの少しだけ良心が残っている様子で言葉を口に!…
それは撤回する事を求める言葉で!…しかし一方のハティはこれに対して何故?と
反論!…それは全く譲る気は無い様子で!…さも逆に不思議な事を言うとばかりに
返事をすると、シロは自身の本心を!…自身の独占欲を露わにする!…それは
まるで逆にマサツグに対して告白をする様に語るのだが、肝心の朴念仁はそれ所
では無く!…
「…本人の意見聞く気ゼロの会話にそのご主人様は心が折れそうです…」
「取り消してください!!!…」
「…嫌です!!!…絶対に嫌です!!!!…」
二人揃って話を聞いてくれない事にマサツグはもうハートブレイク寸前!…思わず
本音を漏らすのだが、当然その本音は本人達の耳には届いていない様子で!…一方で
シロはハティに対して再度撤回を要求して行き!…ハティもハティでその要求に
対して!…真っ向から拒否の姿勢を露わにすると、更に不穏な空気を!…徐々に
険悪度を増させて行く!…となるとそんな皇女二人を心を射止めたマサツグに
対しても逆に観客達の関心が徐々に高まって行ってしまうと、更にその仲に対して
戸惑いを持たれ!…まるで昼ドラを見ている様なその光景に!…モツ達も何か
マサツグに対して同情の様なモノを持ってしまうと、ここでまだ終わって居ない!
とばかりに子狐が!…
「ッ~~~!!…プハァ!!!…
こりゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~!!!!…
わっちを置いて勝手に話を進めるでなあぁ~~~い!!!…
っ~~~!!!…えぇ~い!!!…こうなったら!!!…
わっちもあの場に飛び入り乱入してでも!!!…」
と言うのもオリハに抑えられて居たフィロがここで脱出!…オリハの拘束から
頭だけ逃れ!…そして勝手に話が進んで行っている事に勿論不満を漏らして
行くと、またもやその話の輪に乱入を!…更にオリハの拘束から逃れようと
モゾモゾと暴れ始める!…となるとそんな復活のFみたいな事にモツがハッと
気が付いた具合に慌てて反応をして行くと、今度はモツもフィロの拘束に加担し
始め!…
「ッ!!…止めろこの馬鹿!!…
話がややこしくなるだろうが!!!…」
「ッ!?…離せ!!…離すのじゃモツゥ~~!!!…
この話だけは!!…この戦いだけは!!!…
わっちも戦わないといかんのじゃ~~!!!!…」
「……はあぁ~…」
当然このままフィロまで乱入すればややこしくなる!と、フィロの事を止めに入って
オリハと協力をして行くのだが!…それでも尚フィロは藻掻きに藻掻いて脱出を
試み!…それはまるで鰻の様にウゴウゴと動いて暴れて見せ!…同時に必死の形相も
浮かべ!…何とかその目の前で行われているマサツグを巡る戦いに参加をしようと
するのだが、勿論それを許さないのがモツとオリハの二人で!…と言うのも二人は
慣れた様子でフィロの動きを見切ってしまい!…二人掛りでさも殺生石の様にボディ
ブロック込みの拘束具合を見せて行くと、フィロも堪らずモツに文句を!…何なら
その様子にパルシィから呆れられた具合で溜息を吐かれる!…さてそうして観客席
でも謎に熱いファイトが繰り広げられて居ると、マサツグも気が付いた様子で
チラッと…
{……あっちはあっちで大変そうだなぁ~…
フィロが何か暴れてるし…パルシィは呆れてしまってるし…}
__ぎゃ~す!!…ぎゃ~す!!!……はあぁ~…
{…これが俗に言う対岸の火事ってヤツなんだろうなぁ…
…まぁコッチも今現在進行形でキャンプファイヤー級に絶賛大炎上中なんだが!…
…さて?…如何したら良いもんかなぁ~?……はあぁ~…}
まるで同情をする様に視線を送り…フィロとパルシィでそれぞれ反応が違う事に
何か呆れる様なそんな反応を見せて行くと、自分は関係無い!と…対岸の火事と
ばかりにその様子を黙って見詰め続ける!…そして自身でもこれがそうなんだろ
うなぁ…と理解を示して見せて居ると、一方でこっちもこっちで大変!と言って
