406 / 764
-第五章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~ドワーフファミリア編-
-第五章十一節 誤解のお仕置きとメインイベント!と悩む攻撃!…-
しおりを挟む苦戦しながらも何とかメノルとマヨルに打ち勝つと、冒険者達はつかの間の休息を
取って居た…しかしだからと言ってこのイベントの終わりはまだ見えて来ない訳で
あり、次に来るであろう強襲に備えて各々が色々と準備をする様に勤めて居ると、
その一方では怪しい声が!…それは何やら誰の邪魔にもならない所から聞こえて
来る様であり、耳を澄ませると薄っすらと聞こえると言った何やら妖しい雰囲気を
放ち!…となると一体何をして居るの?と言った疑問を思わず覚えてしまう一方
ではあるのだが、誰もその様子を確かめず!…とにかく急ぐ様にイベントの完走に
集中しており!…気になりつつも誰かの独り言だろう程度に済ませて居ると、
この時マサツグはシロにあるお仕置きをしていた!…
「……ほぉ~らシロォ?…ここをこうされると如何なるのかなぁ?…」
「ッ!!…ひゃあ!♥…あんっ♥…
ご、ごひゅひんひゃまぁ♥…らめれすぅ~♥…」
「…何が駄目なんだ?…シロ?…
こぉんなに嬉しそうに尻尾を振っているのにぃ?…」
「ッ!!!…くぅぅん♥…あっ!♥…
んんん!!♥…ひょ、ひょんなろころぉ♥…」
さて冒頭で何やら妖しい声がと有ったが、その声の正体はシロの吐息交じりの
抵抗の声で有り!…マサツグに折檻を受けては身を捩る様にして藻掻き続け!…
マサツグもノリノリでシロの体を隅々まで弄りに苛めて居ると、何やら蕩けた
様子を見せて居た!…そしてその様子は物陰に隠れる様にして行われる事で何やら
淫靡さを感じさせ!…そうなって来ると勿論ある事を想像する者が現れる訳で!…
となると当然止めよう!とするのが人の性?…みたいなモノであって、その
マサツグ達の背後にそっと回り!…そして続け様にマサツグの首元にスッと
武器を突き付け制止を求めて行くと、マサツグもハッとした様子で一度はその
手を止めて見せる!…
__……スウゥ…チャキッ!!…ッ!!…
「……何してるの?…兄さん?…
こんな人目の付かない所にシロちゃんを連れて来て?…」
「……よう、お疲れさん?…勝手に突っ走ってった大馬鹿弟め!…
これは何の真似だ?…冗談にしても質が悪い様に感じられるが?…」
この時胡坐を掻いてお仕置きをするマサツグを止めに入った者とを言うのは
オリハで有り、オリハは軽蔑するようマサツグを見下し!…勿論見下すと
同時に怒りをふと滲ませて行き!…さもそれ以上やったら殺す!とばかりに
殺気を放つ様に声を掛けると、マサツグも呆れた様子で一息吐く!…それは
まるで達観した様に声を掛けると、全く悪びれもせずにオリハを馬鹿に!…
何なら武器を突き付けられて居る事に対して不服!と…何か怒りを覚えた様子で
言葉をオリハに駆けて行くと、オリハも負けじと言葉を続ける!…
「ッ!!…ッ~~~!!!……よくもまぁこの変態風情が!!…
自分の娘相手に何をしてるって言うんだ!?…」
「……ッ?…何をして居る?…
…見て分からんのか?…当然…お仕置きだが?…」
__スウゥ…フッ…ゾクゾクゾクゾクゥ!!!♥…
「ひゃううぅぅん!!!♥…も…もう♥…りゃめれす!♥…
ひゃあ!♥…も、これ以上♥…ッ!?…くぅぅぅぅん!!!♥…
…ヒ、ヒロ♥……壊れひゃいまふぅ~!♥……」
思わずマサツグの視線に怯むと自身でも苛立ち!…歯を食い縛ると次には
文句を!…その際改めて今見えて居る現状について可笑しいと言葉を口に!…
さもマサツグが異常!とばかりに責めるよう文句の言葉を続けて見せると、
更に刃を近付けて見せる!…この時その幅はたった数cm!…後は当てて
引くだけでヤバい状況に!…しかしマサツグは一切ブレない!…そんな
オリハの怒り様を前にしても困惑して見せ、オリハにただお仕置きして居ると
口にすると、再度シロのお仕置きを再開する!…するとシロはこれまた何か
妖しい声を上げて見せると、悶えに悶え!…だがオリハからだとそのシロの
様子と言うのは全く見えず!…マサツグの背中が邪魔でただシロが喘ぎ声を
上げて居る様にしか聞こえないで居ると、思わず想像したのか頬を染める!…
「ッ!?…や、止めろって言ってのが分かんねぇのか馬鹿兄さん!!!
そ、それ以上やるなら本当に!!!…」
「……はあぁ~…だったらテメェの目でそのシロの様子を見て見ろよ?…
文字通り俺はお仕置きしかしていない!…
別にお前が想像して居る様な疚しい事はしてねぇぞ?…」
「ッ!?……クッ!!……」
オリハは頬を染めながらもマサツグに再度止める様に要求!…その際感情を露わに
するよう馬鹿と口にすると、最終通知を言葉にするのだが!…マサツグはそう
言われても尚手を止める事を一切やめず!…寧ろ溜息を吐いて自身の正当性を
訴える様に自身の目で確認するようオリハに言うと、改めて疚しい事はして居ない!
と断言する!…するとそのマサツグの堂々とした様子にオリハも逆に押された様で、
思わずビクッと跳ね退いてしまい!…しかし次にはマサツグに言われた通りに
確認をするよう!…徐々にマサツグの前に回り込むようマサツグにも警戒した様子で
脚を進めると、そこで真実を目にする!…
__……ギッ…ギッ…ギッ…ギッ……そろぉ~……ッ!?…
「ッ~~~!!!!…も…もうりゃめ!!♥…りゃめれすぅ!!♥…
ご、ごめしゃい!!♥…ごめしゃいですぅ~~!!!♥…
キャ~~~~~!!!♥…」
「………。」
オリハが警戒した様子で前に回るとそこにはシロが…しかし勿論ながらそこには
想像して居た様な光景は無く、ただマサツグに擽られ悶絶しているシロの姿が
見つかると、何か一気に冷めてしまう!…その一方でシロはマサツグに擽りに
擽られ身を捩りに倒れて見せると、必死にマサツグへ謝り続け!…何なら寧ろ
この状況を楽しんで居る様な嬉々とした様子を見せて居り!…マサツグに構って
貰えて嬉しい!とばかりに尻尾まで振り出す始末を見せると、オリハも何か
言葉を失う様に沈黙する!…そしてそんな様子を見たマサツグとしてもニヤッと
笑って見せると、次にはオリハを弄るよう!…
「…チミは一体なぁにを想像しちゃったのかなぁ?…
この通りおいちゃんはシロちゃんをただ擽って居るだけでゲスよぉ~?」
「ッ!?…クウゥ!!…」
「へっへっへぇ!!……で?…
シロちゃんは何で素直に謝ろうとしなかったのかなぁ~?…
別にエリクサーを使った事を怒ってるんじゃなくて!!…
…って、まぁ正直ショックではあったが…それでも逃げる様な真似までして!!…
ご主人様はそんな風に育てた覚えはありませんよ!!!」
さも小馬鹿にするようお道化て恍けて見せると意地悪そうに笑みを浮かべながら
オリハに言葉を!…するとそう言葉を掛けられた事でオリハは悔しそうに顔を
赤くし!…更にその場から動けなくなった様子で固まってしまうと、俯き羞恥に
耐え始める!…まるで何かそう言う事を想像していた具合に自身でもショックを
受けると、今すぐにでもログアウトしたい気持ちになり!…その一方でマサツグの
お仕置きはまだまだ続き!…本音を零しつつシロにオカンになったよう説教を
すると、シロは限界なのかオリハに助けを求め出す!…
「キャ~~~~~~~!!!!♥
ヒィ~~~~~~~~!!!!♥
オ、オリハおばひゃん!!!…ひゃん!!♥…
た、たひゅけてぇ~~~~!!!♥」
「ッ!!…コラ、シロ!!…オリハに助けを求めるんじゃありません!!…
…良い?…もう悪い事しても隠したり!…逃げたりしない事を約束しなさい!…
…俺もこれ位じゃ怒らないから!……いいね?…」
「ッ!!…は!…はひでふぅ!!!♥…ごめんなしゃぁ~い!!!♥…
も!…もう逃げたり!!♥…ッ♥…隠ひたりしましぇん!!!♥…
だ、だかりゃ!!♥…ゆるしてくだしゃぁ~~い!!!♥…」
幾ら助けを求めた所でオリハは動かず、顔を真っ赤にしてはもはや石化して
おり!…その一方でマサツグはシロに更なるお仕置きを追加して行き!…