改めて自覚を!…と言うのもシロとハティが未だ火花を散らして一触即発!…
シロに至ってはもう我慢の限界!と言った様子で、これ以上膨れようがない位に
パンパンに頬を膨らませて見せて行くと、ハティに覚悟を決める様に言葉を口に!…
「…もう!!…もう!!!…もう本当に怒ったのです!!!…
怪我して泣いちゃっても知らないですからね!?!?」
「それはこっちのセリフなのです!!!…
絶対に!!…絶対に負ないのです!!!!」
__ブン!!…チャキ!!……ッ!?…
これが最終警告とばかりに本気で怒り!…ハティに怪我をさせるかもしれない事を
示唆して行くと、ハティもそれを聞いてやる気満々!…負けじ!と言った様子で
剣を構える!…そしてそれは当然シロに対して堂々と構えて見せるのだが、先程
と違って何か構えが変わっており!…何ならそのハティの剣の構えに何故か見覚え
がある始末で!…シロはそれを見てハッ!と…若干驚いた具合に思わず集中を解いて
しまうと、次にはハティが先に動きを見せて行く!…
「ッ!!…はあああぁぁぁ!!!…」
「…も、もしかして!!…それはご主!?…」
__グオン!!!…ッ!!…バババッ!!…
ハティが掛け声を上げてシロに斬り掛かろうとして行くと、シロも戸惑った様子で
言葉を口に!…が、そんな事を言っている場合では勿論無く!…今まさに振り
下ろされようとしている剣を見て!…シロもハッと我に返った様なそんな反応を
露わにすると、途端にバク転で逃げて行く!…その際バク転からまるで後方三段
跳びをする様にバッと高くエリアの宙を舞って行くと、そのハティが振り下ろした
剣からまるで地面を這う様に太い氷柱群が地面から生えて来て!…
__ズシャシャシャシャシャシャシャシャシャアアアァァァ!!!!…
それは一直線に伸びて闘技エリアの壁にまで到達して行き!…そして凍て付き
行動を制限するようそのまま消える事無く鋭利な矛先を露わにすると、まるで
シロを狙うかの様にギラリと光る!…と、この時その肝心のシロは未だ宙を
舞って居り、何ならその眼下にはハティが放った氷柱が!…となるとこのまま
ではそのまま氷柱へと落下して行く事になり!…観客達もその様子に不味い
のでは!?と言った嫌な予感を感じていると、マサツグも驚いた様子で!…
「ッ!?…な!?…」
「ッ!!…ッ~~~!!!…」
__ヒュウウゥ~~~…チャキッ!!…
こんな実力を隠していたのか!?と驚き戸惑い!…シロもシロでその足元に
広がる氷柱群に思わず驚いた反応を見せて行くと、次には歯を食い縛る様な
そんな表情を!…と言うのも勿論諦めると言った様子は全く見られず!…
ただ一点にその足元にある氷柱を凝視して構えるそんな素振りを見せて行く
と、一方でハティも追撃の構えを!…それは避けられた事を若干悔しがり
ながらも構えて見せる!…
「ッ!!…逃がしましたか!!…でも!!…」
__チャキッ!!…どよぉ!?…
「見様見真似のぉ!!…」
「ッ!!!…ハティ!!!…ちょっとまっ!!!…」
それは今度は外さない!とばかりに意気込むと、先程と同様大きく剣を振り被り!…
と、そうなるとその容赦の無いハティの攻撃に観客達もどよめき!…マサツグも
さすがにこれ以上はヤバい!と…シロの身の安全を考えてすかさず大剣に手を掛ける
と、ハティに対して待った!の言葉を掛けようとするのだが!…しかしその一方で
シロはそんな事など御構い無し!…誰もが危ない!と思う状態から、あっと驚く回避
方法をやって見せる!…と言うのも!…
__……スゥ!!…クルン!!…シュウウウゥゥゥ!!!…
「ッ!?…え?…」
宙に浮いた状態のシロはクルンとその場で身を丸めて見せると、そのまま回転を
し始め!…それは宛ら某・青い音速ハリネズミの様に!…そこから自身の体に
緑色のオーラを!…もっと言うと可視化した風を身に纏って勢いも増して行くと、
そのまま氷柱の上へと落下する!…するとその回転するシロが氷柱の先端に触れた
瞬間!…それはまるで何かしらの電動工具を押し当てた様に氷柱の先端が削れ!…
__シュン!!…ガシャシャシャシャアァァァァァンン!!!…ッ!?!?!?…
「なっ!?…」
「……え?…あんな技…覚えていたっけ?…」
そしてそのまま氷柱の中へと落ちて行く様に!…シロが入れるだけの丸い穴を
その氷柱群に開けて見せると、観客達!…及びモツ達マサツグをも驚かせる!…
となるとハティもまさかそんな回避をされるとは思っても居なかった様子で
思わず戸惑って見せてしまうと、次には勿論驚きの言葉を漏らし!…すると
マサツグもそんなシロの芸当にいつの間にあんな技を!?と…シロの成長に
驚きを隠せない反応を露わに!…一方で氷柱の中へと落ちて行ったシロも無事
着地が出来たのか?…今度はその氷柱の側面にも一つ風穴を開ける様に何度も
攻撃をする音が響かせて行くと、次には蹴破って姿を現す!…
__…ガキキキキィン!!…ガキィン!!!…バガシャアァァァァンン!!!!…
「てりゃああああああぁぁぁ!!!」
__ッ!?!?……キラキラ!……ッ!……シュタッ!!…
それは全くの無傷でさも某・ライダーキックを繰り出した様に出て来て見せると、
更に観客達やモツ達にマサツグ・ハティと驚かせ!…と、シロが出て来た穴からは
氷の破片も一緒に飛び出し!…それはシロと共に宙を舞い!…光を浴びて何とも
キラキラとした光源の様に輝いて見せると、何か粋な演出の様に観客達を魅了!…
何ならハティをも呆気に取ってしまう!…そしてシロも無事出て来た事でもう一度
ハティの前に立って見せると、一応危機を感じては居た様子で言葉を!…
「……ふぅ!…驚いたのです!!…」
「ッ!?……ッ…」
__クルルッ!…チャキッ!!…スチャッ!!…
危機一髪と言った様子で軽く言葉を!…そして一息吐く様に左手で腰に手を当て…
右手で更に額の汗を拭って見せると、それはまるで一作業を終えた様な!…そんな
余裕振りを露わにする!…となるとそんなシロの態度にハティも更に戸惑った反応
を見せて行くと、次には苦虫を噛んだ様な表情を!…と言うのもそれはハティの
中でも一筋縄では行かない事を重々承知しては居たのだが、やはりそんな態度を
取られるとムカつくモノで!…と、ハティがシロを見て悔しさを滲ませて見せる
一方!…シロもハティに対して身構え直し!…さもまだやれる事をアピールする
よう小刻みにステップを踏んで見せると、同時に言葉も掛けて行く!…
「…さぁ!…ハティちゃん!?…」
「ッ!!…」
この時さも調子が出て来た感じで軽快に!…そしてハティの事を徐に呼んで見せる
と、ハティも思わず呼ばれた事で警戒をした具合に反応をし!…が、だからと
言ってシロがハティに対して攻撃をする事はまだ無い様で…シロは続けてハティへ
言葉を!…何ならもはや煽りとも取れる言葉をサラッと口にして行くと、ニヤッと
笑っては更にハティへプレッシャーを掛ける!…不敵な態度を露わにする!…
「シロはまだ戦えますよ!?…
次はどんな攻撃をしてくるのですか!?…」
「ッ!!……クッ!!…」
となるとそんなシロの様子にまたハティもムカッと来た様子で反応をすると、
勿論シロに対して身構え!…と、次はどの様な攻撃を仕掛けるか?と悩み始め!…
その際先程の攻撃は効果が有った!と…また何か見様見真似のマサツグの奇襲
攻撃を模索する素振りを見せるのだが、ここでシロがハッ!と…次にはハティに
対しての忠告の言葉を口にする!…と言うのもそれは絶対の自信が有る様子で
ハティに対してまたもやニヤッと笑って見せると、今度は堂々とした態度を
露わに!…
「…あっ!…因みに言っておくのです!!…
ご主人様の真似っこ攻撃はシロには当たらないと思って下さい!!!」
「ッ!?……ッ…ッ~~~!!!…」
__ギュウゥ~~~!!……
構えを解くとハティに対して胸を張り!…そしてそのまま笑顔の表情も浮かべて
見せると、ダガーを握ったままピースサイン!…それはマサツグへの愛を体現する