これでもか!とばかりに脇腹や首元!…腹部や膝裏など重点的に急所を突く
様に擽って見せると、次にはもうしないようシロに約束の言葉を口にする!…
するとシロも涙を流しながらその言葉に同意をして見せ、次には頷きながら
マサツグへ必死に許しを乞うよう懇願し!…するとマサツグもそのシロの
返事を聞いた所で漸く解放!…マサツグがパッとシロの体から手を放して
見せると、次にはマサツグに体を預けるようグッタリとする…
__パッ!……クテン…ビクッ!…ビクビクッ!…
「カァ~ヒュ~!…カァ~ヒュ~!……え、えへ♪…えへへへ♪…」
{……ッ~~~!!!…ムキィ~~~~!!!…
何であの白いのがあんな羨ましい目に遭って居るのじゃ!!!…
本当ならわっちもあの様に激しく!!!…ッ~~~!!!…
あぁ~!!!…どれもこれもあの邪魔をして来た馬鹿者共のせいじゃ!!!…}
「……あぁ~っと…ちっとばかしやり過ぎたかな?…
でもまぁこれ位で良いだろう……ッ!…
って、そう言えばフィロは?……ッ?…」
解放された後のシロは体をピクピクと痙攣させると、何処か満足げに恍惚の
笑みを浮かべて居り!…それはさも大満足に構って貰えた!と言った様子で
肩で息を!…となるとその様子をオリハ越しに見ていたフィロもヤキモチを
焼き出し!…何か嫉妬したよう暴れる様な反応をオリハの中で見せて居ると、
マサツグもシロを見てはやり過ぎたかな?と反省をする…しかし次にはふと
気が付いた様子で言葉を漏らす!…と言うのもオリハの制御を任せた筈の
フィロが居ない事にハッと気付き!…辺りを見回し何処にもその姿が無い事を
確認すると、途端に何処に行ったのか?と疑問を持つ!…当然この時フィロは
今だにオリハに憑いて居る為その姿は何処にもなく!…マサツグが更に疑問を
持った様子で何処に行ったのか?とオリハに声を掛けて行くと、オリハは小さく
返事をする!…
「……ッ…」
「ッ!…あぁ~ん?…何だって?…もっぺん言ってみぃ?…」
「…いっそ殺してください…」
「ッ!?…いやお前の反省を聞いてるんじゃなくて…」
オリハは今だ俯いたまま顔を赤くし!…聞き取り辛い声で何かぽそっと呟いたかと
思えば、次には両手で自身の顔を隠して縮こまる!…となるとマサツグも聞き取れ
なかった様子で首を傾げて見せると、オリハにもう一度質問!…その際別に煽る
とかそう言った目的は無いのだが、如何にもマサツグがふざけた様子でオリハに
再度質問の言葉を口にすると、オリハはまるでくっころ騎士みたいな台詞で返事を
する!…もはや自分が許せないのか、妙にしおらしく固まってしまい!…すると
マサツグもそんなオリハの様子に戸惑ってしまい!…苦笑いをしつつツッコミを
入れるようオリハに言葉を掛けて行くと、次にはそんな雰囲気をぶち壊す様に
咆哮が!…
__…ッ~~!!…ゴアアアアアアアアアアアァァァァァァァ!!!!…
「ッ!?…ッ~~~!!!!…な、何だ何だ!?…い、今のは!?…」
「ッ~~~~!!!!…み、耳を押さえたのにキンキンする!!…
なんて馬鹿みたいな咆哮!!!…これがバインドボイス!!……」
つかの間の平穏ぶち壊す様に大咆哮が!…それは他の冒険者達の耳にもしっかりと
届いて居る様で!…誰もが自身の耳を押さえては五月蠅いとばかりに顔を顰め!…
一体何が起きたのか!?と辺り一帯を探るよう忙しなく視線を動かし始めると、
その一方でマサツグ達も酷く驚いた具合に反応する!…それこそ咆哮が落ち着く
までの間、耳を押さえてはやはり他の者達同様五月蠅い!と…そして徐々に落ち
着いて来た所で辺り一帯を見回し始め!…その咆哮の主を探し何が起きたのか!?