様に堂々決める!…するとそんなシロの言葉と態度にこれまたハティがショックを
受ける様なそんな反応を露わにすると、それでもまだ折れていない様子で剣を
構え!…と言うより怒りが勝っている様子で呼吸が若干荒くなり!…その手に握る
剣もギュウ!と力を込めて更に握ると、余計な力みを生んで行く!…と、その一方
ではシロが笑顔でマサツグの事をちゃんと見ていた事を話して行くと、頬を染め
ながらモジモジとして見せ!…
「だってだって!!…ご主人様の戦う姿を一番近くで見て来たのはぁ~!!…
シロなんですから!!!…えっへん!!…」
「ッ!…え、エッヘン!…って……ッ!?…」
__ジィ~~~~!!!…
「ッ!?……な、何かまた在らぬ疑いを掛けられてる?…」
またもや胸を張って大威張り!…自信満々に自分が一番である事を話して見せると、
その様子にマサツグも思わず呆れる…もはや決闘とは何なのか?と言った疑問を
持ってしまう!…そしてシロが胸を張ってドヤ顔を決めている一方、ハティはそんな
シロの態度に勿論の如く不機嫌な表情を!…と、ここでマサツグもふとある視線に
気付き!…その視線を感じる方に視線を…そこで観客達が如何にもマサツグの事を
ロリコン?と言った疑いの目で見ている事に気が付いて行くと、マサツグも観客達に
対してと戸惑い!…ショックを受ける様子を見せて行く!…が、当然そんな事を
気にしている場合では無い訳で!…ハティはシロに対して負けず嫌いを見せて行く
と、果敢に攻める姿勢を見せ!…
__チャキッ!!…ババッ!!…ッ!!…
「はああああぁぁぁぁぁぁ!!!…」
__ブォン!!!…ズシャシャシャシャシャシャシャシャアアアァァァ!!!!…
それは意地からでも一撃当てる!と言った様子がヒシヒシと伺え!…敢えてそれでも
マサツグの真似を!…その攻撃の型を変える事無く剣を振るって見せて行くと、先程
同様地面から氷柱が生えて来る攻撃を!…となるとシロもピクッと反応をしては回避
行動を取って見せる!…その際今度は上に飛ぶのではなく横にドッジロールで難無く
回避をして行くと、すぐさま体勢を立て直してハティに無駄だ!と言うのだが!…
__ゴロゴロゴロゴロ…シュタ!!…
「だからご主人様の攻撃は!……って、居ないです!?…」
シロが回避から立ち直った所でそこにハティの姿は無く!…シロもさすがに慌てた
様子で辺りを見回して行くのだが、やはり何処にもその姿は無く!…ただ在るのは
ハティが繰り出した氷柱群とマサツグだけで!…何なら氷の破片が飛び散る!…
とにかくこの短時間で完璧に姿を消したハティの行動に驚いて居ると、次にはその
生えて来たばかりであろう氷柱の方から!…ハティの呼ぶ声が聞こえて来出す!…
「こっちです!!…」
__ッ!?…バキィィン!!!……バッ!!!…
「ッ!?…ハ、ハティちゃんが!!…沢山!?…」
勿論ハティに呼ばれた事でシロも咄嗟に反応をすると、その呼ばれた方を思わず
振り向き!…と、次にはそれが逆に災いなってしまい!…ハティはそれを読んだ
様に氷の破片を!…わざと作り出しては更に自身の姿を隠してしまうと、シロに
奇襲を掛けて行く!…その際氷の破片が上手い具合にハティの姿を映し出すと、
まるで複数人居る様に見せて行き!…となるとそんな光景にシロも更に戸惑って
しまい!…ハティもその様子を確認したのか!…シロに向かい剣を振り被って
見せて行くと、真っ直ぐ飛んで攻撃を仕掛ける!…
「今度こそ!!…貰ったのです!!!」
「ッ!?…アレはまず!!!……ッ!?…」
__ピタッ!!…ッ!?…どよぉ!?…
今度こそまずは一撃!…ハティが確信を持った様子で剣を振り被って見せて行くと、
その様子にマサツグも不味い!と言って動き出すのだが!…しかしそれもある事に
気が付いた様子で途端にピタッ!と…何故かその動きを止めて防寒の姿勢を見せて
行くと、その様子に観客達もどよめく!…何ならモツ達一同も戸惑って見せる!…