と戸惑いの言葉を漏らして居ると、オリハも耳を押さえた様子で首を左右に振って
見せる!…そして先程の羞恥心も吹き飛んだよう途端に慌て出すと、辺りに対して
警戒を強め!…いつでも戦闘に入れるよう武器を手に身構え出し!…ふと上空に
何か巨大な影が走った様に感じると、オリハは視線を上に挙げるなり更に驚く!…
__ブワァ!!…ッ!!……チラッ?……ッ!?!?…
「……あ、兄さん!?…ア、アレ!?…」
「ッ!…え?……ッ!?…な!?…なんじゃありゃあぁ~~!?!?…」
この時オリハが見たモノと言うのは今まで倒して来たワイバーン達を凌駕する!…
圧倒的デカさのワイバーンが自分達の乗って居る飛行船の上に飛来して来る様子で
あった!…その際オリハは慌てた様子でマサツグに声を掛けて行くと、その飛来
して来た何かに驚き戸惑った様子で指を差し!…するとマサツグもそんなオリハの
呼び掛けに対して反応して見せ、それこそ最初は気にしてない様な!…とにかく
何が起きて居るのか理解出来ていない様子で反応すると、そのオリハの指差す方に
視線を向ける!…そしてオリハの指差す方に視線を向けた所でそこには驚くのも
無理はないと、漸く化け物が居る事に気が付き!…今までのワイバーン達は言わば
前座とばかりに黒々とした鋭角な翼竜が一頭!…屋上デッキのど真ん中に飛来して
何か休む様な態度を見せて居ると、そのイベントで集まった冒険者達の事を
見下していた!…
__オオオオオォォォォ………
「ッ!?!?…デ、デケェ!!…
…い、今までこんな化け物が出て来た事あったか!?…」
「い、いやねぇ!!…今までで一度として!!…
…てか何ならコイツ自身見るのも初めてなんじゃ?…」
__ギギギギギ!!!…ッ!?!?………
当然今までに見た事の無いタイプが飛来して来た事で冒険者達は騒然!…こんなの
初めてばかりに戸惑いを!…因みに今更なのだが今まで邪魔をして来た雑魚のワイ
バーンの大きさで約2m有るかどうか位で、体感的には某・一狩り行こうぜのゲーム
に出て来るガ○ラス程でしかなく!…その他メノルやマヨルでレ○スやレ○ア位の
大きさに見えては約20m位であって、目の前に現れたその黒い翼竜はそれ以上に
大きく!…見た感じ約40m位は在るだろうか?…まるでミラ○レアスが乗船して
来た様な!…とにかくそんな化け物が飛来して来た事で飛行船が悲鳴を上げる様に
若干沈んだ様な感覚を全員が感じ取った風に反応すると、次には悲鳴が…
とは行かず!…
__……ッ~~~~!!!…いよっしゃあああぁぁぁぁぁ!!!!
「来たぞ来たぞ来たぞおぉ!!!…この瞬間を待って居たんだ!!!」
「やっとお出ましか!!…メインイベント!!!」
「全員直ぐに臨戦態勢を取れよぉ!?…デカ物のお出ましだぁ!!!」
「…確かにイレギュラーが多かったけど!!…やっと来たぜえぇ!!!!」
寧ろ大物が出て来た事で冒険者達は歓喜!…さも目の前に居る獲物が大金の様に
見えて居るのか、全員が全員吠えに吠え出し!…この為に頑張って来たとばかりに
やる気を滲ませ!…その目の前の化け物を相手に!…全く怯む様子を見せる事無く
全員が武器を構えて戦闘に入ろうとして居ると、更に何やらメカメカしい音が!…
如何やら屋上デッキにはバリスタ等も配備されて居た様子で、冒険者の数名がその
バリスタを扱いその巨躯に狙いを定めて行くと、次には準備が整ったよう開戦の
合図が!…
__グゴゴゴゴゴ!!…ゴアアアアアアアアアアアァァァァァァァ!!!!…
「ッ~~~!!!…掛かれエエェェェェェ!!!!」
__ウオオオオオオオォォォォォォォ!!!!!
その翼竜から見ても敵意を向けて居ると感じたのであろう!…その身構える
冒険者達に向かい大きく吠え!…その咆哮を聞いて冒険者達も一瞬怯んだ様な
反応を見せるのだが、次には果敢にも向かって行く!…その内一人の冒険者が
号令を掛ける様に叫び出すと、冒険者達は翼竜に突貫!…バリスタを構えて
居た者達も次々に矢を放ち始め!…まさに最終剣戦が目の前で始まりを見せて
居ると、マサツグ達もその様に呆気に取られる!…
「……はえぇ~…あんなのが出て来るのかよ…」
「……ッ!!…って、そんな事を言ってる場合じゃないでしょ!?…
俺達も参加しないと!!!…」
「…って、そうだ!…オリハ、フィロは?…さっきから見掛けないんだが?…」
もはや置いてけぼり状態のマサツグにオリハ…マサツグに至っては呑気に思った事
を口にして居り!…となるとオリハも同意するよう無言で頷き…と、そんな事を
している場合ではなく!…ハッと我に返った様子で自分達も動かないととマサツグ
に声を掛けて行くと、武器を手にその戦闘に向かおうとする!…その際オリハの
身に軽く異変が!…と言うのもフィロが憑依して居る事でまた炎を纏い!…すると
マサツグもそんなオリハの様子を見てハッと思い出したよう…改めて意識がハッキリ
としているオリハへ質問!…フィロは何処に行ったのか?と質問をすると、オリハは
素直に返事をする!…
「ッ!!…フィロちゃんなら俺ん中!!…今憑かれてる!!…」
「……は?…」
「ッ!!…そうか普通にこう話しても理解が!!…
でも一から説明している時間も!!…ッ~~~!!!…
と、とにかく!!…フィロちゃんは無事!!!…
じゃあ行くから!!!」
「……え?…えぇ~……」
オリハは率直に質問に答える!…その際フィロは文字通り自身に憑いて居ると
話すのだが、マサツグはそれを聞かされた所で到底理解が出来ないと言った
反応を見せると、胡坐の中で丸くなるシロと共に首を傾げる!…この時シロも
過呼吸が直った様子で平常心を取り戻すと、マサツグとシンクロしており!…
するとそんな反応をされた事でオリハもハッ!と…フィロが憑依出来ると言う
事は今の所オリハしか知らず!…更にそれを一から説明するとなるとまた面倒!…
今まさに他の者達が背後で激しく戦って居る訳であって、オリハもそんな様子に
何か焦りを覚えたよう何か葛藤する様な反応を露わにして見せると、次には
説明を端折って無事と言う!…そしてこれで終わり!とばかりにマサツグに
言うと、オリハはそのまま戦線復帰!…すると当然今の説明では何の事か全く
分からず!…やはりシロと共にそんなオリハの後ろ姿を見詰めてマサツグが首を
傾げて見せて居ると、シロも一緒になって首を傾げて見せて居た…
さてフィロを憑けたまま突貫して行ったオリハはと言うと、その翼竜のデカさに
絶句!…改めて近付いては実感する!…その大きな巨躯に本当に攻撃が入るのか?