その際マサキがすかさずマサツグに対して文句を言う様に言葉を口にするのだが、
そこでチラッとシロの姿を見て行くと…
「な!?…何をやっとるんやマサツグはぁ~!?…
早よしやなシロちゃんが!?……シロちゃん…が?…」
「え?…そ、反っくり返ってる?…」
そこで見たモノとはシロがマトリ○クス宜しくブリッジをしている光景で、当然
そんなシロの様子を目にしたマサキも途端に疑問形を口に!…と、その様子と
言うのは勿論隣に居るくまさんの目にも止まる訳で!…シロが反っくり返っている
光景に同じく疑問形をポロリ!…何なら目を擦りいつの間にそんなブリッジの
体勢に入ったのかが分からない様子で戸惑って居ると、次にはハティが横薙ぎに!…
そのシロのブリッジの上を掠める様に剣を振るう!…
__グオン!!!…バッ!!…どよぉ!?…
「…クッ!!…」
「あぶなかったのです!!……ッ!…」
一度勢いが付いた攻撃と言うのはその軌道修正が難しいモノで!…ハティが振るう
剣はそのままシロの体に当たる事無く通過し!…となるとシロも攻撃を回避出来た
事で一先ず安堵!…何ならその見た事の無い回避方法に観客達も思わず声を上げて
驚いて見せ!…ハティも攻撃を躱された事でムッ!と…当然悔しがる様子を露わに
すると、その一方でシロも攻撃を回避出来た事でバッ!と体を戻して行く!…
そして危ない!と言葉を漏らしながらスッとハティの姿を捉えて行くと、そのまま
凝視し始め!…
__ジィ~~~!!!……ッ…
「………え?…」×2
勿論今度は見逃さない!とばかりに凝視して行き!…ハティもそんな凝視に
厄介な事になった!とばかりにクッと歯を食い縛って見せると、そこから
膠着状態にへと発展して行く!…するとその一方では未だ一瞬の出来事に
疑問形で固まる者達が多数居る状態であり、内でもマサキとくまさんも
戸惑って見せる反応を露わに!…と、ここでそんな二人の様子に気が付いた
のかフィロがふと!…何かをハッ!と察した様子で徐に二人に説明を買って
出ると、拘束されている状態をそのままに!…妙に丁寧な感じで喋り出す!…
「…ッ!!…んん゛!!…ご説明します!…お義父様、お義母様?…」
「ッ!…急に如何したんだフィロ?…そんなに改まって?…」
咳払いをして突如上品に振舞って見せると、勿論そんなフィロの変わり様にモツや
各々が疑問を持ち!…となると当然疑問の言葉も口にして行き!…さも暴れ過ぎて
頭が可笑しくなったのか?とばかりに声を掛けると、フィロはその言葉に対して
ムッとした反応を!…そして今やろうとして居る事を口にする!…と言うのも要は
フィロはフィロなりにマサツグへの愛の伝え方を考えたらしく、その矛先をマサキや
くまさんに向ける事を考えた様で!…
「ッ!!…分からんのか!?…
もはやあの戦いに参加出来ないと諦めたから!!…
ここでマサツグの両親でポイント稼ぎをと!!…」
「……それを口にしている時点でポイントは稼げないと思うが?…」
「……あ゛ぁ゛!?…」
フィロはその事を堂々とポイント稼ぎと言い出し!…自身が正妻である事を必死に
マサキとくまさんにアピールしようとするのだが!…その事に対してパルシィが
ツッコミを口にし出し!…と言うのもその事を口にした時点で本末転倒!と…何なら
フィロに対して思いっきり呆れた態度を露わにすると、フィロもそれを聞いて次には
ピタッ!と…そしてハッ!と気が付いた様子で頭を抱える!…するとそこからは一人
しまった!とばかりにショックを受け続ける反応を見せると、マサキとくまさんが
そんなフィロを不憫に思ったのか…
「……ん゛ん゛!!…えぇ~っと、説明をお願い出来るか?…」
次には空気を読んで聞いて居なかった態で質問を口に!…今まさに聞きたかった!と
ばかりにフィロへ質問をして行くと、フィロもハッとするなり説明を!…もう一度
仕切り直す様に咳払いを一つ吐いて見せるのであった!…