とさえ不安を覚えようとして居ると、気分はまさに某・一狩り行こうぜの様に
なっていた!…
{……にしてもデカいのぅ!…これは倒すのに骨が折れそうであるな!!…}
「行くぞヤロー共ぅ!!…狙うは奴の体に刺さる武器!!!
気合入れて回収に掛かれよぉ!?」
「応!!!」
{ッ!…武器?…やれ武器とな?……ッ!…ほほう?…
確かに奴の背や足にそれらしい物が……どれ?…}
この時オリハの体感的には目の前に13階建ての建物が有る様に見えており、
翼を広げられるともはや例える物が出て来ない程に大きく感じ!…その際
フィロもオリハ越しにその化け物を目にしては感想を口にし始め!…これを
今から倒すのか?と、倒せる事を前提に何やら一人言葉を口にし続けて
居ると、次には他の冒険者達の話を耳にする!…そしてその冒険者達の話と
言うのも武器を狙えと!…その話を聞いて改めてその化け物の体を確かめると、
確かにそこには武器が!…それはまるで歴戦の傷跡とばかりに朽ちた武器が
深々と刺さっては抜けそうになく!…その武器が刺さっている光景を目に!…
フィロも何やら鑑定するようその武器の一本をマジマジと観察をし始めると、
フィロは容赦なく無価値と言う!…
{……ふむ…わっちが見た所で特段何か力が有るようには感じぬ…
そして何か物としての価値が有る様にも感じぬ訳じゃが?…
確かここに来る前の話では何か良い物が有るとは聞いて居ったが?…
もしこれがそうだとするなら…
如何にもハズレの話を掴まされた様に感じるのじゃが?…}
「……ッ!!…イ、イカンイカン!!…と、とにかく攻撃!!……ッ!?…」
__オオオオオオオオオオオ!!!!…ドゴオォン!!…バゴオォン!!…
「ッ!?…あんなに意気込んで居たのに誰も攻撃して居ない!?…
と言うか…まぁ、こんだけデカかったら近付くのは躊躇うか…
それに全然攻撃をして居ないって訳じゃ……じゃあ俺達は如何したら?…」
フィロは率直にその価値について本音を零す!…別に誰かに話しを聞かれるとか
そう言う訳ではない為、思いっきり手に入れた所で価値は無い!と…一人言葉を
口にしては改めてレストランで聞かされた話に疑問を持ち!…ガセを掴まされた
のでは?と一人考え込む様な反応を見せて居ると、オリハもハッと我に返る!…
そしてその化け物との戦闘に参加をしようとするのだが、ふとここである事に
気が付き!…と言うのもオリハと同じ近接武器を持つ者達は誰一人としてその
化け物に近付いては居らず!…魔法職は魔法で攻撃!…その他は攻城兵器と言った!…
バリスタや大砲でのみ攻撃をして居る様子が伺えたのである!…となるとそんな
光景にオリハもハッと戸惑うと、まるで攻撃をしてはいけない!…或いは出来ない!