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義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
弟のお前は無能だからと勇者な兄にパーティを追い出されました。実は俺のおかげで勇者だったんですけどね
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兄は知らない、俺を無能だと馬鹿にしあざ笑う兄は真実を知らない。
本当の無能は兄であることを。実は俺の能力で勇者たりえたことを。
俺の能力は、自分を守ってくれる勇者を生み出すもの。
どれだけ無能であっても、俺が勇者に選んだ者は途端に有能な勇者になるのだ。
だがそれを知らない兄は俺をお荷物と追い出した。
ならば俺も兄は不要の存在となるので、勇者の任を解いてしまおう。
かくして勇者では無くなった兄は無能へと逆戻り。
当然のようにパーティは壊滅状態。
戻ってきてほしいだって?馬鹿を言うんじゃない。
俺を追放したことを後悔しても、もう遅いんだよ!
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【第16回ファンタジー小説大賞】にて一次選考通過の[奨励賞]いただきました
【完結】私だけが知らない
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目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
秘密の聖女(?)異世界でパティスリーを始めます!
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将来の夢はケーキ屋さん。そんな、どこにでもいるような学生は交通事故で死んだ後、異世界の子爵令嬢セリナとして生まれ変わっていた。学園卒業時に婚約者だった侯爵家の子息から婚約破棄を言い渡され、伯爵令嬢フローラに婚約者を奪われる形となったセリナはその後、諸事情で双子の猫耳メイドとパティスリー経営をはじめる事になり、不動産屋、魔道具屋、熊獣人、銀狼獣人の冒険者などと関わっていく。
※パティスリーの開店準備が始まるのが71話から。パティスリー開店が122話からになります。また、後宮、寵姫、国王などの要素も出てきます。(以前、書いた『婚約破棄された悪役令嬢は決意する「そうだ、パティシエになろう……!」』というチート系短編小説がきっかけで書きはじめた小説なので若干、かぶってる部分もありますが基本的に設定や展開は違う物になっています)※「小説家になろう」でも投稿しています。
はぁ?とりあえず寝てていい?
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嫌いな両親と同級生から逃げて、アメリカ留学をした帰り道。帰国中の飛行機が事故を起こし、日本の女子高生だった私は墜落死した。特に未練もなかったが、強いて言えば、大好きなもふもふと一緒に暮らしたかった。しかし何故か、剣と魔法の異世界で、貴族の子として転生していた。しかも男の子で。今世の両親はとてもやさしくいい人たちで、さらには前世にはいなかった兄弟がいた。せっかくだから思いっきり、もふもふと戯れたい!惰眠を貪りたい!のんびり自由に生きたい!そう思っていたが、5歳の時に行われる判定の儀という、魔法属性を調べた日を境に、幸せな日常が崩れ去っていった・・・。その後、名を変え別の人物として、相棒のもふもふと共に旅に出る。相棒のもふもふであるズィーリオスの為の旅が、次第に自分自身の未来に深く関わっていき、仲間と共に逃れられない運命の荒波に飲み込まれていく。
※第二章は全体的に説明回が多いです。
<<<小説家になろうにて先行投稿しています>>>
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