と言った風に捉えてしまい!…自分自身何をしたら?と言った具合に困惑の様子を
見せようとして居ると、その間にもその化け物に対しての攻撃が続く!…
__ぱああああぁぁぁぁ!!!…
「《頑強なる岩石よ!!…我が目前の敵を押し潰し!!…
その偉大なる力を証明せよ!!…分け隔てなく見せるその力に!!…
我は思う!!…敵は無し!!…ガイアスマッシュ!!!!》」
「《極光の炎よ燃え盛れ!!!…その最後の日が来るまで煌々と照らし!!!…
愚か者に死の判決を!!!…落日は今!!!…この時を持って終焉する!!!…
エクスプロード!!!!》」
__ドガアアァァァァン!!!…ボガアアアァァァァァン!!!!…
もはや躊躇いなど一切なく!…簡単に最上級魔法を唱えて行くと、その化け物
目掛けて放って行く!…ある者は巨岩を作り出すと剛速球でその化け物に
撃ち出し!…またある者は小型の太陽を作り出すと頭から落下させ!…その様子
からはもう飛行船の事など関係無く!…ただ倒す事に必死になって居る様子が
簡単に伺えて見えると、マサツグもそれを遠目から見ては驚き戸惑う!…
「ッ~~~!!!…飛行船の上だって事忘れて無いか!?…アレ!?…
…てかそろそろ俺達も動くか?…」
「ッ!…はいです!!」
「……はあぁ~…どっこいしょ!……んじゃまぁ…やりますか!…」
また高所恐怖症を発症しそうになりながらツッコミを口にするのだが、ツッコんだ
所でその魔法の猛攻が収まる訳もなく!…何ならいつまでもそこでぼおっとして
居る訳にも当然行かず!…自身の脚の中で納まって居るシロに視線を移し、徐に
シロへ問い掛けるよう動くかどうかについて質問を口にして見せると、シロは
それに返事をする!…いつものよう手を上げては笑顔で返事、マサツグの顔を
覗き!…さてそうなるとマサツグも重い腰を上げ始め!…如何立ってアレを倒すか?
と悩む様な反応を見せると、次には安定の初手から入る!…
「……さぁて?……鑑定!!」
__ピピピ!…ヴウン!…
-----------------------------------------------------------------------
「エルダーワイバーン・ゼノス」
Lv.65 イベントBOSSモンスター
HP 367500 ATK 600 DEF 580
MATK 0 MDEF 370
SKILL
飛翔 Lv.20 太鼓の息吹 Lv.17 魔封じの竜眼 Lv.17 噛み付き Lv.17
歴戦の竜鱗 Lv.16 歴戦の竜爪 Lv.17
-----------------------------------------------------------------------
「ッ!?…うわぁ…
さすがのステータスと言った所か!…それに知らない能力も!!…
…まぁいつも気にしては居ないんだが……如何やって倒そうか?…」
そのゼノスを遠目から鑑定すると、いつもの様に次にはステータス画面が!…
と同時にその画面には見慣れぬスキルも表記され、マサツグもそれを初めて
見る!と言った具合に突如表情をしかめっ面にして見せると、今度は腕を
組んで悩み出す!…と言うのもこのゲームにおいて未知の能力と言うのは
とても怖く!…迂闊に手が出せないのが実情で!…と考えては居るものの
今までの事を思い返すとそんな事など微塵も考えて居らず!…絶賛集中砲火を
受けているゼノスを相手に!…本気で如何ダメージを与えるか!…その事
だけを考える様にマサツグがゼノスの事を睨んで居ると、その隣ではシロも
真似をする様に!…腕を組んでは一緒になってゼノスの事を睨み続けて居る
のであった!…
0
お気に入りに追加
563
あなたにおすすめの小説
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
いや、自由に生きろって言われても。
SHO
ファンタジー
☆★☆この作品はアルファポリス様より書籍化されます☆★☆
書籍化にあたってのタイトル、著者名の変更はありません。
異世界召喚に巻き込まれた青年と召喚された張本人の少女。彼等の通った後に残るのは悪人の骸…だけではないかも知れない。巻き込まれた異世界召喚先では自由に生きるつもりだった主人公。だが捨て犬捨て猫を無視出来ない優しさが災い?してホントは関わりたくない厄介事に自ら巻き込まれに行く。敵には一切容赦せず、売られたケンカは全部買う。大事な仲間は必ず守る。無自覚鈍感最強ヤローの冒険譚を見よ!
◎本作のスピンオフ的作品『職業:冒険者。能力:サイキック。前世:日本人。』を並行連載中です。気になった方はこちらも是非!*2017.2.26完結済です。
拙作をお読み頂いた方、お気に入り登録して頂いた皆様、有難う御座います!
2017/3/26本編完結致しました。
2017/6/13より新展開!不定期更新にて連載再開!
2017/12/8第三部完結しました。
公爵家長男はゴミスキルだったので廃嫡後冒険者になる(美味しいモノが狩れるなら文句はない)
音爽(ネソウ)
ファンタジー
記憶持ち転生者は元定食屋の息子。
魔法ありファンタジー異世界に転生した。彼は将軍を父に持つエリートの公爵家の嫡男に生まれかわる。
だが授かった職業スキルが「パンツもぐもぐ」という謎ゴミスキルだった。そんな彼に聖騎士の弟以外家族は冷たい。
見習い騎士にさえなれそうもない長男レオニードは廃嫡後は冒険者として生き抜く決意をする。
「ゴミスキルでも美味しい物を狩れれば満足だ」そんな彼は前世の料理で敵味方の胃袋を掴んで魅了しまくるグルメギャグ。
だって私、悪役令嬢なんですもの(笑)
みなせ
ファンタジー
転生先は、ゲーム由来の異世界。
ヒロインの意地悪な姉役だったわ。
でも、私、お約束のチートを手に入れましたの。
ヒロインの邪魔をせず、
とっとと舞台から退場……の筈だったのに……
なかなか家から離れられないし、
せっかくのチートを使いたいのに、
使う暇も無い。
これどうしたらいいのかしら?
【本編完結】転生隠者はまったり怠惰に暮らしたい(仮)
ひらえす
ファンタジー
後にリッカと名乗る者は、それなりに生きて、たぶん一度死んだ。そして、その人生の苦難の8割程度が、神の不手際による物だと告げられる。
そんな前世の反動なのか、本人的には怠惰でマイペースな異世界ライフを満喫するはず……が、しかし。自分に素直になって暮らしていこうとする主人公のズレっぷり故に引き起こされたり掘り起こされたり巻き込まれていったり、時には外から眺めてみたり…の物語になりつつあります。
※小説家になろう様、アルファポリス様、カクヨム様でほぼ同時投稿しています。
※残酷描写は保険です。
※誤字脱字多いと思います。教えてくださると助かります。
【完結】え、別れましょう?
須木 水夏
恋愛
「実は他に好きな人が出来て」
「は?え?別れましょう?」
何言ってんだこいつ、とアリエットは目を瞬かせながらも。まあこちらも好きな訳では無いし都合がいいわ、と長年の婚約者(腐れ縁)だったディオルにお別れを申し出た。
ところがその出来事の裏側にはある双子が絡んでいて…?
だる絡みをしてくる美しい双子の兄妹(?)と、のんびりかつ冷静なアリエットのお話。
※毎度ですが空想であり、架空のお話です。史実に全く関係ありません。
ヨーロッパの雰囲気出してますが、別物です。
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる